【ラブライブ！】にこ「車の免許取ったわよ！」

凛「に、にこちゃんの車？」

絵里「認められないわぁ…」

希（アカン、怖い）

海未「誰が乗るのです？」

μ’sメンバー
>>3
>>4
>>5

にこ「早く乗んなさい！」

穂乃果「なんで私なの？」

絵里「ハラショー…」

凛「凛まだ死にたくないにゃ～…」

にこ「大丈夫よ、オートマだからそうそう変な事にはならないわ」

絵里（お婆様…私はもうダメかも知れません…）

にこ「当然でしょ、マニュアルなんていつ運転すんのよ」

絵里「やっぱりね…」

にこ「いいから行くわよ！助手席は穂乃果だからね！」

穂乃果「ええ！？助けて！海未ちゃん！ことりちゃん！」

海未「穂乃果、生きて帰って来てくださいね」

ことり「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「やだやだ！」

にこ「じゃあ出発！」ﾌﾞｫｫｫｫ!

にこ「ん？動かないわね、アクセルが弱いのかしら」ﾌﾞｫｫｫｫ!ﾌﾞｫｫｫｫｫｫｫｫ!!

凛「あわわ」

絵里「に、にこ？」

にこ「？」ﾌﾞｫｫｫｫ!

絵里「ギ、ギアがニュートラルに入ってるんじゃ…」

にこ「あ、そうね」ｶﾞｺ

絵里「あっ」

絵里「きゃあ！」ｶﾞｸﾝ

凛「わっ！？」

穂乃果「！？」ﾄﾞｺﾞｯ

穂乃果「いった…首ぶつけた…」

にこ「な、なに！？」

凛「浮いた！？」

絵里「エンジンの回転数を上げた状態でギアを変えたらこうなるに決まってるじゃない…」

にこ「あ～、まあこういう事もあるわよ」

穂乃果「助けて…死んじゃうよ…」

凛「にこちゃんなんで免許取れたにゃ…」

絵里「頼むわよ、にこ」

にこ「あはは、じゃ気を取り直して出発！」ﾌﾞｫｫｫｫ

にこ「またこれ？」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

穂乃果「何の音？」

にこ「さあ？」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

凛「ば、爆発しないよね？」

にこ「するわけないでしょ」

絵里「シートベルトも絞めてるし、一体…？」

にこ「いっつも鳴るのよ、これ」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

穂乃果「な、何…？」

絵里「何かしら？」

凛「怖いにゃ～…」

絵里「あ！」

にこ「ん？」

絵里「にこ！貴方サイドブレーキ引きっぱなし！」

にこ「え？…あっ！」ｶﾁｯ

絵里「ずっと引きずってたの…？」

にこ「あ、あはは」

穂乃果「？」

凛「音が止んだ…」

絵里「サイドブレーキが悪くなっちゃうわよ？」

にこ「気にしな～い気にしな～い！」

絵里「気にしなさいよ…」

穂乃果「よ、良かった…の？」

絵里「ええ、ひとまずはね」

凛「絵里ちゃんが居なかったら死んでたかも…」

にこ「失礼ね」

凛「自転車とかも気をつけるにゃ」

絵里「信号は歩行者の方を見て予測するのよ」

にこ「…」

穂乃果「スピード出しすぎはダメだよ」

凛「急ブレーキもダメだよ」

絵里「車線変更はミラー、目視、ウインカーをしっかりね」

にこ「…」ｲﾗｯ

凛「前見て！」

絵里「一時停止は必ずピタッと止まるのよ」

にこ「…」ｲﾗｲﾗ

穂乃果「にこちゃん！聞いてる！？」

