【ラブライブ!】凛「えっ…みんなで桃太郎?」
- 2020.04.12
- SS

凛「ファンの子からの要望もあってみんなでなんとなーく桃太郎の劇を講堂でやることになったμ’sの面々」
にこ『で、桃太郎やりたい人いる?…いないの?じゃあ、サイズ的にも1番桃太郎に近い私がー』
穂乃果『うん!じゃあ、配役はくじで決めようよ』
真姫『だって』
にこ『…』
凛「配役を決めるためにくじを引いたら…」
凛『なっ…!凛が桃太郎なの!?」』
にこ『なんでよぉ!!』
絵里『配役は決まったわね。けれど、発表まで時間がないわ。みんな桃太郎の話は知っているわね?なら、全部アドリブでいいんじゃないかしら』
希『一回勝負。所謂ぶっつけ本番やね』
凛「配役だけ決めてあとはぶっつけ本番になってしまった。それなのに…」
穂乃果『ねぇ!きびだんごのくだりのはほむまんに変えようよ!』
にこ『鬼といえば赤鬼よね!真姫ちゃんの体を真っ赤に塗りたくる必要があるんじゃない?』
真姫『どうしてよ!』
凛『犬よりは猫ちゃんをお供にしたいにゃー』
花陽『うぇぇ?じゃあ…おこしにつけたほむら饅頭…ひとつわたしにくださいにゃん?…かな?』
凛『それにゃ!』
穂乃果『ナレーター役の…アドリブ?えっ…ナレーターってアドリブでできるものなの?』
ことり『あははっ…が、がんばってね…』
海未『桃役…?桃太郎ではなく桃……桃?』
凛「みんな自分勝手に言いたい放題。発表会はもうすぐ!一体どうなるんだろう…」
穂乃果「ただいまより、μ’s特別公演「桃太郎」を開演いたします。」
パチパチパチパチパチパチ…
ワー!!キャー!!!
パチパチパチパチパチパチ…
穂乃果「むかーしむかし、あるところに…おじいさんとおばさんが山奥に住んでいました。」
キャー!ホノカー!ホノカチャーン!
ファイトダヨ!キャー!
ホノカ!ホノカ!ホノカ!
イェイァァァァァ!!!
穂乃果「…あれ?山奥だよね?で…どんぶらこで桃から生まれて犬キジ猿をお供に連れて鬼退治してお姫様と結婚…あれ?ど、どうしよう!お姫様役なんて決めてないよ!」
ザワザワザワザワ…
穂乃果「あぁっ!講堂のお客さん達がざわざわしはじめちゃった…なんとかしないと…うん!じゃあ、ナレーター兼お姫様役の高坂穂乃果です!みんな、よろしくね」
??「ちょーっと!!」
穂乃果「あれ?」
??「あんたでつまづいたら先に何も進めないでしょ!それに、出だしのナレーションで話の全貌言っちゃうナレーターがどこにいんのよ!」
穂乃果「あっ、そっか!ごめんついつい」
アハハハハハハー
??「いいから先に進めなさい!」
穂乃果「そうだったね。えーっと…昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」
希「おじいさんや」
ことり「おばあさんだよ!」
ノンターン!
ノゾミィィィ!!!!
コトリー!コトリチャーン!
キャァァァァァ!!!
穂乃果「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にでかけました」
希「じゃあ、うちは芝刈ってくるな」
ことり「うん。芝刈ってるおじいさんは勇ましくて素敵ですよ」
希「そう?けど、洗濯してるおばあさんやって女子力高くていいやん」
ことり「もう…おじいさんったら褒めても何もでませんよ」
希「うちの本心を言ったまでや」
ことり「おじいさん…」
希「おばあさん…」
オオッ…オゥッ…オフッオフッ……
穂乃果「2人はとっても仲良しみたいだね!」
希「じゃあうちは舞台袖にはけるね」
ことり「うん!」
ことり「るんるんるんっ♪今日も川で洗濯楽しいなっ」
穂乃果「……抱きしめたい」
ことり「へっ?」
コトホノキタァァァ!!
