【ラブライブ!】真姫「まきちゃんの英文法講座!」
- 2020.04.03
- SS

凛「ガッデム!英語なんか嫌いだにゃ~、パフェが食べたいにゃ~」
真姫「シャラップ!次のテストで点を取らなきゃどえらいことになるの、知ってるでしょ!?」
凛「んぐむむむ……」
真姫「というわけでこの学年順位・1位の真姫ちゃんが直々に授業をしてあげるってわけよ」
花陽「楽しみだなぁ!ね、凛ちゃん?」
凛「あ……うん……」
真姫「へーイ!それじゃあ行くわよ、まずは基本の、SVOCから行くわ」
凛「オゲーッ!!」
凛「しゅごのSだね」
真姫「違うわよ。えーっと、なんだったっけ……忘れたけど、とにかく、英語で「主語」っていうのは頭文字がSだったのよ、確か!」
花陽(subjectのことかな?)
凛「Vは?」
真姫「Vは動詞よ」
凛「Oは……」
真姫「Oは……たしか、目的語よ」
凛「Cは?」
真姫「Cは……えーっと、補語!そう、補語なのよ!」
凛「全然わかんない、死にたいにゃ」
凛「だいたい、テスト範囲は『仮定法』とかだよぉ、なんでSVOCとかいうわけわかんないところから……」
真姫「シャラップ!英語は基礎が大事なのよ!東進ハイスクールのCMでもそう言ってたわ!」
凛「むぅ……」
真姫「ゴホン。それじゃあ、まとめるわよ」
真姫「Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語を表すわ」
凛「覚えられない……」
真姫「覚えなくても良いのよ、運用してたら自然と身につくから」
凛「だいたい主語ってなに?動詞って?目的語って?」
真姫「それはね……えーと」
凛「真姫ちゃんこそ、本当に分かってるの?その言葉の意味が?もしかして、丸暗記してるんじゃ……」
真姫「そ、そんなことないわよ、ちゃんと説明できるわよ!」
真姫「むぐっ」
凛「ねぇ、補語ってどういう意味?」
真姫「ゴホン……This is Rinという文があるとするわ」
真姫「この場合はThisがS(主語)、isがV(動詞)、RinがC(補語)よ」
凛「説明になってないにゃ、凛は補語が何なのか知りたいの」
真姫「うるさいわね!いいでしょ!そんな細かいところ、テストじゃ出ないんだから!!」
凛「やっぱり説明できないんだ!」
真姫「できるわよ!」
凛「じゃあやってよ!」
真姫「補語ってのはね、うーん、その、ね」
凛「ぷくく」
バシン
凛「痛っ!」
真姫「バカっ!もう教えてあげない!勝手に0点取りなさい!」スタスタ
~まきちゃんの英文法講座、完~
凛「あ、ちょ、ちょっと、真姫ちゃん!」
真姫「一人じゃ勉強できないくせに、生意気ばっかり言って!」
真姫「バカバカバカ……」
海未「どうしました?真姫」
真姫「あっ、海未……何でもないわよ」
海未(おやおや、なにがあったのかわかりませんが、涙目ですね……)
真姫「ふんっ」
海未「そういえば、テストが近いですが……勉強の具合はどうでしょうか」
真姫「凛はどうせ赤点よ、ふんっ、後で泣きついてくるわきっと」
海未(これはわかりやすい……凛とケンカしましたね)
真姫「
海未「どうしました?」
真姫「補語ってどういう意味かわかる?」
海未「補語って、文法の話ですか?国文法、英文法、どちらでしょう」
真姫「英文法の方よ」
海未「なるほど、一言では説明し辛いのですが、簡単に言えば意味を補う語、それに尽きますね。まぁ、用例と擦り合わせて考えるのが一番分かりやすいと思いますけど」
真姫「ふむ……なるほど、ね」
海未「どうかしましたか?」
海未「は、はぁ……なんだか、今日の真姫は情緒不安定ですね……」
真姫「ふふん、よくわかったわ」
真姫「こういう些細な事にこだわるからいけないってことがね!」
真姫「勉強なんてテストの点が取れればいいのよ!結果至上主義ばんざーい!ここで~良かった~!」
丸暗記、丸暗記、丸暗記……
数学の公式を丸暗記……
英語の解答を丸暗記……
国語の文章を丸暗記……
おかげで、学年順位は1位をキープしていたが……
ある模試で……
真姫「えっ!?」
真姫「わ、私が4位!?どういうことよぉ!?」
凛「え~っ、かよちん1位だぁ、すごぉい!」
花陽「たまたまだよぉ~」
真姫「えっ……そんな……」
丸暗記の弊害で応用力がつかず、模試で点数が出なかった……
真姫「そ、そんな……嘘よ、こんなの、そんな……」
凛「まきちゃん……」
バシン
真姫「ほっといてよ!!」
凛「……」
真姫「うえええん……」
志望校の医学部は軒並みE判定……あまりに残酷な結果……
あんなに頑張ってるのに、どうして……どうして……
真姫ちゃんは、己の弱さを嘆いた……
ただ、ひたすら涙を流しながら……
花陽「う~ん、勉強、かな」
凛「どうやって勉強すれば賢くなれるの!?」
花陽「そうだね……どんな些細なことでも『もういいや』ってならずに、『なぜ』『どうして』をうんと考えてあげることかなぁ?」
凛「なるほど~……」
花陽「それより真姫ちゃん、大丈夫かな……」
凛「どうしよう……あの英文法講座以来、微妙に真姫ちゃんとは壁を感じるにゃ……」
さらなる勉強を!!
