【ラブライブ!】凛「3人合わせて!」希・海未・凛「怪盗リリホワ団!」
- 2020.04.10
- 雑談

希「けど、コソ泥みたいなことはしない!」
凛「狙うはパパの残したとびっきりのすんばらしーお宝のみ頂戴いたします!」
海未・希・凛「それがリリホワ団!」
海未「エリーチカ美術館のみに的を絞って盗みを働きます!」
凛「別にエリーチカ美術館に恨みはないけど、パパの作り出したとびっきりの展示品ばかりあるんじゃ仕方ないにゃー」
希「私が長女の東條希!」
海未「次女の園田海未!」
凛「三女の星空凛にゃー」
希「我ら名字違いの三姉妹!」
海未「普段は喫茶店を営業しています」
希「昼は喫茶店、夜は泥棒…ってね」
凛「凛は末っ子だから昼間は高校生にゃー」
海未「ではいきましょう…!」
希「レオタード…いや!知らないlove教えてラブの衣装で!」
凛「美術館に出撃にゃ!」
穂乃果「どうも!リリホワ団を逮捕する気満々の警部!高坂穂乃果です!」
穂乃果「必ずリリホワ団を逮捕してみせるよ!逮捕したあかつきには大好きな海未ちゃんと結婚するよ!」
穂乃果「西っ木野くん!今日も一緒に頑張ろうね!」
真姫「その呼び方やめてよ!真姫って呼んで!」
にこ「いいわね?今日こそ必ず逮捕してみせるわ!」
真姫「にこ課長!」
にこ「いくわよ!BiBi鳴署のプライドに賭けて!」
真姫「はいっ!」
穂乃果「私はBiBiじゃなくてPrintempsだよ!まっ、いっか!特に気にしないで頑張ろう!」
にこ「これはこれは絵里館長!任せてください!」
絵里「私の美術館には、それはそれはすんばらしぃー品々ばかり。絶対に手放したくはないの」
にこ「わかってるわよ!」
穂乃果「うん!絶対に捕まえてみせるよ!だから、泥舟に乗ったつもりでいてください!」
真姫「泥舟…?それってダメじゃないの!」
海未「いいですね凛。今回の作戦は凛がいないと成功しません」
凛「うん。」
希「がんばるんや」
凛「うん!がんばる!」
海未「では、私と希で穂乃果たちの気を引きます。その隙に地下倉庫から1番すんばらしぃーあの作品を盗んでください」
凛「分かった!けど、すんばらしぃーあの作品の特徴は?凛、どれを盗めばいいいのかイマイチよく分からなくて」
海未「そうですね…どう説明してよいのか…。すんばらしぃー作品の中でも1番すんばらしぃー作品です。ですから、凛が1番欲しいと思った「これだっ!」というものを盗んできてください」
海未「恐らく、それでうまくいくでしょう」
凛「ふむふむ。なるほど…」
希「じゃあ、作戦開始や!」
穂乃果「捕まえてみせるよ!」
ダッダッダッダッダッダッ…
穂乃果「リリホワ団だー!リリホワ団を追えーっ!」
ダッダッダッダッダッダッ…
海未「(足が一段と早くなりましたね。成長しているということは努力しているということ…貴女のそういう所、大好きですよ)」
海未「ですがそれとこれとは話が別です!…はぁっ!」
どかーん!