穂乃果・ことり「ん?」
穂乃果「えーっと、なし!今のなし!その…そう!すると、川からどんぶらこどんぶらこと…」
海未「…どんぶらこ、どんぶらこ…」
穂乃果「あっ!そうそう、川から海未ちゃんが流れてきました」
海未「桃です!」
穂乃果「へっ?」
海未「今の私は…桃です!見てくださいこの格好…私は桃なんです!!」
穂乃果「本当だ…そうだった!!海未ちゃんは桃でしたー」
アハハハハハハー
穂乃果「では気を取り直して。川から流れてきた海未…じゃなくて、桃をみつけたことりちゃ…じゃなくて、おばあちゃんは海未…じゃなくて桃ちゃんを持ち帰ることにしました」
海未「もう海未でいいです」
穂乃果「あははっ、ごめんごめん。」
ことり「じゃあ海未ちゃん…。はい、つかまえた」ぎゅっ
海未「こ…ことり!」
コトウミモキタァァァ!!!
こと・海未「ん?」
穂乃果「ことりちゃんは海未ちゃんを持ち帰りました」
穂乃果「おじいさんはとても驚きました」
希「えぇぇ!川から海未ちゃんが流れてきた!?」
海未「希まで海未ですか…もういいです海未のままで…。それに、桃太郎が生まれてくれば私はお役御免ですし」
ことり「じゃあ海未ちゃんをふたつに…」
希「おばあさん?」
ことり「海未ちゃんをふたつに割ることなんて…できない」
海未「ことり…ですが、私をふたつに割ってくれないと主人公の凛が生まれません」
ことり「けど…私にはできないよ!」
海未「ことり…」
希「うちも海未ちゃんを二つに切ることなんてできない。じゃあこの先…一体どうやって進めようか…」
海未・ことり・希「うーん……」
ウーン……
穂乃果「えーっと…。んっ?えっ…うんうん。あっ、そっか!うん、わかった」
海未「穂乃果?」
穂乃果「その時です!!」
凛「こんにちはー」
穂乃果「桃を基調としたファッションを身にまとった子が玄関から入ってきたよ」
ことり・海未「えぇっ!?」
凛「はじめましてにゃー」
リンチャーン!!
キャー!
凛「凛ちゃんといえばぁぁ?」
イエローダヨォォォォォォォ!!!
凛「えへへっ、ありがとにゃー」
カワイイ!イヤァァァ!ダイスキ!リンチャンダイスキ!!
希「うーん…桃太郎や!」
穂乃果「色々あって、桃太郎と名付けました」
凛「えへへっ、桃太郎にゃー」
ことり「よろしくね、桃太郎ちゃん」
凛「うん!」
穂乃果「桃太郎はおじいさんとおばあさんの愛情を受けてすくすくと育ちました」
希「よしよし」なでなで
ことり「よしよしっ」なでなで
凛「えへへー」
海未「あっ…あの…私の立ち位置は一体…」
穂乃果「じゃあ…桃太郎はおじいさんとおばあさんと海未ちゃんの愛情を受けてすくすくと育っていったよ」
??「ナイスフォロー!穂乃果もなかなかやるじゃないの!」
穂乃果「えへへー」
??「はぁっ!…確かに、まるでおじいさんおばあさん海未ちゃんの3人暮らしのような言い方…」
??「まぁなんとかなるわよ。きっと」
穂乃果「そうだね」
海未「なるでしょうか…」
穂乃果「すくすくと育った桃太郎はある日こう言いました」
凛「おじいさん、おばあさん、海未ちゃんにお話があります」
ことり「話…?」
希「なんやろ…」
海未「なんでしょうか…」
凛「鬼ヶ島には凶暴な真姫ちゃんがいるって聞きました」
??「ちょっと凛!誰が凶暴ですって!」
穂乃果「まぁまぁ…」
??「あとで覚えてなさいよ…」
凛「凶暴な鬼ちゃんがそれはそれは可愛いお姫様…つまりはかよちんを誘拐して鬼ヶ島の牢屋に閉じ込めていると聞きました」
??「へっ!?わ…わたし?」
リンパナキタァァァ!!!
