【ラブライブ!】善子・ダイヤ「一途に未来を呼ぶ心」
- 2020.04.24
- SS

千歌「わあっ!曜ちゃん汚れるよー!」
曜「…いいの!」ギュッ
千歌「もう風邪引くよー!」
曜「いいの!」
千歌「恥ずかしいってー!なんで泣いてるのー!」
曜「いいのー!」ギュゥッ
ーーーー
ーーー
ーー
千歌・曜「ふと気づくと重なり合うよ~♪」タッタッ
曜「やった!もう失敗しなくなったね千歌ちゃん!」
千歌「うん♪やっぱり一からステップを変えて良かったね!」
ルビィ「やっぱり幼馴染ですね。息がぴったり!」
果南「これで2人は大丈夫そうだね。本番もその調子でね」
千歌・曜「はいっ!」
果南「マルとルビィも問題ないし、私と鞠莉も上手くいってるね」
鞠莉「イェース!私と果南はイッシンドータイだもの♪」
果南「あとは…」チラッ
ドンッ
善子「ふぎゃん!」ドサッ
ダイヤ「…また失敗しましたわ」ハァ
善子「もうっ!だからヨハネが近づいたらステップを合わせるように、って言ってるでしょー!」プンプン
ダイヤ「わたくしのせいだと言いたいの!?あなたの足並みが揃ってないからぶつかるんですわ!」
善子「むきー!なにそれ!人間が堕天使に合わせるのは当然じゃないの!」
ダイヤ「はぁ?堕天使風情が人間様に意見など100年早いですわ!」
<ギャーギャー!
千歌「あの2人はなかなか上手くいかないねぇ…」
花丸「だんだん口喧嘩もレベルが低くなってるずら」
ルビィ「お姉ちゃんも善子ちゃんもダンスは抜群なんですけどね…」
善子「だ、だってぇ…この金剛石会長が…」
ダイヤ「その呼び方はおやめなさいと言ったでしょう!」
善子「ねぇ、今からダンスパートのメンバーを変えましょうよ」
ダイヤ「わたくしも賛成ですわ。善子さんとやっていては永遠に上手くいきませんもの」
善子「ヨハネよ!それはこっちのセリフよ!」
果南「だーめ。もう時間がないんだから。それに今回変えたところで、また踊る機会があるかもしれないし」
果南「私が見ててあげるからさ、もう一度やってみよ!」
ダイヤ「…果南さんがそう言うなら」
善子「…わかったわよ」
ドンッ
ダイヤ「痛いっ!ちょっと善子さん!こちらに寄りすぎですわよ!」
善子「ふふっ…その衝撃は堕天使の抑えきれないオーラよ…」キメッ
ダイヤ「おだまらっしゃい!自分の非を認めなさい!」
善子「何よさっきから!私は悪くないもん!」プンプン
果南「いい加減にしなっ!」
ゴンッ!
善子・ダイヤ「~~~~っ!?」
鞠莉「ちょっと果南!ゲンコツはダメだよ!」
果南「ご、ごめん!つい…」
4人(い、痛そう…)
善子・ダイヤ「…はい」シュン
果南「…2人は居残り!教室で課題点を話し合ってから帰ること!」
善子「えー!?」
ダイヤ「2人きりでですの!?」
果南「…いいね?」キッ
善子・ダイヤ「はい…」
千歌「ダイヤさんと善子ちゃん大丈夫かな?」
ルビィ「またケンカにならないといいんですけど」
花丸「どっちも意地っ張りなところがあるから…」
果南「千歌と曜だって克服したんだから。あの2人もきっと大丈夫だよ」
曜「…うん、そうだよね」
鞠莉「ダイヤも善子も頑張り屋だからね☆」
ダイヤ「ここでわたくしが一歩下がって…」スッ
善子「そしたら私が横に出るわけよね…」スッ
ダイヤ「こうしてやると問題ないのですが…いざ踊ると失敗するんですよね」
善子「ダイヤさんは年ね。一年生の私の動きについてこれないのよ」ウンウン
ダイヤ「はい?減らず口を叩くのはこの口ですか?」ムニー
善子「い、いひゃいいひゃい!ほっぺた伸びちゃうでしょー!」ビローン
ダイヤ「…なんですって?」ピク
善子「だってスクールアイドルやってたダイヤさんより、あの2人の方が上手いんだもーん」
ダイヤ「お黙りなさい!わたくしだってあなた以外のメンバーなら、こんなに苦労してませんわ!」
ダイヤ「いえ、きっと相手がチンパンジーでもあなたよりはマシですわね」クス
善子「な、な、なっ…!なんですって~!」カァアアア
ダイヤ「ポ…ポンコツですって!?エリーチカの悪口は許しませんわ!」
善子「いやいや!ダイヤさんのことだけど!?」
ダイヤ「そ、そういうあなたはエセ堕天使ですわ!ポンコツ悪魔!」
善子「むきー!もう知らない!絶対に一緒に踊らないんだからっ!」
善子・ダイヤ「ふんっ!」プイッ
善子「うぅ~…なんであんなこと言っちゃったんだろ…」
善子「どうしてダイヤさんといるとケンカしちゃうのかしら…そんなつもりは無いのに…」
善子「誰かに相談しようかな…。でももしダイヤさんの耳に入ったら気まずいし…」
善子「そうだわ!東京にいるリリーなら大丈夫よね!」ポチッ
Prrrrr…
梨子『もしもし?よっちゃん?』
善子「リリー!助けてー!」ワーン
梨子『ええっ!?ど、どうしたの?』
ダイヤ「ただいま帰りましたわ…」
ルビィ「おかえりお姉ちゃん!善子ちゃんとの練習はどうだった?」
ダイヤ「え?そ、それはその…」メソラシ
ルビィ(あれれ…うまくいってないのかな…?)
