【ラブライブ!】ほのかぜ「ぶおーん、ひゅうひゅう、びゅーん」
- 2020.03.27
- SS

ことり(大変だけど、なんとかがんばっています)
ことり「う~ん、風強くなってきちゃったなぁ」
ほのかぜ「ふっふっふ~、こまらせちゃうぞー」ヒュルルー
ことり「うぅ…早く行こう…!」タッタッ
うみなり「穂乃果、何してるんですか」ゴロゴロ
ほのかぜ「うわぁ!海未ちゃん、え、えぇっと…」ヒュー
うみなり「また人を困らせていたのですか?」ゴロゴロ
うみなり「そうやっていつもいつも悪戯ばかりして!」ゴロゴロ
ほのかぜ「だ、だって久しぶりの人だったから…」ヒュー
うみなり「言い訳は聞きません!」ピシャーン
ことり「きゃー!…大丈夫かなぁ」
ことり「こうなったら…す、すみませーん!」
ことり「こわいので、風さんと雷さん、少し弱まってくださーい!」
うみなり「どうするもなにも、困っているなら助けるべきです」コソコソ
ほのかぜ「えぇ!、まだ帽子のひとつも飛ばしてないよ」コソコソ
うみなり「だからそういうことはしてはいけないと言ったじゃないですか!」ゴロゴロピシャーン
ほのかぜ「ひゃー!ごめんなさーい!」ビュオオオ
ことり「ふえーん、全然弱まらないよー」タッタッ
リンスーン「にゃっにゃにゃーん、ん?あれは…人だにゃ!」ヒュルルー
ことり「わぁ、あったかい風だ!」
リンスーン「ひゅうん、こんにちは!」ヒュルー
ことり「あっ、風さんこんにちは!」
リンスーン「凛はリンスーンだにゃ!旅人さんは?」ヒュルル
ことり「ことりはことりだよ!凛ちゃん、とっても暖かいね!」
リンスーン「えへへぇ、照れるにゃー」ヒュルーン
ことり「そうだよ、大変だったけどがんばったよ!」
リンスーン「す、すごいにゃ…ここらへんは、いじわるな風とこわい雷のせいで」ヒュルー
リンスーン「なかなか人が来ないんだにゃ」ヒュル
ことり「そうなんだぁ、ことりが弱まってくださいってお願いしたらすごく強くなっちゃって」
リンスーン「むむ、とことんタチの悪い連中だにゃ…!」ヒュルヒュル
ことり「ありがとう!リンスーンちゃん、すごく暖かかったよ!」
リンスーン「えへへぇ、じゃあ凛はこれで!またどこかでね!」ヒュルッ
リンスーン「あっ、それと!よるにも気をつけてねー!」ヒュー
ことり「ばいばーい!…よる?」
ことり「うぅ、また肌寒くなってきちゃった…」
ことり「日が暮れちゃったー…あっ、あれは!」
ことり「温泉だぁ!」
ことり「ふんふふーん♫今日はここで寝よう!」
ヌギヌギ
ことり「ふー、いきかえる~」ザブーン
はなよる「こんばんは、珍しいですね」
ことり「ッピィ!?」ザッパーン
ことり「う~ん、びっくりしたぁ…」
はなよる「ごめんなさい…そんなつもりはなくって…」
ことり「ううん、大丈夫だよ、あなたは?」
はなよる「花陽ははなよるです、人が珍しかったものでつい…あなたは?」
ことり「ことりはことりです、よろしくね!」
ことり「うん!もちろんだよ!」
ことり「~が…でね!///だったんだ!」
はなよる「へぇ~!いいなぁ!もっと聞かせてください!」
ことり「いいよいいよ!」
ワイワイキャーキャー
ことり「~って、もう朝!?」
はなよる「そうみたいですね、楽しい時間は一瞬とも言いますし」
はなよる「こんなに短い夜はわたし初めてです!」
ことり「ことりもだよ!でも、花陽ちゃんとは…」
はなよる「お別れ…ですね、お別れは慣れっこなので大丈夫です」
はなよる「慣れっこ…グスッ…なので…」ウルウル
ことり「大丈夫だよ!明日も明後日も夜はくるし…」
はなよる「そ、そうですね、ありがとうございました!」
はなよる「わたし、ことりちゃんのこと絶対に忘れません!」ニコッ
ピカッ
