【ラブライブ!】まき(7)「リジQの涙」
- 2020.04.11
- 雑談

理事長「……」
行列「」ゾロゾロ
理事長(あぁ…すごい列ね。さすがは話題のお店…)
金髪女「…」ドタドタッ
スッ
小柄な女「あっ、あんた今横入りしたでしょ!?」
小柄な女「ねえ、今見てたわよね?」トントン
理事長「えっ?私ですか?」
小柄な女「こいつ、並んでなかったでしょ?」
金髪女「何言ってるの?ここ空いてたわよ」
小柄な女「…うっ、並んでたんですけど…。ねえ、あんたもなんか言ってくれない?」
理事長「いやぁ……。私はちょっと…」
理事長(面倒だし…関わらない方がいいわね)
理事長(私は音ノ木坂学院の理事長をやっている、どこにでもいる平凡な女)
理事長「……」テクテク
自転車「」フラフラ
ドカッ
理事長「あいたっ!」
まき「……」
理事長「こらっ!危ないでしょ?」
まき「……」プイッ
フラフラフラ
理事長「全く最近の子は…躾がなってないわね」
理事長「はい、南です」
理事長「教育委員長、どうなさいました?」
理事長「会計報告書ですか?その書類でしたら既に送ったはずですが…」
理事長「ええっ!?今から書き直しですか?」
理事長「書類に間違いがあった?でも、私は言われた通りに…」
理事長「言い間違えた?そんなこと言われても……」
理事長「…わかりました。すぐにやり直します」
理事長「では、失礼します…」
理事長「…はぁ」
理事長「ああ!もう嫌!学校なんて廃校になっちゃえばいいのに」
理事長「そうよ!怪獣でも現れて、学校をぶっ壊しちゃったらいいのよ」
理事長「そしたら、ことりと一緒に海外旅行にでも行って…」
理事長「って、そんなことあるわけないわよね…」
『それがあるんよ』
理事長「えっ?」
魔女「やあお姉さん、お困りのようやね」
理事長「あなたは…?」
理事長「別にそういうわけじゃないけど…」
魔女「まあまあ、ウチに任せて!」
理事長「えっ」
魔女「とりゃぁぁーー!!」ピッカー
理事長「わっ!?なにこれ…」
魔女「その光を浴びれば、あなたは怪獣になるんよ」
理事長「えっ?怪獣って…えっ?」
バチバチバチバチ
理事長「うっ……」ビキビキ
怪獣「あっ……」グワーーッ
リジQ「……」ポツーン
魔女「あれっ…小さい?50メートルくらいに巨大化するはずやのに…2メートルくらいしかない…」
リジQ「私…どうなっちゃったの?」
魔女「うーん、失敗みたいやね」
リジQ「失敗って…」
魔女「じゃ、そういうことで。さよならー!」ピューン
リジQ「えっ…えっ?」
リジQ「……」
リジQ「なんなのよぉぉぉー!!」
―――
リジQ「とりあえず、うちに帰って来れたけど…」
リジQ(どうしましょう?こんな姿じゃことりが怖がって…いいえ、大丈夫よ!)
リジQ(たとえ見た目が変わっても親子なんだから!ことりだって気づいてくれるはず!)
