【ラブライブ!】ほのかなのぞみ
- 2020.04.07
- SS

希「穂乃果ちゃん遅いよ~」
穂乃果「ごめんね~。あれっ、希ちゃんだけ? 皆は……」
希「皆はいないよ~。今日は予定がある人が多かったからお休み♪」
穂乃果「お休み!? な~んだ、そっかぁ」
希「穂乃果ちゃんにも、連絡行ってると思うけど?」
穂乃果「あっ、ホントだ……全然気付かなかった」
穂乃果「海未ちゃんもことりちゃんも休むって言ってたから、練習あると思ってたよ~」
希「ふふっ、穂乃果ちゃんは慌てん坊さんやね」
穂乃果「えへへ、お恥ずかしい///」
希「う~ん……なんとなく、かなぁ」
穂乃果「なんとなく?」
希「うん……絵里ちも、にこっちも忙しそうにしてたしね。声掛け辛くって」
希「だから、ウチは部室でボーっとしてから帰ろうかなぁって」
穂乃果「そっかぁ。じゃあ、騒がしくしちゃってごめんね?」
希「ううん、全然気にしてないよ」
希「むしろ、穂乃果ちゃんがいると明るくなれるから。ウチもラッキーかなぁ」
穂乃果「ほんと? えへへ、そう言われると嬉しいなぁ」
穂乃果「えぇっ、ほんと!? でも、それはちょっと褒め過ぎだよ///」
希「ほんとほんと♪」
穂乃果「えへへ、ありがとう……じゃあ、希ちゃんは月かな?」
希「月?」
穂乃果「うん、月! 神秘的だし!」
希「ふふっ、なるほど。スピリチュアルやね」
穂乃果「うんうん! 綺麗だし、辺りが暗くなって寂しい時も、皆を照らして温かく見守ってくれる……みたいな」
希「あはは……そんなに良いもんじゃないよ~」
穂乃果「そうかなぁ? 穂乃果はピッタリだと思うけど」
希「ふふっ。ありがとね」
希「(本当にそう思ってるん? って、変に勘繰っちゃうくらいに……良い子)」
希「(だから、何というか……調子が狂うような)」
希「(いつものウチじゃなくなる、みたいな)」
希「(素直というか、天然というか……不思議な子やなぁ)」
希「(月……かぁ。光が当たらないと目立たないってのも、似てるかなぁ)」
希「(って、また暗い事考えてるやん……だめだめ!)」
希「あっ、ごめんね。何でもないんよ」
穂乃果「そう? 穂乃果でよければ、相談にのるよ?」
希「ううん、大丈夫。ありがとね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「そっかぁ……うん、それなら良かった。何を考えてるのかなぁって気になっちゃって」
希「ふふっ……ウチは、今日穂乃果ちゃんに会えて良かったって思ってたんよ」
希「独りでボーっとしてるよりは、穂乃果ちゃんと話せたほうが楽しいもん」
希「そうそう……こうやって穂乃果ちゃん含め、皆との思い出を家で思い出すのも楽しいんよ」
希「うん……あっ、湿っぽくなっちゃってごめんね。変な事言っちゃった」
穂乃果「やっぱり、一人暮らしって寂しい?」
希「ううん、全然寂しくないよ。そういうのも慣れちゃったしね」
穂乃果「慣れ、かぁ……そういうのって、あんまり良くない気がする……」
希「穂乃果ちゃん?」
穂乃果「ねぇ、希ちゃん!」
希「わわっ/// 何? そんなに近付いて」
穂乃果「今日、希ちゃんの家に泊まっていい?」
希「寂しくてのぞみん泣いちゃう~ってワケでもないしね」
穂乃果「気を遣ってる訳じゃないよ? 希ちゃんの家に行きたいなって思ってたし」
希「そうなん? でも、穂乃果ちゃんが来てくれたら、楽しそうやね」
穂乃果「あの……今日は行っちゃだめ?」
希「えぇっと、どうしようかなぁ」
穂乃果「希ちゃんのお家……行きたいなぁ」