凛「にこちゃん！聞くにゃ！」

絵里「にこ、前の車は喫煙者ね…窓を閉めて頂戴」

にこ「あんたたち！」ﾌﾞｫﾝ

にこ「うるさい！」ﾌﾞｫｫｫｫ

にこ「私の好きにさせて！」

穂乃果「でも…」

にこ「でもじゃない！」

穂乃果「うう…」

絵里「にこ、落ち着きなさい」

にこ「アンタ達に一々言われなくても分かってるのよ！」

凛「にこちゃん」

にこ「良い？運転についての口出しは今後一切禁止よ！」

穂乃果「そんなぁ…」

にこ「はぁ…はぁ…」

にこ「絵里ぃ？私今言ったわよねぇ…」

絵里「コンビニでも寄って休憩したら？」

にこ「…ま、そうね」

穂乃果「ほっ…」

凛「さっすが絵里ちゃん」

絵里「ふふっ」

にこ「ローソンでいい？」

絵里「何処でもお好きにどうぞ」

にこ「じゃあ停めるわよ…」

穂乃果「うん！」

にこ（ここはバックでカッコ良く停めて、私のテクニックを見せてやるんだから！）

絵里「にこ、私が先に降りて誘導しましょうか？」

にこ「い、要らないわよそんなの」

絵里「あらそう」

にこ（くっ、三台分の空きスペースがひとつも無いじゃないの！）

にこ（三台分のスペースがあれば、真ん中を狙えば最悪どこかには入るけど…）

にこ（落ち着いて、二台分のあそこの真ん中を狙うのよ…）

にこ（どっちかに寄ったらそこを目標に修正して…）

穂乃果「ね～まだ？」

凛「まだにゃ？」

にこ「ちょっと待ってなさい…」

絵里「…」

にこ「ああっ…」ｷｭｯ

穂乃果「どうしたの？」

凛「にこちゃん？」

にこ「な、何でもないわよ…」

絵里「穂乃果、凛」

穂乃果「ん？」

絵里「先に降りて入ってましょ」

穂乃果「あ、そうだね」

凛「なるほどにゃ」

絵里「にこ、先に降りていて良い？」

にこ「あ、うん」

絵里「それじゃ」ｶﾞﾁｬ

穂乃果「わ～い」ｶﾞﾁｬ

凛「凛も行く！」ｶﾞﾁｬ

にこ「…ふう、何か知らないけど助かったわ」

にこ「って絵里、なんで見てるのよ…」

絵里「にこ」ｺﾝｺﾝ

にこ「…何？」ｳｨｰﾝ

絵里「誘導するわ」

にこ「…」

絵里「私、一度オーライオーライってやってみたかったの」

にこ「…なら、仕方ないからやらせてあげるわ」

絵里「ありがとう」

にこ「…」

絵里「もう少し左ね」

にこ「うん」

絵里「そのまま真っ直ぐ下がって～」

にこ「う～ん！」

絵里「ハラショー、良いじゃない」

にこ「そ、そう？」

絵里「上手よ、にこ」

にこ（何よ、オーライオーライって一回も言ってないじゃない）

にこ（全く、下手くそなんだから…）

にこ「そうね」

絵里「どう？運転は」ｳｨｰﾝ

にこ「ちょっと疲れたわ」

絵里「お疲れさま」

にこ「うん」

穂乃果「あ、絵里ちゃん達来た！」

凛「遅いにゃ～」

にこ「はいはい」

穂乃果「見て！ラブライブウエハースだって」

凛「A-RISEとかイーストハートとかのカードが入ってて大人気なんだよ！」

凛「かよちんにお土産として買っていこ～っと」ｶﾞｻｶﾞｻ

絵里「そうね」

穂乃果「ね、ドーナツ買う？」

凛「うん！」

にこ「イチゴオレにしましょ」

絵里「待って」

にこ「ん？」

絵里「貴方運転慣れてないんだからペットボトルにしたら？」

にこ「なんでよ？」

絵里「蓋があった方が良いと思うわよ、こぼれないし…あと置場所にも困らないわ」

にこ「ふぅん…」

凛「ぷはー！美味しかった！」ｶﾞｺﾝ

