【ラブライブ!】凛「やだやだぁ!男の人なんて嫌いだにゃ~!」
- 2020.04.03
- SS

凛「一生独身でもいいもん!それに、凛にはかよちんがいるし!」
真姫「はぁ……花陽がいてくれるのはまた別の話でしょ?」
凛「男の人と結婚なんかしたくないよぉ!」
真姫「なんでそんなに男が嫌いなのよ」
凛「だ、だって……付き合い始めたら男の人ってすぐ乱暴するんでしょ?ことりちゃんもそう教えてくれたよ」
真姫「全く……ことり、何てこと言うのよ。そんなの極々一部のケースにすぎないわ」
凛「やだぁ!そんなのやだ!」
真姫「わがままばっかり言って、もう!」
真姫「そんな嘘に騙されちゃダメよ、もうっ!だいたい凛だって両親が結婚したおかげで産まれて来たんじゃないの」
凛「あっ、確かに……」
真姫「わかった?男の人を嫌いってことは、パパのことも嫌いって言うことなのよ?凛のパパは悪い人なの?」
凛「り、凛のお父さんは……優しい人だよ」
真姫「そうでしょ。だから悪い男に引っかからず、そういう優しい男の人を探せばいいのよ」
凛「でも、そんなの結婚する前からわかんないよ!」
真姫「だから慎重になる必要があるのよ、相手の方だって凛がどんなお嫁さんになるか分からないんだからお互い様でしょ?」
凛「ち、ちがうにゃ、真姫ちゃんはまちがってる」
真姫「どこが間違ってるのよ!」
凛「男の人は、男の人は乱暴なんだにゃーー!」
真姫「ま、待ちなさい凛っ!」
凛「真姫ちゃんも、かよちんも、絵里ちゃんも、希ちゃんも、にこちゃんも……みんな結婚しちゃうの?」
凛「男の人と、キスしたり……一緒にお風呂に入ったり、寝たりするの?」
凛「やだよぉ、そんなのやだぁ……うっ……うっ……」
海未「凛」
凛「海未ちゃん」
海未「どうしました?こんなところで泣いて……」
凛「海未ちゃんっ!海未ちゃん……真姫ちゃんが……」
海未「ふむふむ……なるほど。わかりました。ことり、どう思います?」
ことり「うん。それは真姫ちゃんが間違えてるね」
海未「そうですよね。私もそう思います。男性とは基本的に暴力的で下衆で野蛮な畜生ですよね」
ことり「うん。煩悩と性欲に支配された下品な汚物にすぎないよ」
海未「安心してください凛。あなたは正しいです。清く美しいのは女性のみです」
凛「ほんと……?」
ことり「うん、ほんとだよ。だから凛ちゃんは男の人と付き合っちゃダメだよ。」
凛「うん……良かったぁ……凛、間違ってなかったんだ……」グスン

