【ラブライブ!】ことり「真姫ちゃんに可愛いねって言ったら」
- 2020.04.06
- SS

海未「それで顔真っ赤にして帰ってきたわけですか」
ことり「おかしいよ、いつもの真姫ちゃんじゃないよ…」
海未「何を期待していたのですか?」
ことり「たじろいぎながら照れ隠しでそっぽ向く真姫ちゃん」
海未「…に可愛いと連呼しながら抱き着きたかったわけですか」
ことり「照れた真姫ちゃんを見たら、絶対にみんな抱き着かなきゃって思うと思うんだ」
海未「私は思いませんが」
ことり「それは海未ちゃんが見たことないからだよ」
海未「抱き着きたいなら、抱き着けばいいじゃないですが。穂乃果や凛みたいに」
ことり「それは、そうだけど…」
海未「花陽や私がやるのは変ですが、ことりがやるのなら別に違和感ないと思いますよ」
ことり「でもいきなり抱き着いたら、真姫ちゃん迷惑じゃないかな?」
海未「何でそこで遠慮するのですか…まぁ相手のことを考えることりのいいところではありますけれど」
ことり「だからね、段取りというか流れが必要かなって」
海未「ことりなりきに考えたわけですね…惨敗の用ですが」
ことり「だってだって! あんなかっこよく笑う真姫ちゃん見たら…あぅぁ///」
海未「惚気はいりませんよ、お腹いっぱいです」
海未「真姫を照れさせる方法は聞きませんよ」
ことり「真姫ちゃんを照れ…うぅ、海未ちゃん辛辣だよ」
海未「色恋沙汰を私に聞くのがそもそも間違っているのです。絵里や希辺りをあたってください」
ことり「恋って/// ち、違うの! ことりは真姫ちゃんの照れさせたいだけなの!」
海未「ですから、私ではなく他を…私とて知識はありませんから、ことりの力にはなれませんよ?」
ことり「それでも、海未ちゃんが頼りになるのは昔から知ってるから…お願い?」
海未「…そこまで買われては、断るのも悪い気がしますが」
ことり「それじゃあ?」
海未「今回だけですよ。失敗しても文句は無しですからね?」
ことり「やったー! 海未ちゃん大好き♪」
海未「その言葉は成功した暁に真姫に向けてください」
海未「そうですね…そういえば、前ににこが読んでいた雑誌に書いてあったのですが」
ことり「うん」
海未「>>6をすればいいのではないですか?」
ことり「>>6?」
ことり「壁ドンか…うん、いいかも♪」
海未「と言ってみたものの、壁ドンって何でしょうか? 壁を叩くと何かなるのですか?」
ことり「あれ、海未ちゃん壁ドン知らないの?」
海未「はい、ざっと横目で見ただけで内容まで詳しくは…」
ことり「壁を叩くのは合ってるんだけど、そこでね…えっと、説明するより実際に壁ドンしてること見た方が早いかな」
海未「分かりました。真姫はまだ部室に音楽室に残っているそうですよ、行ってきてください」
ことり「うん、ことり頑張るね」
真姫「ことり? どうしたのよ、まだ何か用?」
ことり「う、うん、用があった…のかな?」
真姫「? 何よ煮え切らないわね」
ことり「えっとね…そう衣装! 衣装のことでちょっと真姫ちゃんの意見を聞こうと思ったんだ」
真姫「…今思いつかなかった?」
ことり「そんなことない、そんなことないよ!」
真姫「それならいけど…で、衣装って次のライブの?」
ことり「うん、次は真姫ちゃんがセンターだから、どんな衣装着たいかなって要望があればと思って」
真姫「要望って、私衣装のことは何も分からないわよ?」
ことり「でもことりが一人で考えて、なんか違うなってなったら嫌だから。せっかく真姫ちゃんの衣装作るならって」
真姫「私はことりが作る衣装なら、どんなのでもいいわよ…あ、投げやりじゃなくて、ことりはいつも素敵なの作ってくれるから、そこに意見なんてないってこと」
ことり「真姫ちゃん…/// で、でも…! あっそうだ、真姫ちゃん、ちょっと立って?」
真姫「立つの? いいけど、何するのよ?」
ことり「ちょっと待ってね…」
真姫「…何? じっと見て」
ことり「どんな衣装がいいかなって、今イメージを出して、それで真姫ちゃんの意見聞こうかなって」
