【ラブライブ！】俺「くそ！金がねえ……」

俺「なんとか……なんとかして金を工面しねぇと……」

「穂むらさんのとこはいつも娘さんが店番お手伝いして偉いねえ」

「まったく、うちの息子にも見習ってほしいもんだよ。家の手伝いなんて一個もしないんだから」

俺「……」

俺「穂むら……確かこの近くにある和菓子屋の名前だったか」

俺「入ったことはないけど、なるほど……穂むらはガキに店番やらせてんのか」

俺「ならその時を見計らってちょいと脅せば簡単に金を……くくく！」

ｶﾞﾗ

リ｀・ヮ・)「いらっしゃいませ！」

俺（ラッキー！ちょうどガキが店番してる！）

俺（それに他の客もいねぇ！やるなら今しかねえ！）ｷｮﾛｷｮﾛ

リ｀・ヮ・)「何かお探しですか？」

俺「怪我したくなかったら金をだしな」ﾅｲﾌｽｯ

リ;｀・-・)「！？」

俺（うっ、よく見たらこの子すげぇ可愛い……だが悪いな、生きるためなんでね）

俺「早くしろ！金だ！」

リ´；-；)

俺「うぐ……な、泣いてんじゃねえぞ！早く金をよこせ！」

俺「ああ！？希って誰だよ！」

リ´；-；)「人生はうまく帳尻が合うようになってるって。良いことがあれば相応の悪いことが、悪いことがあれば相応の良いことが後々あるんだって」

リ´；-；)「なにか辛いことがあったんだよね？でも、きっと報われる日が来るから、こんなことはやめよう？私に出来ることがあれば助けになるから」

俺「う……く……お、お前に出来ることは金を出すことだ！」

リ´；-；)「お金がいるんだね？でも、お店のお金はあげられないよ。これは私だけのお金じゃないから。私のお小遣いでいいなら……今月無駄遣いしちゃってあんまりないんだけど……」

俺「な、なんでもいいから早くよこせ！」

俺「ぐっ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

俺（金を受けとる手が震える……！なんでだ！くそ！）

俺「よこせ！」ﾊﾞｯ

俺「通報はするんじゃねえぞ！」

リ´・-・)「うん。でも約束して。他の人にこんなことはしないって。なにか辛いことがあったら、穂乃果が話を聞くから……」

俺「……なんだよ、それ……」

リ´・-・)「だから……例え嫌なことがあっても……」

リ｀・-・)「ファイトだよ！」

俺「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

リ´・-・)「あ、あの……他のお客さんが来る前に早く……」

ﾊﾟｻ

リ´・-・)「え……？穂乃果が渡したお金……」

俺「やっぱりこれは返すよ……」

リ´・-・)「強盗さん……」

俺「警察をよんでくれ。自首、するよ……」

リ´・-・)「……」

リ´・ヮ・)「警察は、呼びません」

俺「え……？」

リ｀・ヮ・)「友達にお金貸してってちょっと頼まれただけですから！」

俺「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

俺「君、穂乃果って言うのかい？」

リ｀・ヮ・)「はい！」

俺「ありがとう、穂乃果ちゃん……」

ｶﾞﾗ

リ´・-・)「あ、待って！」

俺「え？」

リ｀・ヮ・)つ「これ、穂むらの名物のほむまんです！甘いもの食べると元気出るよ！」

俺「……金は無いんだ」

リ｀・ヮ・)「あげる！」

俺「……ありがとう」

リ｀・ヮ・)「ありがとうございました！またお越し下さい！」

俺（ふふ……強盗に向かってまた来いだなんて……変な子だ……）

俺「……」

俺「……」ｶﾞｻｶﾞｻ

俺「……」ﾊﾟｸﾓｸﾞﾓｸﾞ

俺「……うめぇ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

俺「……この店には迷惑かけちまうだろうが……」

俺「やっぱり自首、しなきゃな……」

「その必要はないちゅん」

俺「え？」

ｺﾞｯ
ﾄﾞｻｯ

終わり