イェェアァァァァァァ!!!
??「私はお姫様役じゃないよぉぉ…」
凛「凛はかよちんを助けに行きたいと思います!」
凛「ありがとう。鬼退治の必需品にゃー」
ことり「それともうひとつ。ほむら名物ほむら饅頭きびだんごバージョンだよ!旅のお供に持って行ってね」
凛「わーい、ありがとにゃー」
穂乃果「本日は特別に校門前特設ブースにてほむら饅頭きびだんごバージョンを販売しています!是非皆さんもお買い求めくだざい」
??「って、なにどさくさに紛れて宣伝してるのよ!」
穂乃果「えへへー」
ドッ!ワッハハハハハハー
ソンナホノカガスキダヨ!!!
ファイトダヨ!!
凛「じゃあ行ってくるにゃ」
希「気をつけるんじゃよー」
ことり「うぅ…心配だよぉ…。怪我しそうになったらいつでも帰ってきてね」
凛「了解にゃ!」
海未「はぁ…やっと出番が終わる」
凛「あっ、そうだ!海未ちゃん、ほむまん食べる?」
海未「えっ?いいんですか…?きびだんご味ということで少し気になっていました」
凛「うん。食べて食べてー」
海未「ではいただきます。はむっ…お、おいしい!」
凛「そうでしょー」
穂乃果「そうでしょそうでしょー」
海未「ごちそうさまでした」
凛「ねぇ、海未ちゃん」
海未「はい?」
凛「りんと一緒に鬼退治に行かない?」
海未「はぁっ!?」
凛「食べたらお供するのが礼儀だよね?」
海未「うぅっ…そ、そうですね…」
希「海未ちゃんがついていくなら安心や」
ことり「うん、安心だね」
海未「桃役の私に絶大の信頼…!?な、なぜですか!」
希「がんばるんじゃよー」
ことり「じゃあ私たちは舞台袖にはけよっか」
希「そうやね」
海未「私の出番はとっくに終わっていたはず…それなのに何故!」
穂乃果「それはね、なんでもありのぶっつけ本番だからだよ!」
凛「だよ!」
海未「うぅ…ううぅっ…」
穂乃果「海未ちゃん御一行が歩いていると…」
海未「せめて桃太郎御一行と!」
凛「大丈夫!凛はそういう細かいことは気にしないにゃー」
海未「私がするんです!」
穂乃果「その時です!」
花陽「ワンワン!」
カーヨチーン!
ハナヨキタァァァ!!
ハナヨ!ハナヨ!ハナヨ!
カヨチンカワイスギテイガイタインダナァァ!!!
凛「んっ!!」ぎゅっ!
花陽「えっ?」がしっ!
凛「凛より先に寝てはいけないし凛より後に起きてもいけないにゃー!」
花陽「ソレイッタイドウイウイミナノォォォォ!?」
花陽「つい出ちゃうもの!?」
凛「ついだったよー!!!」ぎゅーっ
花陽「ぴゃあっ!ちょっ…お客さんの前だよ…」
アレガリンパナ…ザワザワ
ウワサニハキイテイタケドサイコウジャナイ…ザワザワ
セイギイガイノナニモノデモナイ…リンパナオソロシイコ
海未「で、鬼退治についてきてくれるんですか?」
凛「あっ、そうだったにゃ!かよちんも行くよね?」
花陽「えー…えっと…」
凛「えっ…凛と一緒に鬼退治に行くの嫌?」
花陽「そういうことじゃなくて…あのね…その…わ、わたしも!食べたいの!!」
花陽「ほむら饅頭きびだんごバージョン!」
穂乃果「作中でも大人気のほむら饅頭!是非お土産にお買い求めくだざいね!」
ウォォォォ!!
