【ラブライブ!】曜「鞠莉ちゃんお金貸して!」鞠莉「ハ~イ♪」
- 2020.04.22
- SS

鞠莉「どうしたの?負けたって何に?」
曜「競艇だよ鞠莉ちゃーん…今回はいけると思ったのに…」
鞠莉「Goddamn!残念だったわね」
曜「うううう…こうなりゃやけ酒だよ!渡辺曜、これから浴びるほど飲みに行くであります!」
鞠莉「……そのお金はあるの?」
曜「………」
曜「競艇で、全部すっちゃった…」ダラダラ
鞠莉「貸・し・て・あ・げ・ま・しょ・う・か♪」ニコッ
曜「…!」パアア
曜「い、良いのっ?」
鞠莉「Of cause♪」
曜「鞠莉ちゃーん!」ギュッ
鞠莉「はいはい、曜は本当に仕方がないんだから♪」
曜「大好き!大好き!」スリスリ
曜「あと、もう一軒…」ガサゴソ
曜「あっ、もうお金ないや…」
曜「…帰ろう」
………
…………
曜「ただいまぁー」
鞠莉「お帰り、長かったわね」
鞠莉「いっぱい飲めた?」
曜「うん!鞠莉ちゃんのおかげだよー」ギュウ
曜「はぁ…落ち着く…」スリスリ
鞠莉「甘えんぼさんね♪」ナデナデ
鞠莉「!」
鞠莉「曜…」
曜「なーに?」スリスリ
鞠莉「そのシャツに付いてる可愛らしいmarkは何かしら♪」
曜「へっ?」チラッ
「」
曜「あっ…」ダラダラ
鞠莉「曜にはこんなの付けてくれる人がいたのね♪」
曜「ち、違うよ違う!」
曜「記憶にないよ!多分、勝手につけられたんだ!」
鞠莉「I don’t know!言い訳は聞かないわ」
鞠莉「その可愛い彼女の所にGoすれば?」
曜「ううううぅううう…」ジワッ
鞠莉「……」
曜「私には鞠莉ちゃんしかいないんだよ…!」ギュウ
鞠莉「曜…」
鞠莉(ああ、本当に堪らないくらいcuteね!この子は…)
鞠莉「もう女の子がいるようなお店には行かない?」
曜「行かないっ…」ギュウ
鞠莉「私を一番に考えてくれる?」
曜「当たり前だよ…鞠莉ちゃんを一番愛してるからっ」
鞠莉「…曜、おいで」
曜「!!」
曜「鞠莉ちゃぁぁあんっ」スリスリ
曜「好きだよっ…」チュッチュッ
鞠莉「私も曜が好きよ」チュッ
鞠莉(だって曜は私から離れられないんだもの)
鞠莉(それに、離すつもりもないわ)
曜「……zzz」
鞠莉「曜」
鞠莉(寝てる…ヨダレ垂らして可愛い)
鞠莉「曜、起きて」ユサユサ
曜「んぅっ…?」
曜「鞠莉ちゃん、、おはよ」フニャ
鞠莉「曜、大事な話があるの…」
曜「!…な、何?畏まって…」
鞠莉「あなたが私に借りてるお金の話よ」
曜「」
曜「…わ、分かんない」
曜(考えたくもないよー!)
鞠莉「ざっと計算したらね」
鞠莉「500万円くらいになったわ♪」シャイニー☆
曜「……」ガクガク
曜「えっ、、あっ、えっ…」
鞠莉(困ってる困ってる♪)
曜「は、はたらくつもりはあるよ…?でも、まだそんな時期じゃないって言うか…」アセアセ
鞠莉「ふぅーん?じゃあいつになったら返してくれるの?」
曜「ふぐっ…」ジワッ
曜「ごめん、鞠莉ちゃん…」
曜「もうちょっと、待ってください…」ドゲザ!
