【ラブライブ!】海未「ことりが可愛すぎるせいで作詞に身が入らない」ズーン
- 2020.04.09
- SS

–帰路につく海未とことり–
ことり「今日は穂乃果ちゃんいつもより早く帰っちゃったね」
海未「そうですね、端午の節句なので、『穂むら』は忙しいみたいですよ」
海未「明後日くらいまでは『穂むら』の手伝いをするらしいです」
ことり「端午の節句か~、こどもの日だよね?」
ことり「ことり、『穂むら』の柏餅すきっ♪」
海未「ええ、私も好きです」
海未「『穂むら』が落ち着いた頃に買いに行きましょう」
ことり「うんっ、そうしよ~♪」
ことり「そういえば、海未ちゃんっ」
海未「なんです?ことり」
ことり「今日は、部活の最初の方の基礎練だけ参加して、あとは部室で歌詞を書いていたんだよね?」
海未「ええ、もう真姫が曲を作ってしまいましたからね」
海未「私も早く歌詞を書き上げないとと思い、今日は絵里と相談して、一人で歌詞を書いていました」
ことり「そうだったんだ、歌詞は出来そう?」
海未「うーん、なかなか筆が進まないですね……」シュン
海未「最初に曲の方向性を真姫と話し合ったのですが、全然イメージが湧かなくて」
ことり「確か、新曲はラブソングなんだよね?」
海未「ええ、前の曲が『友情ノーチェンジ』だったので、今回は恋愛の曲にしようと真姫と話し合いました」
ことり「『友情ノーチェンジ』、ことり好きだよ~♪」ワクワク
ことり「あの曲聞くと、ことり元気が出るんだっ!」ピョンッ
海未「ふふ、頑張って歌詞を書いた甲斐がありました」ニコッ
海未「そう言ってもらえると、私はもちろん、真姫も喜ぶと思いますよ」
ことり「次の曲も本当に楽しみっ」
海未(ことりが私と真姫の作る曲を楽しみにしてくれている……)
海未(いや、ことりだけじゃない、μ’sのみんなのためにも頑張って書き上げなくてはっ)キリッ
海未「ではまた明日」
ことり「うんっ」
ことり「ねえ、海未ちゃん」
海未「どうかしましたか、ことり」
ことり「ことり、『友情ノーチェンジ』の歌詞を読んで思ったの」
ことり「海未ちゃんの歌詞は、沢山の人の心を動かすことができるって」
ことり「どんなに落ち込んでいても、『友情ノーチェンジ』を聞くと、すぐに元気になれる」
海未(ことり……)
ことり「……ふうっ///」
ことり「えへへ、ごめんねっ、今からちょっと照れくさいことを言うから、後ろを向くねっ///」クルッ
海未「え、ええ」
ことり「海未ちゃんの歌詞はね、人の心の中にある『感情のボタン』を押してくれる」
ことり「きっと、そんな力があると思うんだ」
海未「『感情のボタン』?」
ことり「そう、『感情のボタン』」
ことり「『笑いのボタン』、『怒りのボタン』、『悲しみのボタン』、他にもたくさんのボタンが……」
ことり「人の心の中にはあるの」
海未「……」
ことり「現にことりは、『友情ノーチェンジ』を聞いたら、いつも『元気のボタン』が押されるんだっ♪」
海未「ありがとう、ことり……」ウルッ
海未「そう言ってもらえると、次も頑張ろうと思えます」
ことり「うん、だからね、海未ちゃん……」クルッ
ことり「海未ちゃんならだいじょうぶっ」パァッ
ことり「きっと次の曲も、素敵な歌詞を書けるよっ♪」ニコニコ
海未「こ……」
海未「……ッ///」ドキドキ
海未(『ことり、ありがとう』と言いたかったのですが……)ドキドキ
海未(振り向いたことりの顔は、夕日に彩られていて……、幻想的で……)ドキドキ
海未(いつもと違うことりの姿に、不覚にも息を呑んでしまいました///)ドキドキ
ことり「そ、それじゃあ、また明日ねっ!頑張ってねっ、海未ちゃんっ!」タッタッタッタ…
海未「え、ええ……」バイバイ
海未「……///」ポツーン
海未(昨日は、家に帰ってから歌詞を考えてたのですが……)
海未(ことりの顔が事あるごとに脳裏をよぎってしまい、全く作業になりませんでした……)
海未(そして迎えた部活後の帰宅……)
ことり「今日も二人っきりだねっ」
海未「え、ええ」ドキドキ
海未(昨日のことりの言葉……)ドキドキ
海未(『きっと次の曲も、素敵な歌詞を書けるよっ♪』)
海未(昨日のことりの言葉とあの表情を思い出して、鼓動が早く……)ドキドキ
海未(私は、どうかしてしまったのでしょうか?)