ダイヤ(何であんなことを言ってしまったのかしら。本心では無いのに…)
ダイヤ(こういう時は…)ポチッ
Prrrrr…
果南『はい、もしもし』
ダイヤ「果南さーん!お助けをー!」ワーン
果南『ど、どうしたのダイヤ!?』
善子「…というわけなの。なぜかダイヤさんとのダンスが上手くいかなくて…」
善子「みんなはちゃんと踊れてるから…それでちょっとイライラしちゃってヒドいことを…」
梨子「そう…だったのね…」
梨子(この前の曜ちゃんみたいな相談ね…)
善子「2人で前に出なきゃいけないところで必ずぶつかるの。もっとダイヤさんが前に行けばいいのよ…」
善子「…私なんかよりもダイヤさんの方が目立つべきなのに…」
梨子「…ん?」
ダイヤ「…というわけです。あのあと教室で口論になってしまい…」
果南『…そっか。ごめんね、2人だけで残しちゃって』
ダイヤ「いえ…わたくしが悪いんですわ。善子さんを傷つけてしまったのですから…」
ダイヤ「わたくしは、奥手な善子さんをもっと前に出してあげたいだけなんですが…」
果南「…ん?」
善子「…そ、そんなこと無いわよ!このヨハネが人間に気を使うなんて…」
善子「…」
善子「…あるかもしれない」
梨子『やっぱり』
善子「だ、だって!ダイヤさんは3年生だもん!私はまだ1年だし…」
善子「それに…私がスクールアイドルなんてガラじゃ無いって…今でも考えちゃうの!」
善子「ダイヤさんの方がずっとずっと可愛いし…私なんかより前に出た方がいいだろうし…」
梨子『…』
梨子『はあ…よっちゃん、そんなこと考えていたのね。これは帰ったらお仕置きしないとダメね』
梨子『おしりペンペンに決まってるじゃない』
善子「ひっど!そこは感動して慰めてくれるとこでしょー!」ムキー
ダイヤ『もしかしたら…ダイヤさんも似たようなことを考えていたんじゃないかな?』
善子『え…?』
ダイヤ『だから同じように動いて…それで失敗してたのかもしれないわ』
善子(ダイヤさんも…?)
