【ラブライブ!】凛「海未ちゃんにチョコをあげるにゃ!」
- 2020.03.27
- SS

うみりん。
1日遅れすみません。
短め。出番のないメンバーもいます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423998682
──まきりんぱなの帰り道──
凛「海未ちゃんにチョコをあげるにゃ!」
花陽「ぴゃぁっ!」ビクッ
真姫「急にどうしたのよもう。花陽がびっくりしてるじゃない」
凛「あ、ごめんね!」アセアセ
花陽「は、花陽は大丈夫。続けて?」
凛「う、うん」
凛「凛ね思ったの。凛は海未ちゃんにすごくお世話になってるなって」
花陽「うんうん!」
凛「海未ちゃんはいつも凛のことを大切にしてくれてるなって!」
真姫「うん」
凛「だから、お姉ちゃんみたいな海未ちゃんに何かお礼したいなって!」ニコッ
まきぱな『なるほどぉー』
凛「えぇぇ!? そ、そそ、そうじゃなくてぇ///」アワアワ
花陽「愛してるんだね!」パァーッ!
凛「にゃぁぁぁああ! かよちんっ! 声が大きいよぉ!///」アワアワ
真姫(かわいい)
花陽「任せてよ凛ちゃん! 花陽と真姫ちゃんが凛ちゃんを究極サポートだよ! ね!?」ニコッ
凛「ほ、ほんと!?」キラキラッ
真姫「当たり前じゃない。私たち友達でしょ?」プイッ
花陽「よぉーし! うみりんラブラブ大作戦だよぉ!」グッ!
真姫「お、おー!」
凛「は、恥ずかしいからその作戦名はやめないかにゃ?///」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──真姫ハウス──
花陽「というわけで作戦会議だよ!」
凛「作戦会議にゃ? みんなで手作りチョコ作るんじゃないの?」
真姫「甘いわよ、凛!」クワッ!
凛「にゃっ!?」
花陽「そうだよ凛ちゃん!」クワッ!
凛「ふ、二人ともこわいにゃぁ」ビクビクッ
花陽「いい、凛ちゃん? 海未ちゃんの人気は今や校内だけじゃないんだよ?」
凛「にゃ?」キョトン
真姫「A-RISEに勝ったμ’sよ? いまや世間からは大きな注目を浴びているわ」
凛「にゃ?」キョトン
花陽「ただでさえ大人気のμ’sなのに海未ちゃんは弓道部の活動もしていて」
花陽「……可愛いだけじゃないアイドルなんです!」
凛「弓道してる海未ちゃんかっこいいよね!」
花陽「うんっ♪」ニコッ
凛「つまりどういうこと?」
真姫「ライバルが多いってこと」ハァッ
凛「な、なるほどぉー」
凛「ラーメンチョコかにゃ?」ニコッ
真姫「もう、ふざけないの!」
凛「ふふっ♪ 凛、知ってるよ?」
凛「海未ちゃんの好物は穂乃果ちゃん家のお饅頭だって!」
花陽「そうだねっ♪」ニコッ
凛「だから穂むらの和菓子をあげればいいんだよぉ!」ネコポーズ
真姫「そんなことはプロフィールにも書いてあるんだし、みんな思ってるわ」
真姫「もっとライバル達の上を行かないと!」
花陽「さすがですっ!」ニコッ
凛「にゃー? どうしたらいいにゃ?」
真姫「簡単よ。海未のことをもっとよく知ればいいのよ」ウインクパチッ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
穂乃果「──それで私たちが?」
ことり「呼ばれたんだねっ♪」ニコッ
凛「わーい! 2人がいれば100人力にゃ!」ニコニコ
花陽「さすが真姫ちゃんです!」ニコッ
真姫「まーね」フフンッ
凛「ねぇねぇ! 海未ちゃんにどんなチョコをあげたら喜ぶかな!?」ワクワク
穂乃果「……ランチョパック?」
ことり「それ、穂乃果ちゃんが食べたいだけなんじゃ……」アハハッ
穂乃果「えー、チョコ味も美味しんだよ?」ブスー
真姫「そうじゃないでしょ……」
ことり「ことりは手作りクッキーかな」
穂乃果「穂乃果はほむまんの売れ残りを」
花陽「ウレノコリアゲチャッタノォ!?」
穂乃果「え、ダメだった?」キョトン
真姫「う、海未の反応はどうなのよ?」
ことり「すっごい喜んでるよ?」ニコッ
真姫「そ、そう」
凛「……」
花陽「凛、ちゃん? どうかした?」
凛「う、うん……その」
真姫「まさか、やめるなんていうんじゃないでしょうね?」ジトーッ
凛「だ、だって!」
凛(二人よりも良いものなんて、あげられそうにないんだもん)シュン
穂乃果「……ねぇ凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃんにとって海未ちゃんってどんな人?」
凛「凛にとって?」キョトン
凛(……海未ちゃん)ギュッ
凛(……優しくて)
凛(真面目で)
凛(カッコよくて)
凛(可愛くて)
凛(頑張り屋さんで)
凛(──凛はそんな海未ちゃんが大好きなんだ)
凛「……大切な人、だよ」
穂乃果「だったら、その気持ちを込めればいいんじゃないかな?」ニコッ
凛「……っ!」
穂乃果「海未ちゃんは貰ったモノよりも、貰った気持ちを大切にしてくれる人だよ」グッ
凛「穂乃果ちゃん……!」
ことり「それにね、凛ちゃんが心を込めて作ったお菓子は」
ことり「この世界に一つしかないモノだと思うな♪」ニコッ
凛「ことりちゃん……うん♪」
凛「二人ともありがとう!」ニコッ
ことり「そして、告白を!」グッ!
