【ラブライブ！】ことり「収穫の秋？」

ことり「……寒いっ」

ことり（あれほど熱かった夏が、少し懐かしく感じちゃう季節）

ことり（街には、たくさんのかわいいコーデが溢れ始めます）

ことり（今日は秋冬物のお洋服をチェックしにきています）

ことり（こうしてショッピング通りをうろうろしてるだけでも）

ことり「……かわいいっ！　衣装の参考にさせてもらっちゃおう～」ﾒﾓﾒﾓ

ことり（すれ違うおしゃれさんがとっても素敵で！！）

ことり（夏の大胆な見せ方もドキドキして好きだけど……）

ことり（短い季節だからこそできるコーデがちょっとだけ特別に思っちゃう）

ことり（お洋服好きとしては外せない季節ですっ♡）

ﾃｸﾃｸ

ことり「んっ？　こんなところにお店、あったかなぁ？」

ことり（なぜだか、ふいに気になっちゃった、レンガ調の店構え）

ことり（お洋服選びはフィーリングも大事なんです）

ことり「よ～しっ！　いざ、尋常に！！」ｳｷｳｷ

ｶﾗﾝｶﾗﾝ♪

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾ

ことり「ちょっとレトロな感じだねぇ」

ことり（柔らかな照明がアンティーク調の店内を照らしていて、聞いたことのない心地の良い洋楽が流れています）

ことり（なんだか乙女心くすぐりますよね？）

ことり「物色開始～♪」

ことり「……困ったっ！＞＜」

ことり（欲しいものはだいたい絞ってたんだけど、可愛いのが多すぎるよぉ～！）

ことり（この時期からはやっぱりニットは外せないし、ルームソックスだって完全に一目ぼれ……）

ことり「……お小遣い、ピンチかも」

？？？「……お小遣い、ピンチだにゃ」ｽｽｯ

ことり「えっ！？」

ことり「……まさか凛ちゃんとばったり会うなんてねぇ」

凛「いやあ、凛もびっくりしちゃったよー」

ことり（凛ちゃんってば、ずっと背中合わせになるタイミングを狙っていたんだって）

ことり（もう！　ことりは、狩りの獲物じゃありませんっ）

凛「ことりちゃんはお洋服を見にきたの？」

ことり「うん。　初めて来たお店なんだけど、すっごく気に入っちゃったなぁ」

凛「ふっふっふ……。　ことりちゃんは甘いにゃ、甘すぎるにゃ！！」

ことり「ふぇ！？　どういうことなの？」

凛「このお店はね、猫さんがすっごく充実しているんだよ！」ﾄﾞﾔｧ

ことり「ね、猫……」

ことり「そういえば……、猫柄プリントのワンピースとかはあったねぇ」

ことり「可愛すぎず、着やすい感じで好きだよ？」

凛「うぅ～っ、そこは凛が説明したかったところなんだけどなぁ……」ｼｮﾎﾞﾝ

ことり「あはは……、なんか、ごめんね？」ﾖｼﾖｼ

凛「気にしないにゃー」ﾌｯｶﾂ

ことり（表情がころころと変わる様は、気まぐれな猫そのものみたい）

凛「しかし、……あえて言わせてもらおう！　そう、シンプルでかわいいんだよ！」ｺﾎﾝ

ことり「今日の凛ちゃん、いつも以上に楽しそうだね！」

凛「あははは！　分かっちゃう？」

凛「ええっとね、もちろんお洋服もいいけどさ」ﾆﾔﾘ

凛「注目すべきは別のところなの」

ことり「と、いうと？　凛ちゃん教官～？」ｳﾜﾒ

凛「！！　なんかっ、照れる……///」

ことり（うふふふ、凛ちゃんかーわいいっ♡）

凛「つまり、このお店は雑貨が豊富なんだって」

ことり「雑貨かぁ」

凛「でね、このお店にはコンセプトがあって」

凛「【猫の隠れ家】っていうことらしい」

ことり「ふむふむ……？」

ことり（確かによーく見てみると、マネキンの持つトートバッグからは２匹の猫がこちらを見ていたり）

ことり（ドット柄のスカーフだと思ってたら、猫のモチーフだったり）

ことり（……なるほど、猫好きにはたまらないかも♪）