梨子『地味な私がスクールアイドルなんて考えられなかったし…』
梨子『大勢の前でピアノを発表するなんて…想像もしていなかった』
善子「あ…そっか、もうすぐピアノの本番…」
梨子『でもね、今は怖くないの。離れていても大切なみんながいるから』
梨子『自分にしか出来ないこと。自分がやれることを考えてみて』
梨子『きっと…それが一番ダイヤさんとよっちゃん自身のためになると思うから』
善子「リリー…」
善子「…分かった!今からちょっと行ってくる!」
梨子『え?どこに?』
善子「ダイヤさんのところ!早く行かないとバスが終わっちゃう!」
梨子『…そっか!気をつけてね、よったゃん!』
善子「リリーはあんまり同人誌ばっかり買っちゃダメよ!」
梨子(…え?うそバレてる?なんで!?)ガーン
ダイヤ「えっ…そ、そんなことは…」
ダイヤ「…」
ダイヤ「…思い当たるかもしれません。わたくし…善子さんを目立たせようとしてるのかも」
果南『やっぱり…なんでそんなこと思ってるの?』
ダイヤ「…練習してるときの善子さん、とってもイキイキしてるんです」
ダイヤ「あの子…堕天使キャラで強がったりしていますが、本当は繊細で傷付きやすいのを知っています」
ダイヤ「だから善子さんの楽しそうな姿を見てると…もっと前に出さないと…!って思ってしまうんです」
果南『…だったら本人に言えばいいのに。あんな喧嘩腰にならなくてもさ』
ダイヤ「そ、それは…!照れ臭いじゃないですか!あの子にそんなことを言うのは…」
果南(…まったくもう。めんどくさいんだから)クスッ
ダイヤ「うっ…」
果南『でも…ダイヤがちゃんと踊り切ることができたらさ。それは善子も輝くってことじゃないかな』
ダイヤ「え…?」
果南『どっちかが身を引いたから相手が目立つなんて無いよ。ダイヤと善子、2人で1人なんだから』
果南『私は…息ピッタリな2人のダンスを見てみたいな』
ダイヤ「果南さん…」
ダイヤ「わ、わたくしと善子さんが似てる…?あの堕天使とですか!?」
果南『なんとなくね♪お互い不器用なところがさ』
ダイヤ「不器用…そうかもしれませんわね…」
ダイヤ(善子さんも踊りながら同じように考えていたのでしょうか…)
ダイヤ「…」
ダイヤ「…わたくし、今から善子さんのところに行ってきます」
ダイヤ「おそらく不器用な彼女も…今のわたくしみたいに悩んでるはずですから」
果南『…うん、分かった!行っておいでよ!』
ブロロロ…
善子「早くダイヤさんの家に行かないと…」
ダイヤ「あっ…善子さん!?」
善子「ダ、ダイヤさん!どうしてここに…」
ダイヤ「それは、その…バスで善子さんの家に行こうかと…」
善子「えっ…?」
善子・ダイヤ「…」
善子「練習しようと思って来たの!ダイヤさんがいつまでたっても上達しないから!」
ダイヤ「わ、わたくしもそう思ってましたわ!善子さんが足を引っ張りますからね!」
善子「そ、そっちが全然前に出ようとしないから!私が気を遣って…!」
ダイヤ「あ、あなたこそ!自分にもっと自信を持つべきですわ!」
善子・ダイヤ「はぁ…はぁ…」
善子・ダイヤ「…」
善子・ダイヤ「…ぷっ!」
善子「なんていうか…」クス
ダイヤ「似てますわね、わたくしたち…素直じゃないところが」クス
善子「2人揃って独り相撲だったみたいね」
善子「…」
ダイヤ「な、なんですの!突然お礼だなんて…」
善子「いーのー!」ギュッ
ダイヤ「こ、こら離れなさい!暑苦しいですわ!」
善子「ふふーんだ!離さないもーん!」ギュゥッ
ダイヤ「まったく…変な子ですわね」クス
ダイヤ(こちらこそ…ありがとうございます)
ルビィ「~♪」
善子・ダイヤ「一途に~未来を呼ぶ心~」タッタッ…
スタッ
善子「や、やった!出来たわ!」
ダイヤ「やりましたわね、善子さん!アドリブで手を合わせてみましたが、断然こちらの方がいいですわ」
ルビィ「お姉ちゃんも善子ちゃんもすっごくかっこよかったよ!」
善子「ふふっ、当然ね!ヨハネが本気を出したらこんなもんよ!」
ダイヤ「こら!調子に乗るんじゃありません!本番までビシッと仕上げますからね?」
善子「わ、わかってるわよ~!」
善子「え?いいの?」
ダイヤ「ええ」
ルビィ「やったー!善子ちゃん、一緒にお風呂入ろうよー!」グイッ
善子「わ、分かったわよ!引っ張らないでー!」
ルビィ「お姉ちゃんも入ろっ♪」
ダイヤ「ええ、いま行きますわ」フフ
ダイヤ(そう言えば…)
ーそう言えば…前に千歌さんが言っていましたわ。
ー輝くってことは、自分一人じゃ無くて他の誰かと手を取り合うことだと。
ーそれがスクールアイドルの輝き…なのかしら…?
ーええ、きっとそうですわ。…さあ、行きましょう善子さん!ラブライブに向けて…!
ーうん!Aqours…サンシャイン!
ー想いよひとつになれー
ーこの時を待っていたー
おわり
ダイよしいいぞ~
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