【ラブライブ!】小雪「最近、涼ちゃんが所構わずキスしてくるんだ…」姫乃「ふむふむ」【モブライブ!】
- 2020.04.08
- SS

姫乃「いきなりハードル高くないですか!?」
小雪「そのくらいならまあ、よかったんだ」
ふみ「いいんだ…」
小雪「その内、口にキスするようになってきて」
優香「2人は…、そういう関係なんですか?」
小雪「ち、違うよっ!」
小雪「それで、口にキスぐらいなら、私もそう嫌じゃなかったんだけど……」
姫乃「ここから更にエスカレートするんですか!?」
小雪「その……、だんだん、舌を入れてくるように……」
ふみ「ぶふっ!」
姫乃「わっ!? ふみちゃん大丈夫ですか!?」
ふみ「ごほっ、ごほ、ごほ! だ、大丈夫。驚きすぎてむせちゃっただけ」
綾小路姫乃
設楽ふみ
姫乃「え?ああ、そうなんですか…」
小雪「人目がないからって、ことあるごとにキスしてきて」
ふみ「もう涼ちゃんのことを前と同じには見られない」
小雪「なんだか私も、口に舌を入れられるのが癖になってきちゃって……」
小雪「どうしよう!?」
優香「と、当人同士が幸せなら、私はそれでもいいんじゃないかなって思いますよ!」
小雪「それでも、口だけで済めばよかったんだよ」
姫乃「もう完全にデッドラインをオーバーしちゃってるのに、まだこれ以上があるんですか!?」
ふみ「具体的に時間を言われると、なんとなく生々しいよ……」
小雪「そろそろ寝ようって私が言うと、涼ちゃんは当然のように同じ布団に入ってきたんだ」
優香「あっ、それなら私と姫乃ちゃんもですよ。この時期はあったかいですよね」
姫乃「ゆ、優香ちゃん! 恥ずかしいから秘密って言ったのに……」
優香「えへへ」
ふみ「それで、何があったの?」
小雪「えっと……」
小雪「……」
小雪「や、やっぱりこの話は無しで!」
ふみ「ここまで言いかけてそれはあんまりだよぉ…」
姫乃「私も気になります!」
小雪「うー……小雪が話したこと、涼ちゃんには内緒にしてくれる?」
優香「もちろんですよ」
小雪「それなら……」
小雪「まず涼ちゃんは、私のパジャマのボタンに手をかけてきました」
ふみ「脱がせに……。まあ、そうなるよね……」
優香「白雪ちゃんは抵抗しなかったんですか?」
小雪「もちろん平日だし、明日も学校あるんだから止めてって強く言ったよ!」
姫乃(学校がなければいいんですね…)
小雪「そしたら……」
小雪「涼ちゃん、ボタンから手を離して、小雪の背中に手を回してきて」
小雪「ギュッて抱きしめながら、ごめんね雪ちゃん、ごめんねって、何度も謝ってきたの」
小雪「さすがに強く拒絶しすぎたかなーって、申し訳無くなってきたんだ」
ふみ 「よかった。さすがに見境なしってわけじゃないんだ」
姫乃「ふんふん」
小雪「小雪もキツく言い過ぎたよって、涼ちゃんに謝ったんです」
姫乃「おおー。仲直りですね!」
小雪「すると涼ちゃんは、耳元に口を当ててきて、そのままそっと囁くような声で……」
小雪「好きだよ、雪ちゃん。好き。大好き……、って!」
小雪「ああもう!」
小雪「あんなこと言われたら、ドキドキして抵抗できなくなっちゃうよ!」
ふみ「ねえ…もうこれ、ただの惚気話じゃ」
優香「私と姫乃ちゃんがのんびり眠ってる間に、同じ町でこんなことが起きてたんですねぇ……」
小雪「えっと……、それで……」
小雪「あー……」
小雪「……」
小雪「突然だけど、涼ちゃんって……、かっこいいし、き、綺麗だよね!?」
姫乃「はい。まさに麗人という言葉がピッタリ合う感じですよね!」
ふみ「うん。雑誌とかに載ってそうなタイプ」
優香「お化粧をしなくても綺麗ですよね」
小雪「だよねだよね!」
小雪「涼ちゃんに好きって言われたことで、そんな涼ちゃんの綺麗な顔に吸い込まれるように唇が近づいちゃって!」
小雪「つ、ついその……、私から涼ちゃんの口に、キスしちゃって」
姫乃「おおー!」
優香「わぁ」
ふみ「いいなあ……」
優香「おかしく? どんな風になったんですか?」
小雪「えーと。突然、キョトンとした顔で黙ったかと思ったら……」
小雪「しばらくしてからすごく笑顔になって、雪ちゃんからしてくれて嬉しいよ……、って」
姫乃「涼ちゃんも可愛いところありますね」
ふみ「あれっ、これ何の相談だっけ……?」
小雪「それからしばらくは、涼ちゃんと色々な思い出話をしました」
小雪「ちっちゃい頃、ずっと涼ちゃんのピアノを聴いてた日のこと」
小雪「小学校でからかわれた時、相手が上級生なのも構わず立ち向かってやっつけてくれたこと」
小雪「中学校で理科の宿題だった星座観察をするのに、二人で星を見に行ったこと」
姫乃「2人ともずっと仲良しだったんですねー」
ギョロ(ふみ)「ギョロもずっとふみちゃんと一緒だったギョロ!」
優香(ギョロちゃん何年生きてるんですか!?)
