【ラブライブ!】穂乃果「ほむまん作ったよ!」海未「いただきましょう!」
- 2020.05.03
- SS

穂乃果「さあ授業も終わったし、練習!練習!」
ことり「うん!」
海未「私はこれから部活なので、これで失礼します。スクールアイドルの方は、少し遅れて参加します。申し訳ないのですが、またにこにそう伝えといて下さい」
穂乃果「うん、良いよ。部活、大変そうだね……」
ことり「弓道の大会が近いもんね……。」
穂乃果「穂乃果達は応援しかできないけど、頑張ってね!」
ことり「頑張ってね!海未ちゃん!」
海未「はい!応援ありがとうございます!それでは、部活にいってきます!」タタタ
ことり「海未ちゃん、頑張るなぁ……」
穂乃果「海未ちゃん……」
にこ「今日も海未は、遅れて練習に参加するのね?わかったわ。」
にこ「それにしても、海未は頑張るわねぇ……。」
穂乃果「うん……。」
にこ「……どうしたのよ?元気無いわね」
穂乃果「海未ちゃんに、何かしてあげられないかなぁ……。穂乃果、応援しかできなかった……」
にこ「……仕方ないと思うわよ。弓道の試合に出るのは海未なんだし。穂乃果が出来る事は、応援しか無いのも無理ないと思うわ」
にこ「私が穂乃果と同じ立場だったら、同じく応援ぐらいしか出来なかったと思うわ……。」
にこ「だから、そんなに思い詰める事は無いわよ」
穂乃果「うん……」
にこ「よし!ラブライブに向けて練習するわよ!」
穂乃果「(海未ちゃんの為に、穂乃果は何も出来ないのかなぁ……)」
海未「……」キリキリ…
海未「……」パッ
スタンッ!
海未「……」キリキリ…
海未「……」パッ
スタンッ!
海未「ふぅ……」
海未「(的に命中したのは……、十本中、六本ですか……)」
海未「(どうも今日は、調子が悪いですね……)」
海未「(……大会には、いくつもの強豪校が出場すると聞いています。私は、そんな強豪達に畏縮しているのでしょうか?)」
海未「(このままの調子では、大会に優勝出来るかどうか……)」
海未「(……はっ!いけません!弱気になっては!)」
海未「(集中しなさい!園田海未!)」
海未「(今、私がするべき事は練習です!ただひたすらに、練習あるのみです!!)」
海未「(私達は、絶対に負けません!)」
穂乃果「(海未ちゃんは、いつも穂乃果を助けてくれた……)」
穂乃果「(だから、今度は穂乃果が海未ちゃんの助けになりたい……)」
穂乃果「(でも、穂乃果に何が出来るんだろう……)」
穂乃果「(応援する以外に、穂乃果が出来る事は……)」
雪穂「(お姉ちゃん、ご飯が全然進んでないけど……。何か考え事でもしてるのかな?)」汗
穂乃果の母「……」汗
穂乃果の父「……」汗
穂乃果「うう……、良い案が全然思い付かないよ~~」ウルウル
コンコン ガララ……
雪穂「お姉ちゃん、おやつ持って来たよ……って、まだ考え事してたの?」
穂乃果「ふえ?雪穂?」
雪穂「晩御飯の時もそうだけど、何か考え事でもしてたの?」
穂乃果「う、うん……」
雪穂「何を考えてたの?」
穂乃果「えっ……、えーと……」
雪穂「……まあ、言いたくないなら別にいいけど」
雪穂「あっ!おやつ持って来たから、テーブルに置いとくね」
穂乃果「今日のおやつは、何かな?」
雪穂「お饅頭」
雪穂「じゃあ、私がお姉ちゃんの分も貰うけど……」
穂乃果「別に食べないって言ってないよ――!」プンスコ
雪穂「はいはい」
穂乃果「もう……。ん?」
穂乃果「(お饅頭……)」
雪穂「お姉ちゃん?」
穂乃果「これだ!」バンッ
雪穂「!?」ビクッ
穂乃果「お父さ―ーーん!!」タタタ
雪穂「な……何?」
ドタドタドタ……
穂乃果の父「……」ズズズ(お茶を飲んでる)
ガラララ バンッ!