真姫「そう」
真姫「って言っても、イメージってそう簡単にでるものなの?」
ことり(真姫ちゃんに壁ドンを…)
ことり「……」
真姫「…?」
ことり(ど、どうしよう…さっきのセリフ思い出したら…///)
真姫「ことり、何固まってるのよ? っていうか、大丈夫?」
ことり「ふぇ!? だ、大丈夫だよ?」
真姫「本当に? ちょっとごめん…顔よく見せてよ」
ことり「っ!?」
ことり(真姫ちゃん近い、近いよぉ///)
真姫「…ほら、ちょっと顔色よくないじゃない」
ことり「…ぇぅ///」
真姫「最近無理しすぎでしょ? 頑張り屋なのは知ってるけど、体調悪くしたら元も子もないわよ?」
ことり「…こ、ことりは…大丈夫だよ」
真姫「そうやって虚を張って…熱とかないみたいだし大丈夫だと思うけど…もう、私の為だって嬉しいけど無理しないでよ」
ことり「…うん」
真姫「心配してるのよ? 私はことりのこと、大切に思ってるんだから」
海未「壁、ドン? の要素が何処にも見えなかったのですが」
ことり「…壁ドンはできませんでした。壁ドンに近いことを真姫ちゃんにされました」
海未「近い? あぁなるほど。相手を壁際に立たせて囁くという事ですか…どちらにせよ惨敗だったようですね」
ことり「おかしいよ、おかしいよ!」
海未「またですか。何がおかしいのです?」
ことり「真姫ちゃんがあんなにかっこいい訳ないよ…もっとこう、ヘタレだったような気がするよ」
海未「ヘタレとは、また手厳しい言葉を…私にはいつも通り見えましたが」
ことり「それは真姫ちゃんを見てなさすぎだよ。あんなにグイグイ来るなんて…」
海未「ことりはヘタレな真姫の方がいいのですか? 押せ押せな真姫は嫌いですか?」
ことり「嫌いじゃないけど…でも、ことりは真姫ちゃんの照れ顔が見たいの!」
海未「はぁ、分かりました…抱き着くことが目的だったはずですが」
ことり「それで、次はどうすればいいかな?」
海未「もう一度やるのですか…もしかして成功するまでやるつもりですか?」
ことり「うん、ことりはそのつもりだよ」
海未「…ことりが競り勝つビジョンが見えませんが…いいでしょう」
ことり「>>16?」
抱きつく
期待
ことり「いきなり抱き着くの?」
海未「ええ。希は言っていました、考えて駄目ならまず行動を起こしてみろと」
ことり「準備行動じゃなくて、いきなり本命の行動をしちゃっていいのかな?」
海未「小手先で物事をうまく進めようとする事が、そもそも間違っていたのです」
ことり「…海未ちゃん、投げやりかも」
海未「どうでもよくなった、と言うわけではありませんよ? 考えた末の答えです」
ことり「…うん、海未ちゃんの言葉信じる、よ?」
海未「信じ切ってませんね…まぁいきなりで戸惑うかもしれませんが、理にかなっていると思います」
ことり「ことりは考えすぎだったのかな…」
海未「それに、ことりに抱き着かれて嫌な人間はいませんよ。自信を持ってください」
ことり「抱き着いたら、真姫ちゃんの照れてくれる、かな」
海未「好きをもってすれば真姫も……ん? 抱き着くのが先でしたか、照れさせるのが先でしたか?」
ことり「うん…うん。ちょっと恥ずかしいけど、ことりやってみるね」
海未「……迷惑がられるのが嫌だから、抱き着くの止めたんでしたか?」
ことり「まーきちゃん?」
真姫「ことり? また来たの、っていうか体調は大丈夫なわけ?」
ことり「うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう、真姫ちゃん♪」
真姫「それならいいけど…それで、今度は何の用? さっきの衣装のイメージが固まったとか?」
ことり「また別の用、かな。今、時間大丈夫?」
真姫「こっちはひと段落したところだから、少しくらいならいいわよ」
ことり「あのね…ちょっとごめんね」
ことり(ここで、ま、真姫ちゃんに抱きつ…あれ?)
真姫「? 何よ、またじっと見て。やっぱり体調悪いんじゃないの?」
ことり(そういえば、真姫ちゃんに嫌だって思われたくなくて、抱き着かなかったんじゃ?)
