【ラブライブ!】海未「空の箱に生きたネコを入れます」ことり「うん」
- 2020.04.02
- SS

ことり「えっ……かわいそう……」
海未「すると、箱の中のは毒ガスが出ているか出ていないか」
海未「言い換えれば、ネコは生きているか死んでいるか。そのどちらかですよね」
ことり「うん」
海未「つまり箱の中では、ネコは死んでいて、かつ生きてるんです」
ことり「うんうん」
海未「そこで、私は考えました」
海未「まったく同じ二つの箱を用意して、一つの箱に穂乃果を。もう片方に凛を入れます」
ことり「え…………それで?」
海未「二つの箱を素早く混ぜて、どちらか一つを開けることにします」
ことり「………………あっ」
ことり「ま、まさか―――」
海未「そうです!箱の中は穂乃果でかつ凛なんです!」
ことり「す、すごい!つまり箱を愛でれば……」
海未「ええ、穂乃果と凛を同時に愛でたことになります!」
ことり「海未ちゃん天才!」
海未「ふふん!さっそく箱を用意しましょう」
ことり「うん!」
海未「どうしましたか?」
ことり「もう片方の箱はどうなってるの?」
海未「もう片方も同じです。穂乃果かつ凛です」
ことり「……と、ということは!」
海未「ということは……?」
ことり「穂乃果ちゃんは、二つの箱に同時に存在してるっ!」
海未「あ…………ああっ!その通りです!!」
ことり「穂乃果ちゃんが!」
海未「増えてます!」
海未「ええ!今世紀最大の発見です!箱と凛を用意すれば……」
ことり「穂乃果ちゃんを二人に増やせる!!ついでに凛ちゃんも」
海未「こうしちゃいられませんよ!早く用意しましょう!」
ことり「うん!」
――バタン
絵里「話は聞かせてもらったわ!」
ことり「絵里ちゃん!」
絵里「確かにそれで穂乃果は二人になるわ」
海未「はい!すごいでしょう?」
絵里「ふふ……まだまだ甘いわね」
ことり「な、なんだって……」
絵里「そこにもう一つ箱を用意。中には花陽入れてシャッフルするの」
ことり「ま、まさか―――」
絵里「そうよ!三つの箱は全て、穂乃果かつ凛かつ花陽!!」
海未「なんですって!」
絵里「ええ!さらに箱を用意して、にこを入れて混ぜれば―――」
海未「なっ!四人!」
絵里「さらにさらに!箱を加えて三つ用意して、中に真姫と希、私を入れて混ぜれば―――!」
ことり「穂乃果ちゃんが五人、六人……ええと……いっぱい!!」
絵里「そう!つまり箱と中に入れる人さえ集めれば、穂乃果をいくらでも増やせるのよ!!」
海未「さ、さすがKKE!かしこいかわいいエリーチカです!!」
ことり「KKE!KKE!」
絵里「ふふっ!」
――バタン
希「話は聞かせてもらった!」
ことり「希ちゃん!」
スゲェ!
絵里「でしょう?しかも無制限に!」
希「甘い。甘すぎやん?エリち!」
ことり「な、なんだって……」
希「増やすには、中に入れる人が必要やん?」
海未「そうですね……増やすには人数が必要です」
希「ふふふ…………実はいらないんよ。穂乃果ちゃんと箱さえあれば!」
海未「なななんですって!」
絵里「そんなバカなこと、あるわけないわ!」
ことり「うんうん」
希「そのうち一つの箱を選ぶやん?その中に穂乃果ちゃんは?」
絵里「いるかもしれないし、いないかもしれない…………はっ!」
希「さすがエリち。もう気づいたみたいやね」
海未「まさか…………」
希「そう。空箱含め、全ての箱が穂乃果ちゃんなんよ!」
ことり「しゅ……しゅごい!」
海未「なんと!私たちの近くにこんな大天才が!!」
――バタン
真姫「話は聞かせてもらったわよ!」
ことり「真姫ちゃん!」
希「そうやん?箱さえあれば!」
真姫「むふふ……いらないのよ、箱もね!」
ことり「な、なんだって……」
真姫「穂乃果と閉じられた空間さえあれば十分よ」
絵里「どういうことなの……?」
真姫「たとえば体育館に、目をつむったまま寝ころぶでしょう?」
海未「ええ」
真姫「そのあと、穂乃果に目にもとまらぬ速さで体育館内を動いてもらう」
ことり「な、なにがおこるの……」
希「いるかもしれないし、いないかもしれない…………はっ!」