凛「照明もちょっと暗いし、少し狭い売り場を縫って歩くと、夕暮れに猫さんと散歩してる気分♪」ﾀﾀｯ

ことり「店内を猫目線でまわれそうだね？」

凛「そうそう！　冒険みたいでワクワクするよねー」

ことり「うんっ！」

凛「さぁ、猫さん気分でいっくにゃー！」

ことり「猫がいーっぱいだぁ～」ｷｬｯｷｬｯ

ことり（よーく見てみると、バッグやステーショナリーに至るものほぼ全てに、猫が隠れていました）

ことり（これだけ猫に見つめられると、次の衣装は猫のイメージになっちゃいそうです♪）

凛「このエプロンとかスリッパなんて、ことりちゃんに絶対似合うよ！」ﾎﾗﾎﾗ

ことり「はわあああぁぁ！　すごくわたしの好みだよぉ！」ﾊﾟｱｱｯ

ことり「お家に連れて帰りたいっ」

凛「気に入ってくれてよかったー」

ことり「でも、ほんとにいろいろあってびっくりだよ～」

凛「商品の充実っぷり、舐めてもらっては困るよ、ことりちゃん！」ｴｯﾍﾝ

ことり「猫だけにぃ……、舐・め・る？」ﾁﾗｯ

凛「ことりちゃん、ちょっと寒いにゃー」

ことり「ふふふっ。　一回言われてみたかったんだぁ、そのセリフ♪」

凛「えええっ……？」

凛「あ、この帽子、新製品なのかな？」

凛「って、猫耳がついてる！？」ｶﾞｻｶﾞｻ

ことり「わああああっ！　すっごく、いいよ！」

ことり（凛ちゃんが試着しているのはグレーのニット帽）

ことり（猫耳付きとはいえ、ちゃんと普段使いもできる、あくまでもシンプルなデザイン）

ことり（今年のトレンドカラーを自然に選んでしまうのは、さすがは乙女です）ｸｽｯ

凛「なんで笑うのー？」ﾌﾟｸｰｯ

ことり「なんでもないよぉ？」ﾌﾌﾌ

ことり「あ、ちょっと待って？　こうやって被るとぉ……、ほら」

ことり（結構浅めに被って、片耳だけ髪をかけてみました！）

凛「……？　なんか、大人な感じがするよ」

ことり「素敵だよっ」

凛「あ、ありがとう///」

ことり「凛ちゃんはやっぱり女の子だなぁ～」

凛「えへっ、もうスカートだって履けるもんねー！」ﾋﾗﾋﾗ

ことり「あのね、スカート姿を初めて見たとき、とーってもかわいいって思った」

ことり（ほのかに思い出します）

ことり「あと、凛ちゃんのお洋服がこれからどんな感じになっていくか凄く気になったの」

ことり（女の子なら誰だって悩む、<かわいい>への挑戦）

凛「ありがと。　なんか、うれしいような恥ずかしいような……///」

ことり「今日は、凛ちゃんにいろいろ猫グッズを教えてもらっちゃったし」ｺﾎﾝ

ことり「だから、今度はことりが、凛ちゃんにお洋服をプロデュースしちゃうよっ」

凛「ほんと？　新しい凛に出会えるかな？」

ことり「ふっふっふっ。　専属の衣装担当ことりにお任せあれ♪」ｳｨﾝｸ

凛「頼もしい限り……って、ちょっ、ま、

ﾂｶﾏｴﾁｬｰｳ

凛「ま、待ってえええ！！」

ことり「まず、その猫ニット帽に合わせてみたいのは、赤系のシャツ～」ｺﾊﾞｼﾘ

凛「そ、そんなに慌てなくても！！」ｱｾｱｾ

ことり「うふっ。　だって、気になっちゃったものがたっくさーんあったんだぁ？」

ことり「かわいいお洋服を、たっくさーん着せてあげるねぇ」ﾆｯｺﾘ

凛「まさかの着せ替え人形！？」ﾊｯ

ことり「今日のことりのおやつは、凛ちゃんだぁ～」ｷｬｯｷｬｯ

凛「意味わからないよ！？　勘弁してにゃああああああああああ///」

ことり（今日はたくさんのかわいいお洋服やグッズに出会えて幸せでした）

ことり（でも、今日一番の収穫は……、凛ちゃんとお洋服選びできたことだよっ♪）

おしまいですっ

読んでいただいたみなさま、ありがとうございました

乙女の子らしさ溢れる2人だな

乙
ふたりともかわいい

おつ
癒される…

乙
癒し

この読後の透明感と爽快感よ