【ラブライブ！】海未「幼馴染誘拐事件」

休日 待ち合わせ場所

海未「今日は久しぶりにμ’sの練習もお休みで、穂乃果とことりとお出かけですね。ふふ、とても楽しみです。」

海未「それにしても穂乃果とことりは遅いですね。穂乃果ならまだしもことりが3分前にいないというのは珍しいですね…」

…………………………

海未「………………………」イライラ

海未「おかしいです！待ち合わせ時刻を15分過ぎても2人揃って来ないとは！LINEも既読になりません！一体どうなっているのですか！」イライラ

prrrr prrrr

海未「んっ？非通知ですね？」ピッ

海未「はい、もしもし？」

？？「もしもし。音乃木坂学院スクールアイドルの園田海未様でお間違いないチカ？」

海未「…はい…そうですが…？」

？？「唐突な話だけど、今朝、貴女の幼馴染である高坂穂乃果および南ことりを拉致・監禁致しましたチカ。」

海未「なっ！？」

？？「これから貴女には彼女たちを救出するためのゲームに参加してもらうチカ。」

海未「どういうことですっ！？そんな悪ふざけを私が信用すると思っているのですか！？」

？？「…ふっ、ならこれを聞くがいいチカ」

穂乃果『海未ちゃん！来ちゃダメ！！』

海未「穂乃果っ！？」

穂乃果『穂乃果とことりちゃんは大丈夫だからっ！それよりも海未ちゃんが』

？？「喋りすぎだチカァ！！」バキッ

穂乃果『うぐっ！？』

海未「穂乃果っ！？穂乃果！もしもし！？返事をして下さい！！」

？？「…これで信じてくれたチカか？」

海未「…あなた、今穂乃果に何をしたのですかっ！！」ゴゴゴゴゴ

？？「余計なことまで喋りそうだったから、板チョコを食べやすいサイズに叩き割って、口に詰め込んでやったチカ。今もモグモグしているチカ。」

海未「なっ！？よくも…無駄に穂乃果を甘やかすような卑劣な行為…絶対に許しません！」ゴゴゴ

？？「ふふ…もちろんことりも預かっているチカ。2人に危害を加えられたくなかったら、どうすればいいか分かるチカ？」

海未「上等です。私の幼馴染に手を出したことを後悔させてあげます。」ゴゴゴゴゴ

？？「ふふ。ではゲームスタートチカ。この電話のあと、あなたのケータイに指令メールを送りつけるから、それをもとに2人の救出をしてみるチカ」

？？「もちろん、このことを他人に口外した時点で、2人の安全は保証しかねるチカ。気をつけるチカ」

海未「分かりましたから、早く指令を送っていただけませんかね？」

？？「ふっ、じゃあ健闘を祈るチカ」ピッ

海未「穂乃果、ことり…すいません。私が必ず助けに行きますからね…」bbb bbb

海未「メールですね…」ポチッ

from mystery_of_chikachika@○○○○.jp

[指令メール]

たたたあたたるたたたぱたたたかたたたごたたやたたたた

ヒント:緑

海未「なるほど…暗号…というわけですか…」

海未「しかし、海未ちゃんの名にかけて…謎は全て解いてみせます！」えへん

海未「さて……よく見てみましょう……」ムム

海未「ヒントは緑……グリーン…翠………」

………………………

10分後

海未「………………………」ダラダラ

海未「マズイです……さっぱり分かりません…」ダラダラ

海未「ひたすら緑の言い換えや、数列的な規則性を見出そうとしているのに…」ダラダラ

海未「くっ…早く解かないと穂乃果とことりが危ないというのに…！」bbb bbb

from mystery_of_chikachika@○○○○.jp

[指令メール]

まさか1問目から躓いてるとかありえないチカ。そんなんじゃ穂乃果とことりを救えないチカ。

ヒント:緑のたぬき

海未「くっ…この方…相当イラつきますが、正直ヒントが増えたのは助かります」

海未「はて、緑のたぬき……普通に考えればそんなたぬきいるわけない……このヒントをどう解釈すべきなんでしょうか…」ぐぬぬ

海未「とりあえず緑のたぬきをネットで検索してみましょう。…ふむ、どうやら緑のたぬきとは天そばの商品名と分かりました！」

海未「天そば……天そば……点そば…点の側…？」ピーンッ

海未「謎は全て解けましたっ！！」ドヤッ

海未「天そばから『点の側」…つまり点の付いている文字に注目するというわけですね！」

海未「この暗号で点が含まれる文字は『ご』の文字！ということは！その側、つまり両隣にある文字はっ！……た、た…？」

海未「……あ・れ・れぇ？」ダラダラ

………………………

30分後

海未「うぐぅっ…ほのがぁっ…こど…りぃ…ごめん…なざい…」ポロポロ

海未「私が…私が……おバカな…ばかりにぃ……」ポロポロ

bbb bbb

from mystery_of_chikachika@○○○○.jp

[指令メール]