希「うぅ……うん、良いよ。穂乃果ちゃんが来てくれたらウチも嬉しいし」
穂乃果「やったぁ! じゃあ、早速行こう!」
希「えっ、もう行くん?」
穂乃果「善は急げだよ! ほら、時間無くなっちゃうもん」
希「ふふっ。そんな手、引っ張らんといてよぉ~」
希「そうやね~」
穂乃果「あっ! いきなり提案しちゃったし、何も準備してないよね」
希「(ふふっ。穂乃果ちゃん、楽しそうやなぁ)」
穂乃果「どこかで、ご飯の材料買おっか……とりあえず、スーパーかな?」
希「(それにしても……)」
穂乃果「希ちゃん? どうしたの?」
希「あっ、ごめんごめん。そうやね、スーパーに寄ってから行こっか」
穂乃果「うんっ♪」
希「(いつまで手を繋いでるんかなぁ///)」
希「無難にお弁当かなぁ。あっ、焼肉弁当はっけ~ん♪」
穂乃果「……希ちゃんって自炊とかしてる?」
希「あはは……まぁ」
穂乃果「だめだよ~、ちゃんと栄養摂らなきゃ」
希「うぅ、分かってはいるんやけどねぇ」
穂乃果「そうだっ。今日は、いつものお礼に穂乃果が作るよ」
希「ホントに? でも、穂乃果ちゃんって料理できたっけ?」
穂乃果「もうっ、穂乃果だって少しくらい料理できるよ~」
穂乃果「それに、泊めてもらうワケだし、感謝の気持ちも込めてね」
希「穂乃果ちゃん……ありがとう」
穂乃果「うんっ。じゃあ、ハンバーグ作ろっかなぁ♪」
穂乃果「希ちゃんのお家……」
希「うんっ、あがってえぇよ~」
穂乃果「いきなり入っちゃって良いの? 少し待ってようか?」
希「ううん、入っちゃってええよ? 物はあんまり無いから、片付いてるし」
穂乃果「そっかぁ……」
希「ふふっ。気を遣うなんて、穂乃果ちゃんらしくないなぁ」
穂乃果「えぇっ!? ひどいよ希ちゃ~ん」
希「さて、お家のカギはどこにいったかな~っと」
穂乃果「もぉ~」
穂乃果「あっ、待って希ちゃん。そのカギちょっと貸して?」
希「えっ? うん、良いけど……はい」
穂乃果「ごめん、先入るね。5秒経ったら入ってきて」バタン
希「なんやろ……穂乃果ちゃん? 5秒経ったから入るね?」ガチャッ
穂乃果「希ちゃん……おかえりなさい♪」
希「あっ……」
穂乃果「えへへ、奥さんみたい? なんちゃって……って希ちゃん!? 何で泣いてるの!?」
希「えっ? あはは……分かんないけど、ちょっと嬉しくって……ごめんね。ちょっと待って」
穂乃果「希ちゃん……」ギュッ
希「もうっ……そんなに抱きしめられたら、もっと泣いちゃうやん」
穂乃果「希ちゃん……もう良いの?」
希「うんっ、玄関でこんなになっちゃってごめんね……よし、部屋に行こっか」
穂乃果「うん……」
希「いやいや、お恥ずかしい所を///」
穂乃果「そんな事ないよ。希ちゃんは、皆にもっと甘えた方が良いと思う」
希「あはは……ウチ、こんなに不安定やったかなぁ」
穂乃果「女の子独りで暮らしてるんだから、寂しくなって当たり前だよ」
希「う~ん、そうかもね。でも、慣れてたつもりなんよね」
希「独りになって寂しくなったのは、大切なモノが増えたからかなぁ」
希「ふふっ。じゃあ、穂乃果ちゃんに甘えちゃおっかなぁ」
穂乃果「うん♪ 隣どうぞ」
希「ありがと……はぁ。穂乃果ちゃんと一緒だとドキドキするなぁ」
穂乃果「そうなの?」
希「うん……あっ! いや、そうじゃなくて///」
希「穂乃果ちゃんの行動が予想外で、いつも楽しくなれるっていう意味でね?」
穂乃果「そっかぁ……あはは。落ち着きなさいってよく言われちゃうんだよね」
希「だから、その……まぁ、そういう事やね」