真姫「な、なによこれ!」
にこ「煙でなにも見えないじゃない…ゲホッ、ゴホゴホっ」
穂乃果「うぅ…今日こそ捕まえて海未ちゃんと結婚できると思ってたのに…ゲホッゴホッ」
海未「ふふっ…その日がくるのを楽しみにしていますよ」
希「もう…そんな日がきたら困るやん」
海未「ふふっ、そうかもしれませんね」
希「凛ちゃんなら大丈夫。だって…」
凛「怪盗リリホワ団参上!地下倉庫からお宝を盗んだから帰るにゃー」
絵里「待ちなさい!地下倉庫って…まさか、この美術館で1番高価なあの作品を…!!」
海未「長居は無用です!」
希「じゃあ…飛行機で帰宅や!」
真姫「待ちなさいっ…!」
穂乃果「うぅぅ…逃げられた!これじゃあまた海未ちゃんと結婚できないよ!!」
にこ「絵里館長…本当にごめんなさい!なんて言えばいいか…」
絵里「盗まれてしまったものは仕方ありません。」
トッルルルルン、ドゥルルルン
絵里「あら、電話だわ。…もしもし。どうしたの?えっ…待って…ウソよ…そんな…」
穂乃果「どうかしたの?」
絵里「警備の者が地下倉庫を確認したらしいの。けど、1番高価なあの絵は盗まれていないって…」
穂乃果「えっ…?」
真姫「じゃあ…リリホワ団は一体何を盗んだのよ!」
絵里「他に何か盗まれていないの?確認して!…えぇ。うん…えっ?」
穂乃果「どうかしたの…?」
絵里「そんな…大事件だわっ!」
凛「おはようにゃー」
希「おはよう」
花陽「おはようございます」
海未「おはようございます。今朝は少し遅いですよ」
凛「ごめんにゃー。ちょっと準備に手こずっちゃって」
花陽「下着も着替えも何もなかったら…着る服を選ぶのに時間がかかっちゃって…ごめんなさい」
希「まぁまぁ、昨日の凛ちゃんはリリホワ団の功労賞なんやし。すこしくらい大目に見てあげてもいいんじゃない?」
海未「そういう甘えが今後のミスに繋がるんです。ですが…仕方ないですね。今日だけですよ」
凛「わーい」
花陽「よかったね、凛ちゃん」
凛「うん!」
凛「わーい!」
花陽「ふんっ!ふがふがふがっ!」
凛「かよちんがいつになく興奮してるにゃ…」
凛「けど、興奮するのもわかるにゃ!のウチは喫茶店だから朝ご飯もお昼ご飯も晩ご飯もぜーんぶ美味しいんだよ!」
花陽「本当に?楽しみです!」
海未「そんなに褒めても何も出ませんよ。では、今朝はパンにしますか?ご飯にしますか?か
凛「凛はパンでいいよ。かよちんはどうする?」
花陽「私はご飯がいいです!」
凛「じゃあかよちんはご飯で」
海未「分かりました。凛がパンで、かよちんがご飯ですね」
花陽「できれば緑茶がいいです…」
凛「じゃあ凛も緑茶!」
花陽「パンに緑茶なの?」
凛「うん!かよちんと一緒がいいのー」
花陽「もう…照れちゃうよぉ…」
凛「にゃー」
海未「まったく…今朝は一段と仲が良いですね」
希「本当やねー」
海未・希「ん?」
海未「待ってください。少し頭の中を整理させてください」
希「うちも整理する」
海未「なにか違和感があるんです。」
希「うちも海未ちゃんと同じ気持ちや。…何かがとてつもなくおかしいんや」
花陽「うん。やっぱり和食が多いかな…。だから、絵里ちゃんとは違うメニューになる事が多くて…」
花陽「絵里ちゃん…美術館の仕事が忙しいからいつも1人で食べてるんだ…だから、凛ちゃんが羨ましいな。いつもお姉さん達と一緒で」
凛「かよちん…」
凛「分かった!じゃあかよちんは今日から凛たちの家族になればいいにゃ!」
花陽「えっ…えぇ?」
凛「もう寂しい思いなんてさせないにゃー」
花陽「凛ちゃんっ…!」
凛「わー、抱きつかれちゃったにゃー」
凛「海未ちゃん!希ちゃん!凛は幸せにゃ!」
海未「分かりました!この違和感!」