鞠莉「………」
曜「!」ビクッ‼
曜「…だよね、じゃあ私の臓器でも何でも売って…」
鞠莉「曜」ギュッ
曜「……」ショボン
鞠莉「別にお金で返さなくても良いのよ?」
曜「えっ…」
鞠莉「曜が私を愛してくれたらそれで良いの」グイッ
鞠莉「だから今日、1日中ずっと私を愛して」
曜「…!」
曜「鞠莉ちゃんっ…!!」ガバッ
鞠莉「あんっ♪」
鞠莉(あなたが私を愛し続けてくれるなら)
曜「今日もスロット打ちに行こ~♪」スタスタ
キラッ
曜「!…これ」
曜(鞠莉ちゃんに似合いそう)
曜「値段はえーっと」
曜「5万円か…」
曜(今日スロット打つのを止めれば…!)
曜「よし!」
………
……………
………………
曜「ただいま~」
鞠莉「!」
鞠莉「あらぁ…随分早かったのね。スロットやってたんじゃなかった?」
曜「ああ、うん。打つつもりだったんだけど、止めたんだ」
鞠莉「Why?なぜ?」
曜「これを、鞠莉ちゃんに上げたくて…//」
つ「三日月のアクセサリー」
曜「街を歩いてたら見かけてね、鞠莉ちゃんに似合うかなって」エヘヘ
曜(まぁ鞠莉ちゃんのお金なんだけど)
鞠莉「っ…!」
曜「ま、鞠莉ちゃん?」
鞠莉「嬉しい…!」ギュウ
曜「!」
鞠莉「ありがとう…、大事にするわねっ…!」ポロポロ
曜「…うん」ギュウ
曜「鞠莉ちゃん大好き…」
曜(以前鞠莉ちゃんは、返済を見逃してくれたけど…)
曜「やっぱりそれって良くない…と思う」
曜「…電話」
曜「……!」ブルブル
曜(ダメだ…!暫く人に電話なんてかけてないから怖い…!)
曜「でも…」
曜「鞠莉ちゃんに悲しい顔はさせたくない…!」
曜「ヨーソロー!!」ピッ
トゥルルルル…トゥルルルル…
………
…………
曜「~♪」
鞠莉「ただいま♪」
曜「あっ、鞠莉ちゃんおかえり!」タタッ
ギュッ
鞠莉「Ah~♪曜の抱き心地って何でこんなにgoodなの…」ギュウ
曜「へへ…私も鞠莉ちゃんと抱き合うの好きだよ」
曜「そうそう、見てみて!今日は腕によりをかけて作ったんだ!」
鞠莉「Oh!fantastic!すごく美味しそうね♪」
鞠莉「何か良いことがあったの?」
曜「うん、、鞠莉ちゃん聞いて」
曜「バイトだけど…今度面接に行ってくるよ」ヘヘ
鞠莉「えっ…?」
曜「? 鞠莉ちゃんどうかした?」
鞠莉「……えっ、ええ、何でもないわ」
鞠莉「良い結果になれば良いわね」ナデナデ
曜「うん…//これを機会に少しずつ自立していけるように頑張るよ」
鞠莉「っ…!」
鞠莉(何で…普通だったら喜ぶはずの事なのに)
鞠莉(苦しい…)
鞠莉(私の心の中のモヤモヤはどんどん大きくなっていった)
曜「あー緊張する…」
鞠莉「……」
鞠莉「そろそろ出ないとまずいんじゃない?」
曜「あ、うん。そうだね」
曜「渡辺曜、行ってくるであります!」ビシッ
鞠莉(ダメダメ、ちゃんと笑顔で送り出さなきゃ)
鞠莉「行ってらっしゃい♪頑張ってくるのよ♪」
曜「うん!」タタタ
鞠莉「……」
曜「ただいま…」
鞠莉(帰って来た)
鞠莉「おかえり、曜」
曜「鞠莉ちゃー…ん」ギュウ
鞠莉「大分hardだったみたいね」ナデナデ
曜「うん…、覚える事はたくさんあるし、焦らなくて良いって言われても焦っちゃうし…」
曜「疲れた…」
鞠莉「そう…、頑張ったのね」
