【ラブライブ!】ルビィ「一寸ルビィ」【Aqours昔話】

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1: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 22:44:33.15 ID:3SSw7FPr

昔昔あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

善子「ばあさんや」

花丸「あいあい、なんだねじいさん」

善子「何故に私達には子供がいないのかしら!?」

花丸「そんな事言われても……」

2人には子供がいませんでした。

善子「こうなったらヤケよ!神にでも何にでも縋るわ!」

困った時の神頼みです。

3: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 22:47:31.57 ID:3SSw7FPr

すると神様が

果南「うむうむ、2人とも困っているようだから子供をあげよう」

などと言い、力を使うと――

善子「子供よ!!」

花丸「ホントに子供ずら!!」

ルビィ「うぇぇぇぇん!!」ビャービャー

子供が生まれました。
ただし、その赤ちゃんはおじいさんの親指程の大きさしかありません。

善子「この子の名前は……一寸ルビィよ!」

花丸「キラキラネームずら?」

善子「かっこいいじゃないのよぉ!」

どうやらおじいさんの感性は人とズレているようです。

善子「いいじゃない!」

4: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 22:50:25.00 ID:3SSw7FPr

それから月日が経って……

ルビィ「あのね、ルビィも都に行って働きたいんだ」

善子「それは……」

花丸「いいんじゃない?」

善子「ずら丸!」

花丸「本人はこんなにやる気があるずら。それを止めるのはちょっと……」

ルビィ「ぅ…」

善子「……はぁー、分かったわよ。ただし危険なことはしないように、ね?」

ルビィ「うん!」

2人からの許可も出ました。

5: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 22:53:43.70 ID:3SSw7FPr

善子「身を守る為の物は必要よね!」

そう言っておじいさんは一寸針で刀を。

花丸「それなら旅用の舟が必要ずら」

そう言っておばあさんはお椀と箸で舟と櫂を、それぞれ作りました。

ルビィ「わぁ!ありがと!」

そしていよいよ旅立ちの日……。

善子「強くなって帰ってくるのよ!」

花丸「それは修行に行く時のセリフずら。怪我しないようにね」

ルビィ「うん!」

一寸ルビィは上手に箸を使って川を下って行きました。

6: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 22:57:47.06 ID:3SSw7FPr

ルビィ「んしょ……んしょ……」グイグイ

暫く川を下っていると、都が見えてきました。

ルビィ「あ!もう都に着いたんだ」

都に辿り着いた一寸ルビィ、街で一番立派な屋敷に向かいます。
え、大丈夫ですか?相手にされないのでは?

ルビィ「~♪」

……聞こえていないようです。
私は知りませんよ!忠告はしましたからね!

8: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 22:59:55.79 ID:3SSw7FPr

……と、思っていたのですが。

鞠莉「何この子!?very cute よ!」スリスリ

ルビィ「や、やめてぇ……」

鞠莉「Oh! ごめんなさいね。ところで何をしに来たの?」

お手伝いさんがとてもアグレッシブです。

ルビィ「あ……何か仕事を下さい!」

そんな単純にいくはずが――

鞠莉「OK!」

ありましたね。

9: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:02:20.27 ID:3SSw7FPr

このお手伝いさん、普通のお手伝いさんではなかったようで。

鞠莉「ダイヤ~!」

ダイヤ「何ですか騒々しい」

鞠莉「この子、これからダイヤのお守り役ね!」

ダイヤ「へ?」

ルビィ「え?」

この屋敷のお姫様と仲がいいばかりか、お手伝いさんをまとめている人のようです。

鞠莉「とゆーわけで、宜しくね!一寸ルビィ」

ダイヤ「よろしくお願いしますわ」

ルビィ「こ、こちらこそお願いします!」

10: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:06:40.07 ID:3SSw7FPr

ある日のこと、一寸ルビィはお姫様のお供をして出掛けました。
すると――

梨子「あら、綺麗な方ね。貰っていくとしましょうか」

鬼(レズ)が現れました。

ダイヤ「な、何ですの貴女は!?」

梨子「私?私は鬼(レズ)だよ」

ダイヤ「なっ!」

ルビィ「ま、待て!」

一寸ルビィは刀を抜いて飛びかかります。

13: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:09:46.74 ID:3SSw7FPr

梨子「可愛い子ね、食べちゃいたいくらい」

ルビィ「ピギィ!?」

そう言うとレズは一寸ルビィを捕まえました。

梨子「頂きます♡」パクリ

……本当に食べましたよ!?
頭大丈夫なんですか!?