海未「誰ですか!」
凛「へ?」
海未「かよちんとは…何者ですか!?」
花陽「うん」
海未「まったく伝わってきません!かよちんがかよちんということしか伝わってきません!」
希「いや、それ以上でもそれ以下でもない…正真正銘かよちんなのかもしれない」
海未「まったく意味が分かりません!あなたは一体何者なんですか!」
花陽「えーっと…小泉花陽です…。はじめまして」
海未「ここにきてかよちんでもない奇跡!」
凛「あれ、花陽って読むんだ…」
花陽「えぇっ!?」
希「待って…小泉花陽って…」
海未「どうしました希?」
希「…!!」
海未「新聞がどうかしましたか?」
凛「うん!かよちんはZIP派?めざまし派?」
花陽「えーっと…」
海未「いいから早くつけてください!」
凛「分かったにゃー。押してみよう…ポチッとな!」
ピッ
『昨晩、エリーチカ美術館に怪盗リリホワ団が現れました。』
凛「あー!凛達のニュースにゃ!」
『調べによりますと、今回は展示品ではなく、エリーチカ美術館の館長である綾瀬絵里さんの苗字違いの一人娘である小泉花陽さんがリリホワ団に誘拐された模様です』
凛「かよちんも出たにゃ!」
花陽「本当だ…うぅ、恥ずかしいよぉ…」
凛「こんなんで恥ずかしがってちゃ駄目だよ!来週は凛とかよちんの婚約ニュースで持ちきりにゃ」
花陽「そうなの?それも恥ずかしいよぉ…」
ピッ
凛「あれ?消しちゃうの?」
海未「話が見えません!」
海未「見えそうでまったく見えません!!」
凛「だって、美術館から凛が1番欲しいと思ったものを盗んできてって海未ちゃんが…」
希「言ったんや」
海未「…確かに言いました」
凛「地下倉庫にはすっごい作品がいーっぱいあったにゃ。お目当の絵もあったけど、そこでかよちんがすやすや眠ってて…」
『すぴー…すぴー…すぴー…』
凛『か…かわいい!』
花陽「ちょっと用事があって…けど暗いから眠くなっちゃって…気づいたら眠ってて…」
花陽『すぅ…すぅ…すぅ…』
凛『これ以上のお宝は存在しないにゃ!』
凛「怪盗らしく盗んできたにゃ!」
花陽「さすが凛ちゃん!」
海未「そうですか…なるほど…」
って!
海未「納得できますか!」
凛「納得できないって言われても…ちょっと気付くの遅くないかにゃ?帰りの飛行機だって4人で乗ってたよ」
海未「…」
希「言われてみれば少し狭かったかも…。うん、びっくりや」
凛「お風呂の時も、おやすみの挨拶の時もかよちんは凛の隣にいたよ。気づかなかったの?」
海未・希「…」
花陽「迷惑かけてごめんなさい…私が地下倉庫なんかで眠ったりするからこんなことに…」
凛「かよちんは悪くないにゃ!しいて言えば運命の神様のいたずらにゃ!」
凛「いたずらで、かよちんに出会えたにゃ…」
花陽「もう…凛ちゃん」
凛「わーい、かよちんと初ごはんにゃー」
花陽「ふふっ、じゃあ花陽もわーいわーい」
海未「朝ご飯どころじゃありません!今後のことについて話し合わないと…」
海未「とにかく!花陽さんには帰ってもらいます!」
凛「やだ!かよちんは凛のお宝にゃ。もう誰にも渡さないにゃ!」
海未「ですが花陽さんにもご家族がいらっしゃいますし…」
花陽「心配なんてしてません!」
海未「えっ…」
花陽「絵里ちゃんは心配なんてしない。だって…私なんかより…」
凛「かよちん…?」
希「…もしかして、花陽ちゃんが地下倉庫にいた理由って…」
花陽「…」
ガバッ!
チャリチャリーン
海未「まさか…この音は!」
穂乃果「海未ちゃぁぁん!また捕まえれなかったよぉぉぉ!」
海未「早くかよちんを隠してください!」
凛「了解にゃ!!」
穂乃果「あれ?それに朝ご飯が4人分でてるよ?どうかしたの?」
海未「穂乃果っ!大好きです!」ぎゅっ!
