【ラブライブ!】花陽「おむすびから産まれた米太郎」
- 2020.04.04
- SS

ボーイッシュなおばあちゃんとスピリチュアルなおばあちゃんが住んでいました。
凛「山に芝刈りに行ってくる!」
希「ウチは川に洗濯に行ってくるよ~」
凛おばあちゃんは山に芝刈りに
希おばあちゃんは川に洗濯に行きました。
川に洗濯に来た希おばあちゃん
希「凛ちゃん可愛い下着やな」
そんなこと言ってると
ドンブラコ、ドンブラコと、大きなおむすびが流れてきました。
希「お、これは今夜の夕食にしよ」
希おばあちゃんは大きなおむすびを拾い上げて、家に持ち帰りました。
凛「おかえり!お腹すいたにゃ!」
凛おばあちゃんがお腹をすかせて待っていました。
希「おみやげ持ってきたよー。ほい」
凛「おっきいおむすび!何処で買ったの?」
希「川で流れてたんよ」
凛「え…大丈夫なの?」
希「洗えば平気平気」
希おばあちゃんはおむすびを水で洗いました。
希「さ、食べよう」
凛「いっただっきまーす!」
むしゃむしゃと二人はおむすびを食べていきました。
すると
凛「ん?何かぷにぷにしたものに当たったにゃ!」
希「具は明太子なんかな?」
凛「辛くないよ」
希「それならエビマヨやろ」
ウゥ…プニプニシナイデー
凛「何も言ってないよ。希ちゃんこそ」
希「ウチも言ってないよ」
ダレカタスケテー
のぞりん「……」
声はおむすびの中から聞こえているみたいでした。
凛「あ!赤ちゃんが入ってるよ!」
希「た、助けよ!」
希おばあちゃんはおむすびの中にいた赤ちゃんを取り出しました。
「ピャー!ピャー!」
凛「うわぁ~!可愛いにゃ!」
希「これは神様が授けてくださったんや!」
凛「神様が?」
希「赤ちゃんができないウチらに贈り物を送ってくれたんや」
二人は赤ちゃんを育てる事にしました。
凛「名前はどうするの?」
希「おむすびから産まれたから『米太郎』にしようや」
凛「ちょっと安直じゃないかにゃー?」
名前は花陽に決まりました。
花陽「ピャー!ピャー!」
希「よしよし。どうしたん?お腹すいてるん?」
凛「希ちゃん、母乳を出すにゃ」
希「よしきた!希ミルク注入♡って出らんわ!」
凛「牛みたいなお乳してるのに」
花陽「ハムッ!オイシイデス!ハムッ!」
希「ちょっ!まだお米はあかん!」
凛「でも美味しそうに食べてるよ」
花陽「シアワセ~」
花陽の主食はお米でした。
本当によく食べる子でした。
もう本当によく食べる子…なのです。
花陽は僅か一ヶ月で15歳ぐらいの女の子に成長しました。
希「花陽ちゃん。ちょっとここに座り」
花陽「どうしたの?」
希「あんな?もうお米がないんよ」
花陽「がびーん!」
希「お米は全部花陽ちゃんが食べ尽くしたんよ」
花陽「そ、そんなぁ…」
希「まだ諦めたらあかんよ」
花陽「ど、どういうこと?」
希「鬼から奪うんや」
希「せや、鬼は村からお米を奪っていったんや」
花陽「そんな!許せないです!」
希「花陽ちゃん。やってくれるな?」
花陽「うん!ぼこぼこにしちゃいます!」
希「頼もしいなぁ」
こうして、花陽は鬼退治に行く事にしました。
花陽「行ってきます!」
凛「これを持っていくにゃ!」
凛おばあちゃんは『らんちぱっく』『れあちーずけーき』『ほむまん』を渡しました。
凛「お腹空いたら食べて!」
花陽「ありがとう!」
希「気を付けてなー」
希おばあちゃんと凛おばあちゃんに見送られる中、花陽は鬼退治に出発しました。
すると
花陽「あれ?」
いぬ「!」
いぬがいました。
花陽「可愛いですね」
いぬ「くぅーん」
ぐぅー
いぬはお腹が空いてるようでした。
花陽「えっと、らんちぱっく食べる?」
いぬ「良いの!?」
花陽「困った時はお互い様だよ」
いぬはらんちぱっくを食べました。
いぬ「私、ほのか!あなたは?」
花陽「花陽です」
ほのか「花陽ちゃん!どうもありがとう!何かお礼するよ!」
花陽「お礼…」
ほのか「何でもするよ!」
花陽「なら、鬼退治を手伝ってくれるかな?」
ほのか「まかせて!」
いぬのほのかが仲間になりました。
すると
(・8・)「!」
ことりがいました。
花陽「何だか可愛らしいですね」
(・8・)「チュ~ン」
ぐぅー
ことりはお腹が空いてるようでした。
ほのか「おなかすいてるの?」
(・8・)「チュン!」
花陽「えっと、れあちーずけーき食べる?」
(・8・)「チュンチュン!?」
花陽「え?」
ほのか「たべていいの?って聞いてるよ!」
花陽「良いよっ」
ことりはれあちーずけーきを食べました。
(・8・)「ちゅん…!」
すると不思議な事が起きました。
ぼふん!
