【ラブライブ!】真姫「キスってどんな味がするのかしら?」ことり「えっ?」
- 2020.04.08
- SS

ことり「気にならないって言うかその…真姫ちゃんの口からそんな質問が出るなんて意外かなって」
真姫「いいじゃないの別に」
ことり「もしかして真姫ちゃん、キスに興味あるの?」
真姫「無いわよ…ただなんとなく思っただけ」
ことり「そっか。ふふっ♪」
真姫「何よ、私がこう…女の子らしい疑問を持ったら変なわけ?」
ことり「ううん、ことりはいいと思うな」
真姫「…顔が変だって言ってるように見えるわ」
ことい「そんなこと無い、そんなこと無いよ…でもね」
真姫「何よ?」
ことり「キスミント食べてキスの話するって…ちょっと安直かなって」
真姫「…いいじゃないのよ」
ことり「この前コンビニに行ったときにね、レジの近くに置いてあるのが目に入って美味しそうだなって」
真姫「ふーん、でもことりがガム噛んでるってあんまりイメージないわね」
ことり「うん、ガムはあんまり食べない方かな」
真姫「そうよね、好き好んでって印象ないし、キャンディ派っぽいわよね。まさか間違えて買ったとか?」
ことり「……えっ」
真姫「えって、いやどうみたってガムじゃない? 入れ物の形状から見たって。百歩譲って粒型ならわかるけど」
ことり「…ライチレモン味がね、どんな味なのかなーって気になったの。珍しいよね」
真姫「味だけ見て、買った後に気付いたってこと? ことりがおっちょこちょいだからって、いくらなんでもそれは…」
ことり「……ライチレモン味がね」
真姫「…分かった、分かったわよ。気になるわよね、ライチレモン味って」
ことり「うん…真姫ちゃん、もう一枚食べる?」
真姫「はぁ…いただくわ」
ことり「真姫ちゃんはガムって食べる方?」
真姫「私もことりと一緒であんまり食べないわ」
ことり「そうだよね、口をモグモグさせながらピアノ弾いてる真姫ちゃんって、ちょっと想像できないかも」
真姫「まぁ、あんまり印象はよくないわよね。でも、ガムを噛むこと自体はいいことなのよ?」
ことり「集中力を高めたりーとか? 聞いたことあるかも」
真姫「そうね、運動選手がよく口にしてるように、ね。一定のリズムで噛むことで脳が刺激されるとか」
ことり「あ、あとダイエット効果があるとか美容にもって」
真姫「効果はあるみたいよね、色々と。何ならことりも衣装作るときに試してみたら? せっかく買ったんだし」
ことり「うーん…でも、ことりはキャンディを口に入れていたほうが、集中できたりリラックスできるかな」
真姫「たしかに、ことりは飴玉コロコロさせて頬膨らませてた方が可愛いらしくていいわよね」
ことり「えへへ、そうかな?」
真姫「まぁ、効果があるとは言っても、自分に合ったものが一番よね」
ことり「そうだね」
ことり「うん」
真姫「初めてのキスはレモン味とか言うけど、どうなのかしらね」
ことり「真姫ちゃん、結構気になったりしてる?」
真姫「いやほら、本とかでよくあるじゃない? でも実際レモン味のキスなんてあるのかしら、って思ったのよ」
ことり「イチゴ味とかっても言うよね」
真姫「用は甘酸っぱいとか、そういった類で表現されてるだけでしょ?」
ことり「あ、そういうことだったんだ。何とか味とかじゃなくて」
真姫「だから本当のキスはどんな味なのかしらって。ことりはどう思う?」
ことり「初めてのキス…うーん、ことりはつぶ餡の味かな」
真姫「何よその変な答え。というかずいぶんと具体的なのね」
ことり「かなっていうか、うん、ことりはつぶ餡の味だったよ」
真姫「つぶ餡味って本当に何よ……って、ことり、キスしたことあるの?」
ことり「うん、あるよ?」
真姫「ふーん……そう」
真姫「……」
ことり「今の真姫ちゃん見たいに、穂乃果ちゃんが『キスってレモンの味するのかな? よーし、試してみようよっ!』って言って」
真姫「…で、キスを試して、そのとき食べてたのが偶々お饅頭だったとかってオチ?」