真姫「ことり? 聞いてるの、ことり?」
ことり(…でも…でもここまできたら、やるしかないよね)
真姫「ちょ、ってことり! いきなりなんなのよ!」
ことり「えへへ…真姫ちゃん♪」
真姫「もう、急に抱き着いたりして、驚いたじゃない…凛の真似でもしたいの?」
ことり「真似じゃ…ううん、凛ちゃんの真似だよ。よく真姫ちゃんをぎゅーってしてるから、ことりもやって見たんだ」
真姫「それならそうと先に言いなさいよね。いきなりはびっくりするじゃない」
ことり「真姫ちゃん、まーきちゃん♪」
真姫「ことり…まぁいいわ、ことりだったら無下にすることできないし」
ことり(…って、あれ? 何だか反応薄い、のかな? というか照れてくれない!?)
真姫「もう…満足したら離れなさいよ?」
ことり(ど、どうしよう…凛ちゃんみたいにスリスリしたらいいのかな? それとも…)
真姫「…聞こえないの?」」
ことり(それとも…ことりに魅力がない、ってことなのかな…)
真姫「……」
ことり「……」
真姫「…何か悩み事でもあるわけ? 珍しく表情クルクル変えて、今度は心配そうな顔して」
ことり「ううん…大丈夫だよ?」
真姫「だったらいいけど。ちょっとことりらしくないわよ」
ことり「そう、かな…そんなことないと思うけど」
真姫「そんなことあるの…本当に大丈夫なの? さっきも言ったけど悩みこむまで無理しないでよ」
ことり「……ことりは」
真姫「大丈夫なら笑ってよ、ね? いつもみたいに」
ことり「……」
真姫「私はね…ことり。私はことりの笑ってる顔の方が、可愛くて好きなんだから」
海未「ことりも満足して、目的も達成しました。それでは私は帰りますね」
ことり「海未ちゃん、待って待って」
海未「なんですか、何も思い残すことはないじゃないですか」
ことり「あるよ、まだ真姫ちゃんの照れ顔見てないよ?」
海未「抱き着くことが目的だった気が…それとも真姫に抱き着いて満足してないのですか?」
ことり「ううん、満足だよ。真姫ちゃん優しくて温かかった♪」
海未「だったら何の問題もないですね。では」
ことり「だから、待って海未ちゃん! さっきも言ったけどまだ照れさせてないよ」
海未「ここまで来たら、もう照れさせるのは無理なんじゃないでしょうか」
ことり「諦めるの早いよ…まだ何かあると思うんだよ」
海未「抱き着いても無理となれば…もう正面切って告白すればいいんじゃないですか?」
ことり「こっ!?///」
海未「もうそれしか手がないですね。はい、そう思います」
ことり「だ、駄目だよっ! ことり、まだ心の準備が…///」
海未「今すぐ準備してください」
ことり「海未ちゃん、さっきから投げやり過ぎないかな?」
海未「……胸焼けがします」
ことり「?」
海未「いえ、何でもありません。わかりました…ですが、次が最後ですよ? 私もこれ以上、甘いもの…ではなく、時間がないので」
ことり「うん、そうだよね。海未ちゃんだって予定があるし、わがままは言えないよね」
ことり「>>28…」
ことり「色仕掛け…///」
海未「そう、その反応です。純情の塊のことりが言葉だけでその反応ですから、ならば真姫も恐らく」
ことり「……///」
海未「ことり、しっかりしてください。先にことりが落ちてどうするのですか?」
ことり「そ、そうだよね…でも色仕掛けって具体的にどうすれば?」
海未「知りません、知る由もありません。私が知っていると思いますか?」
ことり「…ううん、もう何も言わないね」
海未「では逆に考えてみましょう。ことりが真姫にこうされたら放っておかない、という行為はありますか?」
ことり「真姫ちゃんにされたら…」
海未「色仕掛けと言っても山ほどありますから、ぱっとことりが思いついたものをやって見ましょう」
ことり「真姫ちゃん…真姫ちゃん…///」
海未「…もう勝手にしてください。私は放っておいて帰りますよ?」
ことり「真姫ちゃん」
真姫「ことり…ってまた用なの? そろそろ切り上げて帰ろうと思ったところなんだけど」
ことり「さっきは、いろいろ邪魔しちゃったかな?」
真姫「別に、ちょっと悩んでたし。いい気分転換にはなったわよ」