海未(部活中も、ことりのことを思い出して、歌詞が思い浮かばなかった)
海未(何故だろう、昨日の去り際のことりを見てから……)
ことり「あ」
海未「雨……?」
–サーッ!–
ことり「わわわわわっ、朝はあんなに晴れてたのに~」ヤンヤン
ことり「ことり、傘なんて持ってきてないよ~」アセアセ
海未「わ、私もですっ」
海未「とは言え、雨宿りできる場所なんて」キョロキョロ
ことり「近くの公園に、屋根付きのベンチがあったよねっ?」
海未「そうですね!そこまで急ぎましょうっ」
ことり「ふう、なんとか公園に着いた~」ホッ
海未「でも……」
–ザーッ!!–
ことり「この雨じゃ、帰れないね……」シュン
海未「濡れた体を拭かないといけないですね……」
ことり「あっ、そうだね、部活で使ったタオルで拭こうか」ゴソゴソ
海未「ふう、タオルがあったのは不幸中の幸いですね」ゴソゴソ
ことり「うんっ」フキフキ
海未「ふー」フキフキ
ことり「雨、全然止まないね……」ショボン
海未「ええ……」チラ
海未(雨に濡れたことり……)
海未(湿気った髪、雨に濡れてことりの肌に張り付いた制服……)
海未(なんというか、とても艶っぽい気がします……)ドキドキ
ことり「くしゅんっ!」
海未「だ、大丈夫ですかっ」
ことり「えへへ、5月といっても雨に濡れると流石に冷えるね……」プルプル
海未(ことり、震えて……)
ことり「海未ちゃん、ちょっとくっついていい?///」
海未「え、ええっ!?」ビクッ
ことり「あ、嫌かな……?」シュン
海未「そ、そんなことはありませんっ」アセアセ
海未「風邪を引いたら大変ですし、い、いいですよ、ことり……///」
ことり「海未ちゃん、ありがとう~」ピトッ
ことり「海未ちゃーん、あったかぁい♪」
海未「そ、そうですか……、ことりのお気に召してもらってよかったです、ハイ……」ドキドキ
ことり「うふふ、海未ちゃん変な言葉遣いになってるよっ」クスッ
ことり「『お気に召す』なんてっ」クスクス
海未「そ、そうでしょうか……」
海未(右肩に感じることりのぬくもり……)ドキドキ
海未(鼻孔をくすぐることりのにおい……)クンクン
海未(……)
海未(なんでしょうか……?この充足感は……)
海未(これが、恋心……?)
海未(私は、ことりに恋をしてしまったのでしょうか?)
海未(……)
海未(あなたに伝えたい、この気持ちを)
海未(でも口に出すことなんて……、出来るわけがありませんね……)
海未(風が私達の間を通り抜けていく)
海未(この時期の風は生ぬるさと、わずかな湿気を含んでますね)
海未(……)
海未(……もし、もしも、私の気持ちが風になれば、あなたの耳に聞こえるでしょうか?)
