【ラブライブ！】穂乃果「あっ、にこちゃーん！」 海未「違う」
- 2020.03.29
- 雑談
海未「これは元力士の小錦ですよ」
穂乃果「そうなんだ、じゃあ『こにたん』でいこう」
海未「そのとおりです」
希「誰やそれ」
穂乃果「こにたんだよ」
希「こに…たん？」
希「今のは聞き捨てならんなぁ…」
海未「希？」
希「『たん』…やて……？」
希「たんって呼ばれるのは！！ウチだけでええんやああぁぁぁぁ！！！」
絵里（呼んでたっけ？）
穂乃果（聞いたことない）
希「勝負や小錦！！もちろん、『たん』の座をかけて！！！」
海未「というわけで焼肉屋にきました」
海未「これよりのんたんVSこにたんの勝負を始めます」
海未「ルールは簡単、より多くの肉を食べた方が勝利です」
海未「はいよーいスタート」
希「余裕や！負ける気がしない！！」ｶﾞｯｼｶﾞｯｼ
穂乃果「すごい！どんどん塩タンを口に放り込んでいる！！」
希「……」
絵里「希？箸が止まってるわよ」
希「ぇ……ぁ、うん……」
希「…ふ………ん……」
穂乃果「ねえ海未ちゃん、これは」
海未「本気で一口も入らない時の姿勢ですね」
絵里「嘘でしょ？塩タン3枚を口に放り込んだだけでしょ？」
希「……ウチ…一気…に…肉…食べたら…口…が…油で…あかん……」
絵里「おっさんじゃないの！！」
希「タレ…口のギトギト……すごい……」
海未「なんかE.Tみたいで面白い」
穂乃果「そうこうしてるうちにこにたんが塩タン1人前完食したよ！」
絵里「この勝負は希の負けね」
希「口あかん……口……メントス欲しい…」
海未「ところかわってここは国会議事堂前です」
海未「ここで自分の名前を叫んでください」
海未「より声が大きい方を勝利とします」
希「余裕や！！」
希「ウチはぁぁぁぁぁ！！！東條希やあああああああああ！！！！！！」
海未「次は持久走です」
海未「アイドルたるもの、舞台の上で踊り続けられる体力がなくてはいけません」
海未「制限時間は設けません、先に脱水症状を起こしたものの負けとします！」
希「余裕や！いくら元力士といえども昔ほどの力はないはず！！」
希「現役女子高生の力を見せたるやん！！」
海未「はいよーいスタート」
希「あかん……口あかん………」
希「油のこってる油が…さっきのんが……」
希「口ネッチャネチャやん……寝起きでもこうはならん…」
希「えりち…水ちょうだい……水……」
絵里「私はいいけど……」
海未「水分を摂取した時点で希の負けですよ」
希「ぐへぇ～…うがいしたい」
希「こいつシバきたい」
絵里「可哀想よ海未、せめて一口だけ…」
海未「はぁ？認められない↑わぁ」
希「もう嫌や！のんたん、おうちに帰る！」
海未「あっコラ希！」
穂乃果「うわぁ…上級生とは思えないセリフだね」
絵里「なんで私を見るの？」
穂乃果「あれから一週間経つけど…」
花陽「希ちゃん、今日も来てないんだね…」
真姫「さすがに変よ！誰か事情は知らないの？」
海未「国会議事堂前で大声出したため停学です」
真姫「なんでそんなことを…」
海未「希なりに苦労があったんでしょう…今はそっとさせてあげましょう」
海未「そっちに関しては事情を把握していませんね」
花陽「心配だなぁ…」
穂乃果「大丈夫！絵里ちゃんのことだし、今頃きっと彼氏と楽しくジェンガでもやってるよ」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗﾝ
絵里「…希、あなたらしくないわよ」
絵里「普段なら堅実に上段真ん中のジェンガを引き抜いていくあなたが、今日はやけに下段左端のモノを引き抜いて自滅を繰り返している…」
希「……」
絵里「…ねえ希、何か悩みでもあるの？」
絵里「お願い希、なにか悩みがあるなら話してちょうだい」
希「……」
絵里「希！！」
希「…えりちに言うても、無駄やん」
絵里「っ…！！！」
ﾊﾟｼﾝｯ
絵里「私とあなたの仲って、そんな程度のものだったの！？」
絵里「私はあなたと親友のつもりでいた！！」
絵里「でも！勘違いだったみたいね！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
希「…！」
絵里「友達の悩み一つ聞いてやれない…！こんな私がっ…親友だなんて…！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
絵里「おこがましかったわね…！｣ｸﾞｽｯ
希「えりち…」
絵里「今日は帰るわ」