穂乃果「へっ!?普段自分からそういうことしてくれない海未ちゃんが抱きついてきたよ!」
穂乃果「海未ちゃんの愛…ちゃんと伝わったよ!それなのに穂乃果はリリホワ団を捕まえられないで…」
穂乃果「こんな所で油を売ってる暇はないよ!みんなで朝ご飯でも食べようと思ったけど1秒でも早くリリホワ団を捕まえるために頑張ってくる!」
穂乃果「ファイトだよ!」
海未「頑張ってくださいね」
穂乃果「うん!よぉぉぉし!がんばるよ!」
バタンッ
希「ほっ…。無事難を逃れたみたいやね」
海未「まったく…タイミングが悪すぎです」
凛「かよちんおかわりは?」
花陽「もぐもぐもぐ…欲しいです!」
海未「って、…食べていたんですね」
希「うん。なんか大丈夫そうやったし」
凛「今日の朝ご飯も美味しいにゃー」
海未「花陽さん。あなたには帰ってもらいます」
凛「駄目!かよちんはもうウチの子なの!エリーチカ美術館の館長なんかに渡さないにゃ」
海未「いいですか?花陽さんがウチにいる事が知られてしまえば私達の正体がバレてしまいます!」
希「そんな事になったら二度と花陽ちゃんには会えないよ?」
凛「それはもっと嫌にゃ…けど、かよちんを館長に返しても同じことにゃ!もう二度と会えない…」
海未「ご家族も心配されていますよ」
花陽「だから心配なんてしてません!だって…」
希「館長が1番大切なものは美術品だから…?」
凛「えっ…かよちん、そんな事思ってたの?」
花陽『みてみて絵里ちゃん!こんなに小さい折り紙で鶴が折れたよ!』
絵里『今仕事中よ。家で勉強してなさいって言ったでしょ?』
花陽『う、うん…けど、絵里ちゃんに見て欲しくて…』
絵里『また今度ね。今忙しいの。いいから早く家に帰りなさい』
花陽『うん…分かった。ごめんね…お仕事の邪魔して』
絵里『なんて素晴らしい作品なの…』
花陽「私の顔より、どこかの作家さんの絵や作品ばかり見てる。私のことよりも美術品が大事なんだよ…」
花陽「だから…地下倉庫にある美術品なんかなくなっちゃえばいいと思ったの!」
海未「それで地下倉庫にいたのですか…」
花陽「私がいなくなったってなんとも思ってないよ。むしろ美術品が助かってよかったと思ってるのんじゃないかな…絵里ちゃんは」
希「花陽ちゃん…そんなこと」
凛「そんなことあるわけないよ!」
花陽「えっ…」
海未「凛…!」
花陽「そんなの…凛ちゃんには分からないでしょ!」
凛「わかるよ!かよちんが生まれた瞬間から…ううん、生まれる前から今日までずーっと、かよちんは館長のお姫様だったんだよ!」
花陽「…そんなの、嘘だよ…。信じられない!」
希「そらなら、自分の目で確かめてみるんや」
ピッ
絵里『リリホワ団…この放送を見ていないかもしれないけど…今日はあなた達にお願いがあるの!』
花陽「絵里ちゃん…」
絵里『娘を…花陽を返して!!』
花陽「えっ…」
花陽「嘘…」
絵里『花陽と、私の持つ全ての美術品と交換よ。あなた達にとって悪い話じゃないはずだわ』
絵里『だからお願い…花陽だけは返して!お願い!!』
ピッ
希「やって…。どうする?」
花陽「あんなの…嘘だよ!だって…私なんかよりお仕事の方が大事だもん。美術品の方が大事なんだもん!」
海未「私が見る限りでは館長の言う言葉に嘘はありませんでしたよ」
希「花陽ちゃんも分かってるはずや。そうやろ?」
花陽「だって…絵里ちゃんはいつも…」
凛「かよちんにも伝わったでしょ?館長はかよちんのことをすーっごく愛してるんだって」
花陽「…うん。」
凛「正直ね、凛はかよちんが羨ましいな。物心ついた頃から希ちゃんと海ちゃんしかいなかったから…」
凛「凛のパパ…ミナリンスキー…」
凛「うん。それが凛のパパ」
花陽「そうだったんだ…。あれ?そういえば絵里ちゃんの美術館にミナリンスキーの作品が…」