海未(私は、あなたが隣にいるとすごく幸せです)
海未(心からそう思えます)ウットリ
海未(そう……、まるで夢の中にいる、よう、な……)スー
海未「……」コックリ、コックリ
海未「……」スースー
ことり「……ふふっ」ナデナデ
海未「……」スヤスヤ
海未「……はっ!」パチ
ことり「あ、海未ちゃん起きた~」ナデナデ
海未「ことり?」
海未(どうやら私は、少し眠っていたようですね……)
海未(それにしても)
海未(なぜ、私はことりに頭を撫でられているのでしょう)
海未「こ、ことり……、なぜ私の頭を」
ことり「あっ、ごめんっ///」パッ
海未(あ……、ことりの手が)
ことり「最初はことりが海未ちゃんに寄りかかっていたんだけど……」
ことり「途中から海未ちゃんが寝ちゃって、ことりにもたれてきて……」
ことり「それで、眠りについてる海未ちゃんが気持ちよさそうにしてたから、つい……///」
海未「……っ!///」ドキッ
ことり「そ、そういえば、ついさっき雨も止んだんだよっ」
ことり「帰ろっか、海未ちゃんっ」スクッ
海未「え、ええ、そうしましょう……」スクッ
ことり「それじゃあ、ことりこっちだから」
海未「ええ」
ことり「また明日ね~♪」テクテクテク
海未「ええ、また明日」バイバイ
海未「……」チラ
海未(さっきまであのベンチにことりと二人で寄り添っていたのですね……///)ジー
海未(すごく素敵なひとときでした///)ポケー
海未(……)ジー
ベンチ『』ポツーン
海未(ですが)
海未(離れて見るベンチはよく見ると……)ジー
海未(屋根を形作る木材は古めかしく、ベンチのペンキは色あせていて……)
ベンチ『』ポツーン
海未「どこか物悲しい風景に感じますね……」ボソッ
–海未の部屋–
海未(正直あんなことがあって、私の心は大いに乱れてしまっていますが///)
海未(それでも歌詞は書かねばなりませんっ!)キリリッ
海未「よし、頑張りましょうっ」フンスッ
海未「……ふふ、中学時代のことりは可愛いですね~」ポワポワー
海未「あ、修学旅行に行った時に3人で撮った写真だ」
海未「確かこの後、穂乃果が川に落っこちてしまうんですよね……」フフフ
海未「懐かしいなあ……」ホケー
海未「……」
海未「……ってなんでですか!?」ビシィッ!
海未「なぜ!私は!?」ドン!
海未「歌詞を書かないといけないのに!」ドドン!
海未「中学時代のアルバムを開いているのです!?」ズガーン!!
海未「ハア、ハア……」
海未「……」
海未「そう、何故か急にことりの顔を見たくなって……」
海未「それでアルバムを取り出して」
海未「5分だけ見ようと自分を制したはずですが」
海未「気づけば1時間も見てしまっていたっ!」ガーン
海未「……」
海未(やっぱりそう、私はことりに対して友情だけでなく……)
海未(恋心を抱いてしまったのですね……)
海未(この気持ちが目覚めたのやはりあの時……)
海未(昨日の帰り際に、ことりに言われたことがきっかけだと思います)
海未(そして今日の、公園での一件を経て、この気持ちはどんどん膨らんでいる……)
海未(私がことりを想うように、ことりもまた私を想ってくれてはいるでしょうか?)
海未(……どれだけ考えても分かりませんね)
海未(十年以上一緒にいたあなたのことなんて、知らないところは無いと思っていましたが……)
海未(驕りでしたね)
海未(あなたの気持ちを知りたいです、ことり……)シュン
海未(昨日あのあと夜中まで作詞していましたが、気づけば机に突っ伏して寝てしまっていました……)
海未(体を痛めてしまったのと、早く歌詞を書き上げないといけないので、今日は最初からずっと部室で作詞をしていましたが……)
海未(やはり駄目)ズーン
海未(私に作詞の才能なんてあるのでしょうか……)ショボーン
海未「……」テクテク
ことり「今日で最後だね」テクテク
海未「え、何がですか?」キョトン
ことり「二人で一緒に帰るの」
海未「あ……」シュン
ことり「穂乃果ちゃんには悪いけど、少し名残惜しい気もするなぁ」テヘヘ
海未「ことり……」ジーン
海未「わ、私もです……///」カアッ
ことり「ふふっ、たまには穂乃果ちゃんに内緒で二人で帰っちゃおっかっ?」ニコッ
海未「こ、ことりぃっ!?」ドキドキ
ことり「そんなことしたら、穂乃果ちゃんが寂しがっちゃうよっ」
海未「もう、ことりったら……」ショボン
海未(そんなこと言われたら、『穂むら』がずっと忙しければいいのに、なんて自分勝手なことを考えてしまうじゃないですか)
ことり「あ」ピタッ