勉強、勉強、勉強!!
このままじゃ、医学部にいけない!
真姫ちゃんは寝る間も惜しみ、ひたすら問題集を解き続けた!
しかし……
凛「真姫、ちゃん……」
次の模試でも5位……
真姫ちゃんはより深い闇の中に落ちていった……
間違った勉強の方法を繰り返し続け……
結果が出ず……さらに勉強量を増やす……
正に負のスパイラル……報われることのない真姫ちゃん……
真姫「うぐっ……ぐすっ、なんで、なんでなの……」
真姫「あんなに、あんなにやってるのに……なんで……」
なんと……凛は4位だった……!
真姫ちゃんは、負けたのだ……!
あの、ネコに……!知能で……!
真姫ちゃんは悔しくて地団駄をふんだ
そして大粒の涙を流しながら凛にしがみついた
真姫「どうしてっ!!どうして私より凛の方がっ……!」
凛「やれやれ……もう話すしかないにゃ」
ピラッ
真姫「……これは?」
凛「『ゼミ』だにゃ」
真姫「ゼミ!?」
凛「歌もダンスも好調、腰痛も虫歯も回復、かよちんとはラブラブ」
凛「お小遣いアップ、道で100円を拾う、おっぱいが膨らむなどなど……」
凛「ま、そういうことにゃ」
花陽「実は私も『ゼミ』やってたんだ……中学校のころから」
凛「だからおっぱいが大きいんだにゃ~」
花陽「もうっ、凛ちゃんったら」
真姫「やりたい……」
凛「ん?」
真姫「私も、『ゼミ』やりたい!!」
真姫「良いのよ、意地になってた私が悪いの……勝手に偉い気になって……」
凛「よぉし、じゃあ真姫ちゃんも『ゼミ』をするにゃ!」
真姫「でもどうやって始めればいいの?」
凛「家に帰ると、何故かポストに『ゼミ』のダイレクトメールが入ってるにゃ」
真姫「確かに、幼稚園のとき『こどもちゃれんじ』はやってたけど……そんなにタイミング良くポストに……」
凛「絶対入ってるよ。『ゼミ』を信じるにゃ!」
真姫「……うん!」
真姫「あっ!本当に『ゼミ』からのダイレクトメールがポストに入ってる!(怖っ!)」
真姫「ママぁー!」
ママ「あら、どうしたの?医学部E判定のロクでなし娘」
真姫「私、『ゼミ』やりたい!もうろくでなしなんて言わせないわよ!」
ママ「ふん……こんなもの、何の効果があるのよ」
真姫「お願い、ママ!お願い!!」ガシッ
ママ「こ、このっ!離れなさい!この!」ゲシゲシ
真姫「ぐふっ……この身、砕けようとも……私、『ゼミ』やりたい!!」
ママ「どうせ溜めちゃうでしょ!」
真姫「溜めないわよ!もし溜めたらその冊数だけ私の指を切断していいわ!だからお願いっ!ママ!」
ママ「くっ……なんて執念……負けたわ……好きにしなさい……」
真姫「やっ、た……わ……」
真姫「『ゼミ』なら毎日8秒で予習、復習ができるのよね♬」
シュバババババ
真姫「はい、おしま~い!」
真姫「つぎはこれやろっと!」
ピコピコ……
ママ「真姫!ゲームなんかしてないで勉強を……ハッ!?」
真姫「そうよ、ママ!これはゲームのように見えるけど、実は単語を楽しく覚えられる『ゼミ』の付録なの」
ママ「成る程……ベネッセ、やはり天才か……」
そして……
真姫「やった!!!東京大学理科三類、SSSSSSSSSS判定よ!!!」
凛「すごいにゃ~~!」
真姫「今月の『ゼミ』の付録で医学博士号と医師免許がついてきたわ!」
花陽「もうこれで立派なお医者さんだね!」
真姫「ええ、年収2兆稼いでやるわよ」
凛「かっこいいにゃ~~!」
真姫「ふふっ……やってて良かったわ!『ゼミ』!!!」
おわり!
ゼミの付録に博士号と免許は吹くわ
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