パチパチパチパチパチパチ…
凛「はい、どーぞ」
花陽「いただきます!はむはむっ…んんー!おいしいー!」
凛「ついてきてくれるよね?」
花陽「もちろんです!りーんちゃんっ」
凛「うん!ご飯も美味しく作って、いつも綺麗でいてね!」
花陽「もちろん!」
海未「では先に進みますよ」
凛・花陽「うん!」
穂乃果「桃太郎御一行は鬼ヶ島に向かって歩き続けます」
花陽「桃太郎といえばワンちゃんだから我慢するって昨日納得してくれたでしょ?」
海未「それに、猫だと迫力に欠けます」
凛「そうだけどー…」
絵里「う…うきー!うきー!」
キタァァァァァァ!
キャァァァァァ!!!
カシコイ!カワイイ!エリーチカ!!
エーリチャーン!
エリチィィィィィ!!!
穂乃果「さすが絵里ちゃん…!すごい…」
凛「はい、どうしたの?」
絵里「私は猿と申します。初めまして」
凛「はじめまして!こっちがかよちんで、こっちが海未ちゃんにゃー」
花陽「よろしくね、ワンワン」
海未「よろしくお願いします。…も、もも?」
凛「凛達になにか用ですか?」
絵里「はい。朝から何も食べていなくて…もしよかったら何か食べ物を頂けませんか?どんなものでもかまいません」
凛「いいよ!はい、どーぞ」
穂乃果「とっても美味しいほむら饅頭だよ!!」
凛「きびだんごバージョンだよ!絵里ちゃん、きびだんご食べたことある?」
絵里「言われて初めて気がついた…食べたことないかもしれない」
穂乃果「是非たべてよ!美味しいよ!」
絵里「じゃあ…いただきます。はむっ」
穂乃果「どう?美味しいでしょ?」
絵里「お…美味しい!穂乃果、これすごく美味しいわ!」
ププッ…フフッ…
絵里「あっ…本番中…恥ずかしい…」
カワイイカワイイエリーチカァァァ!!!
凛「お礼?お礼なんていらないにゃー」
花陽「それはダメじゃないかな凛ちゃん!?」
凛「だって困ってる人がいたら助けてあげるのが普通でしょ?当たり前のことをしたまでだもん。お礼なんていらないにゃー」
絵里「(いい子ね)」
海未「(いい子ですね)」
花陽「凛ちゃんはいい子だね…ふふっ、凛ちゃんのそういうところが大好きだよ」
凛「えっ…えぇ…かよちんこそ…人前でそんなこと言ったら凛…」
花陽「あっ…うぅぅ…」
凛「とにかくお礼は結構です」
花陽「じゃなくて、あのね!その…ごにょごにょ」
凛「ふん…ふむふむ…はっ!そうだったにゃ!」
凛「鬼ヶ島に鬼退治に行くつもりです!猿さんもついてきてくれると嬉しいにゃー」
絵里「ではお供いたします。桃太郎さん」
穂乃果「こうして、猿さんも仲間になりました」
海未「何故このメンツに私がいるのでしょうか…」
花陽「ははっ…そ、そうだね…」
凛「みんなでいっくにゃー!」
穂乃果「しばらく歩いているとまたまた声をかけられたよ!」
にこ「パタパタパタ…あっ、あーれぇぇぇー」
ニコォォォォォ!!
ニコチャァァァン!!
イヤァァァカワイイ!!!
イェイァァァァァ!!!
穂乃果「おぉ…にこちゃんもすごい!さすがだよ!」
にこ「ふっふっふっ…当たり前でしょ?みんなぁぁ、ありがとうにこぉぉ」
キャァァァァァ!!
穂乃果「ちょっと!今のサービスは桃太郎と関係ないんじゃないかな?」
にこ「実家のお饅頭屋さんの宣伝ばっかしてたあんたに言われたくないわよ」
ドッ!ワッハッハッハー!!!
パチパチパチパチパチパチ…
穂乃果「痛いところつかれちゃったよことりちゃん」
??「あははっ…そ、そうだね…」
マタコトホノキタァァ!!!