海未「ん?どうしたのですか立ち止まって」チラッ
海未「あ」ピタッ
–看板–
『本日、水道管の工事のため迂回をお願い致します』
ことり「仕方ないね、別の道から帰ろっ」
ことり「こっちの道は全然使わないよね」
海未「そうですね、単なる遠回りですし」
海未(少し帰る時間が長引きましたっ)
海未(工事に感謝せざるを得ないですね、これは)
ことり「もしかしたら何か新しい発見があったりしてっ♪」キョロキョロ
海未「ふふ、何となく穂乃果が言いそうなセリフですね」
ことり「あっ!」タッタッタッタ
海未「あっ、ことり」タッタッタッタ
ことり「わあ……」ジー
海未「どうしたのですか、急に走りだして」チラ
海未(おお、これは……、実に見事な花が咲いていますね)
海未(白に、オレンジ?、あとは青も咲いている)
ことり「うわぁ……、これ全部牡丹の花だよ~♪きれいだねっ♪」
海未「ふむ、これが牡丹なんですね?見たことはありましたが名前までは覚えていませんでした」
海未「でもことり、詳しいのですね」
海未「花を見てすぐに品種名が出てくるなんて」
ことり「うんっ、ことり牡丹の花はすぐに覚えたんだ」
ことり「たまたま見かけた牡丹の花に心奪われちゃって……」
ことり「ママに花の名前を聞いたら『牡丹の花』だよって教えてくれたのっ」
ことり「花言葉も教えてくれたよ」
ことり「『風格』と『恥じらい』だって」
海未「花言葉も覚えているのですか」
海未「感心します、ことり」
ことり「えへへ///」
ことり「なんだか海未ちゃんみたいだよね」
海未「え、ええっ!?」
ことり「だって海未ちゃんが弓を引いているときは、なんだか風格あるし」
ことり「かといって、短いスカートの衣装履くだけで顔真っ赤にして恥ずかしがるし」
ことり「ね?牡丹の花の花言葉は、海未ちゃんのこと言ってるみたいじゃない?」
海未「うーん、そ、そうでしょうか?」ウーン
海未(ことりの好きな花の花言葉が、私みたいだななんて……)
海未(すごく嬉しい///)
ことり「ところで、海未ちゃんはどの色の牡丹が好き?」
海未「えっ、そうですね~」ウーム
海未「どの色も素敵だとは思いますが」
海未「私が一際美しいと感じたのは、『白』でしょうか」
ことり「海ちゃんは『白』選びそうだなって思ってた♪」
海未「ふふ、ことりには隠し事できないですね」ニコッ
海未「ことりはどの色の牡丹が好きですか?」
ことり「う~ん、『青』の牡丹を初めて見て、これも素敵だなって思ったんだけど」
ことり「でも、やっぱりことりは『オレンジ』の牡丹が一番好きかな~♪」
海未「ほう、そうなのですか」
ことり「うんっ、なんだか穂乃果ちゃんみたいだよね~」
ことり「ことりが昔見かけて、見とれちゃった時の牡丹がこの色だったんだ~」
海未「……ッ」ズキッ
海未(穂乃果みたいな『オレンジ』の牡丹、か……)シュン
海未(『オレンジ』が穂乃果なら)
海未(ことりに選ばれなかった『青』はさしずめ、私でしょうか)
ことり「……」ジー
海未「……ハッ」ビクッ
海未「ど、どうしたのですかことり」ニコッ
ことり「海未ちゃん、なんか悲しそう……」シュン
海未「えっ、べ、別にそのようなことは……」アセアセ
ことり「最近海未ちゃん、いつもと様子が違うこと多いから」
海未(えっ、き、気づいていたのですか)ドキドキ
ことり「やっぱり、作詞がうまくいかなくて悩んでるの?」
海未「そ、そうですね……」
海未「この2日間で1フレーズもできていないですからね……」
海未(実は作詞がうまくいかない以外の悩みもありますが……)
海未「私には作詞の才能なんか無いんじゃないか、そう思ってしまいます……」
ことり「海未ちゃん……」
ことり「……そんなことないよっ!」
海未(『海未ちゃんの歌詞は、沢山の人の心を動かすことができる』)
ことり「『海未ちゃんの歌詞は、沢山の人の心を動かすことができる』って」
海未「……」
ことり「海未ちゃんが自信を無くしそうなんだったら」
ことり「海未ちゃんの才能を心から信じていることりのことを信じてよっ」
海未「……っ!」
海未「こ、ことり」ジーン
ことり「海未ちゃんとことりは親友なんだから」
ことり「親友のことは信じられるよね?」
ことり「あ、またことりなんか照れくさいことを言っちゃった///」
海未「……ふふっ」
ことり「あー!海未ちゃんことりのこと笑ったー!!」ヤンヤン
海未「……いえ、ことりのことを笑ったのではありません」
海未「親友にここまで言わせる自分の不甲斐なさを笑ったのです」
ことり「な、そ、そんなこと……」
海未「言わせてください、ことり」