希「えりち…」
絵里「さよなら、希」
希「えりち……！待って！！！」
絵里「希っ…！？」
希「えりち……」
希「ジェンガ片付けてから帰って……」
希「あと……」
希「…ウチの悩み、聞いてくれる？」
絵里「！」
絵里「…フフッ」
希「…えりち？」
絵里「そんなの、断る理由がないわ」
希「…ありがとう」
絵里「怖い…？何がなの？」
希「こにたんに決まってるやん」
絵里「彼女が？」
希「うん」
希「相性が『たん』なところも被ってるし、巨乳なとこも被ってるし」
希「なによりこにたんには、ウチが持ってないような独特の愛嬌もある」
希「趣味でみんなのおっぱい揉んでは迷惑かけて」
希「方言がごっちゃになってて話し方も意味わからんし」
希「性体験もないくせにイキがってるただの耳年増やし」
希「そんなことを考えてたら、なんか惨めになってきて…」
絵里「希…」
希「えりち？」
絵里「希だってこにたんにはない、色んな魅力があるじゃない」
絵里「それに希が負い目に感じてることだって、それはみんなから見れば希のチャームポイント」
絵里「ワシワシも耳年増なとこもスピリチュアルなとこも」
絵里「みんなを纏めるお姉さんっぽく見えて、実は意外とシャイで気弱なところも」
絵里「それは全部、希の魅力」
絵里「そんなに自分を卑下することはないわ」
絵里「ね？」
希「…」
希「……ありがとう、えりち」
絵里「停学が明けたら、またみんなで遊びましょう！」
希「うん…！」
絵里「そうそう、人間は笑うのが一番良いわ」
絵里「ていうか小錦の愛称って『こにちゃん』のはずだけど」
希「うん…！」
希「…マジ？」
希「なんやー、じゃあこれからは堂々と『のんたん』を名乗って良いわけやな！」
絵里「そもそも誰もそう呼んでないけど…」
絵里「小錦！」
希「こにちゃん！」
希「こにちゃん…心配かけてごめんな」
絵里「よっと」ﾋﾟｯﾎﾟｯﾊﾟｯﾎﾟｯ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
曙「いえいえ、お元気になられたのならなによりです」
希「こにたんは優しいなぁ…」
絵里「はい、もしもし、はい」
曙「あなたはμ’sに必要な人間なんだ」
曙「停学明けを楽しみにしていますよ」
希「うん、えりちもこにちゃんもありがとうな」
曙「いえいえ」
警官「警察です」
絵里「あいつですあの大男」
曙「えっ？」
曙「警察呼びますよ」
警官「緊急逮捕」ｶﾞｼｬﾝ
絵里「今日は楽しかったわ」
絵里「…希、あなたがまた笑顔になってよかった」
希「やめてやえりち、惚れてまうやろ…」
希「……ありがとう」
絵里「…ええ、さよなら」
希「あっ…えりち、待って！！」
絵里「？どうしたの希」
絵里（もしかして…お見送りのキス、とか…？ハ、ﾊﾗｼｮｰ///）
希「ジェンガ片付けてから帰って」
希「やっと停学明けた～！」
希「みんな！ウチが帰ってきたで！ってあれ？」
にこ「…」
希「にこっちだけ？みんなは？」
にこ「卒業したわよ」
希「卒業？」
にこ「そりゃ18年も停学になってたらみんな卒業してるでしょ」
希「そりゃそうか…」
希「えっ…じゃあなんでにこっちはおるん？」
にこ「18年前に小錦に刺されて亡くなったけど成仏できないのよ」
希「かわいそうに…」
希「この白子たっぷりの特製タロットカードを使えば成仏なんてチョチョイのチョイやで！」
希「はいペタリ」
にこ「生臭」
にこ「いや…！にこは地獄にいきたくない…！！」
希「安心して…いくのは『尸魂界【ソウル・ソサエティ】』」
希「地獄と違って 気安いところや」
にこ「」ｽｳｯ
希「……………」
希「……さて」
乙
第10話「先輩爆発！」
「ラブライブ！」出場枠爆発まで一ヶ月を切ったある日、穂乃果は真姫の家の別荘を
借りた合宿を提案し爆発。
一方、先輩後輩を意識することが障害になると考えた絵里は爆発、この合宿を機にμ’s内での「先輩」爆発令を発案する。慣れない会話に爆発する１、２年生。
そうして一行は海辺の別荘に到着するが、穂乃果たちは練習そっちのけで海に遊びに
行ってしまい爆発。
そんな中、真姫だけが皆から離れて一人爆発に耽っていた。
それに気付いた希は爆発・・・！
脚本：香村純子・きだつよし
監督：中澤祥次郎
アクション監督：石垣広文（ジャパンアクションエンタープライズ）
命を刈り取る形をしてるだろ？
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