【ラブライブ!】穂乃果「海未ちゃんを!」ことり「困らせ!」絵里「たい!」
- 2020.04.02
- SS

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん」
穂乃果「ことりちゃん聞いてよ!海未ちゃんてば酷いんだよ!!」
ことり「くすっ、また喧嘩してるの?」
穂乃果「喧嘩じゃないもん!海未ちゃんが100%悪いもん!」
ことり「うふふ、何があったの?」
穂乃果「あのね、穂乃果、今夜観たいテレビがあって明日の朝練起きられる自信がなかったから、海未ちゃんに起こしてーってお願いしたの」
穂乃果「そしたら……」
海未『駄目です。夜更かしをするのは穂乃果の都合でしょう。それならちゃんと自分の力で起きるべきです』
穂乃果「って……」
ことり「それは……海未ちゃんが正しい気も……」
ことり「じゃあなぁに?」
穂乃果「明日起きるのは頑張るよ!でも悔しいじゃん!」
ことり「え?」
穂乃果「穂乃果のお願いを海未ちゃんは足蹴にしたんだよ!!穂乃果も海未ちゃんのお願いを断りたい!!」
ことり「う、うん……?」
穂乃果「なのに、なのに!!! 海未ちゃん酷いの!!一回も穂乃果のこと頼ってこないの!!!」
穂乃果「つまり海未ちゃんは穂乃果のこと友達だって思ってないんだよ!!」
穂乃果「オーイオイオイオイ……」ビエーン
ことり「ええっと、要するに海未ちゃんが穂乃果ちゃんのことを頼る状況をつくればいいんだよね」
穂乃果「うん……」グスッ
ことり「それなら私に任せて!!」チュチュン
穂乃果「ことりちゃん…! うわーん!私の友達はことりちゃんだけだよー!」ダキッ
ことり「今日の穂乃果ちゃん、なんだか話の飛躍が凄まじいね」ヨシヨシ
絵里「やめなさいよ穂乃果。そんなの海未が可哀想でしょ?」
穂乃果「だって、海未ちゃんが悪いんだもん……」ブスー
絵里「それにことりまで……ことりが穂乃果のこと止めてあげないでどうするのよ」
絵里「そもそもなんで私に?イタズラなら希とかに……」
ことり「絵里ちゃん」ズイ
絵里(ちょ…!顔ちかっ///)
ことり「マケミちゃん、見たくないの?」ボソッ
絵里「な、何言って……」
ポワーン
海未『え、絵里ぃ! 助けてくださいぃ……』エグエグ
絵里「」ゴクリ
絵里「……ことり」スッ
ことり「絵里ちゃん」スッ
ガシィッ
穂乃果「やったぜ」
絵里「早速作戦1よ」ズビシッ
穂乃果「絵里ちゃんなに持ってるの?」
絵里「ふふん、これは海未の筆箱から抜き取った消しゴムよ」
ことり「これから海未ちゃんは、みんなが揃うまでの間作詞をしようとしてるの」
絵里「でも、消しゴムが無かったらどうなるかしら?」
穂乃果「はっ!間違っても直せないよ!」
ことり「そこですかさず穂乃果ちゃんが自分の消しゴムをアピール!」
絵里「貸してくれという海未のお願いを断る!」
穂乃果「なんて恐ろしい作戦なんだ……!」ガクガク
こと絵里「そして!」
ポワーン
海未『ああ、もうこの世のおしまいです……私は人生負け組です……』ガックシ
こと絵里「」ゾクゾクゾクッ
穂乃果「なにこわい」
ガチャ
海未「あ、穂乃果。すみません、これから作詞のために集中するので、あまり構ってあげられません」
穂乃果「いいよ海未ちゃん。私宿題やってるから」
海未「! 穂乃果が宿題を!!?」ガタタッ
穂乃果「た、たまには穂乃果だってちゃんとするの! 海未ちゃんは集中してて!」
海未「そ、そうですよね……すみません取り乱したりして」
ガサゴソ
海未「おや? 筆箱の中に消しゴムがありませんね」
絵里(順調のようね)
ことり(ことりワクワクしてきたよ)
絵里(下手かっ!!)