ピンポーン
リジQ「ことり!開けて!」
「はーい…」
ガチャ
ことり「……」ジーッ
リジQ「…ただいま」
バタンッ カギガチャ
ことり「ごめんなさい、しらないひとはおうちにいれちゃいけないって、おかあさんもいってたから…」
リジQ「私がお母さんなのよ!」
ことり「ことりのおかあさんはかいじゅうじゃないもん!」
リジQ「待って!話を聞いて…」
「ことりちゃーん?」
「ことり、どうかしましたか?」
リジQ「この声…穂乃果ちゃんと海未ちゃんが遊びに来てるのね」
うみ「なんですって!?」
ほのか「かいじゅう!?」
ことり「うちのなかにはいろうとしてるの!」
ほのか「どうしよう!?」
うみ「…まかせてください」
ほのか「うみちゃん?」
ことり、ほのか「うみちゃん…」
ほのか「よーしっ!3にんでたたかおう!」
「「「おぉー!」」」
リジQ「……」
リジQ「元に戻るまで…ここには近づかない方がよさそうね」
―――
リジQ「はぁ…」
「ねえ知ってる?この辺に怪獣が出たんだって」
「怪獣?うそでしょ?」
「それがホントなんだって。見つけたら捕まえちゃおうよ」
「怪獣かぁ…高く売れたりするかな?」
「絶対売れるって!」
アハハハハハ
リジQ「……」
リジQ「人に見つかったら…どうなっちゃうのかしら」
リジQ「はぁ……」
リジQ「もう夕方ね…お腹空いた」
自転車「」バタンッ
まき「……」ジーッ
リジQ「あっ…」
まき「…ねえ」
リジQ「…なに?」
まき「あなた、かいじゅうなの?」
まき「うそ、どうみたってかいじゅうよ」
リジQ「違うの、本当は…うっ」ガクッ
まき「どうしたの?」
リジQ「お、お腹が空いて力がでない…」
まき「ふーん…」
―――
まき「ふんふーん」♪
ガチャッ
リジQ「ねえ、本当にいいの?おうちにおじゃまさせてもらって…」
まき「いいわよ。だって、こまってるひとにはやさしくしなさいってママにいっつもいわれてるからね!」
リジQ「私がこわくないの?」
まき「あったりまえでっしょー?このまきちゃんにこわいものなんてないんだから」
リジQ「……そう、まきちゃんっていうのね。ありがとうまきちゃん」
まき「どういたしまして」
ガサゴソ
リジQ「あの…あなたと同じものを」
まき「じゃあ、これでいいわね」スッ
リジQ「パスタ…とレトルトソース?」
まき「それぐらいじぶんでできるでしょ?あと…」
リジQ「なに?」
まき「わたしのぶんもつくってくれてもいいのよ」
リジQ「…もちろんよ」
まき、リジQ「いただきまーす!」
まき「……」モグモグ
リジQ「……」
まき「ねえ、たべないの?」
リジQ(そういえば…どうやって食べたらいいのかしら…?)
ギュゥゥゥ ピッカー
リジQ「あっ!?」
リジQ「あああああ!!!」
モグモグ モグモグ
ゴックン
まき「すごい…パスタがぜんぶ、リジQのあたまにすいこまれちゃった…」
モグモグ
リジQ「……おいしい」
リジQ「ところでまきちゃん、おうちの人はいないの?」
まき「…うん、おとうさんはびょういんのいんちょうさんで、いそがしくて。おかあさんもさいきん、びょういんのおてつだいにいってて…」
リジQ「そう…なの」
まき「…まあ、さびしくなんてないけどね。まきちゃんはおとなだから」
リジQ「…ふふっ」
リジQ(まきちゃん…強がってるけど、寂しがってるのがバレバレよ?)
まき「ねえ、リジQはどこから来たの?宇宙?円盤に乗ってるの?」
リジQ「ううん、いつも電車」
まき「わたし、うちゅうがだいすきなの!パパがかってくれたてんたいぼうえんきょうで、いつもおほしさまをみてるの!」
まき「みて!あれがはくちょう座で、あれがこと座で…」キラキラ
リジQ「ふふっ、まきちゃんは物知りね」
まき「あったりまえでっしょー!」ニコニコ
まき「いいわよ、はい」スッ
リジQ「ありがとう…」ピッピッピ
プルルルル
「もしもし…」
リジQ「あっ、ことり?お母さんだけど…」
「おかあさん!どうしたの?」
リジQ「それがね…急な用事が出来ちゃって、もしかしたらしばらく家に帰れないかもしれないの」