絵里「もう飲み終わってる…」

にこ「全く、少しは落ち着きなさいよね」

絵里「にこは少し落ち着いたみたいね」

にこ「はあ？最初から落ち着いてるわよ」

絵里「そうだったわ、ごめんなさい」

にこ（何よもう…）

絵里「あ、穂乃果」

穂乃果「ん？」

絵里「前の席代わってくれない？」

穂乃果「なんで？」

絵里「車酔いしちゃって、お願い」

穂乃果「え、大丈夫？」

絵里「大丈夫よ、ありがとう」

穂乃果（酔ってるようには見えないけどなあ…）

凛「絵里ちゃんバレエやってたのに酔うの？」

絵里「バレエと車は違うみたいね」

凛「そっかあ」

絵里「さ、行きましょ」

にこ「…ええ」

にこ「うん」ﾄﾛﾄﾛ

穂乃果「でさあ、海未ちゃんがね」

凛「え～ホント？」

穂乃果「うんうん、その後ね…」

にこ「まあ、ね」

絵里「うふふ」

にこ「…」

にこ（喉渇いたけど、視線を落とせない…）

にこ「それ」ｶﾞｻｯ

にこ（あ、蓋が…両手離しはちょっと…）

絵里「貸して」ﾋｮｲ

にこ「え」

絵里「はいどうぞ」ﾊﾟｷｯ

にこ「…」

にこ「ありがとう…」

絵里「別に良いわよお礼なんて」

にこ「ん」

絵里「はい、ちゃんと飲めた？」ｷｭｯ

にこ「の、飲めたわよ」

穂乃果「にこちゃん赤ちゃんみたいだね」

凛「ホントだ、絵里ちゃんはお母さんだにゃ」

にこ「な、何言ってんのよ！」

穂乃果「前見て！」

にこ「うわっと」ｷｯ

絵里「にこ、注意しなきゃダメよ」

にこ「わかったわよ」

凛「そうだよね」

にこ（結構助手席って重要なのね…今までずっとママだったから意識してなかったわ）

絵里「にこ、後ろから原付がすり抜けて来るかも」

にこ「あっホントね」

にこ（絵里、なんでこんなに手慣れてるのよ）

絵里「どうしたの？」

にこ「ガソリンがもう無いみたい」

絵里「じゃあガソリンスタンドに行きましょ」

にこ「大丈夫かしら？ガソリンのマークが点滅してるし止まっちゃうんじゃ…」

絵里「大丈夫よ、点滅しても暫くは走るはずよ」

にこ「でも…」

にこ「…」

絵里「ガソリンを入れる人は、今のにこと同じようにランプが点滅してから給油へ向かうわよね」

にこ「うん」

絵里「つまり例外はあるにしろ、最低でも点滅してからガソリンスタンドまでの距離は走るように設計されてるはずよ」

にこ「それってどのくらいかな…」

絵里「高速道路ではだいたい20から30kmおきに給油ポイントがあると聞いた事があるわ」

絵里「高速道路を走行中エンストしたら命に関わる、逆に言えばそのくらいなら持つって事ね」

にこ「なるほど…」

にこ「うん」

絵里「だから落ち着いて、大丈夫よ」

にこ「…ありがとう」

絵里「ほら、こっち見てないで前見なさい」

にこ「…」

にこ（カッコイイわ、悔しいけど）

にこ「なんでよ？」

絵里「セルフって書いてあるわ、貴方出来ないでしょう？」

にこ「な、でき…ないわ…ね」

絵里「お店の人がやってくれる所にしましょ」

にこ「そうね」

にこ「じゃあ…」

絵里「入りましょ」
にこ「うん」

店員「ｫﾗｲｯ!ｫﾗｲｯ!」

にこ「あの人の所に行けばいいのね」

店員「ｯｼｬｰｾ!〇★￡▽＠＊？」

にこ「は？」

絵里「レギュラー満タン現金でお願いします」ﾋｮｲ

店員「ｧｰｽ!ｯｷﾞｬｧﾝﾀﾝ!」

にこ「はあ？」

