【ラブライブ!】穂乃果「前髪切り過ぎた……」
- 2020.03.30
- SS

穂乃果「うっわああああ!! 完全に失敗したぁ」
穂乃果「バランスとか考えてたら、こんなに短くなっちゃった」
穂乃果「うぅ、これは誤魔化しきれない所まできてるなぁ」
穂乃果「調子に乗って、自分で切らなきゃ良かった……はぁ」
穂乃果「あっ、いっそおでこを全開にしたらどうかな」
穂乃果「……だめだぁ~。全然似合ってないし、もっと恥ずかしいよ」
穂乃果「もう、こうなったら接着剤で」
穂乃果「さすがにダメだよねぇ……」
穂乃果「どうしようどうしようどうしよう!!!」
穂乃果「あ~ん!!」
穂乃果「うぅ……ゆきほぉ~」
雪穂「何なの、情けない声出して……ぷっ」
穂乃果「あぁ~! ちょっと笑わないでよ!!」
雪穂「だって……あきらかに切りすぎてるし」クスクス
穂乃果「ゆぅきぃほぉ~!!」
雪穂「きゃー、お姉ちゃんこわ~い。おやすみ~!」
穂乃果「もうっ! 雪穂笑いすぎだよ。穂乃果だって女の子なんだから傷付くってのに」
穂乃果「でも、どうしよう。あれが普通の対応だとしたら、憂鬱だなぁ」
穂乃果「明日学校に行きたくないなぁ」
穂乃果「でもすぐには髪、伸びないだろうし」
穂乃果「もういいや。お風呂入って寝よう」
穂乃果「朝かぁ……やっぱり昨日のは夢じゃなかったんだ」
穂乃果「あんなに昨日、世界が終わりますようにって願ったのに」
穂乃果「まぁ、そこまで本気じゃないけど」
穂乃果「うぅ、やっぱり学校行きたくないよぉ」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんには先に行っててもらおうっと」ピッ
穂乃果「まだ二人に会うための心の準備ができてないし」
穂乃果「はぁ、もういいや。着替えよ」
穂乃果「うぅ……制服はいつもと同じだから余計目立つ気がする」
穂乃果「はぁ」
穂乃果「いってきまぁ~す」
穂乃果「(でも、もう行くしかないよね。いざ!)」ガラッ
穂乃果「お、おはよぉ~」
ことり「あっ、穂乃果ちゃんだっ。おはよぉ~」フリフリ
海未「遅いですよ、穂乃果。だから昨日は早く寝なさいと……」
海未ことり「あっ」
穂乃果「……」ムスッ
ことり「かわいい~!!!!」ダキッ
穂乃果「うわぁっ/// ことりちゃん、いきなり抱きつかないでよ」
ことり「だってすごく可愛いんだもんっ! いめぇじちぇんじ?」
穂乃果「切りすぎちゃっただけだよ……」
ことり「変じゃないよ! す~っごくかわいいっ!」
ことり「何か気にしてるのも含めて穂乃果ちゃん可愛い~っ!! ぎゅ~っ」
穂乃果「もうやめてよぉ~/// そう言われるのも恥ずかしいんだってば~///」
ことり「ふわぁ~ん、だいすき穂乃果ちゃ~ん」ポケーッ
穂乃果「うぅ、こうなるとは思ってなかった……恥ずかしすぎるよぉ」
海未「じ~」
穂乃果「……海未ちゃん?」
海未「……ニヤッ」
穂乃果「ちょっと!?!?!?」
海未「……笑ってません」
穂乃果「笑うの堪えてるじゃん! ひどいよ海未ちゃん!」
海未「……笑ってません」
穂乃果「もぉ~! ことりちゃんからも何か言ってあげてよ!」
ことり「えへへぇ~、穂乃果ちゃんかわいい~、ふとももスリスリ」
穂乃果「……海未ちゃんなんか知らないっ」プイッ
海未「穂乃果……笑ってしまってごめんなさい。あまりにも微笑ましかったもので」