ことり(ことりハラハラしてきたよ)
海未「……まあいいでしょう、きっとどこかで落としてしまったのですね」
絵里(あら?筆箱をしまっちゃったわ)
ことり(でも、カバンからまた何か取り出したよ)
海未「よし、やりますか」
穂乃果「う、海未ちゃん……それ……」アワワ
海未「ああ、たまには趣旨を変えて、こういうのもありかなと」
絵里(も、毛筆だー!!)
ことり(それはずるいよ海未ちゃんーー!!)
海未「やはり墨の香りは気が引き締まりますね。穂乃果もそう思いませんか……って」
海未「いない……」シュン
絵里「気を取り直して作戦2よ!」ズビシッ
穂乃果「その見覚えのあるタオルはまさか」
絵里「そう、海未の汗ふきタオルよ」
ことり「これから激しいダンスの練習があるのに汗を拭けない海未ちゃん」
絵里「そこで颯爽とタオルを二枚持った穂乃果が現れる!」
ことり「当然タオルを欲しがる海未ちゃん。だけど穂乃果ちゃんの喉に詰まってるのはNOの一言だけ!」
穂乃果「悪魔だ……!悪魔がここにいるよぅ……!」ガタガタ
こと絵里「そして!」
海未『悔しい…!汗も拭えぬ乙女など、それはもう人間でないことと同義!うあああ!』ガンッガンッ
こと絵里「」ゾクゾクゾクッ
穂乃果「やだこわい」
海未「はい…確かにカバンに入れたはずなのですが……」ガサゴソ
凛「凛、今日間違えて二つ持ってきちゃったから貸してあげるよ~」
海未「本当ですか?ありがとうございます」
絵里「ああああああああ!!!!」
ことり「りりりりりり凛ちゃああああああん!!」
凛「にゃ? 呼んだかにゃ?」
穂乃果「おわりだよもう」
絵里「作戦3!」ズビシッ
穂乃果「そこに居る謎の覆面は一体」
絵里「ノゾミール星人よ」
穂乃果「え?」
希「ノゾミール星人や」
穂乃果「いや、希ちゃ…ことり「ノゾミール星人だよ」
穂乃果「そうなんだ」
絵里「部室にこのノゾミール星人を派遣します」
希「ワシワシMAXワシワシMAX」ワシワシ
絵里「だけど穂乃果は知らんぷり」
穂乃果「ねえねえ、これって」
こと絵里「そして!」
海未『ノゾミール星人ごときに遅れをとるとは武士の名が廃る…! 切腹以外ありません……』
こと絵里「」ゾクゾクゾクッ
穂乃果「ねえってば」
こと絵里「」ゾクゾクゾクッ
穂乃果「この二人絶対やばい」
海未「結構な量の汗を拭いたつもりなのですが、タオルから未だに凛の匂いがします。不思議ですよね」クンクン
穂乃果「海未ちゃんのスケべ」
海未「なっ……/// 何故そういう発想になるのですか……!!」
穂乃果「知らなーい」ツーン
海未「……もしかしてまだ朝のこと怒ってます?」
穂乃果「違うもーん」ツーン
海未「もうっ! 私は穂乃果のためを思って……」
ガチャ
希「ワシワシMAXワシワシMAX」ワシワシ
海未「ひっ!」
穂乃果「ひえ」ビクッ
海未「こ、こないでください!!」ドゴォッ
希「ごふっ……!!」
絵里「希ーーーーー!!!!」
ことり「希ちゃああああああん!!!」
穂乃果「や、やっぱり…」アワワワワワ
海未「だ、大丈夫ですか穂乃果!!」
海未「って……またいませんね。不審者もいつの間にか……」
海未「なんだったのでしょう……」
絵里「作戦よぉんっ!!!」ズビシッ
穂乃果「希ちゃんは大丈夫だったの?」
絵里「私が焼肉をご馳走することになった以外は何の問題もないわ!」グッ
ことり「海未ちゃんが強いってことすっかり忘れちゃってたよ」
穂乃果「私は言おうとしたよ」
絵里「こうなったらもう強硬手段よ」
