【ラブライブ!】9人の花丸
- 2020.04.26
- 雑談

花丸「早く始めるずら~」
花丸「お腹すくずら~」
花丸?「………」
花丸「は~い。ずら」
花丸「それでは、ただ今から定例花丸会議を始めるずら」
花丸「点呼!」
花丸「1ずら」
花丸「2ずら」
花丸「3ずら」
花丸?「4……ずら」
花丸「5ずら」
花丸「7ずら」
花丸「8ずら」
花丸「はい。最後におらで9人ずら」
花丸「ではまずは今月の担当振り分けから……」
花丸?(ううっ…… まさかこんなことになるなんて……)
花丸「お~い!曜さ~ん!」
曜「あっ、花丸ちゃん。
こんな所に呼び出してどうしたの?」
花丸「実は、曜さんに特別な話があるずら」
曜「特別な話?」
花丸「ほかの人には頼めない大事な話ずら」
曜「わかった。私でよかったらはなしてみてよ」
花丸「絶対に他言無用ずらよ?」
曜「大丈夫。私を信じてよ」
曜「それはかまわないけど、私なんかで大丈夫なの?」
花丸「大丈夫ずら。きちんと担当表だけは忘れずにもって帰ってきてほしいずら」
曜「担当表?わかったよ」
花丸「あと、今日見たことは絶対に口外しないこと、何があっても驚かないこと」
曜「どういうことなの?」
花丸「真面目に聞いてほしいずら」
曜「うん」
曜「うん?そうだね。Aqoursメンバーの1人だね」
花丸「違うずら!オラはオラは、9人いるずら!」
曜「花丸ちゃんってば、どうしちゃったの?
あっ、ひょっとして鞠莉ちゃんに私をからかって来いとか言われたの?」
花丸「百聞は一見にしかずずら。はい、これ」
曜「なにこれ?」
曜「花丸スーツ?これをどうするの?」
花丸「早速装着するずら」ゴソゴソ
曜「ちょっ……?!いきなり服を脱がさないでよ!」
花丸「さっさとするずら」
曜「やだー!」
花丸「ほいっ!」スッポーン
曜「千歌ちゃーん!!助けてー!」
花丸「そしてこれを着るずら」ガサガサ
花丸「さあ、この鏡で自分を見てみるずら」
曜「ええっ!私が花丸ちゃんになってる!」
花丸「そして最後にこのボイスチェンジャーをつけて完了ずら」
曜「声まで花丸ちゃんになっちゃった」
花丸「それじゃあ後は頼んだずら」
曜「ちょっと待っ……」
花丸「絶対にばれないようにしてね!ばれたらオラも曜さんも殺されちゃうずら~」
曜「ひっ?!」
花丸「新発売ののっぽパン待ってろずら~!!」
曜丸(まさか花丸ちゃんが9人もいるなんて……
これは夢じゃないよね?)
花丸「みんなに差し入れずら~」
花丸「ずら~♡」
花丸「のっぽパンずら~」
花丸「一旦休憩にしてみんなでいただくずら~」
曜丸(私、パンは苦手なんだよね……)
花丸「いただきまーす」
花丸「うまいずら~」
花丸「ホントずら~」
花丸「幸せずら~♡」
曜丸「えっ?いや、たべるよ…… じゃなくて食べるずら~」モグモグ
花丸「あんた本当に花丸ずら?」
曜丸「ずら~♡」
花丸「まぁ、いっか。オラも食べるずら~」
曜丸(危ない危ない…… バレたら殺されるって言ってたけど、いくらなんでもそれはないよね)
花丸「あ~ 食べながらでいいから聞いてほしいずら」
花丸「何ずら?」
花丸「この前捕まえたスパイの処刑方法について決めるずらよ」
曜丸「?!」
花丸「いやいや、ハラワタを引きずり出して釜茹でにしてやるずら」
曜丸(嘘でしょ?!花丸ちゃんがこんな人だったなんて……)
花丸「マル達は無慈悲じゃない。処刑方法くらい本人に決めさせてやるずら」
花丸「さあ、スパイを連れてくるずら」
花丸「了解ずら~」
ガラガラ……
曜丸(台車の上にいるのは…… まさか?!)
ルビィ「うゅゅ……」
曜丸(ルビィちゃん!)
花丸「この女は我々の秘密を黒澤家に持ち帰ろうとした……」
花丸「殺せ!」
花丸「殺せ!」
ルビィ「違うよ!ルビィはたまたまここに迷い込んだだけで……」
花丸「黙れ!どちらにしろ秘密を知ったからには生きて帰す訳にはいかないずら」
ルビィ「グスッ…… 花丸ちゃん……」
花丸「我々はお前の知っている花丸ではないずら!」
ルビィ「花丸ちゃん…… 助けてよ!」
曜丸(このままじゃルビィちゃんが殺されちゃうよ!