海未「でも、穂乃果は傷付きますよね。私も女の子ですし気持ちはわかります」
穂乃果「海未ちゃん」
海未「ぷっ」
穂乃果「んもおおおおお!!」
海未「あぅ、穂乃果が怒ってしまいました。どうしましょう、ことり」
ことり「う~ん、後で謝ったら許してくれるんじゃないかなぁ?」
ことり「とりあえず、ほとぼりが冷めるまで待ってようよっ」
ことり「それにしても……怒ってる穂乃果ちゃんもかわいいよねっ。はぁ~ん、かわいいっ」
海未「そうでしょうか……私はそんな気になれません」
ことり「う~ん、今ちょっかい出したらことりに怒ってくれるかな?」
海未「やめましょうよ、ことり。私が仲直りできなくなってしまいます」
ことり「そっかぁ。海未ちゃんに悪いし我慢するね」
穂乃果「(はぁ、二人は悪くないのに怒っちゃった……後で謝ろう)」
海未「」シュン
ことり「」ジーッ
穂乃果「(ふたりとも、ちょっと話しにくそうにしてるなぁ。ちょっと外出てこよう)」ガラッ
穂乃果「はぁ……もうちょっとしたら謝ろう」トボトボ
真姫「穂乃果? どうしたのよそんなに暗い顔して」
穂乃果「あっ、真姫ちゃん……おはよ」
真姫「あぁ……それで元気が無いわけ? 穂乃果も女の子なのね」
穂乃果「失礼だなぁ、穂乃果だってこういうのは気にするんだよ?」
穂乃果「それで、ちょっとクラスで気まずくなっちゃったし」
真姫「ふぅん。まぁ、皆悪気は無いんだろうし穂乃果も気にしないのが一番良いわよ」
穂乃果「でもぉ」
真姫「(メンドクサイワネ)」

真姫「思ったけど……その通りなんだから良いでしょ」
真姫「大体髪型くらいで気分を左右させてるんじゃないわよ」
穂乃果「そんなぁ、前髪は女の子の命なんだもん……」
真姫「ったく。いい? 穂乃果は太陽なんだから、いっつも笑顔でいるくらいがちょうど良いのよ」
真姫「それに、いつも可愛いんだから、気にしないで堂々としてれば良いの! 分かった? 返事は!?」
穂乃果「はっ、はい! って、真姫ちゃん何言ってるの///」
穂乃果「そんなに褒められたら、穂乃果恥ずかしいよ///」
真姫「なっ/// 違うわよ! 私は穂乃果を元気付けようと思っただけで」
穂乃果「そっ、そうなの? えへへ、でも嬉しいかも。ありがとう。じゃーね、真姫ちゃん」
真姫「はぁ、私が元気無くなっちゃったじゃない」
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「(終わった! いざ!)」クルッ
穂乃果「って、二人ともいない!?」
ことり「はぁ、はぁ。いきなり引っ張ってどうしたの、海未ちゃん?」
海未「耐えられませんよ。穂乃果が怒っているのに座ってなどいられません」
海未「早く仲直りしたいので、ことり、手助けしてくれませんか?」
ことり「穂乃果ちゃん、あんまり怒ってるようには思えないけど……」
海未「ことりはいいんですよ。ただ可愛いって言っただけで問題はありません」
海未「ただ私は笑って穂乃果を傷付けてしまいました」
海未「私を見る時の目だけは違ったんです!」
ことり「気にし過ぎだよぉ」
穂乃果「何か悲しくなってきた。ちょっと歩いてこよう」
穂乃果「はぁ、二人ともどこに行ったんだろう」
絵里「あら、穂乃果」
穂乃果「絵里ちゃん……うわ~ん、絵里ちゃ~ん!」
絵里「なっ!? 穂乃果、どうしたのよもう……あら、前髪が可愛い事になってるわね」
穂乃果「うぅ、絵里ちゃんも変だと思うよね?」