絵里「この車ってレギュラーでいいのよね？」

にこ「分かんないけどいいんじゃない？」

絵里「軽自動車って全部レギュラーでいいのかしら」

にこ「…ふふっ」

絵里「？」

にこ「アンタでも知らない事があるのね」

絵里「当たり前じゃない、知らない事の方が多いわよ」

絵里「あら」

にこ「人が苦労して運転してるってのに」

絵里「寝ちゃってるわね、二人とも」

穂乃果「…」ｽﾔ

凛「…」ｽﾔ

にこ「だといいけど」

穂乃果「…にこちゃ…警察…いこ…」ｽﾔ

凛「…死なないで…にこちゃん…」ｽﾔ

にこ「失礼すぎないかしら？」

絵里「いいじゃない、夢くらい」

にこ「え？ガソリンっていくらくらいなの？」

絵里「さあ…？」

にこ「ええ！？知らないの？」

絵里「単価は書いてあるけど車にどのくらい入るかなんて分からないわよ」

にこ「…」

絵里「…」

店員「ｺﾞﾐｱﾘｬｰｽｶ?」

にこ「無いです」

店員「ｧｰｽ」

にこ「ロシアはどうでもいいけど」

絵里「まあ、私も出すから」

にこ「え？なんでアンタが出すのよ」

絵里「ドライブなんだから折半でいいわよ」

にこ「いいわよ別に」

絵里「まあいいじゃない」

にこ「いいってば」

絵里「後輩には出させないけど、私たちは先輩なんだし」

絵里「ね」

にこ「…それじゃあ」

にこ「やっぱりちょっと足りなかったわね」

絵里「はい」

にこ「2000円も要らないってば」

絵里「ほら早く、店員さん待ってるわよ」

にこ「…もう」

店員「4000円ｧｰｽ、500円ｫｶｴｼｽﾈｰ」

にこ「はい」

絵里「要らないわぁ」

にこ「いいから！」

絵里「はいはい、それじゃ貰っておくわ」

にこ「全く強情ね」

絵里「にこもね」

凛「にこちゃん…骨も…小さい…」ｽﾔ

にこ「ちょっと！何なのアンタ達！」

穂乃果「うわっ！？」

凛「燃えたはずにゃ～！？」

にこ「捕まってもないし火葬もされてない！」

絵里「あらあら起こしちゃって」

にこ「夢とはいえ我慢出来ないわ！」

穂乃果「う～ん…」

凛「そうだね～…」

絵里「大冒険だったわね」

にこ「そうね」

絵里「やっぱりなんか不思議な感じ」

にこ「？」

絵里「同級生が車を運転してるなんて」

にこ「そうよねえ…」

絵里「大人って感じね」

にこ「ふふん」

絵里「なに？」

にこ「…今日は」

絵里「…」

にこ「…」

にこ「…なんでもない」

絵里「そう、分かったわ」

にこ「…」

にこ（分かったわ、か…）

にこ（絵里のそういう所、ホンット…）

にこ（…ふふ）

絵里「…」ﾆｺｯ

海未「穂乃果！無事でしたか！」

ことり「穂乃果ちゃん！」

凛「かよちん、これお土産」

花陽「わぁ、ラブライブウエハースだ！ありがとう凛ちゃん」

希「良かったね無事で」

絵里「にこの運転も悪くないわよ」

にこ「それじゃ私は車を置きに帰るわね」

絵里「ええ、それじゃまた明日」

にこ「じゃあね～…」ﾌﾞﾛﾛ…

希「どうしたん？」

絵里「あ！財布車に起きっぱなし！」

希「あちゃ」

・・・・・・

・・・

にこ「あ、絵里の財布」

にこ「ふふ、ばーか」

絵里「え？どうやって？」

真姫「私のバイクで二人乗りして」

7人「バイク！？」

海未「誰が乗るのです？」

μ’sメンバー

>>

おしまい

免許取得が16歳としても二人乗り出来るのは1年後のはず
彼氏いない歴17年かな？