穂乃果「ふむ」
絵里「海未を部室に閉じ込める」
穂乃果「……なんかさっきから脱線してない?」
絵里「十分後、扉にこの板を打ち付けるわ。直前まで穂乃果は海未を足止めして、うまいこと逃げ出して」
絵里「いいわことり、言わないでわかってる。今回の作戦はマケミプロジェクトとは少し違うこと。でも……」
絵里「私はもう海未を困らせられたらそれでいい!!!」ドンッ
ことり「感動したっ!!!!!」
絵里「ことりっ」
ことり「絵里ちゃんっ」
ガシィッ
穂乃果「穂乃果はこの二人を頼って失敗したと思ってるよ」
穂乃果「でね~、それでね~」エヘヘ
海未「うふふ」
カンッカンッカンッカンッ
海未「おや、何の音でしょうか」
穂乃果「あああ~!!!!」ガタンッ
海未「穂乃果?」
穂乃果「なな、なんでもないよ!」
穂乃果(おしゃべりに夢中になりすぎた~!!)ガビーン
穂乃果(し、しかもこんなときに限ってトイレに行きたくなってきたし……)モジモジ
海未「穂乃果?もしかしてトイレに行きたいのですか?」
穂乃果「えっ…と、その、うん……」
海未「私のことなんて構わずに行っても良かったのですよ?」クスッ
穂乃果「いや、ちょっともう遅いかなー、なんて……」アハハ
穂乃果「え、へへ……着いてこられるなら、というかむしろ連れてって欲しいというか……」
海未「仕方ないですね。今日は特別です。一緒に行ってあげますよ」
ガチャ
海未「ん」
ガチャガチャ
海未「あ、あれ?」
穂乃果「」アワワワワワ
海未「扉が開きません……立て付けが悪いのでしょうか……」
海未「どうしましょうほの……穂乃果!?」
穂乃果「ゥ…ンミチャ……やばい……」プルプル
海未「ええ!?」
穂乃果(し、新発売だからってアセロラジュースなんて買うんじゃなかった……穂乃果の馬鹿馬鹿馬鹿!!)プルプル
海未「どどど、どうしましょう……!!」
ガチャガチャガチャ
穂乃果「ぅうう……!!」ブルッ
穂乃果「うみちゃぁん……」グスッ
海未「……仕方ありません」
海未「すぅううう…………っせいっ!!!!!!」ドゴォッ
にこ「うん!ちょっとブログをにこにこぉっと更新してから帰るにこ♡」
真姫「そう、なら私も残ってようかしら…ってあら?」
にこ「なにこの板」
にこ「それで隠れてるつもりなのか知らないけど……絵里ー!これなにか知ってるー?」
絵里「!? し、しらないわ!!」ササッ
にこ「……怪しいわね」
バコォッ
にこ「に”ごぉ!!!」ゴフッ
真姫「ニコチャアアアアアアアン!!!」
絵里「にこおおおおお!!!?」
ことり「にこちゃあああああああん!!!」
穂乃果「開いた!!トイレトイレトイレー!!!」ダダダダ
ことり「わああん!」ビエーン
真姫「ニコチャアアアアアアアン」ニコチャアアン
絵里「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」アセアセ
にこ「」ピクピク
海未「ひっ!! 一体何が…!!?」
穂乃果「絵里ちゃん左のほっぺた赤いけど大丈夫?」
絵里「ええ、焼肉をご馳走する人数が一人増えたこと以外は何の問題もないわ!!」グッ
ことり「にこちゃん、なんともなくて良かったよぉ」ホッ
穂乃果「ところで、穂乃果も閉じ込められてるってわかってたなら、どうして助けてくれなかったの?」ブスー
ことり「おトイレを我慢してる穂乃果ちゃんが可愛かったからっていうのは内緒だから言えないんだ。ごめんね穂乃果ちゃん」
穂乃果「言ってる言ってる」
