【ラブライブ!】ルビィ「一寸ルビィ」【Aqours昔話】
- 2020.04.28
- SS

善子「ばあさんや」
花丸「あいあい、なんだねじいさん」
善子「何故に私達には子供がいないのかしら!?」
花丸「そんな事言われても……」
2人には子供がいませんでした。
善子「こうなったらヤケよ!神にでも何にでも縋るわ!」
困った時の神頼みです。
果南「うむうむ、2人とも困っているようだから子供をあげよう」
などと言い、力を使うと――
善子「子供よ!!」
花丸「ホントに子供ずら!!」
ルビィ「うぇぇぇぇん!!」ビャービャー
子供が生まれました。
ただし、その赤ちゃんはおじいさんの親指程の大きさしかありません。
善子「この子の名前は……一寸ルビィよ!」
花丸「キラキラネームずら?」
善子「かっこいいじゃないのよぉ!」
どうやらおじいさんの感性は人とズレているようです。
善子「いいじゃない!」
ルビィ「あのね、ルビィも都に行って働きたいんだ」
善子「それは……」
花丸「いいんじゃない?」
善子「ずら丸!」
花丸「本人はこんなにやる気があるずら。それを止めるのはちょっと……」
ルビィ「ぅ…」
善子「……はぁー、分かったわよ。ただし危険なことはしないように、ね?」
ルビィ「うん!」
2人からの許可も出ました。
そう言っておじいさんは一寸針で刀を。
花丸「それなら旅用の舟が必要ずら」
そう言っておばあさんはお椀と箸で舟と櫂を、それぞれ作りました。
ルビィ「わぁ!ありがと!」
そしていよいよ旅立ちの日……。
善子「強くなって帰ってくるのよ!」
花丸「それは修行に行く時のセリフずら。怪我しないようにね」
ルビィ「うん!」
一寸ルビィは上手に箸を使って川を下って行きました。
暫く川を下っていると、都が見えてきました。
ルビィ「あ!もう都に着いたんだ」
都に辿り着いた一寸ルビィ、街で一番立派な屋敷に向かいます。
え、大丈夫ですか?相手にされないのでは?
ルビィ「~♪」
……聞こえていないようです。
私は知りませんよ!忠告はしましたからね!
鞠莉「何この子!?very cute よ!」スリスリ
ルビィ「や、やめてぇ……」
鞠莉「Oh! ごめんなさいね。ところで何をしに来たの?」
お手伝いさんがとてもアグレッシブです。
ルビィ「あ……何か仕事を下さい!」
そんな単純にいくはずが――
鞠莉「OK!」
ありましたね。
鞠莉「ダイヤ~!」
ダイヤ「何ですか騒々しい」
鞠莉「この子、これからダイヤのお守り役ね!」
ダイヤ「へ?」
ルビィ「え?」
この屋敷のお姫様と仲がいいばかりか、お手伝いさんをまとめている人のようです。
鞠莉「とゆーわけで、宜しくね!一寸ルビィ」
ダイヤ「よろしくお願いしますわ」
ルビィ「こ、こちらこそお願いします!」
すると――
梨子「あら、綺麗な方ね。貰っていくとしましょうか」
鬼(レズ)が現れました。
ダイヤ「な、何ですの貴女は!?」
梨子「私?私は鬼(レズ)だよ」
ダイヤ「なっ!」
ルビィ「ま、待て!」
一寸ルビィは刀を抜いて飛びかかります。
ルビィ「ピギィ!?」
そう言うとレズは一寸ルビィを捕まえました。
梨子「頂きます♡」パクリ
……本当に食べましたよ!?
頭大丈夫なんですか!?
梨子「美味しい(性的に)」
さすがの私でも引きますよ……。
腹の中に落ちた一寸ルビィ。
真っ暗闇です。
ルビィ「うぅ……怖いよぉ。けどダイヤ様を助けないと!」
そう決心すると、一寸ルビィは刀で胃の中を刺しまくります。
鬼畜です。
鬼畜ビィです。
梨子「あっ♡あっ♡」ビクンビクン
駄目だコイツ感じてやがる。
お姫様は混乱しています。
でしょうね、一寸ルビィを食べたらいきなり感じ始めてるんですものね。
梨子「あぁっ!!」ビクッビクッ
梨子「ふふ……♪」ドサッ
……一寸ルビィのおかげでレズは倒されました。
ルビィ「ふぅ……」
ルビィ「はい、私お姫様をお守りすることが出来ました!」
ダイヤ「ふふふ、ありがとうございますわ」ナデナデ
ルビィ「えへへ……」
ダイヤ「あら?何か落としてますわね」ヒョイ
どうやら鬼が落し物をしていたようです。
ルビィ「これは?」
ダイヤ「これは……伝説の薄い本!?」
薄い本大活躍ですねぇ!
ダイヤ「これは、小さい子供が読むとあまりの内容に身体が受け付けず、それに適応しようと身体が大きくなると言われる伝説の本です!」
そんなアホな……
ルビィ「私読みます!大きくなりたいんです!」
ダイヤ「えぇ良いですわ。ですが、用法用量はきちっと守ってくださいね」
用法用量ってなんですか……
ルビィ「あわわわわ」ボフン
ルビィ「ぁ」シュー
頭が爆発してますね。大丈夫ですか?
すると……
ルビィ「わぁっ!?」ムクムクムクムク
一寸ルビィが大きくなって、たちまち人間大になりました。
ダイヤ「伝説の薄い本……凄いですわね」ゴクリ
ダイヤ「何ですか?」
ルビィ「妹にして下さい!」
あっ、それは……
ダイヤ「良いですわ!貴女は今からわたくしの妹です!」
黒澤家の闇が……あ、いえ、今は関係無いのですが……。
気にしすぎですね、はい。
梨子「……」カキカキ
梨子「……」カキカキ
梨子「……」カキカキ
梨子「出来たわ!」
梨子「これで薄い本何冊目かしら……百は超えてるわね」
伝説の薄い本はこうやって量産されていた。
-
前の記事
【ラブライブ!】「ふぇぇぇん」って泣いた時1番かわいいキャラは 2020.04.28
-
次の記事
【ラブライブ!】朗報!μ’sグッズ復活 2020.04.28