【ラブライブ!】海未「I Love Who」
- 2020.04.01
- SS

海未「と、思ったのまでは良いのですが……」
海未「私には恋愛経験が一切ありません」
海未「なのでせめて皆の恋愛観を知り、見分を広げてみたいと思います」
絵里「え? ふふっ、なぁに海未?突然どうしたのよ」
絵里「ああ、そういうこと。もちろん、喜んで協力させてもらうわ」
絵里「理想の恋愛か……そうね……」
絵里「……特に、ないわね」
絵里「もちろん、私にできないことを軽々とこなしてほしいとか、いつでも頼りになるような人とが良いとか、そういったことは考えるけど……」
絵里「でもやっぱり、私と、私の家族を愛してくれる人ならそれで充分だわ」
絵里「って、現実的な答えになっちゃったわね」
絵里「あら、そう? それなら良かったわ」
絵里「いいわよお礼なんて。こちらこそいつも素敵な詩をありがとう」
絵里「うふふ、それじゃあ作詞がんばってね」
凛「え~。それはちょっと凛には難しい質問かも……」
凛「うん。そりゃ凛だって女の子だもん。興味はあるけど……」
凛「でもさ、そういう好きって、凛がかよちんや皆に思ってる好きよりも、もっともーっと好きってことでしょ?」
凛「もうこれ以上ないってくらい好きなのに、そんなの全然想像つかないなって」
凛「えへへ、当たり前だよ。凛はμ’sのみんなのこと大好きにゃ!」
凛「……でもね、たまーに、ホントにたまにだよ?」
凛「凛の目の前に、そういう人が現れることを想像することがあるんだ」
凛「……///」カァ
凛「や、やっぱ無し!今のは無し!聞かなかったことにして!」
凛「う~。海未ちゃんいじわるにゃあ……」
真姫「え、いきなり何よ」
真姫「……そうねー」クルクル
真姫「駆け落ちとか、憧れるかも」
真姫「パパってあれで結構親バカだし、私が誰を連れて行ってもダメーって言いそうでしょ?」
真姫「そこで恋人は強引に私の手をとって、二人で逃げ出すの」
真姫「もちろん私は病院を継ぐつもりだし、そんなことはできないわけだけど、だからこそ憧れちゃうのよね」
真姫「でしょ?海未ならわかってくれると思ったわ」
真姫「失礼ね。私だってれっきとした乙女なのよ?たまにはそういうことも考えたりするわ」
真姫「……こういう話って皆とあまりしないから、新鮮で少し楽しいわね」
真姫「うん。私もそれに合うような曲をつくれるよう頑張るわ」
ことり「えっなに……海未ちゃん、まさか……恋人ができちゃったの……?」ウルウル
ことり「ことりに何の相談も無いなんてひどいよぉ」エグエグ
ことり「え?……なぁんだそういうことか」ホッ
ことり「うーん、ことりはぁ……王子様みたいな人に迎えにきてほしいなぁ」
ことり「そうそう!クールな感じで、ことりのピンチにはいつでも駆けつけてくれるような人!」
ことり「それとそれと、神様が二人に試練を与えるんだけど、それは二人がより堅い絆で結ばれるためのものなの!」
ことり「うふふ、ちょっと幻想的すぎ?」
ことり「でも、理想って言ったらそうなっちゃうかなぁ」
ことり「誰だってお姫様には憧れるよぉ。海未ちゃんだってそうでしょ?」
ことり「うんうん。真面目なのは海未ちゃんの良いところだけど、たまにはそういうのもいいんじゃないかな♪」
ことり「うんっ!またね海未ちゃん」
にこ「どぅめどぅめどぅうめ~え。にこはぁ、みーんなのものなんだから、恋愛なんてし・な・い・の♡」
にこ「……あーはいはい。わかったわよ」
にこ「ちゃんとした人なら文句はないわ」
にこ「具合的にぃ?」
にこ「しっかり仕事をして、家族のこと考えてくれる人よ」
にこ「そんな顔しないでよ。重く捉えすぎ」
にこ「だけど最近は、ママとパパをみてると、幸せならなんでもいいのかなとも思い初めてきたわ」
にこ「なんだかんだ……私も幸せだしさ」
にこ「でもやっぱりぃ、にこにーはアイドルだからぁ、恋愛なんてしないよっ♡」
にこ「あ~、じゃあもしかしたらぁ、一生恋愛できないかも~!」
にこ「だってにこは永遠の……って、せめて最後まで聞きなさいよー!!」
花陽「ええ!? そ、そんな急に言われても……誰か助けてぇ……」
花陽「だって、私そんな経験ないし……」