穂乃果「そんな~」
絵里「だってほら、私の両腕を掴んでる人達が見えるでしょ?」
希「三年生組で焼肉なんてワクワクやんなぁ♪」グイッ
にこ「ほら絵里、早くいくわよ」グイッ
絵里「さようならことり。マケミプロジェクトは全てあなたに託すわ」ズルズルズルズル
ことり「うんっ……!ことり、頑張るよ!!」
ことり「ぴぃっ!!」ビクン
穂乃果「やばいのがきた」
海未「絵里から全てを聞いたにこから全部聞きました。まさかことり、あなたが一枚噛んでいたとは」
ことり「ご、ごめんなさぁい」
海未「これは少しお灸をすえる必要がありますね」
ことり「ひぃ……!!」ガタガタ
海未「罰として……」
ことり「」プルプル
海未「買い物に付き合ってください」
ことり「……え?」パチクリ
海未「私に直接的な非はないとはいえ、二人には痛い思いをさせてしまいましたから、何かお詫びの品をと」
ことり「そ、それならことりがお金出すよ!!ことりがほとんど悪いみたいなものだし!!」
ことり「うんっ!!」
穂乃果「めでたしめでたし」
海未「何責任逃れしようとしてるのですか」ヌッ
穂乃果「人生そんなに甘くないね」
海未「元はと言えばあなたが元凶でしょう」
穂乃果「海未ちゃんが悪いんじゃん!!」ブーブー
海未「穂乃果」
穂乃果「」
海未「……もう、本当に穂乃果は馬鹿ですね」
穂乃果「う、海未ちゃんの方が馬鹿だもん…」グスッ
海未「ほら、穂乃果も行きますよ」
穂乃果「……?」エグエグ
海未「三人揃わないと、つまらないでしょう?」ニコッ
穂乃こと「ンミチャ……!!!」
海未「ああっ、二人して抱きつかないでくださいよ、重いです」
あはははは うふふふふ
絵里「ね、ねねね、もうひっくり返してもいいかしら!!」
希「それは今焼き始めたばっかやん」フフッ
絵里「あ! じゃああれはもう食べられる!?」
にこ「そうね、食べてもいいわよ」
絵里「やった! ふー、ふーっ……あつっ!!」
希「あはは、何やってるん絵里ち」
絵里「焼肉ってこんなに楽しいものだったのね!! ほら、どんどん焼きましょう!」
希「あ、そんなに脂の多いものたくさんいれたら……」
絵里「きゃー!炎があがったわ!!にこ!お水お水!!」
にこ「全く、こういうときは水じゃなくて氷を少しいれるのよ」ヒョイヒョイ
絵里「ほんとだ炎が弱まったわ!!」
絵里「ハラショー!!さすがにこね!!」キャッキャッ
にこ「結局、馬鹿騒ぎがしたかっただけなのかもね」クスッ
絵里「何してるの? 二人とも早く食べないと私が全部食べちゃうわよ?」モグモグ
希「あ!そうはさせるか!」パシ
にこ「ちょっと!それ私が育ててたやつ!!」
希「甘いなにこっち。ここは戦場なんやで」パクッ
希「うまぁ♡」
にこ「ぐぬぬぬぬ……いいじゃない!やってやるわよ!」パシパク
希「ああ!ウチのかわいいカルビさん!!」
にこ「あぁん♡プリティにこちゃんにぴったりなおいしさ~♡」
絵里「うふふ、楽しいわね! 楽しいわね!!」ニコニコ
あはははは うふふふふ
海未「っせい!!!」ガラガラガラ
カラン
海未「んなぁっ!!!」
「あちゃー、残念ハズレだ!はいティッシュ」
海未「ううっ……折角二人が福引券を私に託してくれたというのに、外してしまうなんて……!!」ガックシ
ことり「」ゾクゾクゾクッ
穂乃果「んん、結果オーライだよ」
おしまい
乙
乙です
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