【ラブライブ！】希「マキちゃんが指をペロって舐めてなー」真姫「」ｶﾞﾀｯ

ことり「わぁー、可愛いねぇー」

希「でしょー？ほんっと甘えん坊さんでな」

希「昨日なんかも──── 」

ｶﾞﾁｬ

真姫「おはよう」

ことり「あ、真姫ちゃんおはよー」

希「真姫ちゃんおはようさん」

真姫「なんだか朝から賑やかね」

ことり「うん。希ちゃんから色々聞いてんだ」

真姫「へぇ、そうなの」ｷﾞｼｯ

希「ふふ、そうなんよ。それでねことりちゃん。昨日なんかもマキちゃんってば」

希「ウチの膝の上にのっかってきてな」

真姫「…………ん？」

希「マキちゃんが指をペロって舐めてなー」

ことり「へぇー、マキちゃんが希ちゃんの指舐めたんだぁ」

真姫「ちょ、ちょっと！」ｶﾞﾀｯ

希「どうしたん？真姫ちゃん」

真姫「どうした、じゃないわよ！私希の指なんて舐めてないわよっ！」

希「え？うん。舐めてないよ？」

希「あっ、もしかして真姫ちゃん舐めたいん？」

真姫「舐めたいわけないじゃない！」

ことり「って言ってるよ？希ちゃん」

希「え……ウチ、こういうの初めてなんやけど…」ｽｯ

真姫「おもむろに指差し出さないでっ！」

希「その……噛んだら、アカンよ…？」

真姫「噛まないわよ。ていうか舐めないから―っ！」

希「え？もしかして本当に舐めないん？」

真姫「だから何度も言ってるじゃない……」

ことり「ごめんね。その、いつもの真姫ちゃんだったら舐めるんだと」

真姫「私をなんだと思ってるのよ、もう」

真姫「それで、どうして私が希の指を舐めるなんて話をしてるのよ？」

希「え？真姫ちゃんの話してないよ？マキちゃんの話してるんよ」

真姫「意味わかんないわよ。それ」

ことり「ええと、ね。真姫ちゃん。マキちゃんっていうのはね」

ことり「希ちゃんが飼ってる子猫さんのことなの」

──── ☆────

希「ほら、真姫ちゃん。この子がマキちゃん」

「なー」

ことり「わぁー。可愛いぃ……」

真姫「確かに可愛いけど………」

真姫「人の名前をつけるのはどうかと思うわよ」

希「えー、可愛いやん。それにほら、赤茶色やし、目の辺りなんて真姫ちゃんっぽいやん」

ことり「ふふっ、本当だぁ。真姫ちゃんそっくり」

真姫「それは喜ぶべきなのかしら？」

希「真姫ちゃん自身も猫っぽいところあるし、いいんやない？」

真姫「猫っぽいなんて初めて言われたわよ」

ことり「そうなんだ？ことりはずっと前から真姫ちゃんの事、猫っぽいなぁって思ってたよ？」

希「ウチもウチも」

真姫「な、なによ……ふたりとも」

希「猫耳とかすっごく似合いそう」

真姫「そ、それなら凛やにこちゃんの方が似合うでしょ。私には似合わないわ」

希「絶対似合うって。今度猫耳部室に用意しとくからつけてな？」

真姫「絶対につけないわよ」

ことり「あんな事言ってるけど、ひとりになったらつけるよ。絶対」ﾋｿﾋｿ

希「やね」ﾋｿﾋｿ

真姫「聞こえてるわよ」

真姫「じゃあ、私が猫だとしたらことりはなんなのよ？」

希「んー……ことりちゃんは、そうやね。ふわふわしてるし羊さんかなぁ？」

ことり「あ、それこの前絵里ちゃんにも言われた」

希「お、そうなん？ふふっ、10ポイントやね」

真姫「なんのポイントなのよ」

ことり「じゃあ希ちゃんは………」

真姫「希はあれね。たぬ──── 」

希「やめてーっ！最近ちょっと増えて気にしてるんよーっ！」

──── ☆────

ことり「はぁ……可愛いなぁ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

「なー」

真姫「それにしても、ずいぶんと人懐こいわね」

希「そうやね。でもやんちゃっ子よりいいやん」

希「まぁそっちも好きなんやけど」

ことり「そういえばこの子って野良？」

希「うん。この前公園で拾ってな。病院でワクチンとかやってもらって──── 」

希「先月……ピンチやってな……はは……」

真姫「そう言えば、お昼おにぎりだけとかだったわね」

ことり「ダイエットしてたと思ってたけど……」

真姫「ああ、だからリバウンドしたのね」

希「だからそれやめてってーっ！」

「なー」

ことり「ひゃあっ」

ことり「ふふっ、くすぐったいよー。そんなにことりの指舐めても、ことりは甘くないですよー？」