穂乃果「お父さん!!」
穂乃果の父「!!?」ビクッ
穂乃果「お願いがあるの!!」
穂乃果の父「?」
海未「私は部活動が有りますので、先に失礼します」
ことり「うん!部活頑張って!」
海未「はい!」
ことり「それじゃあ、穂乃果ちゃん♪今日は、アイドル活動がお休みだから一緒に帰ろ♪」
穂乃果「ごめんね、ことりちゃん……。今日も穂乃果は、用事があるから急いで帰らないといけないんだ」
ことり「ピィ!?また!?」
穂乃果「だから穂乃果は、先に帰るね!」タタタ
ことり「ああ!ハノケチャ~ン!」
海未「ここのところ穂乃果は、一人で先に帰る事が多いですね……。穂乃果の用事とは何でしょうか……?」
穂乃果「お父さん、今日もお願いします!」
穂乃果の父「……」コクリ
穂乃果「よーし、頑張るぞ~~!!」
穂乃果「(海未ちゃん!楽しみに待っててね!)」
海未「……」キリキリ…
海未「……」パッ
スタンッ!
海未「……」キリキリ…
海未「……」パッ
スタンッ!
海未「くっ……」汗
海未「(十本中、五本だけが的に命中……)」
海未「(まだ、調子は戻りませんか……)」
海未「(それでも……、練習あるのみです!)」
海未「はぁ……」
海未「(結局、練習をしても調子が戻りませんでした……)」
海未「もう……、やぶれかぶれです!」
?「海未ちゃん!」
海未「!穂乃……果?」
穂乃果「良かった~~、間に合った!」
海未「一体、どうしたのですか?こんなに早く……。何か私に用ですか?」
穂乃果「うん!海未ちゃんが大会へ向かう前に、どうしてもこれを食べて欲しくて……」
海未「これは……、穂むら名物『穂むらまんじゅう』!」
穂乃果「海未ちゃんは、ほむまんが大好きなんだよね!」
海未「これを私に食べて欲しいのですか?」
穂乃果「うん!さあ、食べて!」
海未「私の為に作って来てくれたのですから、ありがたくいただきましょう」
海未「……」モグモグ
海未「(味がいつもと違う?でも、不思議です……。何故だか、身体と心が軽くなっていく感じがします……)」
穂乃果「ど、どうかな?味の方は?」ドキドキ
海未「いつもと味が、ほんの少しですが違いますね……」
穂乃果「も、もしかして……、美味しくなかったかな?」
海未「いえ。美味しいですよ。ただ、いつも食べているほむまんとは、味が少し違う事が気になったもので……」
穂乃果「そっか……。でも、良かった~~!美味しいって言ってくれて!」
海未「穂乃果。このほむまんは一体、誰が作ったのです?穂乃果の父上が作った物ではありませんね?」
穂乃果「ふふ、すごいなぁ……、海未ちゃんは」
海未「穂乃果が作った物でしたか……。でも、どうして……」
穂乃果「穂乃果は、いつも海未ちゃんに助けてもらっているでしょ?だから、今度は穂乃果が海未ちゃんを助けたくて……」
穂乃果「海未ちゃんに美味しい物を作ってあげる事で、助けになるかなと思ったんだ……。」
穂乃果「それで穂乃果はお父さんに、海未ちゃんが大好きな『穂むらまんじゅう』の作り方を指導してもらったの」
穂乃果「でも結局は、お父さんと同じ味のお饅頭は作れなかったけどね……」
海未「なるほど。穂乃果が一人で先に帰る事があったのは、それが理由でしたか……」
穂乃果「黙っててごめんね?海未ちゃんを驚かせたかったんだ」
海未「……穂乃果」
穂乃果「?」
海未「……」モッギュー
穂乃果「!う、海未ちゃん……?///」
海未「ありがとうございます。私の為に、お饅頭を作ってくれて……」
穂乃果「えへへ。海未ちゃん!大会優勝してね!」
海未「はい!」
海未「(不思議です……。弓道の練習をしていた時は、優勝できるのか不安だったのに……。今は、そんな不安がありません)」
海未「(今なら大会に優勝できそうな、そんな自信に満ちあふれています!)」
海未「(普段の私なら、こんな自信に満ちあふれたりしないでしょうね……)」
海未「(きっと、穂乃果が作った『ほむまん』のおかげかもしれません……)」
海未「それでは、行ってきます!」
穂乃果「海未ちゃん!大会頑張ってね!ファイトだよ!!」
穂乃果「(そして……、海未ちゃん達は見事に、大会で優勝しました)」
海未「穂乃果」
穂乃果「なーに?海未ちゃん!」
海未「図々しいお願いかもしれませんが……。また、あの『ほむまん』を作って貰えないでしょうか?その……、好きになってしまったんです……。穂乃果が作った『ほむまん』が……///」
穂乃果「そっか……。嬉しいな、海未ちゃんに気に入ってもらえて……」
穂乃果「良いよ!また作るよ!前よりも美味しくね!」
海未「ありがとうございます!楽しみにしています!」
穂乃果「うん!楽しみに待っててね!海未ちゃん!!」
おわり
やっぱりこういう日常ものもいいんだよなぁ
乙です
(^8^)♪
乙乙
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