そうだ!)
曜丸「ちょっと待つずら」
花丸「なんずら?」
曜丸「すぐに殺すのは勿体無いずら。
まずは尋問で黒澤家の情報なりを引き出すのもいいんじゃないかな?ずら」
花丸「なるほど…… なんなら拷問してやってもいいんずらが……」
ルビィ「ピギィ!」
曜丸「まっ、まずは尋問からずら。
そこの部屋を借りるずら~」
花丸「わかったずら」
曜丸「ルビィちゃんルビィちゃん!」
ルビィ「ひ、ひどいことはしないで!」
曜丸「落ち着いてよ。わたしだよ渡辺曜だよ」
ルビィ「えっ?」
曜丸「訳あって今は花丸ちゃんなってるけどホントだよ」
ルビィ「本当に曜さんなの?」
曜丸「ヨーソロー!渡辺曜であります!」ビシッ!
ルビィ「お願い!ルビィを助けて!」
曜丸「まずは落ち着こう?どうしてルビィちゃんはここに?」
ルビィ「うゅ……」
ルビィ「実は……」
ルビィ「私は花丸ちゃんたちを監視するために来たんです」
曜丸「どういうこと?」
ルビィ「花丸ちゃんが9人いることは分かりますよね?」
曜丸「うん。今日初めて見てビックリしたよ」
ルビィ「花丸ちゃん達がもう何千年も生きてるって知ってますか?」
曜丸「えっ?!嘘でしょ?!」
曜丸「なんてこと……」
ルビィ「何千年も前にこの内浦に降りたって人類と共に生きて来たらしいです」
曜丸「仲良くしてきたんならなんで……」
ルビィ「実は最近花丸ちゃん達が良からぬことを計画してるんじゃないかって情報が入ったんです」
曜丸「情報?誰からなの?」
ルビィ「お姉ちゃんです」
曜丸「ダイヤさんが?」
ルビィ「実は私達黒澤家は花丸ちゃん達の監視者なんです。」
曜丸「えーっ?!」
でも私はお姉ちゃんと違ってまだ新米だから捕まっちゃって……」
曜丸「そんなの全くわからなかったよ」
ルビィ「このことを知っているのは内浦でもほんの一握り……
鞠莉さんや果南さんも知らないと思います。」
曜丸「そりゃこんなことになってるなんて夢にも思わないよね」
ルビィ「花丸ちゃん達はこの日本を、人類を滅ぼそうとしているんです!
曜さん!お願いです。力を貸してください!」
曜丸「じ、人類抹殺……」
曜丸「…………」
ルビィ「曜さん。あなたもまた監視者の1人なんです」
曜丸「嘘……?」
ルビィ「曜さんのお父さんは連絡船の船長さんでしたよね?」
曜丸「うん…… そうだけど」
ルビィ「おかしいと思いませんか?海外航路でもない連絡船の船長が何日も家に帰ってこないなんて」
曜丸「まさか……」
ルビィ「そうです。あなたのお父さんは監視者として活動している」
曜「パパが……」
ルビィ「曜さん、あなたには人類を救う義務がある」
曜「私なんて、私なんかが人類を救えるの?」
曜丸「さらっと酷いことを……」
ルビィ「曜さんの力なら彼女達を天に返すこともできるでしょう……」
曜丸「そ、それって……」
曜丸「私に花丸ちゃんを殺せって言うの?!」
ルビィ「そうです」
曜丸「嫌だよ!一緒にAqoursで頑張ってきた大切な仲間なんだよ?そんなことできないよ!」
ルビィ「大丈夫。私達の知っている花丸ちゃんは味方です」
曜丸「えっ?」
曜丸「花丸ちゃん……」
ルビィ「それにここにいる花丸ちゃん達は私達の知らない花丸ちゃんです」
曜丸「?」
ルビィ「ここにいる花丸ちゃんは私達の知っている花丸ちゃんに地上での生活を任せきり、ずっとこの地下で食っちゃ寝しているだけなんです」
曜丸「ひどすぎるよ」
ルビィ「どうして善子ちゃんが花丸ちゃんのことを『ずら丸』って呼ぶかわかりますか?」
曜丸「他と区別するため?」
ルビィ「そうです。そして……」
曜丸「まさか善子ちゃんも……」
ルビィ「そう。監視者です」
ルビィ「私達が、浦の星に来たのは偶然ではないんです。
花丸ちゃんを監視、そして彼女を守る為でもあります」
曜丸「そうなんだ……」
ルビィ「とにかく今は脱出する方法を……」
花丸「ふっふっふ…… そういうことずらか……」
曜丸「?!」
花丸「話は聞かせてもらったずら……」
ルビィ「うぅっ……」
花丸「のっぽパンを残すなんてお前らしくもないと思っていたが、まさか花丸の皮を被った監視者だったとはな!!」
曜「ヤバイ!どうしたらいいの?!」
ルビィ「もうダメぇ…」
花丸「みんな!この場でこいつらをぶっ殺すずら!」
花丸「殺るずら!」
花丸「殺るずら!」
ずら丸「ちょっと待てーい!ずら」
花丸「お前は…… 花丸?!」
善子「いや、あんたらみんな花丸だから」
ルビィ「善子ちゃん!」
善子「待たせたわね。私が来たからにはもう大丈夫よ」
花丸「裏切り者め~!」
ずら丸「裏切り者はどっちずらか!マル達は、みんなと一緒に生きていこうって決めたのにどうしてずらか!」
花丸「人類が人類であり続ける限り地球は破滅するずら」
ずら丸「マルはまだ人類に絶望しちゃいないずら!」
ずら丸「人の心の光は、どんな困難だって乗り越えられるずら!」
花丸「これ以上お前と話ても無駄なようだな」
ずら丸「残念ずら」
花丸「人類……
知性という武器を身につけた悪魔のサルよ!滅びるがいい!」
花丸「殺すずら!」
花丸「殺すずら!」
ルビィ「曜さん!」
曜「ごめんね。花丸ちゃん…」バキッ!