にこ「私はキジです。けれど…お腹が減って空を飛ぶことができません…一体どうすればいいのか私にはわからなくて…」
穂乃果「ほえー、さすがにこちゃん。熱演だね」
にこ「(でしょうよ!)」
凛「じゃあこれを食べるといい……あっ」
花陽「どうしたの?」
凛「お饅頭がない…なくなってるよ!」
にこ「ぬぅぁんでよっ!」
穂乃果「えぇ!?どうして?ほむら饅頭きびだんごバージョンは3個で1セットだよ!」
絵里「3個でしょ?花陽に私…にこの3つで数は合うはず…」
海未「……」
花陽・絵里・にこ「あっ…」
海未「ごめんなさい…桃役のくせにでしゃばったマネをしてしまって…」
花陽「でしゃばったなんてそんな…ねぇ?」
絵里「そうよ!むしろ大活躍じゃない!…ねぇ?」
にこ「あ…あれ?なんかお腹一杯になってきちゃったにこー。ほむら饅頭きびだんごバージョン?いらないかもしれないにこー」
にこ「パタパタパタ…いくわ!」
穂乃果「こうしてキジも仲間になりました!」
海未「…ごめんなさい」
ウミチャンファイトダヨー!!
ガンバレー!
海未「はい…声援ありがとうございます…。頑張りますね」にこっ
穂乃果「はうぅっ!」
凛「にゃ?」
穂乃果「海未ちゃん……できる範囲で構わないからいつも綺麗でいてくれませんか」
海未「…はい?」
凛「穂乃果ちゃんの口からも関白宣言寄りの発言がでちゃったにゃー」
コトウミキテタァァァ!!!
穂乃果「とにかく!仲間も全部集まったし、あっという間に鬼ヶ島だよ!」
凛「わー、鬼ヶ島にゃー」
花陽「鬼ヶ島だね、凛ちゃん」
絵里「えぇ、鬼ヶ島ね」
にこ「間違いないわ。完全に鬼ヶ島ね」
海未「鬼ヶ島ですね」
真姫「ま…待っていたわよ凛…!じゃなくて、桃太郎!」
マキチャンキタァァァァァ!!
キャァァァァァ!!
イミワカンナイ!カワイスギテイミワカンナイ!!
マキチャンノコトスキスギテイミワカンナァァイ!!
真姫「お姫様…えっ?お姫様…」
穂乃果「ほら!やっぱりお姫様役がいないよ!」
凛「隠しても無駄にゃ。かよちんは実はお姫様だったにゃ!」
花陽「ううん、凛ちゃん冷静になって考えよう。ワンちゃんとして舞台に上がっちゃった以上、お姫様設定には無理があるよ…」
凛「だって…凛のお姫様はかよちんだけだもん…」
花陽「凛ちゃん…」
花陽「違うよ。凛ちゃんが私のお姫様だよ」
凛「どっちもお姫様だったにゃー」
オンナノコダモンネ!
凛「とにかく、お姫様はかよちんじゃなきゃやだ!!」
花陽「ワンちゃんの私を受け入れてくれてたからお姫様のこともとっくに納得しててくれたのかと思ってたよ…」
穂乃果「どうするの?」
??「うーん…配役の時点でお姫様を忘れてたところが失敗やったね」
??「そうだね…どうしようか」
にこ「普通に考えなさいよ。ワンちゃんのフリをしていたけどお姫様でした…なんて話が今さら通用するとでも思ってんの?」
凛「うん!してもらうにゃ!」
にこ「そんなのお客さんが納得してくれるわけないでしょ!」
ワタシタチノコトハキニシナイデ!!
ムシロイイ!ソッチノホウガイイ!!
リンパナガイイ!!
絵里「無理言わないで。…ワンちゃん役の代わりがいるならまだしもそんな急に…」
海未「……」
絵里「いたわ!!」
にこ「いたわね!」
海未「いましたね!」
凛「いたにゃー」
ウミチャァァァン!!
ステキッ!アイシテルゥゥゥ!!!
