【ラブライブ!】ことり「ここ…どこなの…」
- 2020.04.02
- SS

ドアの閉まる音がする
目が覚めると知らない世界だった。
辺りは真っ暗
ことり「ここ…どこなの…」
一人呟く
すると声が聞こえてきた
「あ、ことりちゃん。目ぇさめたん?」
聞きなれた声がする
暖かくて、優しい声
ドアの閉まる音がする
目が覚めると知らない世界だった。
辺りは真っ暗
「あ、ことりちゃん。目ぇさめたん?」
聞きなれた声がする
暖かくて、優しい声
ことり「の、希ちゃん…?」
知っている声を聞いて思わず涙ぐむ
ことり「希ちゃ…っ!そ、そういうのは全然大丈夫…」
希「そっか、よかった」
ことり「そ、それで希ちゃん。ここは…?」
目が慣れてきて改めて希ちゃんを見る
そこで驚くべき光景をみた
ことり「…希…ちゃん、う、…浮いてない…?」
希ちゃんはそういうと私の回りをくるっと飛んで見せた。
もっとよくみると希ちゃんは不思議な格好をしている
…魔女?のコスプレ?
いつかのハロウィンの時みたいな
よくにあってる…けど…
ことり「もう…なにがどうなって…」
希「じゃあ、説明しようかな」
希ちゃんが地面に降りてきた
ことり「…」フリフリ
私は首を横に降った
希「んー、じゃあなんでここに来たかは?」
ことり「…わかんない」
希「…じゃあ、覚えてることってある?」
ことり「覚えてる…こと?」
ことり「うん、覚えてるよ。希ちゃんは女子高生で、おんなじ部活で…μ’sを作ってくれて…練習したことも、大会で優勝して一緒に海外にいったことも覚えてるよ」
希「それだけ?」
ことり「それだけ…ではないよ、沢山希ちゃんのも、μ’sの思いでもあるよ?」
ことり「もちろん、穂乃果ちゃんたちのことも…忘れてない」
希「…そっか」
ことり「希ちゃん、ここはどこなの?教えて…ことり怖い…」
希「…うん。じゃあ」
すると希ちゃんは着けていた大きいマントを私に渡した
ことり「…え?」
ことり「やっ?!//」
私は自分を見た
希ちゃんの言うとおり下着も何もつけていなかった
希「気づいてなかったんやね…」
ことり「うぅ…//」
希「とりあえず、それ巻いて。ついてきて?」
ことり「わかった…」
希ちゃんの後をついて歩く
お化けもでそう
絵里ちゃんが来たら泣いちゃうじゃないかな
地面は土…というか岩
裸足だから足が痛い、ごつごつしてる
よくわからない状況で、よくわからない場所
よくわからなくて怖いけど、希ちゃんのがいるから多少は怖くない…かな
けどやっぱり…怖いよ…
希「ことりちゃん、ついたよ」
希ちゃんに声をかけられはっとする
ことり「ここは…小屋?」
希「まぁ入って」
そういわれ半ば強引に小屋に入れられる
あとは小さい棚があるだけの空間だった
ことり「ここは…」
希「ここはウチの家」
ことり「え?希ちゃんの家はマンションじゃ」
希「表世界ではそうやね」
ことり「…意味がよく…?」
希「後で説明するから…とりあえず、着替えてからやね」
そういうと希ちゃんはクローゼットを開ける
希「はい」
ことり「え?ことり?」
希「何時までもマント巻いたのじゃ嫌やん?」
ことり「あっうん…」
てっきり希ちゃんが着替えるのかと思ってた。
希「はい、下着も」
ことり「ありがとう…」
私は手渡された下着を履いて、ワンピースを着る
白いノースリーブスのワンピース
レースがついてて女の子らしくて
羽のように軽くて柔らかい
どこか懐かしい感じがした
希「…サイズぴったりやね」
希「…じゃあ、話に入ろうか。ここ座って」
希ちゃんはベットに座り、ポンポンと隣を叩く
私はそれにしたがい座る
希「えっと…さっきはどこまで聞いたっけ?」
ことり「ここがどこか、なぜここに来たのかって言うのと…覚えてることは?って」
希「そうやったね。…じゃあウチ、なにに見える?」
希「うん、正解」
ことり「え?えっ?」
希ちゃん…が魔女?