凛「え!?///」
穂乃果「ファイトだよっ!」グッ!
凛「そそそ、それはちょっと!///」
真姫「さて、と」スッ
花陽「真姫ちゃん?」
真姫「台所。材料とか出さないとでしょ?」
花陽「花陽も手伝うよ」スッ
真姫「──ありがとう」ニコッ
時は流れてバレンタイン当日
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──1年生教室──
真姫「放課後よ!」
花陽「いくよ、凛ちゃん!」グッ!
真姫「今日は弓道部に顔を出すって言ってたから……」
花陽「早く行かないとすれ違っちゃうよ!」
凛「う、うん! いっくにゃぁ!」ドキドキ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──2年生教室──
真姫「凛! 頑張って!」
花陽「花陽たちは陰から見守ってるから!」
──トンッ。
凛(……いつかの時のように2人が背中を押してくれた)
凛(100人リキだにゃ!)
凛「ありがとう!」
ガラガラッー。
凛「えっと、海未ちゃんは……あっ」
ことり「それでね、その時凛ちゃんが……」
海未「ホント、凛はかわいらしいです」ニコッ
穂乃果「でしょでしょ? 穂乃果もすっごい楽しくて……」
花陽「さすがです! 凛ちゃんのために海未ちゃんを足止めてくれていたんですね!」
真姫「やるじゃないっ!」グッ!
海未「さて、そろそろ」ガタッ!
穂乃果「ままま、待って海未ちゃん! まだ話が──」
凛「──あの、海未ちゃんっ!」
ことり(──きたっ!)
穂乃果(ナイスタイミング!)
海未「おや、凛? どうしまし──」
ドタドタドタッ!
真姫「ちょっとなによこれ! イミワカンナイッ!」
花陽「これ全部ニネンセイタチノファンナノォ!?」
ドタドタドタッ!
海未「……なんだか騒がし、い!?」
穂乃果「ひ、人がなだれ込んできた!?」
ことり「な、なにこれ!?」
凛「にゃっ、にゃぁぁぁああ!」
海未(──凛が人混みに!?)
「園田先輩これ! 受け取ってください!」
「南さん、私と姉妹の契りを……」
「生徒会長大好き!」
真姫「希!? どうして──」
希「話は後! 今はこの場を──」
ドンッ!
凛「きゃっ!」
真姫「凛!?」ダッ!
花陽「凛ちゃん!?」ダッ!
希「!? 2人とも頼んだで!」
希「はいはーい! 皆さん押さないで!」
希「μ’sの三人へプレゼントを渡す方はうちの指示に従って下さーい!」
海未「凛! どこですか!? 凛!」
海未「──りーんっ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──屋上──
真姫「──まさかあんなにも人が押し寄せるなんてね」
凛「……うん」シュン
花陽「凛ちゃん落ち込まないで!」
花陽「まだチャンスはあるよ!」ニコッ
凛「──2人とも、ありがとう」
凛「でも、もういいんだ」
真姫「なっ! ちょっと凛! あん、た……」
──スッ。
凛「せっかく、みんなに手伝って貰ったのにごめんね」シュン
花陽「そんな……あんなに綺麗に包装したのに」
真姫(さっきの人混みで……)ギュッ
凛「これじゃ、渡せないから」ニコッ
凛「だから、今日は……ごめんね──」ダッ!
真姫「ちょ、凛!」
花陽「凛ちゃん!」
ガチャッ。
──バタンッ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──公園のベンチ──
凛「はぁ……」シュン
凛(凛、なにやってるんだろう)
凛「気晴らしにゲームでもやるにゃ」
凛「……」シャンシャンッ
凛「……」シャンッ
凛「……」シャンシャンシャンシャンッ
凛(全然楽しくないにゃ)グスッ
凛「……海未ちゃん」
「……はい、ここにいますよ」
凛「へっ?」クルッ
海未「探しましたよ、凛」ニコッ
凛「う、海未ちゃん!?」
凛(いつの間に隣に!? ゲームしてて気づかなかった……)
海未「まったく、教室に凛がわざわざ来てくれた……と思ったら」
海未「急に人が押し寄せてくるなんて」
海未「少し、足止めを食ってしまいました」ニコッ
海未「ああ、ファンの方たちが私にと」
海未「ラブライブの影響ってすごいんですね」
凛「そう、だね」シュン
凛(いいなぁ)
凛(凛も海未ちゃんに渡したかったよ)ジワァ
凛(せっかく、みんなが、手伝って……)グスッ
海未「凛、あの──」
凛「──凛、用事を思い出したにゃ!」スクッ
海未「あっ! 待ちなさい!」ガシッ!