花陽「理想もそんなに……」
花陽「うーん……簡単なこと……?」
花陽「あ、それなら、一緒にご飯を美味しく食べられる人がいいかなぁ」
花陽「うんっ。あのね、みんなでご飯を食べると、いつもより何倍も美味しく感じるの」
花陽「それって、花陽が皆のこと大好きだからなのかなぁーって……」
花陽「えへへ、ありがとっ!」
花陽「なんかこういう話って照れちゃいます」
花陽「うんっ!また皆でパフェ食べにいこうね!」
希「なんや作詞の取材?」
希「いしし、ウチにはなんでもお見通しやよ」
希「うっ、ばれたか……」
希「でも残念、聞いたのは絵里ちからじゃなくてにこっちからや」
希「そうやなぁ、でもウチ、今は恋愛とかはいいかなって思ってるんよ」
希「なんでって、わざわざ言わせるん? 今が幸せだからや」
希「みんなと一緒に笑って、みんなと一緒に頑張って、逆に不安になっちゃうくらい、今が幸せ!」
希「ウチはそうやってお母さんみたいに優しく笑う海未ちゃんも好きやで」
希「あ、照れてる~。海未ちゃんの表情ってホンマに七変化でおもしろいわ。一家に一台欲しいくらい」
希「あははっ、今度は怒った!」
希「ほなまた放課後な海未ちゃん!」
穂乃果「どど、どうしたのンみちゃん!?まさか……恋人ができたの!?」ガタタ
穂乃果「穂乃果に一言も相談してくれないなんてひどいよ!!」バンッ
穂乃果「え? ……あはは、なあんだ」
穂乃果「だって海未ちゃんが変な言い方するんだもん。ことりちゃんが勘違いするのだって無理ないよ」ブスー
穂乃果「理想の恋愛かぁ……」
穂乃果「やっぱりロマンチックなのがいいよね!」
穂乃果「でしょでしょ!でもね、素敵な人と一緒なら、どんなこともロマンチックになるんじゃないかなって思うんだ」
穂乃果「え? 突っ込むね海未ちゃ~ん」ニヒヒ
穂乃果「私っておっちょこちょいだし、ちょっとお馬鹿だし、ドジで間抜けでダメ人間でしょ?」
穂乃果「確かにじゃないよ海未ちゃん!!そこはそんなことないよとか言うところだよ!?」ヒドーイ!
穂乃果「もうっ!話戻すね!」
穂乃果「そういう訳だから、穂乃果の手をちゃんと握っててくれて、支えてくれる人がいいな!」
穂乃果「……海未ちゃんみたいな!」
穂乃果「それで、海未ちゃんはどうなの?」
穂乃果「なにって、穂乃果には聞いておいて自分は言わないなんてずるくない?」
穂乃果「いいじゃん減るもんじゃないんだし~!海未ちゃんの理想の人、とっても気になる!」
穂乃果「うんうん」
穂乃果「それでそれで!?」
穂乃果「…………へ……?」
穂乃果「……///」カァァ
穂乃果「や、やだ海未ちゃん……こ、困っちゃうよ……」モジモジ
穂乃果「あ、もしかしてさっきの仕返しだな!? もー海未ちゃん!人のことからかっちゃダメだよ!!」
穂乃果「……」
穂乃果「……///」モジモジ
穂乃果「ど、どうしようなんか照れちゃう……///」
穂乃果「わ、私先に部室行ってるね!!」タッタッタ
海未「できました!」
『あああああああああああああああ!!!!!
王を殺し 国を抜けて お前を連れてやってきたのさ
俺を愛せ 君を愛す 神は耳元で囁いたのさ
「二人はひとつにならねばならぬ」
嗚呼 これを愛と呼ぶのなら 俺は悪魔にでも唆されたか
君を喰らう 喰らう 喰らう 喰らう
欲望と幸福が止まらない
愛超えた愛だと言うのなら 俺は君以外の君を愛そう
これが愛憎 ロマンス 快楽 昇天
興奮とエクスタシーいいいいいいいああああああああああああああ!!!!
溢れてく』
海未「たまにはこういう路線もありかも知れません」
海未「ですが、今日はご飯を沢山食べて、ぐっすり寝ることにします」
海未「きっと慣れない桃色談義をしたせいで頭が混乱しているのでしょう」
海未「……」
海未「ほ、穂乃果が変なことを言うからいけないんです……」
海未「穂乃果の馬鹿……///」
おしまい
-
前の記事
【ラブライブ!】イオン「キリンPET飲料」キャンペーン開催!対象商品4本購入で「ネックカバー」プレゼント!! 2020.04.01
-
次の記事
【ラブライブ!】こないだニューヨークに行ってきたよ 2020.04.01