この問題でここまで時間がかかるなんて、お前はアホかチカ

ヒント:たぬき→ た「抜き」

海未「ぐっ……チカチカのくせに……生意気です…。」ポロポロ

海未「ヒントが増えました…。どうやらたぬきを、このように…解釈するようですね……！！」

海未「これはっ！もしかして……最初の暗号から『た』の文字を抜くってことですかっ！？」ピーンッ

海未「どおりで、たの文字だけ多かったんですね！なるほど…そうすると…あ、る、ぱ、か、ご、や……アルパカ小屋！！」

海未「なるほど…謎は全て解けました！！ということはアルパカ小屋に行けば良いのですね！」

海未「それにしてもこのチカチカ野郎もヒドイです！緑なんてヒント結局関係なかったですし、イミワカンナイじゃないですか！ふざけないでください！！」プンプンッ

海未「…まあ、文句を言ってる時間も惜しいので早速向かいましょう。待っていてください…穂乃果、ことり！」ダッ

……………………………………

アルパカ小屋

アルパカ「メェェェェエエ」

海未「はぁ…はぁ…さあここまで来ましたが…一体何が…」prrrr prrrr

海未「今度はまた電話ですか…」ピッ

？？「待ちくたびれたわよ、おバカさん」

海未「ぐっ…私がおバカなんてことはどうでも良いのです！次は何をすればいいのですか！？」

？？「……その前に、あなたがあまりにも遅かったから、退屈しのぎに2人を弄んでやったチカ」ニヤリ

海未「なっ！…一体2人に何をしたというのですかっ！？」ゴゴゴゴゴ

？？「ふふ、まずことりには…最高級の布地と最新式ミシンを設備した部屋に、デザインの参考書何冊か持たせて閉じ込めたチカ。」ククク

海未「そんなことしたらことりが、いつもの布地とミシンじゃ満足できなくなってしまうじゃないですかっ！！」アセアセッ

？？「それと休憩のために、ネットで予約が半年先までかかると言われているチーズケーキを25個も用意してやったチカ」

海未「くっ…ことりにそんな贅沢を覚えさせるなんて……悪魔の所業ですね……」ぐぬぬ

？？「ふふ…穂乃果なんてこんなもんじゃないわよ？」うふふ

海未「どういうことです！？」

？？「穂乃果には大量に仕入れたポケモンパンと、快適なお昼寝ができる環境を整えた部屋に閉じ込めたチカ」

海未「あああああ！！」ガクッ

海未「パンとシールをダブルで抑えて、食っちゃ寝ができてしまう穂乃果にとっての桃源郷がぁ！！何ということを！！」

？？「ふふふ、普通の生活に戻した時の絶望する顔が目に浮かぶチカ」

海未「そんなことはさせません！早く次の指示を出しなさいっ！」

？？「電話を切ってメールを送るわ。今度は早く解けチカ」プツッ

海未「くっ…自分のヒントの非を認めないで…」ギリギリッ bbb bbb

from mystery_of_chikachika@○○○○.jp

[指令メール]