花丸「ぐえぇ~ ずら……」バタッ!
善子「いい調子よ!このままみんなやっつけちゃって!」
花丸「おのれ~ ずら……」バタッ!
ルビィ「花丸ちゃん…… ごめんね……」
花丸「そこまでずら!」
ずら丸「ずらっ?!」
花丸「これが見えるずら?」
善子「あ、あれは……」
ルビィ「まさか……」
花丸「そう、そのまさかずら」
曜「なんて安直なの……」
花丸「このスイッチを押すと10分後には地球もろとも大爆発ずら」
ずら丸「や、やめるずら」
花丸「私達の生命エネルギーと引き換えに大爆発を起こすこの爆弾……
でも安心するずら、お前のエネルギーは吸わないようにしてあるずら。
せいぜい世界最後の時をお友達と一緒に楽しむがいいずら!」
ルビィ「やめてーっ!!」
花丸「ポチッずら……」バタッ!バタッ!バタッ!
曜「嘘?!どうしよう?!」
ルビィ「もう…… 終わりなの?」
ルビィ「お姉ちゃん!」
ダイヤ「遅くなってしまいましたわね」
善子「まったくよ」
ダイヤ「善子さん。わかってますわね?」
善子「仕方ないわね……」
曜「どういうこと?」
ダイヤ「善子さんのお団子には特別な力が秘められてますの」
善子「ダイヤさんのホクロにもね」
ダイヤ「この2つがあわさり、監視者の力を加えることで、爆発の力を中和することができる……」
ルビィ「ルビィは覚悟できてるよ。
でも曜さんは……」
ダイヤ「こんなことに巻き込んでしまってごめんなさい。
でもあなたも監視者なのでしょう?」
千歌ちゃん、梨子ちゃん……」
善子「曜ちゃん!私達がやらなきゃ、千歌ちゃんも、みんな死んじゃうだよ?」
ルビィ「もう時間がないよ!」
ダイヤ「さぁ、みなさんこちらに……」
ずら丸「みんな…… ごめんなさいずら……」
善子「何言ってんのよ。ずら丸のくせに」
ルビィ「私達は仲間なんだから」
ダイヤ「さぁ……」
曜「ごめんね、ごめんね千歌ちゃん……」
ダイヤ「いきますわよ!」
曜「千歌ちゃーーーーん!!!」
千歌「ううっ…… グスッ…… よぉちゃん……」
梨子「みんなきっと大丈夫だから」
千歌「でもぉ、でも……」
鞠莉(ダイヤ…… あなたがどんなことをしているかは、薄々気づいてたわ。
でも必ず帰って来るって信じてるから……)
果南「鞠莉……」ギュッ
千歌「曜ちゃん…… 会いたいよ……
よおちゃーーーん!」
?「みなさん、お待たせしましたわね」
鞠莉「あっ……」
?「ヨーソロー!やっと、やっと帰ってこれたよ!」
千歌「よかった…… 」
?「あんた、こんな時にまで何食べてるのよ!」
?「ずら~」
?「無事に帰ルビィ!」
果南「信じてたよ」
梨子「あはは…… 相変わらずね」
千歌「みんな……」
千歌「おかえりなさい」
曜「えへへ…… ただいま」
おわり
-
前の記事
【ラブライブ!】お誕生日おめでとう!!本日12/10(土)はえみつんこと新田恵海さんの誕生日!! 2020.04.26
-
次の記事
【ラブライブ!】淫夢語録だけでラブライブサンシャインを表現できることが判明 2020.04.26