ことり「あはは…ごめんね?」
真姫「それで? 少しくらいなら時間いいわよ?」
ことり「うん…あのね…あのね、真姫ちゃん?」
ことり(ここで真姫ちゃんに近づいて…手を取って…)
真姫「? どうしたのよ、私の手なんか握って」
ことり「ううん、真姫ちゃんの手、優しいくて温かいなって思って」
ことり(か、体を…密着させつつ…///)
真姫「もう、さっきから本当に変よ? 顔も熱っぽそうだし…保健室連れてくわよ?」
ことり「大丈夫だよ…それよりね、真姫ちゃん」
真姫「だから何よ?」
ことり「ことり、ね…あのね…」
ことり(真姫ちゃんの手を…誘導させて…)
ことり「ふぇ…?」
真姫「まったく…本調子じゃないみたいね。本当にことりらしくない」
ことり「こ、ことりは、大丈夫だよ」
真姫「大丈夫じゃない、それは誰が見たって一緒の意見よ。ほら、今日はもう帰りましょ?」
ことり「……」
真姫「よかったら家まで一緒に付き添うわ。一人で帰すのは危なっかしいし」
ことり「…どうして?」
真姫「? 何がよ」
ことり「どうして真姫ちゃんは、そんなに……優しいの?」
真姫「優しいって何よ? 意味が分かんないわ」
ことり「私は真姫ちゃんに…今」
真姫「体は大事にしなさいよね、一つしかないんだから」
ことり「私は真姫ちゃん以外にこんなことしないよ。真姫ちゃんだから…」
ことり「えっ……真姫、ちゃん?」
真姫「さっきの真似よ。いきなり抱き着いてみたわ…どうかしら? 嫌なら離れてもいいわよ」
ことり「…ううん……温かい」
真姫「…ねぇことり。ことりは、わたしが今…誘いに乗っかってたら、どうしてた?」
ことり「誘いにって……えっ///」
真姫「その反応は、何も考えてなかったわね…本当に危なっかしい」
ことり「で、でも…ことりは、真姫ちゃんになら…」
真姫「嬉しいけど…でも駄目よ」
ことり「…どうして?」
真姫「だって、そうでしょ? まだ言葉だって交わし合ってないじゃない。気持ちも確かめ合ってないのに」
ことり「真姫ちゃん…」
真姫「私の気持ちをちゃんと伝えてない…ことりの想いも、ちゃんと聞いてない…」
真姫「優しくないわよ…ただ臆病なだけよ」
ことり「そんなことないよ」
真姫「臆病だから怖くて遠回りをして…だからね聞かせてほしいの、ことりの言葉。私も…ことりに伝えたいの」
ことり「うん…分かったよ。ことりの本当に伝えたいこと、真姫ちゃんに言うね」
真姫「…ええ」
ことり「ことりは…ことりはずっと…真姫ちゃんのこと…」
ことり「~♪」
海未「……」
ことり「えへへ…///」
海未「昨日は先に帰りましたが…ことり、何があったか顛末を聞いてもよろしいですか?」
ことり「うん、あのね…真姫ちゃんってすっごく優しくて…すっごくかっこいいの♪ それでね」
海未「分かりました。では…」
ことり「待って海未ちゃん、まだ話しきれてないよ」
海未「聞きたくな…聞かなくても分かります。ですが、目的は達成できたのですか?」
ことり「目的、ってなんだっけ?」
海未「真姫の恥ずかしがる顔を見る、という事です。成し遂げられたのですか?」
ことり「えっとね、それはもうどうでもいいかなって」
海未「どうでも…」
ことり「だって真姫ちゃんは、恥ずかしがるより、キリッってカッコイイ方がことりは好きだから♪」
海未「そうですか、朝から御馳走様です。私はちょっと保健室に薬をもらいに」
ことり「そうだ! 昨日あの後ね、真姫ちゃんと一緒に帰ったんだけど…」
海未「聞いてませんよ……全く、私の助言は必要だったのでしょうか? 単に見せつけられていただけのように感じますが」
ことり「街の中歩いてる時も、ずっと手を握ってくれててね。それから…」
海未「…まぁ、とりあえず良しとしましょうか」
ことり「もう海未ちゃん、ちゃんと聞いてほしいな」
海未「はいはい…分かりましたよ」
ありがとう
ぴゅあなことりいいね
イケメン真姫ちゃんとぴゅあなことりちゃん最高でした
いい距離感で最高にかわいいことまきだった
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