希「嘘やね」

真姫「そうね」

ことり「ええっ！？」

希「ことりちゃん、絶対甘い味するもん。ちょっと舐めさせて？」

希「なぁなぁ、いいやんお願い。指先だけでもいいからー」ｸﾞｲｸﾞｲ

ことり「えぇえっ……そ、それは…その…」

真姫「あなた達、なにやってんのよ」

ことりがおやつ

──── ☆────

希「またきてなー。真姫ちゃんことりちゃん」

ことり「うん。またくるねー」

希「ほら、マキちゃんも………ほい、またねー」ｸｲｸｲ

ことり「わぁ、手を振ってるみたい」

真姫「ほどほどにしなさいよ。あんまりやりすぎると猫に嫌われるわよ」

希「そんなことないよ。なー？」

「なー」

ﾀﾀﾀｯ

希「あっ………」

ことり「ふふ、さすが真姫ちゃん。猫の気持ちがわかっちゃったの？」

真姫「そんなわけないじゃない。ただそんな気がしただけよ」

希「マキちゃーん！にぼしあげるから機嫌直してー！」

ことり「へぇ、真姫ちゃんにぼし好きなんだ」

真姫「ああもう……希。次来る時までに名前、変えておきなさいよ」

──── ☆────

希「いらっしゃい。真姫ちゃんことりちゃん」

ことり「こんにちはー」

真姫「お土産もってきたわ」

希「わぁー。なになに？」

真姫「マタタビよ。あげすぎると駄目だから、注意しなさいよ」

ことり「え？ダメなの？」

真姫「ちょっと違うけど、アルコールの強いお酒みたいなものよ」

なんか癒されるな

希「へぇ…そうなんやね」

真姫「適量にしないとアル中みたいになるから」

希「うん。わかった。ありがとう真姫ちゃん」

希「マキちゃーん。真姫ちゃんがお土産持ってきてくれたよー」

真姫「名前変えてないのね」

ことり「可愛いからいいんじゃないかな？」

真姫「ていうか希。学校で猫の話しないで」

希「ん？なんで？」

真姫「変な噂が立ってるのよ」

真姫「私が希のペットになってるとか」

希「事実やん」

真姫「事実じゃない」

ことり「でもマキちゃんは希ちゃんのペットだよ？」

真姫「それは子猫の方のマキよ」

希「でも嫌やないんやろ？」

真姫「どうしてそうなるのよ」

真姫「どうしても止めないなら私にだって考えがあるわ」

希「ん？」

真姫「家にあるぬいぐるみにノゾミって名前をつけて自慢するわ」

真姫「夜な夜な私に甘えてくる甘えん坊だって言いふらすわよ」

真姫「こんな変な噂立ったら嫌でしょ？さ、今すぐ子猫の名前を変えてちょうだい」

希「なんか可愛いからむしろやって」

真姫「うええっ！？なんでそうなるのよっ」

希「だって、ぬいぐるみにウチの名前つけて寝てくれるんやろ？」

希「恥ずかしいってより、ほほえましくて」

真姫「ほほえま……、ちょっと待って。よくよく考えたらこれ私が自爆してるだけじゃない」

希「お、気づくとは…真姫ちゃんえらいえらい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

真姫「ちょ、やめなさいよっ…！」

希「おや？こっちの真姫ちゃんも頭なでなで嫌なんやね」

真姫「それは希が嫌われてるからよ」

希「ふたりとも照れ屋さんだからなー」

真姫「違うってば」

ことり「真姫ちゃん真姫ちゃん」

ことり「ことりも猫さんのぬいぐるみにマキちゃんって名前つけて、毎日ぎゅって抱きしめて寝るね」

真姫「ことりーっ！」

「なー」

希「ん？どうしたんマキちゃん」

ｽﾘｽﾘ

ことり「ふふ、すりすりしてくれたぁ」

希「ごめんなぁ、真姫ちゃんいじっててマキちゃんのことちょっと忘れてた」

ことり「マキちゃんは寂しがり屋の甘えん坊さんなんですねー」

希「どっちも似てるなー」

ことり「ねー」

真姫「あーもーっ、だからそれやめてーっ」

──── ☆────

ことり「お待たせ」

真姫「別に待ってないわ。行きましょう」

ことり「最近よく行くよね。希ちゃんちに」

真姫「そうね」

ことり「真姫ちゃんが子猫好きって知らなかったなぁ」

真姫「別に。希が育児放棄してないか監視しに行くだけよ」

ことり「そだねー」

真姫「適当に流さないで。いい？ことり、私何度も言ってるけど──── 」

ことり「そだねー」

真姫「ああもうっ……」