そのあと、ことりとはなよが会うことはもうありませんでした
ことり「でも、徹夜しちゃったから、少しおやすみぃ…」グー
おやすみなさい
続き期待
ことり「う~ん…さ、寒い!」ガタガタ
ことり「猛吹雪だよぉ…」
エリザード「あら、珍しいわね」ビュオオ
ことり「ふ、吹雪さん、お願いだからもう少し弱まってぇ」
エリザード「わたしは絵里、エリザードよ、それに これが普通だから弱めることもできないわ」ビュオーン
ことり「ふぇーん、ことり凍っちゃうよー」
エリザード「悪いわね、近くにちょうどいいほらあながあるから案内するわ」ビュオオン
ことり「いいんです、昔から夢だったんです。一人で旅をするのが」
エリザード「力強い瞳ね、でも最近ここらへんも物騒になってきて危ないのよ」ビュオン
エリザード「あなた、とても優しい目をしているけど…気をつけてね」ビュオッ
ことり「…う、うん!大丈夫だよ絵里ちゃん!わたし、こう見えてもしっかりしてるから!」
エリザード「ふふ、頼もしいわね」ビュン
エリザード「でも念のため、そこの石の陰にいつかの旅人が忘れていった短剣があるわ」ビュオオ
ことり「うんしょ…ガタッ…すごく大事に保管してあるけど…」
エリザード「旅に出る前に母からもらったお守りだ、と」ビュン
ことり「そ、そんな大事なものをどうして…」
エリザード「うっかり屋さんだったみたいでね、気付かずにまた旅に出てしまったわ」ビュオオン
エリザード「それっきりよ」ビュオオ
ことり「いいのかな…わたしなんかが持って行っちゃって」
エリザード「もう何年も前の話よ、旅人が生きているかどうかも怪しいわね」ビュン
エリザード「さて、わたしもそろそろ行かせてもらうわ」ビュオッ
エリザード「久しぶりにお話ができて楽しかったわ」ビュオオン
ことり「ありがとう!絵里ちゃん!ことり、がんばるね!」
エリザード「えぇ、さようなら 気をつけてね」ビュンッ
キラーン
ことり「あっ、流れ星!」
ことり「ふふ、なにかいいことあるかなぁ♫」
ことり「…って、あれ?どんどん近づいてくるような…きゃ、きゃー!」
コテンッ ポトッ
ことり「あいてて…い、隕石…!?」
のぞメテオ「あちゃー、失敗してもうた…」
のぞメテオ「大丈夫だけど…大丈夫じゃない…」
ことり「ご、ごめんなさい!ことり、何か悪いことしちゃいました?」オロオロ
のぞメテオ「ええんよ…うちの運がなかったんや…」
ことり「隕石さん…隕石さんですよね?」
のぞメテオ「今はな…ついさっきまでは…流れ星やったから…」
ことり「ごめんなさい!で、でもなんで降ってきたんですか?」
のぞメテオ「うちを見たみーんな、願いごとを言ってくれた」
のぞメテオ「大切な人ができますように、幸せになれますように、…探し物が見つかりますように」
のぞメテオ「その望みを叶えるために、降ってきたんだけど…失敗しちゃってな…」
ことり「あわわわ、ごごごめんなさい!な、なにかできることは…」
のぞメテオ「そうやね…もうすぐ、うちはただの石になる」
のぞメテオ「どうか、うちをお守りにしてほしい…」
石「…」
ことり「悪いこと…しちゃったな…」
ことり「…ギュッ」
ことりは旅人
悲しくても嬉しくても、旅人です
ことり「…」
ことり「お腹すいた…」ググゥ
???「あら?人に会うなんて珍しいわね」
ことり「ど、どうも…すみません…お腹がすいて…もう…」
???「うわぁ!ちょ、ちょっと!起きなさいよ!」
???「う~ん、何か食べるものは…あっ」
スッ mgmg
ことり「マカロン!!」
ことり「せめてお名前を…」
???「わたし?わたしはにこ」
ニコッチ「ニコッチ・ザ・グッドラックよ、まな板のにこっちと呼ばれているわ」
ことり「にこちゃんって言うんだね…ありがとう!わたし旅の途中で…」