ことり「ふぅ~、助かりました♪」
ほのか「うわぁ!?にんげんになった!?」
花陽「ど、どういう事ですか!?」
ことり「私は呪いで小鳥の姿に変えられていたの。助けてくれてありがとう♪何かお礼をするね!」
花陽「それじゃあ鬼退治を手伝ってくれるかな?」
ことり「はい♪」
ことりが仲間になりました。
ほのか「すごーい!ことりちゃん!」
(・8・)「自在にこの姿と元の姿になれるようになったみたい♪」
ことりは変身能力を手に入れました。
歩いてると
おさる「……」
おさるが木陰からこちらを見ているのに気付きました。
ほのか「あ!」
おさる「!」
さっ
ほのかが声をあげると、おさるは隠れてしまいました。
花陽「どうしたんだろ?」
ことり「何か用事があったのかな?」
ほのか「ほのか行ってくる!」
ほのかはおさるの方に行きました。
花陽「あ、帰ってきたね」
ほのか「あのね!おなかすいてるんだって!」
花陽「なら、このほむまんを持っていってくれるかな?」
ほのか「うん!」
ほのかはほむまんを持って、おさるの方に行きました。
また少しして
花陽「おさるさんも来たね」
おさる「あ、あの!ほむまん…ありがとうございました!」
花陽「ううん。気にしないで」
おさる「い、いえ!何かお礼をします!」
花陽「じゃあ鬼退治を手伝ってくれるかな?」
おさる「はい!」
ことり「そういえば、何て名前なの?」
ほのか「うみちゃんだよ!」
うみ「うみです。よろしくお願いします」
花陽「うん!よろしくね!」
うみが仲間になりました。
川です
花陽「渡るしかないやろ」
ほのか「くちょうがおかしくなってるよ」
花陽「希おばあちゃんの言葉がうつっちゃった」
ことり「ここを渡らないと鬼ヶ島に行けないみたい」
うみ「あ!イカダがあります!」
イカダで川を渡ると
花陽「つきました!」
ほのか「こ、ここがおにがしま…!」
ことり「なんだかこわいね…」
うみ「あれ?何か聞こえませんか?」
ニーコニコニコ!
チーカチカチカ!
マーキマキマキ!
黄鬼「チーカチカチカ!さすがにこね!」
赤鬼「マーキマキマキ!トマトも盗んでくるわよ!」
鬼たちが騒いでました。
花陽「あ、あれが鬼…」
ほのか「つのがはえてるね!」
ことり「でも、なんだかかわいいかんじだね」
うみ「あくはゆるせません!」
花陽「みんな!行くよ!」
花陽達は鬼の前に飛び出しました。
花陽「悪事はそこまでです!」
ほのか「おとなしくとうこうするんだよ!」
黄鬼「投降?認めないわぁ!」
ことり「いうこときかないわるいこには…」
うみ「おしおきですよ!」
赤鬼「やれるもんならやってみなさい!」
花陽「突撃です!」
花陽達と鬼達の戦闘が始まりました。
ほのか「がぶっ!」ガブッ!
黒鬼「いたっ!?ちょっと!痛いわよ!放しなさいよぉー!」
(・8・)「チュン!チュン!」ツンツン!
黄鬼「痛い!痛い!つつかないで!」
ラブアローシュート
うみ「恋心を貫く永劫の矢!」シュバッ!
赤鬼「あぶなっ!?本物の矢じゃないの!」
花陽「あ!お米が沢山!」タタッ!
黒鬼「もう悪さはしないにこ~」
黄鬼「いたいチカァ…」
赤鬼「し、死ぬかと思ったわ…」
鬼達は膝をつきました。
ほのか「わぁい!かったよ!」
(・8・)「チューーーーン!!!」
うみ「せいぎはまけません!」
花陽「ご飯が炊けたよぉー!」
ご飯が炊けました。
花陽「みんな~!疲れたでしょ?おむすびどうぞ!」
ほのか「やったー!」
ことり「おいしそ~!」
うみ「ありがたくいただきます!」
鬼達「……」
ぐぅー
鬼達はお腹が空いてるようでした。
花陽「鬼さん達もどうぞ♪」
黒鬼「え…」
黄鬼「い、良いの?」
花陽「もう悪さしないんだよね?」
赤鬼「え、えぇ…」
花陽「なら、どうぞ♪」
花陽は鬼達におむすびをあげました。
黄鬼「もっと食べたいわね」
赤鬼「同感ね」
花陽「じゃあ、花陽の家に来る?」
黒鬼「は、はぁ?あんた正気?」
花陽「勿論。お米を返してくれることが前提だけどね」
黄鬼「返すわ!」
黒鬼「ちょっと!」
赤鬼「さ、帰りましょう」
黒鬼「えぇ!?」
ほのか「おにさんたちなまえなんていうの?」
黄鬼「絵里よ」
赤鬼「真姫」
ことり「ついんてーるのあなたは?」
黒鬼「わ、私?私はにこだけど…って!それはどうでもいいわよ!」
うみ「ひとの好意はすなおに受けとるものですよ」
にこ「く…」
花陽「早く帰りましょう!」
花陽は優しい子でした。
にこと絵里と真姫が仲間になりました。
凛「おぉーい!」
希おばあちゃんと凛おばあちゃんが出迎えてくれました。
花陽「ただいま!」
希「なんか色々増えたな~」
ほのか「ほのかだよ!」
(・8・)「チュン♪」
うみ「うみです。よろしくお願いします」
にこ「に、にこよ」
絵里「絵里よ」
真姫「私は真姫」
凛「いぬ、小鳥、さる、鬼、賑やかだにゃ~」
花陽「みんなで暮らしたらとっても楽しいと思うんだけど…」
希「まぁ、退屈はしないやろね」
凛「凛は良いと思うにゃ!」
希「せやね。ウチも賛成や。お米も戻ってきたしね」
花陽「やったぁ♪」
こうして、九人?はずっとずっと一緒に、幸せに暮らしましたとさ
めでたしめでたし
おしまい
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おつおつ
グッジョブ
乙
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