穂乃果「ふぅん……そっちかぁ。ちょっと残念だなぁ」
希「えっ?」
穂乃果「そっ、そうだ~。さっき買ったお茶を冷やさないと。冷蔵庫に入れるね///」
希「う、うん。ありがとう」
希「(穂乃果ちゃん、顔赤ない? 気のせいかなぁ)」
希「ウチもお風呂の準備しておこうっと」
希「うんっ。しよしよ~」
穂乃果「最近あんまり、希ちゃんと話せてない気がするもん。希ちゃん分が不足してるよ~」
希「ふふっ、そうなん? ウチは結構話してると思ってたけど」
穂乃果「皆がいる中では話してるけど……ふたりっきりって、あんまり無いよ」
希「う~ん……まぁ、そうかな?」
穂乃果「そうだよ~、もっと希ちゃんとしゃべりたかったんだぁ。はぁ、もっと時間が欲しいなぁ」
希「ふふっ。でも、満たされないから求めるのかもね」
穂乃果「なるほど……そういう考えもあるのかぁ」
穂乃果「穂乃果じゃないよぉ。希ちゃんも皆も頑張ってるからだよ」
希「いやいや穂乃果ちゃんが」
穂乃果「いやいや希ちゃんが」
希「ふふっ。女の子かっ」
穂乃果「女の子だよ~」
希「ウチ、あんまり友達いなかったし。こんな話、せんかったんよね」
穂乃果「そうなの? 希ちゃんは誰とでも仲良さそうなイメージだけど」
希「あはは……子供の頃は暗かったから」
穂乃果「えぇっ、ほんと!? 全然想像できないんだけど!」
希「もぉ~、穂乃果ちゃん、ウチの事をどう思ってるんよ~」
希「さっきの話? 穂乃果ちゃんは太陽だもんね」
穂乃果「あっ、でも……太陽が追いかけても、逃げられてるよね……」
希「?」
穂乃果「あっ、何でもないよ/// 希ちゃん大好き~ってこと!」
希「そう? ありがと、ウチも穂乃果ちゃん大好き」
穂乃果「えっ、あっ……あはは/// えいっ」
希「ふふっ、穂乃果ちゃんに後ろから抱きつかれると安心するなぁ」
穂乃果「そう? 嬉しいなぁ///」
希「穂乃果ちゃんは、本当に良い子やなぁ」
穂乃果「……」
穂乃果「そっか。希ちゃんの初めて、もらっちゃった♪」
希「あはは……その言葉は語弊があるかなぁ」
穂乃果「えっ? いやいや、そういう意味じゃなくて///」
希「ふふっ、分かってる分かってる」
穂乃果「もっ、もう/// でも……希ちゃんの初めて、奪っちゃった……」
希「言い方が/// もうっ、そんなエッチな子はわしわししちゃうよ~?」
穂乃果「……いいよ?」
希「えぇっ!? そう言われたらやり辛いんやけど///」
穂乃果「どうするどうする~?」
希「うぅ……あっ、お風呂わいたみたい! 穂乃果ちゃん先に入る?」
穂乃果「……もうちょっとだけ料理の下ごしらえやっちゃうから、後がいいかなぁ」
希「そっか、ありがとね。じゃあ先に入ってくるん」
穂乃果「うんっ、またね」
希「もう……穂乃果ちゃんがあんな事言うから、変な感じになってきたかも」
希「やっぱり、穂乃果ちゃんがいると平常心でいられない気がするなぁ……」
穂乃果「お邪魔しまぁす」ガラッ
希「わぁっ!? 何で!?」
穂乃果「下ごしらえ終わっちゃったから、入ってきちゃった。だめだったかなぁ?」
希「えぇっと……びっくりしたけど、大丈夫。ウチ、出てようかなぁ」
穂乃果「えぇ~、一緒に入りたいよぉ。洗うから待ってて欲しいなぁ」
希「う、うん……」
希「(びっ、びっくりしたぁ……)」
希「(まさか一緒に入ることになるとは。ちょっと恥ずかしいかも)」
希「(あれ? 何で恥ずかしいんやろ……前も一緒に普通に入ったやん)」
希「(うぅ……ウチ、変に意識し過ぎやろ……相手は女の子なんやから)」
希「(それにしても……穂乃果ちゃんの体を洗う姿、綺麗やなぁ)」