凛「にゃぁっ!?」
──ポロッ。
海未「ん? これ、は?」キョトン
凛「そ、それはっ!」
海未(バレンタインチョコと……メッセージカード?)
『海未ちゃん、いつもありがとう。大好き』
海未「……」プルプルッ
凛(うぅ、こんなカタチで海未ちゃんの手に渡るなんて……)
凛「海未ちゃん、あのね! 違うの!」
凛「本当はもっと──」
凛「そ、そうだったんだけどね、あのね」オロオロ
海未「頂きます!」ガバッ!
凛「え!?」
かぱっと開封。
凛(……やっぱり割れちゃったよね。綺麗なハートだったんだけど)シュン
海未「……」モグモグッ
海未「……美味しいですよ、凛」ニコッ
凛「……うぅっ、ひっぐ」グスッ
海未「どうしたのですか?」ナデナデ
凛「うみちゃぁんっ!」ギュッ
ぎゅっ。
海未「わっ!」
凛「海未ちゃん! 海未ちゃん海未ちゃん! 海未ちゃぁんっ!」ポロポロ
海未「よしよし」ナデナデ
凛「ホントは……もっと綺麗で、ぐすっ。凛、みんなも手伝って……うぅっ」グスッ
海未「大丈夫です。大丈夫ですから」ナデナデ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
海未「落ち着きましたか?」
凛「……うん」
海未「凛は、勇気がありますね」ニコッ
凛「え!? 凛が!?」
海未「はい、少なくとも私よりも」
凛「そ、そんなことないよぉ///」
凛「っていうかなんで急に?」
海未「ふふっ♪ それはまたの機会に」ニコッ
ガサゴソ。
海未「──はい、これは私から」
凛「……? これはなに?」キョトン
海未「なにってチョコレートですよ」
凛「……? 凛にくれるの?」
海未「はい」
海未「『あなたと一緒』です」
海未「凛は私にとって
、大切な人ですから」ニコッ
凛「あ、ありがとう/// 恥ずかしいにゃ/// ……ん?」
海未「で、ではまた! 学校で!」ガタッ!
凛「あ、うん! 今日はありがとうね」ニコッ
海未「……っ! そ、それでは!」ダッ!
凛「海未ちゃん、急に行っちゃったにゃ」
凛「なにか急いでたのかな?」
凛(『あなたと一緒』だって)
凛(穂乃果ちゃんとことりちゃんの言った通りだった)
凛(ちゃんと、凛の気持ちを……)
凛(──嬉しいにゃ)ニコニコ
ガサガサッ。
凛「……あ、メッセージカードだ」
『凛、いつもありがとうございます』
凛「うふふっ♪ 海未ちゃんらしい綺麗な字だにゃっ♪」ニコッ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──海未ちゃんの部屋──
海未「……はぁ」
海未(凛にチョコレートをあげてしまいました)
海未「あまりの恥ずかしさに逃走してしまいました」
海未(美味しく頂いてくれたでしょうか?)
海未(──凛は)
海未(ここぞという時に勇気が出せる凄い人です)
『凛、いつもありがとうございます』
海未(私には『あなたが書けた文字』が書けませんでしたから)
海未「──大好きなんて、破廉恥ですよ、凛///」カァーッ
──時は流れて……3月14日
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──凛ちゃんの部屋──
凛「これでいいかなぁ」クルッ
凛(あれから少し時間が経って)
凛「うーん、まあいっか!」
凛(今日は海未ちゃんと2人で遊びに行くことになったにゃ)
凛「ハンカチとティッシュも持って……」
凛(ホワイトデーのお返しも兼ねて、なんだって)
凛「帽子も被って、と」
凛(プランは海未ちゃんにお任せしてるから……)
凛「凛はバッチリ準備して行くにゃ!」グッ!
凛(きっと海未ちゃんのことだから山に行くんだと思うにゃっ♪)
凛「ふふっ♪ さすが凛! 海未ちゃんの妹分にゃっ!」
凛(自分で言っておいてなんだけどちょっと恥ずかしいにゃ///)
凛「さぁ、山頂アタックに行っくにゃぁっ!」ニコッ
凛「……あ、危ない!」
ガサゴソ。
凛(──明日は大切な日だから)
凛「ちゃんと、渡せるといいな」ニコッ
凛(──ところで、こういうのもデートって言うのかな?)
凛「……ちょっと、恥ずかしいにゃ///」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
凛「海未ちゃんにチョコをあげるにゃ!」
おしまい
見てくれた方、ありがとうございました!
最高だよほんとにうみりん!
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