海未「桃の姿に変えて行動しなくてはならなかった理由…それは、私の偽物がいたからです!ワン!」
真姫「えっと…花陽、こっちに来て!」
花陽「うっ…うん」
真姫「えい!」がしっ
花陽「ピャア!」
真姫「そうよ!呪いでお姫様を犬に変えて操っていたのよ!けど、たった今その呪いを解いたわよ!お供にしたワンちゃんは凛達の行動を教えてくれたスパイだったのよ!」
にこ「思ってた以上にめちゃくちゃね。まぁいいわ!真姫ちゃんからのパス…受け取るわよ!」
凛「うん!やい鬼さん!お姫様を返すにゃ!」
真姫「いやよ!絶対に返さない!」
花陽「だ…ダレカタスケテー」
チョットマッテテー!!
凛「チョットマッテテー!!!」
キャァァァ!リンチャントオナジコトイッチャッタァァ!!
凛「鬼さん…凛達と勝負にゃ!」
真姫「望むところよ!」
絵里「そうね、ジャンケンで決めましょう」
にこ「いいんじゃない?」
海未「あまり長くなると客さんの帰りも遅くなってしまいますし」
凛「そうだね。じゃあ鬼さん!ジャンケンにゃ!」
真姫「いいわよ!」
花陽「ねぇ、本当にジャンケンでいいの?」
真姫「えっ?すぐ勝負が決まるし分かりやすくていいじゃない」
花陽「うん…けど、真姫ちゃん…絶対に負けないとダメなんだよ?打ち合わせもしてないのにジャンケンはちょっと…」
真姫「あっ…!」
凛「いくにゃ!じゃーんけーん…」
真姫「(負けないと負けないと負けないと…!)」
穂乃果「ぽんっ!!」
花陽「お願い…凛ちゃん勝って!!」
凛「チョキ!」
真姫「グー!」
凛・花陽「あっ…」
真姫「あっ…勝っちゃった…」
海未・絵里「……」
にこ「って、どーすんのよ!!」
穂乃果「えーっと…あーっと…」
??「そうや!これは普通のジャンケンじゃない…これは大阪ジャンケンや!」
穂乃果「…あっ!そうだよ!これは大阪ジャンケンだよ!」
ッテコトハ…
ソウヨ!オオサカジャンケンハ…!
穂乃果・海未・ことり・真姫・花陽・凛・希・にこ「負けたらかーちーよ!」
マケタラカーチーヨッ!
絵里「ハラショー…そんなジャンケンがあるのね!」
真姫「やられ…た…」バタッ
凛「勝ったにゃ!」
花陽「凛ちゃーん!」ギュッ
凛「やった!やったよかよちん!」
花陽「うん!」
海未「桃太郎さんやりましたね…ワンっ!」
絵里「えぇ、素晴らしかったわ桃太郎さん…ウキー!」
にこ「パタパタパタ…おめでとうございます桃太郎さん!パタパタパタ」
凛「お姫様と仲間達みんなをおじいさんとおばあさんに紹介したいにゃー」
絵里「じゃあ桃太郎さんのお家へ帰りましょう!」
エーヤダヤダ!
マダミテタイヨー!
穂乃果「桃太郎達はおばあさんとおじいさんの元へ帰りました。」
凛「おじいさん!おばあさん!」
ことり「あれ…?」
希「どーしたん?」
ことり「おじいさん…桃太郎ですよ!桃太郎が帰ってきましたよ!」
希「まさか…そんなはずは…」
凛「おじいさん!おばあさん!桃太郎はただいま帰りました!」
ことり「桃太郎…無事だったんだね!」ぎゅっ
希「桃太郎…どれだけ心配したことか!」ぎゅーっ
凛「心配かけてごめんなさい…!おばあさんおじいさん!」
ウルッ…グスグス…ズズッ
穂乃果「感動の再会だね…うんうん」
凛「おじいさんとおばあさんに紹介するにゃー」
ことり「うん」
凛「かよちん!」
花陽「はじめまして」
凛「凛より先に起きて凛より先に寝ない人だよ!」
花陽「凛ちゃん御用達の関白宣言寄りの発言です!意味は各々で読み取ってください!」
希「分かった。読みとるね」
絵里「結局何もしていないけれど…はじめまして、おじいさんおばあさん」
希「よろしくな、お猿さん」ぎゅっ
絵里「えっ…?えぇ…うん…」
ノゾエリモキタァァァァ!!!