海未「はい。エリーチカ美術館の美術品のほとんどが私たちのお父様であるミナリンスキーの作品…」
希「パパの作品にパパの居場所を突き止める鍵があるらしいんよ。だから…私たちはミナリンスキーの作品を美術館から盗むことにした」
凛「凛が生まれてすぐにパパはどこかに行っちゃったんだ…だから、パパのことは何も知らない。絵に隠された秘密を解き明かし、…パパの居場所を突き止めたいの!」
花陽「そうだったんだ…。」
凛「凛はパパの声も癖も何も知らない…。生まれてすぐいなくなっちゃったから、正直、愛されてたのかも分からないや」
凛「凛が生まれてきて嬉しかったのかなって思うことだって…」
希「当たり前やろ?」
凛「けど、証拠がなにもないもん…。いいんだ!凛…分かってるから」
花陽「…それなら、ミナリンスキーに会って直接聞いてみないとね」
凛「えっ…」
花陽「私がいれば、絵里ちゃんの持つ作品の全てがリリホワ団の物だよ。そしたら、凛ちゃんのパパに会えるかもよ」
凛「かよちん…!」
海未「いいのですか?」
花陽「うん。勿論」
凛「かよちーん!」
花陽「ふふっ…もう、凛ちゃんってば…」
花陽「それに、凛ちゃん達のおかげで自分の間違いに気付けた。ありがとうね…」
凛「うん!」
海未「では、そうと決まれば早速参りましょうか」
希「花陽ちゃん、絵里館長に電話してくれない?」
花陽「はい!」
凛「(あっ、けど…もう二度とかよちんに会う事はないんだよね…)」
凛「それは…やだな」
海未「これも運命です」
凛「…うん」
絵里「約束通り、1人で来たわ」
海未「ありがとうございます」
絵里「美術品は持って来た。全てあのトラックに積んであるわ」
希「なや早速確認やね」
絵里「待って!…花陽が先よ」
海未「いいえ、美術品が先です」
絵里「…分かったわ。けどお願い!無事だけでも確認させて!」
凛「かよち…。娘さんならここにいるにゃ!」
花陽「絵里ちゃん!」
絵里「花陽…!…よかった。無事だったのね」
海未「では確認させて頂きます」
希「うん、確かに全部やね」
海未「そうですか…では」
凛「作戦は成功にゃー」
絵里「もしや、あなた達…最初から美術品が目的で花陽を誘拐したのね!」
花陽「えっ…そんな…じゃあ、今までのは全部お芝居だったの?」
希「お気楽三姉妹やないよ」
凛「だから…かよち……娘さんを誘拐したのも…全部仕組んだ罠で……うぅっ…うっ…」
希「…駄目やろ。しっかりしないと」
凛「だって…かよちんとはもう二度と会えない…」
海未「あなたには私たちがいるじゃないですか」
凛「…」
希「そうや。ずーっと一緒や」
凛「…うん!」
花陽「…凛ちゃん」
凛「お宝が手に入ればお嬢様には用なしにゃ!館長に返すにゃ!」
凛「…ばいばい。かよちん…大好きだよ」
花陽「待って!!」
絵里「花陽…!」
凛「さっさと退散するにゃ!」
海未「はい」
希「そうやね」
凛「…もう、会うこともないにゃ。だから…忘れるにゃ」
花陽「やだっ…!」
凛「これだからお嬢様は呆れるにゃ!リリホワ団はただの怪盗…めちゃくちゃ悪い人にゃ!そんな人の事は忘れるにゃ!」
花陽「じゃあ…」
花陽「私…警察になる!そして、いつかあなた達を捕まえて絵里ちゃんの美術品を取り戻す!!」
凛「かよちん…」
花陽「だから…また会おうね!!」
凛「…ふふっ。楽しみにしてるにゃ!」
海未「行きますよ」
凛「うん」
希「じゃあ…えい!」
ボンッ
花陽「…消えちゃった」
希「美術館にある作品がパパのすべてのはず。その全てのを手に入れたはずやのに…数が合わないみたいや…」
凛「えっ…!それ、どういうことにゃ?」
海未「お父様の作品はまだまだあるということになりますね」
希「いったい…残りの作品はどこに…」
海未「まだ、辞めれませんね」
希「そういうことやね…」
凛「はぁ…かよちん…」