ことり「そう…なんだ」
ことり「うん、だいじょうぶ!それよりおかあさん、きいてほしいことがあるの!」
リジQ「なあに?」
ことり「ことりね、ちゃんとおかあさんのいうことまもったよ!きょううちにかいじゅうがきたんだけど、しらないかいじゅうだったからおいかえしたんだ♪」
リジQ「そう……偉いわね、ことり」
ことり「えへへ…」
リジQ「じゃあ、またね」
ことり「ばいばーい!」
ピッ
リジQ(学校にも休暇を申請しておいたし、これでとりあえずは大丈夫かしら…)
まき「……」ジーッ
リジQ「まきちゃん、どうしたの?」
まき「リジQにも…こどもがいるの?」
リジQ「ええ、まきちゃんと同じくらいの娘がね」
まき「ふーん…」
まき「うーん…」
リジQ「……?」
まき「やっぱり…ことりもかいじゅうなの?おそらをとぶ?」
リジQ「…ことりは人間よ」
ガチャッ
「ただいまー」
リジQ「ええっ!?」
まき「いそいでかくれて!」ギュウギュウ
リジQ「ああ!」アタフタ
真姫母「真姫ちゃん、どうかしたの?」
まき「…ううん、なんでもない」
真姫母「……」ジーッ
真姫母「パスタ…2人前も食べちゃったの?」
真姫母「そう…食べすぎちゃダメよ」
まき「うん!」
リジQ「…」ビクビク
リジQ(ベッドの下は…さすがに狭いわね)
まき「ふぅ……」
―――
ピンポーン
まき「はーい」
ガチャ
りん、はなよ「まきちゃん、おはよう!」
まき「おはよう…」
りん「ねえまきちゃん、いっしょにあそびにいかない?」
はなよ「みんなでとなりまちのプールにいこうとおもってるんだけど…」
りん「…そっか!またこんどあそぼうね!」
自転車「」スゥーーッ
りん「まきちゃんきてくれなかったね」ギコギコ
はなよ「しょうがないよ、たぶんなにかようじがあるんだよ」ギコギコ
まき「……」
ジャジャジャジャーン♪
まき「あいしてる ばんざーい♪」
リジQ「すごい…まきちゃんは歌もピアノもとっても上手ね」
まき「でっしょー!まきちゃんはとってもすごいんだから!」ニコニコ
リジQ「ふふっ、そうね。でも…」
まき「……?」
リジQ「お友達とは…遊びに行かないの?」
まき「……」
まき「まえは…よくあそんでたんだけど。さいきんはみんな、じてんしゃでとおくにいくようになって……」
リジQ「一緒に行かないの?」
まき「わたしは…おうちでピアノをひいてるほうがすきなのよ」
リジQ(そっか、まきちゃん…)
リジQ「自転車…乗れないの?」
まき「…わるい?だって、じてんしゃなんてひつようないでしょ?ちかくにはあるいていけばいいし、とおくにいくときはパパがくるまでおくってくれるし…」
リジQ「自転車にのれたら…楽しいわよ」
まき「そうかもしれないけど…リジQはじてんしゃにのれるの?」
リジQ「もちろんよ」
まき「ほんとう!?」
リジQ「一緒に…自転車の練習する?」
まき「……うん!」
まき「あぁ…」ギコギコ
自転車「」フラフラ
まき「は、はなさないでよ!」
リジQ「わかってる…わよ」
リジQ(これ…結構キツイわね)
自転車「」フラフラ
まき「きゃあ!」
バタンッ
リジQ「ごめんね…」
リジQ(自分で思ってたより…体力落ちてるのね)
まき「…わかった?つぎはちゃんとささえててね」
リジQ「ええ、ごめんなさい…」
まき「ねえ、そんなにおちこまないでよ」
―――
まき「うぅ…」ギコギコ
リジQ「…」アタフタ
まき「だいたいおかしいくない?ふたつしかしゃりんがないのにはしるなんて…やっぱりむりなのよ」
リジQ「ほら、文句言わないで。黙って前を見る!」
まき「はーい…」ギコギコ
自転車「」スゥー
リジQ「うん、だいぶ上手になってきたじゃない」
まき「ほんとう!?」
リジQ「ホントよ、まきちゃんは頑張り屋さんね」
リジQ「まきちゃん?」
ギコギコギコギコ スゥゥーーッ
まき「すごいでしょ!まきちゃんはこんなにはやくはしれるのよ!」
リジQ「ちょ、そんなにスピードを出したら…」
ゴンッ バタッ
まき「うぇーん…いたいよぉ…」ウルウル