ことり「そうなんだ、だからことりの初めてのキスの味は、つぶ餡の味なの」
真姫「そう…そっか……ことりは穂乃果とキスしたことあるんだ」
ことり「あ、でも女の子同士だからノーカンになるのかな?」
真姫「……」
ことり「だったらことりはまだ、初めてのキスの味って分からないかな」
真姫「…なるほど、女の子同士ならノーカンになるのね」
ことり「? どうしたの真姫ちゃん」
真姫「だったら、これもノーカンでいいわよね」
ことり「えっ? 真姫ちゃ……んっ!」
真姫「ん……」
ことり「……っ」
真姫「ぷはっ……はぁ…つぶ餡の味はしないわ」
ことり「……」
真姫「レモン味…っていうのはあながち嘘じゃないのね。ライチレモン味だけど」
真姫「何よ、呆けた顔して」
ことり「えっ、えっぇっ!? 真姫ちゃん、今、えっ、何、何で?!」
真姫「何よ女の子同士のキスくらい、ノーカンなんでしょ?」
ことり「ノーカンって言ってもそのっ! いきなり、キスって…えっ?」
真姫「ことりは経験あるんでしょ? だったら今さら驚かなくたっていいじゃない」
ことり「驚くよっ! だってキスって…それに、ことり…唇は初めて……」
真姫「…はぁ? ちょっと、何言ってるのよ。さっきキスはしたことあるって言って」
ことり「それは、ほっぺたの話で…直接口には…」
真姫「待ってよ、だってさっきの話の流れ聞いてたら、どうか考えても唇へのキスの話でしょ?」
ことり「ことりがしたのはほっぺただよぉ…」
真姫「な、何よ! それならそうって先に言いなさいよ! そしたら私だってもっと…」
ことり「……うぅ」
真姫「…ああん! 私だって口と口は初めてだったんだからっ! おあいこよおあいこ!」
真姫「…えっと、その」
ことり「……」
真姫「わ、悪かったわよ…」
ことり「…なんで、真姫ちゃん、ことりにキスしたの?」
真姫「それは…こ、ことりがつぶ餡の味なんて変なこと言うから、ちょっと試してみたくなっただけよ」
ことり「それ、だけ…?」
真姫「それだけって、そうじゃないけど…もう謝ってるじゃない! それに女の子同士はノーカンなんでしょ?」
ことり「…ノーカン」
真姫「そうよ、ノーカンよ、ノーカン。だからもう忘れましょ、ね?」
ことり「うん…」
真姫「ほら、ガムでも噛んで落ち着きましょ」
ことり「…でも、このガム……真姫ちゃんの唇の味」
真姫「ちょっと、変なこと言わないのっ!」
真姫「…その…ほんとに、ごめん。ことりがそこまで嫌がるんて思わなかったわ」
ことり「…嫌がってるわけじゃないけど」
真姫「ちょっと冷静じゃなかった…普通に考えれば、そうよね……ごめん」
ことり「ううん…えっと、真姫ちゃん、あのね?」
真姫「…いいわよ、罵倒するなら、受ける覚悟はあるわ」
ことり「真姫ちゃんは…初めてのキスがことりでよかったの?」
真姫「それはその…」
ことり「ことりは、初めてのキスは…もっと雰囲気のあるところがいいな、って思ってたの」
真姫「……」
ことり「ことりも女の子だから、ドラマとか漫画みたいに素敵なキスって、憧れとかあったの」
真姫「でもほら、これから憧れのキスすればいいじゃない? 私もことりも、キスはまだ未経験…でしょ?」
ことり「うん…でもね、大好きな人のキスなら、そんなのどうでもいいんだなって」
真姫「…えっ?」
真姫「な、何よ?」
ことり「真姫ちゃんは、嫌だった? ことりとのキス」
真姫「私は…嫌だったらこんなこと…」
ことりは「ことりはね…ことりはこのキス…ノーカンにしたくない、な」
真姫「ことり…」
ことり「だって、ことりは…」
真姫「…いいわよ、断る理由は無いわ」
ことり「うん、ありがと。…あのね、さっきはいきなりでびっくりしちゃって、よく分からなかったから」
ことり「本当にレモン味がするか、もう一度、試してみてもいい、かな?」
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