ことり「う、うん……」
海未「私は、恋の歌を書くことから逃げていたのかもしれません」
海未「ことりのように待っていてくれる人がいることを忘れて」
ことり「海未ちゃん……」
海未「ことり」
ことり「な、何かな?海未ちゃん」
海未「私は今日、必ず歌詞を完成させます」
海未「そして曲ができたら」
海未「真姫以外のメンバーでまず、ことりに聞いてほしい」
海未(本当は一番にことりに聴いて欲しいですが、しかたない)
海未「その時に、私が抱えるもう一つの悩みをあなたに打ち明けます」
海未「こんな自分勝手な頼みを聞いてくれますか?」
ことり「もちろんっ!自分勝手なんかじゃないよっ♪」
ことり「海未ちゃんの悩みはことりの悩みみたいなものだよっ♪」
海未「ことり、ありがとう……」
海未「ふ~、ようやく、ようやく書き上げることが出来ました」
海未(これまで全然歌詞を書けなかったのに)
海未(スランプから抜け出せたのは、あなたのお陰です、ことり)
穂乃果「こうやって3人で帰るのも久しぶりな気がするねー」
海未「ええ、、そうですね」ニコッ
ことり「ふふ、『穂むら』の手伝いは忙しかった?穂乃果ちゃん」
穂乃果「うー、大変だったよー」ダラーン
穂乃果「あ、そうだ売れ残りの柏餅が少しあるんだけど、食べていかない?」
ことり「えっ、いいの!?」
穂乃果「うん、いいよー♪傷んだら捨てちゃわないといけないし」
海未「今日買いに寄ろうと思っていたのですが、そういうことでしたらいただきに参ります」
海未&ことり「ありがとう穂乃果(ちゃんっ)」
穂乃果「えへへ、どういたしましてー」ペコッ
穂乃果「じゃあ柏餅持ってくるねー」バタン
海未「じゃあ、ちょうどいい機会なので」
ことり「新曲だねっ♪早く聞けるのを楽しみしてたんだ~」
海未「音楽プレーヤーを、っと……」ゴソゴソ
海未「はいどうぞ」サッ
ことり「ありがとう」ポチッ
ことり「えーっと、曲名は……」
『baby maybe 恋のボタン』
————————-
ttps://www.youtube.com/watch?v=Pe-UnM-tk-k
※リンク先は音が出るので注意!
URLはようつべで見つけた恋のボタンの動画です。
海未(喜んだり、怒ったり、悲しんだりした時に押される感情のボタンが)
海未(それを私に教えてくれたのはあなたでしたね、ことり)
海未(今、私の心にはずっと押されたままの感情のボタンがあります)
海未(『恋のボタン』……)
海未(あの日、あなたに恋をしてからずっと押されたままのボタンです)
ことり「……」シーン
海未(ことりが目を閉じて真剣に、『baby maybe 恋のボタン』を聞いてくれている……)
海未(この曲は、『友情ノーチェンジ』の時のように、あなたの『感情のボタン』を押すことができるでしょうか?)
海未(少し不安ですが……)
ことり「~~♪」フンフン
海未(ふふ、すごく楽しそうに聞いてくれていますね)ニコッ
海未(これなら大丈夫ですね)ホッ
海未(この曲は、あなたへの恋心を綴った歌です)
海未(あなたは、私の『恋のボタン』を押したことに気づいていないでしょう?)
海未(私はあなたに恋をして、今とてもすごくうれしくて、楽しくて、そして切ないです)
海未(……)
海未(ことりが今聞いている曲が終わったら、私はあなたにこの心を打ち明けます)
ことり「……ふー♪」
海未「聴き終わりましたか?ことり」
ことり「うんっ!聴き終わったよ!もう~、海未ちゃんすごいっ」
ことり「歌詞も曲も最高だったよ~♪」
海未「それは良かった……」ホッ
ことり「そういえば海未ちゃん、この曲聞いたらことりに悩みを打ち明けるって言ってたよね?」
海未「ええ、聞いていただけますか?ことり」
ことり「う、うん……、ことりで頼りになるかなぁ」
海未(私があなたに告白したら)
海未(あなたは驚くでしょうか?喜んでくれるでしょうか?)
海未(それとも、怒ったり、悲しんだりしてしまうでしょうか?)
海未「いえ、今から話すことはことりにだけ聞いてほしいです」
ことり「う、うん、そういうことなら……」
海未(ただ私は、あなたにこの想いを伝えないで後悔したくない)
海未(ことり、私の『恋のボタン』を押してくれて本当にありがとうっ!)
海未(あなたの『恋のボタン』を押すために、私は今からあなたに伝えます)
海未「ことり……、驚かないで聞いてください」
海未「私は、あなたのことが、好きです……」
おわり
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