確かに魔女っぽい格好はしてて
そう見えるけど…
ことり「…ちょっと待って、ことりの知ってる希ちゃんは普通の女子高生で、一緒に部活を…えぇ?」
ことり「…魔女って本気でいってない…よね?」
希「本気やで」
ことり「えっ、ええぇ~?」
私が混乱していると
コホン、希ちゃんが咳払いをする
希「ことりちゃん、よく聞いてね」
ことり「う、うん」
希「ことりちゃん、ここはね。亡くなった…つまり死んじゃった人が集まる場所なんよ」
ことり「…え?」
言っている意味がわからない
この世界に来てからわからないことだらけだったけど
今いわれたことが一番意味わからない…
希「…ショックだったよね」
ことり「ショック、っていうか…なんかその言われてることがよくわからないよ…」
ことり「冗談だよね?ね?」
希「ううん…本当のこと」
ことり「そっそんな…」
自然と涙が溢れてくる
希「…そうやね」
ことり「ことり死にたくない…っ死にたくなかったよっ…」
涙が溢れて止まらない
希ちゃんは優しく抱き締めてくれた
ことり「うぐっ…うえぇっ…」
ことりはもう死んでいる
泣いたって…生き返れる訳がない
だけど悲しいよ…
希ちゃんはしばらく抱き締めていてくれた
ことり「…ちょっとは」
希「そっか」
ことり「ねぇ…希ちゃんも、死んじゃってる…の?」
希「ウチは……どっちなんだろう」
ことり「…え?」
希「…この話はあとで、とりあえずこの世界のこと話していい?」
ことり「うん…」
希「この世界はさっきいったとおり、死んじゃった人が集まるところ」
希「ことりちゃんはなんで死んじゃったか覚えてない…よね」
ことり「うんさっぱり…なんにも」
ことり「うん…」
希「それで…人質に、なっちゃったんよ」
ことり「あ…」
そう言われて思い出す
私が死んだ日のこと
1度断ったところからまた声をかけて貰えて
卒業してすぐ海外へ飛び立った
忙しかったけど楽しくて幸せで頑張った
3ヶ月がたったときに頑張ったからって日本へ一旦帰れることになって
みんなが待ってる日本に帰った。
そしてまた日本から海外へいくとき
テロに巻き込まれて…それで…
ことり「…」
希「…」ワシッ
ことり「ふぇっ?!ご、ごめ…」
希「ううん、…思い出した?」
ことり「うん…けど死んじゃうとき痛くなかったの、そこは幸せかな…」
希「そっか…」
希「それでね、死んじゃったあとは普通ここにはこないんよ」
ことり「そうなの?」
希「うん、普通はみんな天国にいくよ」
ことり「じゃあなんでことりはここに…」
ことり「未練?」
希「そう、未練がある人は天国にいけないでここに来るんよ」
希「しかも…未練を断たないとここからは出られない」
ことり「えっ?!」
希「天国は人生を生き抜いて、もう満足、って人とかがいく場所なんよ」
希「だから、ことりちゃんみたいに急に死んじゃった人は…」
ことり「そっ…かぁ…」
ことり「希ちゃんはなんでそんなこと知ってるの?」
希「…魔女だから」
ことり「それさっきもいってたね…」
希「うん…」
希「普段のウチはことりちゃんの知ってるとうり女子高生…じゃなくてもう女子大生やね」
ことり「うん…」
希「現世でのウチは魔女ってことを覚えてない。だけど夜眠るとここに来るんよ」
ことり「そうなんだ、けど覚えてないんじゃ…」
希「ここに来るとすべて思い出すんよ。今までどんな人を見送ってきたか、とかそんなことまで」
希「こっちの世界でウチが眠ったら現世のウチが目覚める。記憶はリセットされてるけどね」
ことり「そ、そうだったんだ…」
なんだか難しい話を聞かされてるようで混乱する
ことり「けど…それじゃ希ちゃん、休めないんじゃ」
ことり「う、うん…?」
希「だから、身体的疲労はあんまないんよ。現世にいるときはこっちの記憶もないからただ普通に寝てるだけ」
ことり「なるほどぉ~」
希「それに、ウチ以外にも魔女はいるんよ。毎晩来る訳じゃないし」
ことり「そうなんだ。」
希「だから心配は無用無用!!」
ことり「えへへ…」
希ちゃんの明るさに、ちょっとこころが和らぐ
希「色々あって疲れたもんね、そろそろねよか?」
ことり「あっ、普通に寝れるんだね」
希「そりゃ普通にねれるよ~…そうだ。」
ことり「ん?」
希「ウチがこの世界で寝た場合は現世では普通に生活するんやけど…」
ことり「あ、ことりの場合は…?」
希「ことりちゃんの場合は…幽霊ってことになるかな、姿は皆には見えないけど現世に行けるよ。」
希「それで、現世のウチが寝たらことりちゃんも幽霊解除」
ことり「そっかぁ、色々教えてくれてありがとう」
ことり「えへへ…」
希「じゃ、寝よ!ベット1つしかないけど…いい?」
ことり「うんっ、希ちゃんと一緒がいいな」
希「ふふよかった。」
私は希ちゃんと一緒にベットに入った
希ちゃんは私のことぎゅーって抱き締めてくれた
暖かくて気持ちいいなぁ
死んじゃったなんて、信じたくない…
ことり「…そうだ希ちゃん、寝る前に1つ…いい?」
ことり「この世界の…名前とかある?」
希「あぁ、いってなかったっけ…この世界はね」
希「LOVELESS WORLD っていうんよ」
ことり「らぶ…れす…」
希「なんでこんな名前なのかはウチにもわかんないや…」
ことり「不思議な名前だね…ありがとう」
希「ふふ、いいえ。じゃあおやすみ」
ことり「おやすみなさい。」
皆に会えるのは嬉しい
けど、死んじゃったって現実を目の当たりにしちゃうかな?
でも、しょうがないよね…
またNYのチーズケーキ食べたいなぁ…
みんなで踊ったりもしたい…
ことりの未練ってなんなんだろう
思い出せると…いいな…
そう思ってる間に私は眠りについた
おわれ
風邪引いてるとしっちゃかめっちゃかな夢見ますね
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