小雪「涼ちゃんが声のトーンを変えて、こう呟いたんだ」
小雪「これからもずっと、どんなときもずっと、雪ちゃんと一緒にいたい」
姫乃「こっ、告白じゃないですか!いや、というかプロポーズですよそれ!?」
優香「姫乃ちゃん。落ち着いて……」
姫乃「はわわわわわ!!」
ふみ「それで……、続きは?」
小雪「あっ、うん! えっと、どこまで話したっけ」
ふみ「涼ちゃんが白雪ちゃんに、ずっと一緒にいたいって言ったところ」
小雪「そうだったそうだった!」
小雪「ずっと一緒だよ、って返したんだ」
姫乃「ひゅーひゅー!」
小雪「だけど、涼ちゃんは悲しそうに、それは無理だよ……、って」
姫乃「なんと!」
小雪「それで、涼ちゃんはこう続けたんだ」
小雪「雪ちゃんのこと、小学生の頃には既に好きだった」
姫乃「ふむふむ」
小雪「でも、ワタシ達は同性だから、同じ家庭に入ることもできない」
小雪「いつか必ず距離が離れる時はくる」
小雪「そうなる前に、雪ちゃんの傍で雪ちゃんのことを好きでいられる内に、少しでも大好きを表現したい」
小雪「ずっと大事にし続けてきた恋だから精一杯の気持ちを伝えたいんだ……、って」
優香「涼ちゃん、本当に白雪ちゃんのことを大事に想ってるんですね」
ふみ「数年以上先の関係まで考えてるみたいだからね」
小雪「バカ!」
姫乃「え?」
小雪「あ。違うよ! 姫乃ちゃんに言ったんじゃなくて!」
小雪「これは、涼ちゃんにした返事」
姫乃「あっ、ああー! ですよね!びっくりしました!」
ふみ「勉強は白雪ちゃんのほうがお馬鹿だもんね」
小雪「このままだとただ馬鹿にしただけだから、私は涼ちゃんにこう続けたの」
小雪「いつか必ず離れなくちゃならないんて、そんなの、涼ちゃんの勝手な思い込みだよ!」
小雪「2人が一緒にいたいと強く思えば、絶対一緒に居続られるから……、って」
優香「そしたら涼ちゃんはどう言ったんですか?」
小雪「えーと、確か……」
小雪「きっと将来、色々大変だよ」
小雪「周りの目だって厳しいはずだよ」
小雪「雪ちゃんは後悔するかもしれないよ」
小雪「それでもいいのかい……?、だったかな」
小雪「今思えば、色々もっと上手い言い方もあったと思うんだけど」
小雪「小雪は難しいこと考えるのって苦手だから……」
小雪「だから、えっと……、あはは、ちょっと恥ずかしいな」
ふみ「今更照れることないって」
小雪「そ、そうだよね!」
小雪「それじゃ……、こほん!」
小雪「愛してるよ、涼ちゃん……、って言いました」
優香「白雪ちゃんから言ったんですか!?」
姫乃「なんだか私までドキドキしちゃいました!」
小雪「そうだ、本当にワタシは馬鹿だ! ……って、呟いた後に、声を震わせながら」
小雪「ワタシも雪ちゃんを愛してる、って」
姫乃「きゃー♪」
小雪「で、そのままキスをしたの。今までと違う、もっと深いキス」
小雪「そうしたら、小雪ももっと欲しくなってきちゃって」
小雪「つ、つつ、つい……、自分でパジャマのボタンを、外しちゃって……」
小雪「いいよ。小雪、涼ちゃんになら何されても、とか、言っちゃったりして!」
姫乃「これには涼ちゃんの紳士の仮面も粉々ですね…!」
ドア「ガチャ」