梨子「美味しい(性的に)」

さすがの私でも引きますよ……。

14: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:11:43.57 ID:3SSw7FPr

――

腹の中に落ちた一寸ルビィ。
真っ暗闇です。

ルビィ「うぅ……怖いよぉ。けどダイヤ様を助けないと!」

そう決心すると、一寸ルビィは刀で胃の中を刺しまくります。
鬼畜です。
鬼畜ビィです。

梨子「あっ♡あっ♡」ビクンビクン

駄目だコイツ感じてやがる。

15: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:13:54.60 ID:3SSw7FPr

ダイヤ「えっ?……え?」

お姫様は混乱しています。
でしょうね、一寸ルビィを食べたらいきなり感じ始めてるんですものね。

梨子「あぁっ!!」ビクッビクッ

梨子「ふふ……♪」ドサッ

……一寸ルビィのおかげでレズは倒されました。

ルビィ「ふぅ……」

16: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:15:54.78 ID:3SSw7FPr

ダイヤ「大丈夫でしたか!?」

ルビィ「はい、私お姫様をお守りすることが出来ました!」

ダイヤ「ふふふ、ありがとうございますわ」ナデナデ

ルビィ「えへへ……」

ダイヤ「あら?何か落としてますわね」ヒョイ

どうやら鬼が落し物をしていたようです。

ルビィ「これは?」

ダイヤ「これは……伝説の薄い本!?」

薄い本大活躍ですねぇ!

17: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:19:32.35 ID:3SSw7FPr

ルビィ「何ですかそれ?」

ダイヤ「これは、小さい子供が読むとあまりの内容に身体が受け付けず、それに適応しようと身体が大きくなると言われる伝説の本です!」

そんなアホな……

ルビィ「私読みます!大きくなりたいんです!」

ダイヤ「えぇ良いですわ。ですが、用法用量はきちっと守ってくださいね」

用法用量ってなんですか……

18: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:21:14.69 ID:3SSw7FPr

ルビィ「ふむふむ」ペラペラ

ルビィ「あわわわわ」ボフン

ルビィ「ぁ」シュー

頭が爆発してますね。大丈夫ですか?

すると……

ルビィ「わぁっ!?」ムクムクムクムク

一寸ルビィが大きくなって、たちまち人間大になりました。

ダイヤ「伝説の薄い本……凄いですわね」ゴクリ

19: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:22:42.94 ID:3SSw7FPr

ルビィ「あの……ダイヤ様、お願いがあります」

ダイヤ「何ですか?」

ルビィ「妹にして下さい!」

あっ、それは……

ダイヤ「良いですわ!貴女は今からわたくしの妹です!」

黒澤家の闇が……あ、いえ、今は関係無いのですが……。
気にしすぎですね、はい。

20: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:23:09.37 ID:3SSw7FPr

こうして一寸ルビィは普通のルビィになり、ダイヤと姉妹として仲良く暮らしましたとさ。
22: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:24:22.04 ID:3SSw7FPr

―レズ(鬼)のその後―

梨子「……」カキカキ

梨子「……」カキカキ

梨子「……」カキカキ

梨子「出来たわ!」

梨子「これで薄い本何冊目かしら……百は超えてるわね」

伝説の薄い本はこうやって量産されていた。

24: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:24:48.68 ID:3SSw7FPr

めでたしめでたし
26: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:35:22.00 ID:gTGtjCiD

今までの中で1番笑えた
27: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/11(水) 23:55:12.38 ID:oHDECIbJ

ようちか「…出番…」
28: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/01/12(木) 00:36:15.42 ID:ryFJQbd2

良かった