・
・
絵里「怪我はない?」
花陽「うん!」
絵里「そう…よかった…」
花陽「絵里ちゃん…ごめんね。全部リリホワ団に盗まれちゃったね…」
絵里「全てを失ったけれど…私には花陽がいる。それだけで十分よ」
花陽「うん…ありがとう」
絵里「今回の事件で感じたわ。もう少し、花陽との時間を作らないとね。」
花陽「…いいの?」
絵里「もちろん。仕事もなくなってしまったしら…」
花陽「ごめんなさい…私のせいで…」
絵里「もういいの。…あなたがいれば、他に何もいらない」
絵里「こうやって抱きしめるのもいつ振りかしら?ふふっ、いつの間にか…花陽はこんなに大きくなっていたのね」
花陽「…うんっ!」
絵里「ねぇ、いつか見せてくれた折り鶴…もう一回見せてくれない?」
花陽「うん!…だけど、その前に…ひとつお願いがあるの。」
絵里「えぇ、何かしら?花陽の願いならなんでも叶えてあげる」
花陽「あのね…私……」
・
・
・
凛「はぁ…さりげなく失恋にゃー…」
凛「これじゃあ勉強も手につかないにゃー…」
凛「かよちん…」
先生「みんな、おはよう。早速だけど転校生を紹介する」
凛「はぁ…一限目の授業がラーメンにならないかなー」
花陽「初めまして。今日からこの学校に転校してきました小泉花陽です…よろしくお願いじす」
凛「むむっ!!」
花陽「あっ♪よろしくね」
海未「転校して凛と同級生ですか。何を企んでいるんです?」
花陽「別に何も企んでないよ。ただ…凛ちゃんのそばにいたいなって」
凛「ねー」
花陽「ねっ!」
花陽「あと、心配しないでください。凛ちゃん含め、皆さんのことは誰にも言いません。だって、皆さんを捕まえるのは私なんですから!」
凛「だって!」
海未「信用していいのでしょうか…」
希「もちろん。花陽ちゃんはそんな子やないって。海未ちゃんだって分かってるやろ?」
海未「えぇ、もちろんです」
希「絢瀬館長…いや、エリチ館長は元気にしてる?」
花陽「うん。色々あって最近忙しそうで…。あっ!でも、1日に10分でもお話しする時間を作ってくれるの!それが嬉しくて…えへへっ」
凛「よかったね!かよちん!」
花陽「今度ウチにも遊びにおいでよ!絵里ちゃんも凛ちゃんに会いたいって」
凛「うん!是非伺わせてもらうにゃー」
海未「それはそうと、お仕事…ですか?」
花陽「うん。たまたま行った別荘に隠し通路があって、その先にミナリンスキーさんの作品がいっぱいみつかったみたいで」
海未「それは!!」
希「えっ!!」
花陽「うん!美術館にも遊びに来てね」
凛「行く!いつ行こうかなー」
海未「そうですね…では、今夜にでも」
希「そうやね」
凛「ってことは!」
花陽「ふふっ。頑張ってね!」
穂乃果「むぅぅぅ…今日こそリリホワ団を捕まえて海未ちゃんと結婚だよ!」
穂乃果「にこ課長!その時はスピーチお願いします!」
にこ「えっ…えぇ?急に困るにこー…オチの袋は何袋にするかが問題ね」
真姫「意外とベタなスピーチなのね…じゃなくて!職場にプライベートな話を持ち込まないで!」
穂乃果「わかったよ!西っ木野くん!」
真姫「だから普通に呼んで!」
絵里「みなさんごきげんよう。今日こそはお願いしますよ」
にこ「もちろんよ!BiBi鳴署のプライドに変えてでもリリホワ団を捕まえてみせるわよ!いいわね!」
真姫・絵里「「おー!!」」
真姫「えっ…、館長?」
絵里「ごめんなさい…前から思っていたのだけど、BiBi鳴署と聞くたびに身体が疼くの」
穂乃果「なんでだろうね。穂乃果はPrintempsだからよく分からないけどね!」
花陽「ねー」
花陽「見学に…お邪魔ですか?ごめんなさい…」
穂乃果「そんな事ないよ!凛ちゃんのお友達なんだよね?」
花陽「は、はい!」
穂乃果「将来、義理のお姉さんにるよ!よろしくね!」
花陽「は…はいぃ?」
パチっ!
