【ラブライブ！】真姫「私は穂乃果先輩に振り回されっぱなし」

真姫（べ…別に一人で帰るのが寂しいとかじゃないけど）

真姫（入学してからはずっと一人だったし、たまにはいいわよね）

真姫（昔は一人でもなんとも思わなかったのに、今はこんな事を考えるなんてどうかしちゃったのかしら）

真姫「！」

穂乃果「やっぱり真姫ちゃんだ！」

真姫「だから、大きい声で呼ばないでって何回も言ってるでしょ！」

穂乃果「えへへ、ごめんね」

真姫「…まあいいわ、それで何の用？」

穂乃果「一緒に帰ろう！」

穂乃果「海未ちゃんも、ことりちゃんも用事があるって早く帰っちゃった」

真姫「そう、分かったわ」

真姫「二人で帰るのは初めてかもしれないわね」

穂乃果「ねえねえ、折角だし、どこか寄り道して行こうよ」

真姫「そうね、カフェにでも行きましょうか」

穂乃果「うん！」

真姫「随分ご機嫌ね」

穂乃果「だって、真姫ちゃんと二人でお出かけなんだもん♪」

真姫「なにそれ…」

穂乃果「真姫ちゃんは嬉しくないの？」

真姫「私は…別に…その…///」

真姫「～～～っ」

真姫「いいから、さっさと行くわよ！！」ﾌﾟｲ

穂乃果「真姫ちゃん待ってよー」

真姫「どうしたのよ、お店目の前なんだけど」

穂乃果「…」ｺﾞｿｺﾞｿ

真姫「なにしてるのよ」

真姫「はっきりしないわね…」

穂乃果「今月、お小遣いがピンチで…」

真姫「じゃあ、どうするのよ」

穂乃果「それなら、穂乃果の家で遊ぼう！！」

真姫（そ…そんな事言われても心構えというか）

真姫（それに、いきなり家に行くなんて迷惑じゃ…その…どうしよう…）

真姫（でも、花陽も行った事があるみたいだし、私も興味があるのかないのかって言われたら…その…）

真姫（…）

真姫（…あるけど）

真姫（そ…それに、人の家に行くなんて何時ぶりか分からないし…）

真姫（なんか、友達…みたいで）

真姫「！？」

穂乃果「どうしたの？」

真姫「ち…ちかい…」

穂乃果「穂乃果の家に来るでしょ？ここからなら近いし」

真姫「は…離れなさいって…」

真姫「わ…分かったから離れなさいよ！！」

穂乃果「やったー！」

真姫（なんか、色々考えてた私の方がバカみたいじゃない…）

真姫「話には聞いてたけど…本当に和菓子屋さんなのね」

穂乃果「もしかして疑ってたの！？」

真姫「いや…そういうわけじゃないけど…」

穂乃果「それじゃあ、上がって上がって」

穂乃果「穂乃果の部屋は二階の奥の部屋だから、先に行ってて」

真姫「わ…分かったわ」

真姫（初めて来た家で、一人になるのって不安になるわね）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

真姫（奥の部屋って事はこっちかしら）

真姫（というか勝手に人の部屋の戸を開けていいものなの…？）

真姫（万が一、違う人の部屋だったらどうすればいいのかしら）

真姫（ああ、もう！どうすればいいのよ！）

真姫「えっ？」

穂乃果「そこ、穂乃果の部屋だから入って入って」

真姫（よ…良かった…助かったわ…）

真姫「そ…そうね」

穂乃果「ねえ、真姫ちゃん。どうして立ったままなの？」

真姫「えっ？そ…それじゃあ、失礼します」

穂乃果「良かったら、おまんじゅう食べてね。これウチの名物だから」

真姫「あ…ありがとう…」

穂乃果「どうかな？」ｼﾞｰｯ

真姫「そ…そんなに見られたら食べにくいんだけど…」

穂乃果「えへへ…ごめんね。それで味は？」

真姫「…おいしい」

穂乃果「良かった♪」

真姫「こ…今度は何よ…」

穂乃果「いや、真姫ちゃんってやっぱり可愛いなって」

真姫「は…はぁ！？いきなり何を言いだすのよ」

穂乃果「やっぱり、本物のアイドルみたいだもん！」

穂乃果「かわいいし、歌も上手だし、憧れちゃうなあ」

真姫「…///」ﾌﾝ

真姫「…分かったわ」

真姫（本当、この人に出会ってから振り回されっぱなしで困るわ…）

真姫（いつでも強引で翻弄されっぱなし…）

真姫（でも、嫌かどうかって聞かれると…）

真姫「！」ﾋﾞｸｯ

穂乃果「ごめんね、びっくりさせちゃった？」

真姫「だ…大丈夫よ…」

穂乃果「そうそう、おとーさんが好きでたまに連れていかれるんだ」

穂乃果「穂乃果はあまり興味ないんだけどね」ｱﾊﾊ

穂乃果「東京ドームのファンが一体となって応援する姿って、アイドルのライブに似てるなって思ったりもするんだ」

穂乃果「いつか、東京ドームみたいな大きい会場でライブができたらいいなって思ったりして」

穂乃果「目標はラブライブ出場じゃなくて、目指せ東京ドーム単独ライブにした方がいいかな？」

穂乃果「真姫ちゃんはどう思う？」

真姫「はいはい。そんな事よりも、この学校が存続できるかどうかを考えなさいよ」

穂乃果「あはは…そうだよね…」

真姫（めちゃくちゃな事ばっかり言ってるけど）

真姫（この人の強引さと奇跡みたいなものが積み重なっていったら、東京ドームのライブなんて簡単にできちゃいそう）

真姫（本当、不思議な人なんだから）ｸｽｯ

真姫（だから、沢山振り回されても、あなたについていこうって、私は決めたのよ）

真姫（これからも、よろしく。先輩）

おわり