リジQ「……もう」
―――
まき「はぁ…つかれた。じてんしゃもよごれちゃったし…」
自転車「」ボロッ
リジQ「ママが買ってくれた自転車なんでしょ?大事にしなきゃね」
まき「……」
まき「どうせ、パパもママもいそがしくてわたしのことなんてきょうみないのよ」
リジQ「それは違うわ。きっとパパもママも、まきちゃんのために一生懸命働いてるんだから」
まき「……うん」
リジQ「そうだ!たまにはママが喜ぶことをしてあげましょう?」
まき「えっ?」
―――
「これでいいの?」
「ううん、もうちょっと小さく切った方がいいわ」
「こうして盛り付けて…」
「やったーできた!」
―――
ガチャ
真姫母「ただいまー」
真姫母「これ…オムライス?」
ケチャップ『おかあさん、おしごとおつかれさま』
真姫母「ふふっ……」
真姫母「…真姫ちゃん」ニコッ
まき「……」スヤスヤ
モグモグ
真姫母「おいしい…」グスッ
真姫母「……グスッ」
真姫母「真姫ちゃん…グスッ…ありがとね」ウルウル
リジQ「……」ジーッ
リジQ(まきちゃん…よかったわね)
まき「ただいまー」
リジQ「お帰りなさい」
まき「みてみて!ずこうのじかんにつくったの!」
紙粘土「」
リジQ「これ…私?」
まき「そうよ、リジQ!よくできてるでしょ?」
リジQ人形「」
リジQ「…ええ、とってもよくできてる」
リジQ(大人びた子だと思ってたけど…やっぱり子供ね。かわいいところがあるじゃない)
まき「じゃあ、れんしゅうにいこっ!」
リジQ「そうね!」
シャアーーーー
まき「みてリジQ!もうすぐ10週よ!最高記録よ!」ギコギコ
リジQ「そうね、これなら、そろそろ私がいなくても……」
ガシッ
まき「えっ?」
『こんなところにいたんやね』
魔女「やあ、お久しぶり」
リジQ「探したわよ、私の体…元に戻してもらえるかしら」
魔女「そういうわけにはいかんなぁ。むしろ、あなたには大きくなって町を壊してもらわないと困るんよ。ウチ、お偉いさんに怒られてしまって…」
リジQ「そんなの知らないわよ」
魔女「いやいや、あなたのせいでもあるんよ。ウチが怒られたのは」
まき「ねえ、はなしてよ!わたしのじてんしゃ!」
魔女「んー、この子は?あなたの子供?」
魔女「ふーん…」
魔女「ねえ、この自転車は大切なもの?」
まき「そうよ!だから返してよ!」
魔女(ちょっと心苦しいけど…こうなったら仕方ないやん)
魔女「えぃっ」バシッ バシッ
まき「やめて!どうしてわたしのじてんしゃをけるの!?」
リジQ「くっ…なんのつもりよ!」ゴゴゴゴゴッ
魔女(パワーが集まってきてる…)
まき「やめて…グスッ…やめてよ…」グスグス
まき「うえぇーーん」ポロポロ
リジQ「……っ!」グォォォォォ
リジQ「やめなさいっ!!!!」バババババ
ドーン
巨大リジQ「グウォー……」
魔女「おおっ!やればできるやん!」
魔女「さあ行けリジQ!今度こそ町を壊すのだー!」
ワー キャー
ナニアレー カイジュウダー ホントニイタンダー
リジQ「グゥゥー…」
リジQ(体の自由が利かない…。ダメ、こんなことしたくないのに…)
キャー キャー
魔女「うん、いい感じやね」
リジQ(ああ…みんなが私におびえてる。でも、何もできない…)
リジQ(結局…私はダメ人間だったってことね。いいように使われるしかない)
ガッシャーン
キャー
リジQ(あ、あれは…)
ことり「きゃあ!」バタッ
うみ「ことり!」
ほのか「ことりちゃん!だいじょうぶ!?」
ことり「うぅ…あしががれきにはさまって…」
ほのか「そんな!」
うみ「ほのか、てつだってください!ことりをたすけます!」
リジQ(ことり……)
リジQ(娘がこんなときに…私は何をしてるのかしら)
ことり「うみちゃん、ほのかちゃん、ふたりはにげて」
ほのか「ことりちゃん!」
ことり「わたしはもうダメ…ふたりだけでもさきに…」
うみ「ふざけないでください!」
ことり「うみちゃん…」
うみ「やくそくしたでしょう!?わたしたちはずっといっしょです!」