あっぷるぱい
るまんど
ぱいのみ
かすたーど
のどあめ
せこいや
なまくりーむ
からめる

ここから探すべき場所を導くチカ

海未「ふむ…またも暗号…」ムム

海未「ヒントはない……つまり、この8つの単語から何か法則性などを導かなければなりません…」

海未「これらの言葉はすべてお菓子やスイーツに当たるもの…これらが関係してくるということでしょうか？」ムムム

…………5分後

海未「…………………………」ダラダラッ

海未「…………分からない……」グスッ

from mystery_of_chikachika@○○○○.jp

ひとりじゃなんにもできないチカか？

ヒント:お菓子たち→菓子ら→かしら→頭

海未「このやろう…本当に腹が立ちますね…」ギリギリッ

海未「ふむ…かしら…頭……はっ！ま、まさかっ！…謎は全て解けましたっ！！」ピーンッ

海未「これは先頭の文字に注目する！ということですね！」

海未「すると、あ、る、ぱ、か、の、せ、な、か……アルパカの背中！！」

海未「ふふふ、この程度の暗号、海未ちゃんの名にかければ解けないことなんてないんです！」キリッ

海未「…と言いますか、正直ヒントが強引なのです。この出題者はセンスありませんね。こいつはポンコツです！間違いないです！」プンプンッ

海未「すいません、アルパカさん。少し背中を調べさせていただきますね？」モフモフ

アルパカ「メェェェェエエ」

海未「ありがとうございました。…これは部室の鍵ですね！」

海未「では、部室に急ぎましょう！！」ダッ

……………

部室

……やぁ……らめぇ……

海未「！？中から人の声が…もしやっ…」ガチャガチャ

海未「穂乃果、ことり！！無事ですかっ！？」ガチャッ

穂乃果「……んんっ…やめてぇ…♡…それ以上されたら穂乃果……最高級マッサージチェアに…溺れちゃうよぉ♡」ブブブブ

ことり「らめぇ…♡気持ち…い…高級アロマも使っての…オイルトリートメントなんてぇ…ことり……頭ぷわぷわして…にわとりさんになっちゃうう♡」とろ～ん

？？「ふふふ、遠慮することないチカ。そのまま至高の世界へ溺れるといいチカ」ヌリヌリ

海未「うわあああああああああああああ！！」

？？「……あら、やっと来たの？随分と遅かったみたいね。」ヌリヌリ

穂乃果「あへぇ……しゅごいぃ…♡」ブブブブ

ことり「こけ…こっこー…♡」とろ～ん

？？「ご覧の通り、彼女たちはまるでロマンティック感じてどきどきというか、抵抗できない桜の罠に引っかかったみたいチカ。」ヌリヌリ

海未「よくも穂乃果とことりをこんなにも蕩けさせて！！骨抜きにして！！うらや…許しません！！」ゴゴゴゴゴ

？？「ま、待つチカ！落ち着くチカ！私は何も殺気立てられて竹刀を構えられるようなことは何もしてないチカ！」アセアセッ

海未「言い遺すことはそれだけですね？」キュオオオオオ

？？「ひいっ！？」ビクッ

海未「必殺！ラブバンブーソードォォォォォォォオオオ！！」バシーンッ

？？「ハラショオオオオオオオオオ！！？」バタリッ

海未「……何もしていない…ですか」

海未「私の大切な幼馴染に手を出した時点で、そんな戯言は通用しないのです」キッ

海未「そんなことより！穂乃果、ことり！大丈夫でしたかっ！？」ダキッ

穂乃果「…はれ？…うみ…ひゃ……？」ブブブブ

海未「くっ！早くマッサージチェアの電源を！」ポチッ

穂乃果「はぁ……止まったぁ……はぁ…」

海未「とりあえず穂乃果は大丈夫ですね！ことり！」ガシッ

ことり「くっくぅ…あ…どぅーるどぅー…♡」とろ～ん

海未「いけません！このままでは完全に鶏になってしまってます！」アセアセッ

海未「目を覚ましてください！ことり！！」バチンッバチンッ

ことり「あぅう…いたっ…ちょっ……いたいよぉ……海未ちゃん……！？」ハッ

海未「良かった！気がついたのですね！！」ホッ

………………………………

穂乃果「海未ちゃん…ごめんね…心配かけちゃって」シュン

ことり「ことりも…ごめんなさい」シュン

海未「そんな…謝らないでください…。穂乃果とことりが無事でいてくれただけで…本当に…良かったです」

海未「今日はもう帰りましょう？また日を改めて3人で遊ぶことにしましょう？」

ことり「……海未ちゃんごめんね。それはもうできないよ……」

海未「！？」

海未「な、何故です！？何かあったのですか！！」アセアセッ

ことり「だって、ことりは今朝、高級マカロンにまんまと釣られて…最新式ミシンや有名チーズケーキまで与えられて……その上…全身オイルまみれに…」ビクビク

ことり「ことりは堕ちちゃったの……物欲という泥沼に……」ポロポロ

ことり「だからもう…ことりみたいな汚された女のこはぁ……ひぐっ…海未ぢゃんど…一緒にいる…資格が……ないよぉ…うぇぇ…」ボロボロ

穂乃果「それなら……穂乃果…もっ…」ウルウルッ

穂乃果「ほのがもぉ……ことわれなぐっ…てぇ…ポケモンパンどぉ…マッサージチェアにズルズルと…溺れぢゃっでぇ…もう綺麗なあのころに…戻れないよぉ……うわぁぁん…」ボロボロ

海未「………」スクッ スタスタ

海未「………」ダキッ

穂乃果・ことり「！？」

海未「それ以上悲しいことを言わないでください。」ナデナデ

海未「こんなキレイな涙を流しているあなた達が汚れてしまったなんて…このスーパー幼馴染の私から言わせれば、そんなことはありえないのです。」ナデナデ

海未「だからこれからも私と一緒にいてください。あなた達が…私から離れていくなんて…想像しただけでも泣いて…しまいそうです」ウルウル

穂乃果・ことり「海未ぢゃああああん！！」ブワッ

………………

こうして幼馴染誘拐事件は幕を閉じました。

もちろんそれ以降も、穂乃果とことりとの良好な関係は続いております。

ずっとこの笑顔を守っていきたい…そう強く思うのです。

余談ですが翌日、肩を脱臼した絵里と会いましたが、怪我をした理由は教えてもらえませんでした。

おしまい

(；8；)ｳｳｯ

おい、ちょっと待て
その高級オイルとか最新式ミシンとかマッサージチェアはどっから仕入れてきた？

穂乃果安っぽくてワロタ
乙

(ﾁｶｧ

犯人は誰だったんだ・・・・

ポケモンパンで陥落しちゃう穂乃果ちゃん…

最初のバキッは
チョコレートを割った音か

乙
え〇ち骨折り損チカｗ

乙
犯人の目的は何だったんだろう？