凛「あ、希ちゃん……」
海未「いけません、凛!甘い誘惑に乗っては!」
ことり「希ちゃん、凛ちゃんに何を吹き込むつもり?」キッ
希「大丈夫大丈夫、変なこと話せへんから。今度のライブの話……」
海未「手短に済ませて下さいね。はぁ」
ことり「凛ちゃん、希ちゃんに何を言われたのか後で全部教えてね」
海未「間違った情報は私たちが訂正してあげますよ」ニコッ
凛「う、うん……」
希「凛ちゃん、ほら、おいで」
凛「……」
希「あのな、凛ちゃん?あんまり、海未ちゃんとことりちゃんのこと鵜呑みにしたらあかんよ?」
凛「どうして?きっと、希ちゃんも間違ってるんだにゃ!」
希「まあまあ、一旦落ち着いて、な?」
凛「ふぅ、ふぅーっ……」
希「よく聞き。凛ちゃん。あの二人はな、『れず』って言う、ちょっと特殊な人たちなんよ」
凛「れず……?」
希「そう。れずの人は女の人が大好きなんよ」
凛「そんなの、普通だにゃ!」
希「それが普通ってのは誰から教えられたん?」
凛「えっ……」
希「ことりちゃん?」
凛「……う、うん……」
希「やっぱり。この一年でずっと吹き込まれ続けてたんやね」
凛「普通……?そんな……、嘘だにゃ!嘘だにゃ!」
希「落ち着き!……これが、事実なんよ。仮に嘘やとしてみ?まず、女の人同士で子供は出来へんやろ?」
凛「えっ、出来ないの……?」
希「……できへんの」
凛「うそっ……だって海未ちゃんは愛さえあれば余裕だって……」
希「ああああもう!嘘!それ真っ赤な嘘やから!」
凛「ええっ?じゃあ凛、もう何を信じたらいいの?」
希「とりあえずうちの言葉を信じて欲しいんよ……」
凛「うん、それで?」
希「女の人同士で子供は出来へんやろ?そしたら、『れず』が普通やったら、世界の人口は減っていくはずや。でも実際は増え続けてるやろ?」
凛「増えてるの?」
希「増えてんの!」
たくさん子供を作ってるだけかも知れないにゃ!」
希「うーん、そう来るかぁ……」
凛「おかしいよ!希ちゃんは間違ってる!間違ってるにゃああああ」
希「うーん、もしかして、凛ちゃんも普通に『れず』なんかもなぁ?」
凛「そうにゃ!そしてそれが普通だよ!って、ことりちゃんが言ってた!」
希「あああ、もう、一旦ことりちゃんから離れり!それじゃ、一つ質問するで?」
凛「何?」
希「凛ちゃんは、女の人の裸とか見て、体が熱くなったりする?」
バコーーーン
希「んぎゃっ!!!」
にこ「凛に何聞いてんのよあんた!!」
希「に、にこっち……違うんや、これは……」
にこ「なぁにが違うのよ、アホっ!ほら、凛……そんな危ないヤツのところからは離れて、こっち来なさい」
凛「う、うん……」
凛「ねぇ、にこちゃん」
にこ「なによ」
凛「にこちゃんは、れずなの?」
にこ「!?」
凛「どうなの?」
にこ「コホン……!……凛、そんな言葉早く忘れなさい」
凛「教えてよ、どうなの!?」
にこ「……私は、レズよ」
凛「やったぁ!!」
凛「ええっ!?そんな!」
にこ「嘘じゃないわよ、だって私たち、付き合ってるんだもの」
凛「そうだったんだぁ、でもなんでそれじゃあ真姫ちゃんは凛のことをあんなに否定してきたのかな?」
にこ「うーん、それはきっと、凛にはまともな道を歩んで欲しかったと思ってたんじゃないのかしら?」
凛「まともな……?それじゃ、れずの人はやっぱり変なの!?」
にこ「変じゃないわよ。その人にとっての普通、それがこの世界の普通なのよ。マジョリティ、マイノリティ、そんなことだけで正常、異常の線引きをすること自体が異常なのよ」
凛「な、なんだか難しいにゃあ……」
にこ「まぁ、いずれわかるわ」
凛「それじゃ、結局、にこちゃんと真姫ちゃんはれず」
にこ「そうよ」
凛「れずは普通」
にこ「普通よ」
凛「やったぁ!!」
凛「何?」
にこ「希もレズよ」
凛「ええ~~っ!?」
にこ「だって絵里と付き合ってるんだもの」
凛「そうなんだ、じゃあなんで凛にあんなこと言ってきたのかな?」
にこ「それは私の彼女……おっと、真姫ちゃんの場合と同じ理由よ」
凛「やっぱり、れずは正しいの?」
にこ「正しいわよ」
凛「やったぁ!!」
凛「今度はなに?」
にこ「穂乃果もレズよ」
凛「ええ~~っ!!そんな!」
にこ「本当よ。穂乃果はレズの皇帝と言っても差し支えがないくらいのレズよ」
凛「れずの皇帝」
にこ「噂では学年全員を手玉に取ってるらしいわ。今、海未とことりも穂乃果を争って修羅場の状態よ」
凛「なぁんだ、だから二人ともピリピリしてたんだぁ」
にこ「そうよ」
凛「そっかぁ、穂乃果ちゃんもれずだったんだ」
にこ「そうよ」
凛「やったぁ!!」
にこ「どうしたの?」
凛「かよちんも……れずかなぁ?にこちゃん……知ってる?」
にこ「さぁ~……花陽については知らないわねぇ」
凛「ううっ、れずじゃなかったらどうしよう……」
にこ「なにモジモジしてんのよ!知りたいなら自分です確かめなさい!」
凛「うう」
にこ「さぁ、早く行きなさい」
凛「……」
にこ「大丈夫。きっとレズよ。」
凛「……うん」
花陽「どうしたの?」
凛「あ、あの、そ、その……かよちんって……その……」
花陽「?」
凛「か、かよちんは……れ、れずかにゃ!?」
花陽「……」
凛「ぁ、うう……」
花陽「私は……」
凛「……」
花陽「レズだよ。」
凛「やったぁ!!」
花陽「凛ちゃんもレズなの?」
凛「れずだにゃ!」
花陽「やったぁ!!」
凛「付き合おう、かよちん」
花陽「うん!」
にこ「グスン……良くやったわね、凛……」
真姫「にこちゃん?どうして泣いてるの?」
にこ「なんでもないわ。でも、今さいっこうにいい気分なの!今夜は寝かせないわよっ!」
めでたしめでたし
よくやった
お前ら「やったぁ!!」
マジで言ってる?
最初ちょっと不安だったけどイイ話で良かった

……???
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