希「いつも元気だから、静かな所を見ると……」
穂乃果「あはは……そんなに見られると、ちょっと恥ずかしいなぁ///」
希「ごっ、ごめん///」
希「ううん。狭いし、ウチもう出るから」
穂乃果「希ちゃんの上に座っていい?」
希「えぇっ!? だめだめ! 向かい合わせにしよ?」
穂乃果「えへへ……は~い」
希「もう……」
穂乃果「はぁ、気持ち良い……希ちゃん、スタイル良いね~」
希「そんなに見んといてよ~///」
穂乃果「でもさっき希ちゃん、穂乃果のこと見てたよね?」
希「……出ていい?」
穂乃果「えぇ~……100数えたらね♪」
穂乃果「希ちゃん、ご飯できたよ~。一緒に食べよ?」
希「うんっ! ありがとね……わぁ、すごい」
穂乃果「えへへ……ちょっと頑張っちゃった。野菜も食べてね♪ では、いただきます」
希「いただきます。ハンバーグ美味しそう……」
穂乃果「希ちゃん、あ~ん」
希「あ、あ~ん……美味しい!!」
穂乃果「やった。あっ、希ちゃんソース付いてるよ」チュッ
希「あっ」
穂乃果「穂乃果も食~べよっと♪」
希「(これは友達なら普通。ほっぺにチューも友達なら普通……)」
穂乃果「おそまつさまでした」
穂乃果「あっ、いいよいいよ。穂乃果がお皿洗うよ?」
希「えぇよぉ~。これくらいはさせて? 穂乃果ちゃんはその辺でゆっくりしててね」
穂乃果「うん、ありがとぉ……ふむ、ここが希ちゃんのベッド」
穂乃果「はぁ……気持ち良い」
穂乃果「(枕、良い匂い……希ちゃんの匂い)」
穂乃果「希ちゃん! 今日、ベッドで一緒に寝ていい?」
希「そうやね……じゃあ、うん」
―――――
――
希「それでね……」
穂乃果「……」ウトウト
希「ふふっ。もう、こんな時間なんやね。もう寝よっか?」
穂乃果「うん……もうちょっと起きて話したいけど。何か今日疲れちゃって」
穂乃果「ベッド入っちゃうね……あっ、隣どうぞ」
希「うん、おじゃまします……って、穂乃果ちゃん近ない?」
穂乃果「希ちゃんが甘えやすいようにね」
希「ふふっ……じゃあ、くっついちゃおうかなぁ」
穂乃果「えへへ、ちょっとドキドキする///」
希「ウチも顔が緩んでるよ~。寂しい時は人恋しくなるんよね」
希「えっ?」
穂乃果「希ちゃんを寂しいなんて思わせないくらいに……ずっと」
希「それって……」
穂乃果「うん、そういうこと……その役割が穂乃果じゃ……だめ?」
希「ウチにはもったいないくらいやね……穂乃果ちゃんに……隣にいて欲しい」
穂乃果「じゃあ」
希「でも……もしかしたら、その気持ちは今だけかもって思うんよ」
希「今ウチが寂しいから、穂乃果ちゃんを利用してるだけかも……って」
希「穂乃果ちゃんがウチを思ってくれてるほどじゃない気がして」
希「だから……ごめん」
穂乃果「そっか……そうだよね……」
穂乃果「変なこと言っちゃって、ごめんね」
希「変なことじゃないよ……すごく嬉しくて……ありがとう」
穂乃果「やっぱり穂乃果はワガママだぁ~」
希「ふふっ、そんなことないって。でも、やっぱり気を遣ってくれてたんやね」
穂乃果「あっ……でも、希ちゃんのお家に来たかったのは本当だよ?」
希「うん、分かってるよ。ふふっ、そんな顔しないの」
穂乃果「うん……」
希「今日は穂乃果ちゃんが来てくれて、ほんとに楽しかったし」
希「穂乃果ちゃんのおかげで笑顔になれたんは本当なんやから」
希「それに……今も、穂乃果ちゃんを大事に思ってるのは変わらないからね」
穂乃果「ありがとう……」
穂乃果「明日からは、いつもの穂乃果だから……手、握っていい?」