ほのか「そうだよ、もししんじゃっても…3にんいっしょにてんごくにいけるなら、それもいいいかな」
ことり「ほのかちゃん…」
ことり「ふたりとも…ありがとう!」
リジQ(海未ちゃん、穂乃果ちゃん…)
ドシン ドシン
リジQ「……」グォォォォー
ドシンッ
ことり、うみ、ほのか「「きゃあーー!!!」」
リジQ(私は…)
リジQ「私は何をしてるのよぉー!!」
ほのか「かいじゅうが…とまった?」
魔女「な、何をしとるんよリジQ!?」
うみ「ほのか、いまのうちです!」
ほのか「うん!」
ほのか、うみ「せーの!」ドンッ
ガラ ゴロッ
ことり「やった…あしが…」
ほのか、うみ「ぬけたー!」
ほのか「いこう、ことりちゃん!」
ことり「うん!」
タッタッタッ
リジQ「よかった…」
魔女「なんなんこれ…」
魔女「くぅー!またお偉いさんに怒られてしまうやん!」
魔女「町を壊すこともできないなんて…この!ダメ怪獣!!」
リジQ「…そうね」
リジQ「親としても怪獣としてもまるでダメ。中途半端なやつね、私って…」
シャアーーーー
「そんなことない!」
「リジQは…ぜんぜんダメかいじゅうなんかじゃない!」ギコギコ
シャァーー
リジQ「えっ…」
まき「いっしょうけんめい、わたしにじてんしゃおしえてくれたじゃないの!」ギコギコ
まき「う゛ぅぅーー」グスグス
リジQ「まきちゃん…」
シャアーーーー
まき「いっじょに、りょうりづくってぐれたじゃない!」グスッ ギコギコ
まき「わたし、リジQとあそぶの…すごいたのじがっだの!」ギコギコ
リジQ「……」
リジQ「まきちゃん、自転車…一人で乗れるようになったのね」
まき「……あっ」ピタッ
まき「ホントだ…」
まき「リジQの…おかげね」
魔女「ああもううるさいんよ!こうなったら、その子を人質にしてでもリジQを暴れさせて…」
ガシッ
魔女「えっ?」
リジQ「この子に手を出したら許さないって…言ったわよね」ギュー
魔女「くっ、くるし…まだ何もしてないやん!」
リジQ「そうね、じゃあ、私を人間に戻してもらおうかしら」ヒソヒソ
魔女「えっ、そんなことしたらウチ、またお偉いさんに叱られて…」
リジQ「このまま…あなたを握りつぶしてもいいのよ?」
魔女「……」ビクビク
魔女「スピスピ!スピリチュアル!」
リジQ「きゃっ!」
ピッカー
魔女「これであなたは元に戻れるんよ」
リジQ「そう…」
魔女「いやー、ウチの粋な計らいのおかげやねー!普通、一回怪獣になった人間はもう戻れない決まりなんよ?」
リジQ「そうね…。でも、元はと言えば全部あなたのせいだし…」
リジQ「少しお仕置きしなきゃ」
魔女「えっ」
リジQ「問答無用」ニコッ
魔女「ひっ…」
リジQ「宇宙の果てまで…」
リジQ「とんでけぇーー!!!」
ビュゥーン
魔女「ありゃぁぁぁ!!」
キラーン
リジQ「……」スゥゥーー
まき「うそ…リジQ、きえちゃうの?」
リジQ「…ごめんね」
まき「そんな…そんなのいやよ!」グスグス
リジQ「まきちゃん…ありがとう」
リジQ「またいつか…一緒に遊びましょ」
まき「リジQぅぅーー!!」ポロポロ
スゥゥゥーー
まき「あ゛ぁぁぁぁ」ボロボロ
―――――
理事長「……」
行列「」ゾロゾロゾロ
理事長(今日も…すごい行列ね)
シャアーーーー
理事長「……あら?」
「ねえりん、はなよ、きょうはどこにいくの?」ギコギコ
「うーん…せっかくだから、まきちゃんのいきたいところにいこっ!」ギコギコ
「そうだね!」ギコギコ
シャアーーーー
まき「……」ギコギコ
理事長「あっ……」ジーーッ
まきちゃんの自転車のかごには、紙粘土で作ったリジQが飾られていた
理事長「…ふふっ」ニヤニヤ
ドンドン
金髪女「……」ドタドタ
スッ
理事長(またこの人…。今度は私の前に…)
理事長「……」
トントン
金髪女「ああっ?」
理事長「ちゃんと並んだら?」ニコッ
おわり
久々にいいSS読んだわ
ギンガSの中でもずば抜けて面白い話だと思います
おつです
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