穂乃果「うわぁ!あたりが真っ暗になった!」
真姫「まさかこれも…」
にこ「ってことは…」
海未「待たせましたね!今夜、こちらにある1番素晴らしい展示品…いただきに参りました!」
穂乃果「ぐぅぅ…!今日こそは捕まえてやるんだから!海未ちゃん…待っててよ!今日こそ結婚だよ!」
ダッダッダッダッダッダッ!
希「また婚期逃しちゃうね」
海未「もう…あまりいじめないでください」
穂乃果「リリホワー!待つんだーリリホワー!」
絵里「花陽?…あら?花陽…?どこにいるの花陽っ!!」
・
・
凛「ふぅ…2人が囮になってる隙に凛が…」
花陽「今回もこの作戦なの?」
凛「にゃあ!!?」
凛「なんだ…かよちんかにゃー」
花陽「ふふっ、今日も頑張ってるね」
凛「うん!がんばるよ!凛のパパ…ミナリンスキーに会いたいもん!」
花陽「じゃあこれ」
凛「えっ…」
花陽「この絵を凛ちゃんに見せたかったの」
凛「これ…」
花陽「タイトルは「この上ない幸せ」…だよ」
凛「あったかい絵だね…さすがパパ…すごいにゃ」
花陽「ちなみに…約15年前の11月1日に描かれた作品なんだって。ほら、ここに日付が書いてある
凛「えっ!じゃあ…この赤ちゃん…」
花陽「うんっ」
凛「この日のパパは幸せだったんだね…。幸せってことは…」
花陽「凛ちゃんが生まれてきてすーっごく嬉しかったって事だよ」
凛「そっか…」
花陽「あっ!早くしないと未来の義理のお姉さんこと穂乃果ちゃんが来ちゃう!凛ちゃん…!」
凛「かよちん…」
花陽「警察になって、いつかその絵も…凛ちゃんの事も…ぜーんぶ捕まえてみせるから!」
凛「…その挑戦、受けて立つにゃ」
花陽「うん。だからそれまで…誰にも捕まっちゃだめだよ?」
凛「ふんっ、そんな気さらさらないにゃ!」
花陽「ふふっ…ほら、早く逃げて!」
凛「うん!」
凛「お礼にすごい凛をみせてあげる!みてみて!こんなこともできるよ!」
ボンッ!
花陽「ゲホッ…ゴホッ!うわぁ…凛ちゃんの姿が消えてる…!」
穂乃果「花陽ちゃん!リリホワ団の一味は!?」
花陽「必死に抵抗したけど盗まれちゃって…ごめんなさい…」
穂乃果「怪我はないね?よかった…。まだ近くにいるかも…ちょっとみてくるね!」
花陽「うん!」
ダッダッダッダッダッダッ…
花陽「頑張ってね…凛ちゃん」
・
・
・
海未「今回も凛のお手柄ですね。」
凛「えへへー」
希「で、今度はどんなお宝を選んできたん?」
凛「これにゃ!」
海未「それが今回のお宝ですか?」
凛「うん!」
海未「そうですか…とても良い絵ですね」
凛「うん!」
希「じゃあ…退散や!」
希「パパの作品はまだまだある…」
海未「全てを見つけ出し、お父様の居場所をつきとめてみせます!」
凛「パパ…待っててね!」
希「長女の東條希!」
海未「次女の園田海未!」
凛「三女の星空凛!」
凛「3人合わせて!」
せーのっ!
希・海未・凛「怪盗リリホワ団!」
凛「リリホワ団は今日もいっくにゃー!」
おしまい
ありがとうございました。
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