希「うん……」
穂乃果「ありがとう……おやすみ」
希「うん、おやすみ」
――――
――
希「ふわぁ……朝、かぁ」
希「あれっ? 穂乃果ちゃんがいない……トイレかな」
希「……穂乃果ちゃんの靴、無くなってる」
希「張り紙? カギはここです……あぁ、ポストに入ってる。律儀やなぁ」
希「そっか……顔合わせるんも気まずいよね……」
希「神社、行こうかな……」
希「う~ん、ウチの部屋の方が静かだけど……ここも、静かやなぁ」
希「いつもは静かなこの場所がお気に入りだけど……今はちょっと寂しいかも」
希「もうちょっと音があってもいいのに」
希「はぁ……明日、穂乃果ちゃんと普段通りにしゃべれるかなぁ」
希「時間が解決してくれるんかなぁ……」
希「!? って、言ってる間に結構雨降ってきちゃった……どうしようかなぁ」
穂乃果「希ちゃん!!」
希「今そっちに行くからね~!」
穂乃果「勝手に出て行ってごめんなさい!」
希「えっ……」
穂乃果「朝起きて、希ちゃんの寂しそうな顔を見たら、涙が止まらなかったの!」
穂乃果「自分には何も出来なくて、希ちゃんを笑顔に出来なかった穂乃果は、あの部屋にいちゃいけないんだって!」
穂乃果「そう思ったから、出て行きました!」
希「穂乃果ちゃん、何言ってるんよ……」
穂乃果「そのくせ勇気も無くって、ちゃんとした告白もできなくて!」
穂乃果「甘えてるだけで……」
希「待ってよ……今、そばに行くから……」
穂乃果「昨日は希ちゃんをもっと傷付けて、断られちゃって……だめだめな穂乃果だけど!」
穂乃果「月を追いかけたい……やっぱり希ちゃんを諦められないの!」
希「全然分かってない……」
穂乃果「私はっ! 希ちゃんのことが!」
希「はぁ……はぁ……穂乃果ちゃん……傘ささないと。風邪、ひいちゃうよ?」
穂乃果「……うん」
希「好き」
穂乃果「……」
希「穂乃果ちゃんが……大好き、です」
希「これが愛しいって思う気持ちなんやね。穂乃果ちゃんが教えてくれたんよ」
穂乃果「希ちゃん……」
希「昨日はウチも自分の気持ちが分からなくて……怖くて、不安だったけど」
希「今朝、穂乃果ちゃんがいなくなって……びっくりするくらい悲しくなったんよ?」
穂乃果「そう……なの?」
希「うん……今まで悲しいことも、欲しいものも我慢出来たけど……こればっかりは諦められない」
希「穂乃果ちゃんとずっと一緒にいたい!」
穂乃果「うぅ……グスッ……」
希「傷付いた人に思いを伝えるのがダメなんてこと、ないんよ」
希「それなら、自分の気持ちから逃げてたウチの方がダメダメなんやから」
穂乃果「そんなことないよ……ヒグッ……希ちゃんは優しいもん」
希「こんなウチじゃだめかもしれないけど……ずっと太陽を掴まえたかった」
希「穂乃果ちゃんが……好きです」
穂乃果「うん……希ちゃんが……大好きです」
――――
――
穂乃果「希ちゃん、良い子良い子」
希「うぅ……ごめんね。何で涙止まんないんやろ」
穂乃果「大丈夫だよ……希ちゃんの涙は、流していい涙だと思う」
希「そっか……あっ、穂乃果ちゃん風邪ひいちゃうし、早く帰らなきゃ」
穂乃果「でも……このまま家に帰ったら心配されちゃうから、乾いてからでいいや」
希「穂乃果ちゃん……付いてきて」
穂乃果「えっ、どこ行くの?」
希「穂乃果ちゃんの家はだめやから……帰るんよ」
穂乃果「帰る、って……」
穂乃果「あっ……えへへ、雨も悪くないね///」
完
乙
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