鞠莉「あんまり無理しなくて良いのよ」ナデナデ
曜「うん、でもね」
曜「久しぶりに色んな人と接して…」
曜「何か、、楽しかったんだ」
鞠莉「……!」ズキッ
曜「てんちょーさんにも初日にしてはよくできてるって言ってもらえたしね」ヘヘッ
曜「頑張れそうだよ」
鞠莉「そう…」
曜「鞠莉ちゃん?」
曜「どうしたの?様子が、違うけど…」
鞠莉「…大丈夫♪曜の疲れが移っちゃったのかも」
曜「……」
曜「私は、鞠莉ちゃんが一番大切だからね」
鞠莉「……/////」カアア
鞠莉「うん…///」
鞠莉(彼女は持ち前の要領の良さと、愛嬌で)
鞠莉(着実にskill upしていった)
曜「今日、○○さんがねー」
曜「すっごい優しいお客さんがいてさー」
鞠莉(食事の時も仕事絡みの会話が増えて)
鞠莉(私の気分はどんどんcloudyになっていったの)
鞠莉「えっ、どういう事…?」
曜「ごめん、鞠莉ちゃん!今日バイト先の親睦会が入っちゃって…」
曜「シフトの都合上どうしても今日以外は無理なんだって、だから」
鞠莉「……いい」
曜「え?」
鞠莉「もういいから、行って、早く」
曜「鞠莉ちゃん?」
鞠莉「曜は、私が一番大切じゃなかったの…?」
曜「大切だよ!だけど、、」
鞠莉「いいから行って!」グイッ
バタン
鞠莉「ひっく…ぐすっ…」
鞠莉(何やってるのかしら私…)
鞠莉(曜は、前に進もうとしてるのに)
鞠莉(私が、それを妨げるような事をして、、)
鞠莉(ただの面倒臭い女じゃない私…)グスッ
………
…………
……………
鞠莉「あ…れ…?」パチッ
鞠莉(寝てたのね、いつの間にか)
鞠莉「外もすっかり暗いわね…今、何時「鞠莉ちゃん」
鞠莉「!」
鞠莉「よ、曜…?」
鞠莉「何で…」
曜「親睦会、早めに切り上げさせてもらったんだ」ヘヘッ
曜「…ごめんね、付き合って5年目の記念日だって言うのに、用事入れちゃって」
鞠莉「ち、違う!曜は、何も悪くないじゃないっ」グスッ
曜「いや、悪いよ」
曜「一番大切な人にそんな顔をさせてしまったんだから…」
曜「鞠莉ちゃん、これ開けて」スッ
鞠莉「…?」
曜「うん、今度は鞠莉ちゃんのお金じゃなくて、自分が働いたお金で買ったんだ」
曜「今まで、ろくに鞠莉ちゃんにプレゼントも送れなかったから…」
曜「受け取ってもらえますか?」
鞠莉「ばっ……かっ…///」ギュウウ
曜「よしよーし」ナデナデ
………
…………
曜「それでね、鞠莉ちゃん」ギュウ
鞠莉「…?」
曜「鞠莉ちゃんは、私にどうしてほしい?」
鞠莉「えっ…」
曜「本音、打ち明けてよ」
曜「ちゃんと聞くから」
鞠莉「っ……!」
鞠莉「…曜が仕事を始めたって聞いて、私、正直嫌だって思ったの」
鞠莉「曜が仕事に夢中になっちゃったら、私を相手してくれなくなるって、、それが恐かった」
鞠莉「曜は能力があるから案の定人から求められるようになっていって…」
鞠莉「いつも仕事の話をする曜を見るのが辛かったの」
鞠莉「だから、、仕事を止めて欲しいと思った。お金の心配は私がさせないから」
曜「………」
鞠莉「曜は、前向きに生きようとしてるんだ、だから止めちゃいけないって…」
鞠莉「だから!だからね…」
鞠莉「仕事を楽しむのも良いの!良いんだけど…」
鞠莉「私にもっと構って…!」ジワッ
鞠莉「これが、、私の、」