ニコッチ「困ったときはお互い…さま…!?」
ことり「ど、どうしたの?」
ニコッチ「あなた…その…いえ、なんでもないわ」
ニコッチ(なぜだ…)
ことり「違うよぉ、ことりはただの旅人だよ」
ニコッチ「そう…ねぇ、この崖の下にお宝を見つけたんだけど…」
ニコッチ「一人じゃ取れそうにないのよ、あなた手伝ってくれない?」
ことり「お宝…?うん!ことりにできるなら、なんだってするよ!」
ニコッチ「ありがとう…そこから覗けば見えるんだけど…」
ことり「どれどれ…」
ゲシッ ヒューッ キャアア ボテッ
ニコッチ「なんで、か…あなた、この短剣に見覚えはないかしら」スッ
ことり「…あ!それは私の…あれ?ことりも持ってる」スッ
ニコッチ「別にあなたから盗ったわけではないわ、でも、あなたが持ってるその短剣と同じものよ」
ことり「え…?ことり、わかんないよ!」
ニコッチ「とぼけないで!」
ニコッチ「わたしは一番最初に出て行ったから、それが誰の短剣かはわからないわ」
ニコッチ「でも私の弟妹の…誰かのであることは確かよ」
ことり「わ、わたしは…きゃあ!」
ビュオオン
ニコッチ「…っく!こんなときに…!」
たつまき「あら?お取込み中だった?」
ことり「にこちゃん!崖から降りて!危ないよ!」
ビュオオオオオ
ニコッチ「…きゃあ!」ズルッ
ズシーン
ニコッチ「いたた…足…やっちゃった…」ズキズキ
ことり「だ、大丈夫!?とりあえず…こっち!」ダキッ
ニコッチ「ちょ、ちょっと!下ろしなさいよ!」
ことり「にこちゃん…わたしのこと助けてくれたでしょ…?だから今度はわたしの番」ダッ
ことり「ちょうどいいほらあながあってよかったぁ…」
ニコッチ「なんで…なんで助けたの「動かないで!」
ニコッチ「ひゃ、ひゃい!」ズキ
ことり「これでよし…」
ことり「それで…この剣だけど…」スッ
ニコッチ「…え」
ことり「大事なもの…なんだよね?」
ニコッチ「そ、そんなことより…なんであなたが持ってるのよ…」
ことり「実は…」
ニコッチ(初めから考えてみれば、こんな優しそうなこが、そんなことするわけないか…)
ニコッチ「ごめんなさい」
ニコッチ「でも、その短剣はあなたが持っていて」
ニコッチ「大切なものだけど…あくまでそれは持ち主にとって、わたしは持ち主じゃないわ」
ことり「にこちゃん…っきゃあ!」
ビュオオオオオ
たつまき「ちょっと!なんで逃げるのよ!」
ことり「にこちゃん…」ギュッ
ことり「安心して…ことりがいるから…」ブルブル
ニコッチ(こんなときにまで…、震えてるじゃない!)
ニコッチ(…あったかいな)
ことり「にこちゃん…」ブルブル
ニコッチ「ことり、あなたは優しい強い子よ」ギュッ
ことり「…え?」
ニコッチ「あなたのおかげで、大切なことに気づいたわ…」
ことり「にこ…ちゃ…スゥ…スゥ」
ニコッチ「ことり…ありがとう!」
ダッ
ことりが起きたときにはもう何もありませんでした
ふたつの短剣以外は
穂乃果「うっ…うぇっいいお話だなぁ」ウルウル
ことり「海未ちゃんんんうぇっ…うぅ…」ウルウル
ガラッ
海未「お茶とお菓子もって…ってこらぁ!」
海未「な、なんで人の引き出しを…あ…」
穂乃果「だ、だってこんなお話、うぇっ…うぅうぇええん…」ブワッ
ことり「こ、こどりもおおううええん」ブワッ
海未「な、なんでいつもいつも…」
海未「勝手に人の引き出し見るんですかぁ…うぇっ、ううぇえああん」ブワッ
おしまい

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すき
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