絵里「変って事は無いけど。切り過ぎたの? 微笑ましいわね」
穂乃果「うん、切り過ぎたの……それで、海未ちゃんに絵里ちゃんと同じ事言われたから、穂乃果怒っちゃって」
穂乃果「二人ともどっか行っちゃうし、絶対嫌われたよ~」
絵里「そんな事じゃ二人とも嫌わないでしょ。それは穂乃果が一番分かってるんじゃない?」
穂乃果「でも、いっつも寝坊するし、勉強は教えてもらってばっかりだし。今回で愛想が尽きたのかも」
絵里「ばかねぇ。今頃二人ともオロオロしてるんじゃないかしら」
穂乃果「そうかなぁ?」
穂乃果「うぅん……そうだよね。じゃあ、昼休みまでに、どう謝れば良いか考えとく」
絵里「すぐ謝ったら良いのに。まぁ、昼休みに謝れるなら、それでも良いけどね」
穂乃果「まだちょっと不安で……」
絵里「ふふっ、ファイトだよ、でしょ?」
穂乃果「えへへ、絵里ちゃんありがとう。穂乃果頑張る」
絵里「いい子ね。でも、俯いてないで自身を持って前を向くのよ?」グイッ
穂乃果「わわっ、絵里ちゃん顔が近いよ///」
絵里「あっ、ごめんなさい/// じゃ、じゃあ私は行くわね」テッテッテ
穂乃果「びっくりしたぁ。でも、絵里ちゃんのおかげで元気出てきた……よし!」
海未「何故でしょう……帰ってくるなり、穂乃果がずっと楽しそうにしています」
海未「もしや、私に何か罰を与えるつもりなのでしょうか」ブルブル
ことり「海未ちゃん、落ち着いてよぉ。そんな事穂乃果ちゃんはしないよ?」
海未「分かりました、私も穂乃果のように前髪を切って懺悔します」
ことり「何が分かったの!? 海未ちゃん、大丈夫だよ。ほら、ちゃんと授業うけて」
海未「うぅ、ほのかぁ……」ズーン
ことり「結構珍しい状況だし、ふたりとも困惑してるんだろうなぁ」
ことり「う~ん、カワイイっ♪」
穂乃果「(開き直ったら、何か楽しくなってきたかも)」ウズウズ
穂乃果「(よく考えたら視界も広いし、気分も明るくなったような?)」
穂乃果「(そうだっ、凛ちゃんと花陽ちゃんにも見せてこよう!)」
穂乃果「(恥ずかしいけど、どんな反応になるかちょっと気になるし)」
穂乃果「(いってきまぁす)」ダッ
海未「穂……あぁ、やっぱり私を避けているんですかね」
ことり「そんなことないよぉ~。穂乃果ちゃん、もう元気になってるんだよ」
海未「うぅ、ことりぃ~」
ことり「役得? かも」ニコニコ
凛「あっ、穂乃果ちゃんだ。髪型変えたの?」
穂乃果「えへへ。自分で切ったら、ちょっと切り過ぎちゃったんだぁ」
花陽「いつもと違ってて新鮮かも。かわいいです~」
凛「うんうん、穂乃果ちゃんかわいいよ!」
穂乃果「そっ、そうかなぁ/// 何か嬉しいなぁ、ありがとう」
凛「あ~、穂乃果ちゃん照れてるにゃ。もしかして見せに来てくれたの?」
穂乃果「うん。さっきまで不安だったんだけど、真姫ちゃんと絵里ちゃんに元気もらってね」
穂乃果「楽しくなってきたから、皆の反応が気になっちゃって」テレテレ
花陽「あぁ、分かるかも。複雑な乙女心だね」
凛「う~ん?」
穂乃果「そうなの? やった、流行の最先端だ!」
凛「すごいにゃすごいにゃ~」
真姫「あれっ? 穂乃果じゃない。ちゃんと元気になったみたいね。良かったわ」
穂乃果「真姫ちゃん! さっきはありがとう。大好きっ」ギュッ
真姫「ちょっと! クラスであんまりくっつかないでよ///」
