【ラブライブ！】穂乃果「最近このあたりで、捨てペットが増えてるの？」

花陽「そうなの。かわいそうだよね……」

穂乃果「なんで捨てちゃうのかな……ヒドイよね」

花陽「かわいがるだけかわいがって、飽きたら捨てちゃうんだって……」

凛「凛なんてネコ好きだけど、アレルギーで触れることすらできないのに……」

にこ「責任感がない人が飼うからよ。最後まで面倒見ないと」

希「そうやね」

穂乃果「うちも犬を飼ってるけど、絶対捨てたりしないよ！」

穂乃果「むしろ捨てられてたら、拾ってあげたいくらい！」

穂乃果「はぁ、テスト期間で部活がないってタイクツだなあ……」

穂乃果「みんな用事で、一人で帰るのも――」

穂乃果「……あれ？」

海未「………………」

穂乃果「……え、海未ちゃん？」

海未「………………」

穂乃果「……ダンボールの中に入って何してんの？」

海未「…………わんわん！」

穂乃果「は？」

園田…

　(・８・)ﾊﾉｹﾁｬﾝ！
＼(　　)／
　　v v

海未「わんわん！」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

穂乃果「え？なに？プラカード？」

―――――――――――――――

ひろってください

メスのイヌです

りりしくて　つよい

ぶじゅつと　にちぶができる

―――――――――――――――

穂乃果「………………帰ろ」

海未ちゃんなら昨日俺が拾ったよ

ワロタ

海未「待ってください、穂乃果！」

穂乃果「………………」

海未「捨てペットですよ？拾いましょう」

穂乃果「いやだよ……」

海未「さっき言ってたそうですね？むしろ拾いたいと」

穂乃果「……海未ちゃんだし。ペットじゃないし」

海未「今から捨てペットです」

穂乃果「…………」

海未「どうでしょう」

穂乃果「あのさ、ペットならナチュラルにしゃべんないでよ」

海未「イヌは賢いんです。ヒトの言葉を理解してですね――」

穂乃果「…………ああもういいから」

海未「とにかく、かわいそうなイヌが目の前にいるわけです」

穂乃果「しゃべるイヌはちょっとパスかなぁ……」

海未「わんわん！」

穂乃果「…………」

海未「…………わん……わん！」

穂乃果「…………」ｽﾀｽﾀ

海未「だから、待ってください！」

――――――――
―――――

穂乃果（昨日はヒドイ目にあった……）

穂乃果（あの後連れ戻されて。海未ちゃんと押し問答）

穂乃果（まさか一時間半もするなんて……）

穂乃果「…………あっ」

真姫「………………」

穂乃果「……ねえ」

真姫「………………」

穂乃果「……ホント、なにしてんの？」

真姫「…………にゃ、にゃー」

穂乃果「…………」

西木野ァ！！

真姫「にゃーにゃー」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

穂乃果「だから、なんでプラカード作ってるの」

―――――――――――――――

ひろってください

メスのネコです

クールで　れいせいちんちゃく

べんきょうと　さっきょくができる

―――――――――――――――

穂乃果「………………帰ろ」

真姫「待ちなさい、穂乃果！」

穂乃果「………………」

真姫「ペットが捨てられてるのよ？拾うでしょ普通」

穂乃果「……どこにペットがいるの？」

真姫「ここにいるじゃない。利口そうなのが」

穂乃果「……真姫ちゃんだし。ペットじゃないし」

真姫「私は……そう、ペットなのよ。かしこいネコなの」

穂乃果「……なら、ネコらしくしてよ。しゃべんないでよ」

真姫「ネコもね。ヒトの言葉を覚えないと、淘汰される時代なのよ」

穂乃果「…………辛い時代だね」

真姫「でっしょー？だから拾っ――あ、ニコちゃんから返信来た」

穂乃果「ねえ、せめて携帯しまおうよ…………」

真姫「ネコもね。文明の利器を使いこなせないと、おちぶれる時代なのよ」

穂乃果「穂乃果は普通のネコがいいかな……」

真姫「に、にゃーにゃー！」

穂乃果「…………」

真姫「…………にゃー」

穂乃果「…………」ｽﾀｽﾀ

真姫「ちょっと、待ちなさいよ！」

――――――――
―――――

穂乃果（昨日もヒドイ目にあった……）

穂乃果（あの後連れ戻されて。真姫ちゃんと押し問答）

穂乃果（まさか二時間もするなんて……）

穂乃果「…………」

ことり「………………」

穂乃果「…………ねえ」

ことり「………………」

穂乃果「……もう無視していいかな」

ことり「…………ちゅんちゅん！」

穂乃果「…………」

ことりちゃんは違和感ないな！

ことり「ちゅんちゅん！」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

穂乃果「プラカード……いや見るけどさぁ」

―――――――――――――――

ひろってください

メスのトリです

ぷわぷわで　あまーい

おかしづくりと　さいほうができる

―――――――――――――――

穂乃果「………………帰ろ」

ことり「待ってよ、穂乃果ちゃん！」

穂乃果「………………」

ことり「ペットだよ？捨てられてるよ？」

穂乃果「……もうね、穂乃果疲れたよ」

ことり「そんな時に、このペット！癒しをお届けできますっ！」

穂乃果「……ことりちゃんだし。ペットじゃないし」

ことり「ことり、ペットになりました。トリさんです！」

穂乃果「……トリなら、もうどこへでも飛んでけばいいと思うよ」

ことり「ことりは飛べない鳥なの……」

穂乃果「…………でも、しゃべれるんだね」

ことり「人の言葉をしゃべるトリ、結構いるんだよ？」

穂乃果「トリならトリらしく、さえずってくれないかなぁ……」

ことり「うん！」

ことり「ちゅんちゅん！」

穂乃果「…………」

ことり「ちゅ、ちゅんちゅん…………ちゅん……」

穂乃果「…………」ｽﾀｽﾀ

ことり「待ってよ、穂乃果ちゃあぁん！」

「「「ごめんなさい！」」」

にこ「まったくあんたたち、何やってるのよ……」

凛「さすがにこれはひどいニャ……」

花陽「で、でも、一度捨てペットになって――」

花陽「その気持ちを理解しようって言うのも……悪くないかも」

希「そうやね」

穂乃果「拾ってもらえないとさみしいってことは、よくわかったんじゃないかな」

にこ「――さて、この三人はきっちり見張っておかないと」

花陽「花陽たちがしっかり見てるから、安心してね穂乃果ちゃん」

凛「凛が押さえておくよ！」

穂乃果「うん。ありがとうね、みんな！」

穂乃果（昨日はことりちゃんと二時間半……）

穂乃果（だけど、今日はあの三人もいないし）

穂乃果（すぐに家に帰れるはず……）

穂乃果「………………」

絵里「………………」

穂乃果「…………ウソでしょ」

絵里「……こ、こんこーん！」

おわり

絢瀬ァ！

ワロタｗ

面白かった！
みんな無理し過ぎw