涼「ごめんね皆、勉強見る約束をしていたのに遅くなっちゃって」
姫乃「あ。涼ちゃん! 今ね、ちょうど涼ちゃんの話を」
涼「ワタシの話?」
小雪「わああああああ! なんでもない!なんでもないよ!!」
ふみ「えっと…涼ちゃんどうしたのかなーって、みんなで話してただけだよ」
涼「ああ。茶道部のほうに呼び出されていてね」
涼「ワタシの飲みかけでもよければ、あげようか?」
小雪「わ!ありがとう涼ちゃん!」
涼「あと、雪ちゃんの好きなお菓子もあるから皆で勉強の前に少し食べるといいよ」
涼「そうそう、ここは飲食禁止の教室だから外でね」
小雪「ありがとう、涼ちゃん♪」
涼「皆はいいのかな?」
姫乃「私はあんまり間食しないからいいです」
優香「私もお腹いっぱいなので」」
ギョロ(ふみ)「ふみちゃんもお腹空いてないギョロー」
小雪「じゃあ、皆ちょっと待ってて。急いで食べてくるから!」
姫乃「め、目と鼻と口がついてますよ!」
優香「な、何もついてないですよ!」
涼「そうかい? その割には、3人ともワタシの顔を妙に見ているような」
ふみ「……ほ、本当に気のせいだよ」
涼「それならいいんだけど」
ふみ(よかった。なんとか誤魔化せた…)
優香(危ないところでしたね…)
姫乃「流石に涼ちゃんと白雪ちゃんのエッチについて話してたなんて言えませんからね…」
涼「……え?」
姫乃「え?…あっ!」
ふみ「あちゃー……」
優香「姫乃ちゃん……」
姫乃「ご、ごめんなさい!心の中で言ったつもりが口に出てました!」
涼「そういえばさっき、ワタシの話をしていたとか……」
涼「……」
涼「うううぅ……」
ふみ(ちょっと!? 赤くなって俯いちゃうとか、涼ちゃんってそんなキャラだっけ!?)
涼「雪ちゃんのおしゃべり……」
優香「あ、あの、涼ちゃん。白雪ちゃんも悪気があってのことじゃないですから、その……」
涼「……はぁ、まったく、雪ちゃんはしょうがないな」
ドア「ガチャ」
小雪「ただいま!」
涼「……」
小雪「ん? あれ?」
小雪「涼ちゃん、なんか様子が変…どうしたの?」
涼「さあ、胸に手を当てて考えてみてごらん」
小雪「ごめんね、涼ちゃん。いきなりでなんのことだか…」
涼「……どうして昨夜のこと話しちゃったんだい?」
小雪「えっ! バレてる!? なんで!?」
姫乃「ごめんなさい!うっかり口に出しちゃいました!」
小雪「姫乃ちゃぁん……」
涼「いや、怒ってないよ」
小雪「えっ?でも……」
涼「その代わり罰として……ほら、耳を貸して」
小雪「うん?……えっ、えぇっ!?」
涼「出来るね?」
小雪「で、でも……、いや、涼ちゃんが望むなら……うん!小雪、今夜は頑張るね!」
姫乃(一体何をお願いされたんでしょう!?)
優香(また今日も涼ちゃんは獣と化すんですね…)
ふみ(でも、なんだかんだで……)
涼「さて、じゃあ雪ちゃん。そろそろ勉強始めるから赤くなった顔を早く戻すんだよ」
小雪「もう!涼ちゃんのせいなのに~!」
三人(ラブラブですね……)
ー完ー
内容は数年前に他作品で書いたネタの使いまわしだけど涼雪でやりたかった
モブライブSSもっと増えて
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