曜「鞠莉ちゃん…!」チュッ
鞠莉「んっ…!」
曜「ごめん、そんな事思わせちゃってたんだね」
曜「無神経だった…。私って一つのものに入れ込むと周りが見えなくなっちゃうから」
曜「本当に、、ごめん」ギュウッ
曜「いや、違うよ。大切な人の悩みは一緒に解決したい」
曜「それに」
曜「鞠莉ちゃんが、仕事をやめろと言うなら、私はすぐにやめるよ」
鞠莉「!?」
曜「…それくらい、大切なんだ。鞠莉ちゃんの事が何よりも」
鞠莉「~~っ//////」
鞠莉「大好きっ…!」ギュッ
曜「もっと甘えてよ。甘えられるのが嬉しいんだからこっちは」ギュッ
鞠莉(私の中にあったモヤモヤは晴れたみたい)
鞠莉(これで私も少しは前向きになれるかしら)
曜「行ってきます!」ビシッ
鞠莉「うん、行ってらっしゃい♪」
おわり
曜「…!」ウ-ン
曜「!」ハッ
曜「…」カキカキ
鞠莉「どう?勉強は進んでる?」
曜「順調順調!今から試験受けに行きたいくらいだよ!」
鞠莉「それは良いケイコウね♪」
曜『鞠莉ちゃん…その、相談があるんだけど』
鞠莉『そ、それはbadな話?goodな話?』
曜『多分、良い方の話…だと思う』
曜『その、、私ね、もう一度国家試験に挑戦しようと思って』
鞠莉『…』
曜『前に失敗しちゃって落ちぶれて…鞠莉ちゃんに助けてもらったから今まで生きていけたんだけど』
曜『そのまま負けたままじゃダメだと思って』
曜『バイトして色んな人と接したり鞠莉ちゃんと暮らしてる内にそう考えるようになったんだ』
曜『だから、次が最後だと思ってもう一度頑張りたい。船乗りになる夢を叶えるためにも』
曜『どう思う…?』
鞠莉『…うん』
鞠莉『曜がそう決めたなら止める権利は私には無いわ』
鞠莉『頑張って!私も支えるから』
……
………
曜「遂に明日かぁ…」
鞠莉「緊張してる?」
曜「そりゃ多少はね」
曜「でも、久しぶりに血が騒ぐ感じがするよ」
鞠莉「何それ」クスッ
鞠莉「これに受かったら船上に行くのね…」
曜「うん。しばらく修行だよ」
鞠莉「…この部屋も寂しくなるわね」
曜「…」
曜「この試験に受かって私が船乗りになれたら」
曜「結婚してほしい」
鞠莉「え…」
曜「法律上はできないけど」
曜「鞠莉ちゃんとずっと一緒にいたいんだ」
鞠莉「…」ギュッ
鞠莉「断る理由がどこにあるの…」
曜「それでも良いの…?」ギュッ
鞠莉「良い…寂しいけど、その分いる時に曜を補給するから」
曜「…」ホッ
曜「良かったぁ…」
曜「これ断られたら明日の試験ダメだったよ…!」
曜「いや!それは違う!」
曜「試験受けるのも今回で最後にするつもりだし」
曜「自分をとことん追い込まないと!」
鞠莉「…私、曜のそういう所よく分からないわ」
曜「いーの!自分の拘り!」
ようまり「あははは!」
曜「じゃあ行ってきます」
鞠莉「OK!曜、全力でfightしてらっしゃい!」
鞠莉「…もしダメでも私がいるから」
鞠莉「気楽に受けて来なさい♪」
曜「…ははっ」
曜「ありがとう、鞠莉ちゃん」
太陽が燦々と照り、空も海も青く澄み渡ったとても素敵なその日に
おわり
言葉にするのがもったいないくらい良かっぞ
ようマリ最高
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