穂乃果「えぇ~、少しくらい良いよね? それとも部室でくっつけば良かった?」
真姫「もうっ、勘違いされるようなこと言わないで!」
花陽「ほほえま~」
凛「かよちんがすごく幸せそうにしてる……」
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「(よし、次は3年クラスに見せに行こう!)」ダッ
海未「待ってくださいほのか! ほのかぁあっぁぁあ」
ことり「まぁまぁ。穂乃果ちゃん楽しそうにしてるし、後で大丈夫だよ。気にしない気にしないっ」
海未「穂乃果ぁ、早く帰ってきてくださいぃ~」
絵里「あら、穂乃果。どうしたの? 何か用事?」
穂乃果「ん~ん、ちょっと前髪を見せに来たんだ」
絵里「ふふっ、そうなの? 吹っ切れて良かったわね。のぞみ~?」
希「うん? えりちどうしたん……あれ? 穂乃果ちゃん」
希「なっ、かわいっ……前髪切ったん?」
穂乃果「間違えて切り過ぎちゃったんだ。どっ、どうかなぁ」チラッチラッ
希「うんっ、かわいいやん♪ 不安だったん?」
絵里「そうだったみたいよ? さっきなんて穂乃果、いきなり私に泣きついてきて……」
穂乃果「うわぁ~! 絵里ちゃん恥ずかしいからやめてよぉ~!」
希「ふふっ、穂乃果ちゃんって意外と気にしいやんな?」クスクス
穂乃果「もう~///」
にこ「あれ? 何で穂乃果が……うぷぷっ」
穂乃果「あっ、にこちゃん! やっぱり髪型おかしいかなぁ?」
希「えぇ~、かわいいやん。にこっち分かってないなぁ」
にこ「いや、可愛いかもしれないけど。こんな切り過ぎてたら、似合うとか関係無しに笑っちゃうわよ」
にこ「ことりは絶賛して、海未とか絶対笑うのガマンしてそうじゃない?」
希「あっ、それ分かるかも」
穂乃果「……はっ! 海未ちゃんとケンカ? してたの忘れてた!」
にこ「何よケンカしてたの? そうは全く思わなかったわ」
絵里「もうすぐお昼休みだしね。仲直り……できると良いわね」
穂乃果「うん! いってきます!」ダッ
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「はいっ! なんでしょうか!?」ビクビク
穂乃果「あの……さっきはごめんね。海未ちゃんは全然悪くないのに、へそ曲げちゃって」
穂乃果「恥ずかしくて、不安だったんだ……」
海未「穂乃果……いえ、私の方こそごめんなさい。穂乃果の気持ちも考えずに笑ってしまいました」
穂乃果「笑っちゃうのもしょうがないよ。変なのは自分でも分かってたし」
海未「穂乃果、その髪型とっても似合ってますよ。すごく可愛いです」
海未「あまりに可愛かったので、思わず笑ってしまったんです」
穂乃果「うぅ、海未ちゃんに言われるのが一番嬉しくなったかも///」
海未「そうですか? それなら私も嬉しいです」
穂乃果「海未ちゃん」
海未「穂乃果」
ことり「えへへ」
海未「ただいま戻りました」
海未「(はぁ。それにしても、今日の穂乃果は可愛かったですね)」
海未「(私も前髪が長くなってきましたし、自分で少し切ってみますかね)」
海未「~♪」
海未「う~ん?」
海未「あっ」
完
素晴らしかったです
俺も前髪切っ……………
泣いてもいいんだぜ
微笑ましかったーおつ
ほほえまー
おつ
乙
微笑まし過ぎた
癒やされました

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