デーデーッデー!!
凛「えーっと…それと……そうそう!インコさん」
にこ「キジよ!最後の最後でどーして間違えるのよ!」
希「作戦は大成功や」
凛「本当につっこんでくれたにゃー」
にこ「希…あんたの仕業ね!もーうっ!!」
アッハッハッハッハッハッー!!
凛「あと…急遽犬に変身した…」
ことり「うん」
凛「海未ちゃん」
海未「ただいま帰りました…」
ことり「おかえりっ!海未ちゃんっ」
穂乃果「こうして、無事鬼退治をして鬼を倒した桃太郎は仲間達とおじいさんおばあさん…そして、お姫様と仲良く暮らしましたとさ…」
9人「おしまい!」
ワッー!!
キャァァァァァ!!
ウワァァァァ!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチ…
ワァァァァァァァ!!!!!
凛『こうして、μ’sの特別公演「桃太郎」は幕を閉じました』
穂乃果「今日は本当に…ありがとうございました!!」
「ありがとうございましたっ!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…
イヤァァァ!!!
フゥゥゥゥゥゥ!!!!!
凛『一発本番のアドリブ勝負だったこともあってどうなる事かと思ったけど結果は大成功!しばらく歓声がやむことはありませんでした』
絵里「みんな…お疲れ様!」
希「色々あったけど…お客さんの反響もいいみたいやし大成功なんやない?」
海未「みんなが暴走するので一時はどうなることかと思いましたよ」
穂乃果「海未ちゃんも暴走して最初から最後まで出ずっぱりだったくせにー」
海未「私の意志ではありません!」
ことり「けど楽しかったね!」
花陽「もう凛ちゃん!突然お姫様役に任命された時はどうしようって思ったんだからね!」
凛「えへへー。ごめんなさーい」
にこ「謝ってるのそれ」
真姫「謝ってないでしょ」
穂乃果「けど…無事成功してよかったよね!」
アンコール…
凛「えっ…」
マダモノタリナイヨォ!!
穂乃果「嘘っ…」
アンコール!アンコール!アンコール!
ニコマキダケミテナイノニオワレナイヨ!
凛「みんな…!アンコールだよ!」
花陽「どうしよう…」
真姫「そんなの決まってるでしょ?」
海未「えぇ、もちろんです」
にこ「やるに決まってるでしょ!私たちを愛してくれる人たちが待ってるんだから!」
ことり「うん!」
希「じゃあ、みんなスタンバイや」
穂乃果「うん!ナレーターの穂乃果…いってきます!」
ことり「いってらっしゃい。穂乃果ちゃん!」
絵里「大成功ね…良かったわ。みんなに喜んでもらって」
希「そうやね」
にこ「じゃあみんな、いくわよ!」
凛「んー?かよちんどうしたにゃー?」
花陽「あのね…アンコール…ってことは、もう一度同じことをやるの…?」
絵里「そうよ。それがどうした……あっ!」
ことり「あっ…今の全部アドリブ…」
希「これは…大ピンチや!」
海未「やれと言われても無理です!二度と同じことはできません!」
にこ「どーすんのよこれ!」
真姫「アンコールの内容…ライブに差し替えた方がいいんじゃない?」
凛「それにゃ!!」
絵里「みんな急いで!…全力で穂乃果を止めに行くわよ!」
うん!!
穂乃果「アンコールありがとう!ただいまより…μ’s特別公演「桃太郎」を再演いたします!」
ワァァァァァァァ!!!
パチパチパチパチパチパチ…!!
海未・ことり・真姫・凛・花陽・にこ・絵里・希「あぁ……」
おしまい
-
前の記事
【ラブライブ!】「いやー今日もパンがうまい!」の時の希ちゃんwwwwwwwwwww 2020.04.12
-
次の記事
【ラブライブ!】一番闇堕ちしそうなキャラって海未ちゃんだよな 2020.04.12