ことり「ふふっ」ﾆｺﾆｺ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

真姫「………」

ことり「出ないね？」

真姫「寝てるのかしら？」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ことり「留守みたいだね」

真姫「仕方ないわね。今日は帰り──── 」

ｶﾞﾁｬ

希「………まぎちゃん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

真姫「ちょ、希！？」

ことり「大丈夫！？」

希「マキちゃんが…マキちゃんがぁ…」

──── ☆────

ことり「行方不明って本当？」

希「うん……ゴミ捨てに行ったときに玄関あいてて……」

希「それで……それで……」

真姫「探しに行くわよ」

希「真姫ちゃん……？」

真姫「今ならまだ遠くに行ってないわよ。きっと」

真姫「迷子の子どもを連れて帰る。母親の役目よ」

ことり「希ちゃん」

希「………うん。ありがとう」

真姫「さ、行くわよ。私は西側を探してみるわ」

ことり「じゃあことりは向こうだね」

希「本当にありがとうなぁ、ふたりとも」

──── ☆────

希「マキちゃーん！どこなんー！マキちゃーん！」

真姫「うぐ……。なんだか慣れないわね」

希「マキちゃーん！」

真姫「って、そう言ってる場合じゃないのよね」

真姫「マキ──── 」ﾋﾟﾀｯ

真姫「………いた」

真姫「希。いたわ」

希「え、うそ！？どこ！？」

真姫「あそこの家」

「おんやまぁ…最近姿みらんとおもったら、ひょっこり帰って来て」

「にゃー」

「今日はタマの好きなもん、ご飯にしようかねぇ」

「にゃー」

希「………」

希「なんや…家の子やったんか」

希「そうやね。あんな人懐っこい野良なんて見たことないし。ウチ、バカみたい」

真姫「希………」

希「帰ろっか」

希「………」ﾃｸﾃｸ

真姫「………」ﾃｸﾃｸ

真姫「希、大丈夫？」

希「…………うん」

真姫「そう」

真姫「希、今日泊まってもいい？」

希「え？」

真姫「急にひとりになったから寂しいでしょ」

真姫「私とことりが一日中一緒にいてあげるから」

真姫「その…早く、いつものおちゃらけてる希に戻ってよね」

希「うん。ありがと…」

ｶﾞﾁｬ

ことり「あ、真姫ちゃん希ちゃんおかえり」

真姫「ただいま。ことり、ちょっと話があるんだけど」

ことり「うん？なに？ちょっと待ってね」

ことり「ほら、マキちゃん。希ちゃんたち帰ってきたよー」

「なー」

のぞまき「！？」

希「え、ちょ…！？」

ことり「さっき戻ってきたらね。クローゼットの中からひょこって顔出したの」

ことり「メールしようかと思ったら、希ちゃん達帰ってきたから…」

真姫「ていうことは……」

希「勘違いってこと…？」

真姫「……ふふっ」

希「もう、真姫ちゃんてばちゃんと見てよー」ｸｽｸｽ

真姫「希こそ、子どもを見間違うなんて、母親失格よ」ｸｽｸｽ

ことり「え？え？なになにがあったの？ことりにも教えてよー」

──── ☆────

希「ちょっとことりちゃん。もうちょっとつめてー」

ことり「真姫ちゃん狭いよー」

真姫「はぁ…どうしてベッドに3人寝ることになったのかしら」

希「お泊り用のお布団ないからしょうがないやん」

希「さ、マキちゃんはウチと一緒に──── 」

「なー」ﾀﾀﾀｯ

真姫「あ…」

ことり「ふふ、マキちゃんは真姫ちゃんと一緒に寝たいんだね」

「なー」

希「ことりちゃーん…マキちゃんいなくて寂しいよぉー」

ことり「じゃあことりが希ちゃんと一緒になってあげる」

ことり「ふふっ、希ちゃんあったかーい♪」

真姫「………」

「なー」

真姫「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

「ぐるる……」ｳｯﾄﾘ

真姫「………カワイイ」ﾎﾞｿｯ

のぞこと「真姫ちゃんの可愛いはいりましたー」

真姫「………///」ﾑｽｯ

おしまい

最後まで読んでくれてありがとうございます
ことり要素もっと増やした方がよかったと少し後悔

優しい世界

かわいいいいいいいあい

乙乙
ほんわかした

珍しい組み合わせ
可愛かったよおおおおおおおおお

可能性しかない