真姫「気づいたようね!」
海未「まさか…………」
真姫「そうよ!体育館全てが穂乃果なの!」
ことり「ああ!なんてこと!」
絵里「神はなんという大大天才を生んだの!!」
――バタン
凛「話は聞かせてもらったにゃ!」
ことり「凛ちゃん!」
真姫「でっしょー?箱も何もいらないわ!」
凛「そう、なんにもいらないんだよ。体育館も!」
ことり「な、なんだって……」
凛「穂乃果ちゃんがいればそれでいいの」
絵里「どどどどいうことなの!?」
凛「簡単な話にゃ」
凛「例えば今から屋上に行って、みんなで目をつむる」
海未「はい」
凛「そして、穂乃果ちゃんに超高速で飛び回ってもらうとする」
真姫「ええ。それで……なんだって言うのよ」
海未「いるかもしれないし、いないかもしません…………」
凛「そう。目の前にいるかもしれないし、いないかもしれない。そして、同時に――」
凛「凛のお母さんや、真姫ちゃんのお父さんの目の前にいるかもしれないにゃ!」
希「んん!?ま、まま、まさか……」
真姫「そんな―――!」
凛「地球上、どこにでも穂乃果ちゃんは存在するんだにゃ!」
海未「し、信じられません!」
ことり「ま、待って!と、言うことは…………」
凛「うん。凛たちの生きている地球。その全てが穂乃果ちゃんで満たされているんだよ!!」
絵里「あ……ああ………あぁ……」ガクガク
希「あかん…………凛ちゃん…………人類には早すぎやん……」
――バタン
にこ「話は聞かせてもらったニコ!」
ことり「にこちゃん!」
凛「そうだよ!間違いない!」
にこ「ふふ……甘いわ、凛!穂乃果は地球だけじゃないのよ!」
ことり「な、なんだって……」
海未「ど、どど、どういうことですか?」
にこ「飛び回る穂乃果。それは本当に地球内だけのことかしら?」
絵里「ち、地球内だけじゃないっていうの!?」
にこ「そうよ!」
真姫「でも、それなら……ど、ど、どこを飛ぶって言うのよ!」
にこ「宇宙ナンバー1アイドルのにこにとって、これは簡単な問題!」
絵里「宇宙ナンバー1アイド――――ああっ!」
にこ「さすが絵里ね。もう気づいたみたいじゃない」
海未「………………はっ!」
にこ「海未も気づいたようね……この世界の真理に……」
凛「でも、まさか…………そんな……」
真姫「だ、だめよ……そんなはずは…………」
にこ「そうよ、穂乃果は宇宙にまで拡散している。つまり―――」
にこ「穂乃果は――そう、穂乃果は宇宙なのよ!」
希「う…………そ…………や……ん……」
絵里「こんなことって…………あ……ああああ!」ガクガクガク
真姫「信じられない…………穂乃果は宇宙だったなんて……」
凛「きっと、宇宙を駆け巡っているんだにゃ……」
真姫「夜空に瞬く星々も、また穂乃果だったのね…………」
にこ「だけど、きっと穂乃果は、にこたちの目の前に姿を現すはずよ」
海未「みんな、目をつむってみましょう」
希「次に目を開けた時、穂乃果ちゃんがいるかもわからんもんね」
絵里「ええ、それじゃあみんなで宇宙の穂乃果に想いを馳せて――」
――バタン
穂乃果「みんな遅れてごめん!」
花陽「ごめんさい!」
ことり「あっ!宇宙だよ!?今まさに宇宙来たよ!?」
穂乃果「え?う、うん」
花陽「な、何の話なの?」
凛「かよちん、穂乃果ちゃんは宇宙だったんだにゃ……」
希「ウチらは毎日、宇宙と練習していたんや…………」
花陽「え?ええっ?」
穂乃果「み、みんな怒ってる?ごめんね、ちょっと花陽ちゃんと……」
真姫「花陽と二人で宇宙を駆け巡っていたのね?そう、壮大な星々を渡り行く旅に――」
花陽「旅?うん、旅してた……っていうのかな……」
穂乃果「そ、そうだね…………」
絵里「やっぱりそうなのね?穂乃果は宇宙で――」
花陽「そ、その……おなかがすいちゃったから……」
穂乃果「おやつをもとめて二人旅を……えへへ……ごめん!」
絵里「………………」
にこ「練習するわよ」
海未「はい」
ことり「うん」
おわり
つまりほのかわいいってことだろ?
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