【ラブライブ!】凛「にゃんにゃんにゃーん!」 ことり「ちゅんちゅんちゅ~ん♪」
- 2020.04.04
- SS

ことり「あ、海未ちゃん!」
ことり「あのねあのね!今、凛ちゃんに自己紹介のやり方を教えてもらってたの♪」
海未「自己紹介?」
凛「ほら、海未ちゃんだったら『いきますよ~、ラブアローシュート!』ってやるでしょ?」
海未「ああ、ライブの時にやるあれの事でしたか。で、それがどうかしたんですか?」
ことり「ほら、ことりって一人だけ決まった自己紹介って持ってないから……」
海未「言われてみれば……確かに無いですね」
ことり「だから凛ちゃんに協力してもらってたんだ~」
海未「えーと、凛の自己紹介は確か……」
凛「二つあるにゃ!一つは……」
凛『みんなー!凛の後に続いて言ってほしいにゃ~!いくよー、せーの!』
凛『にゃんにゃんにゃーん!』ニャンニャン
ことり『にゃんにゃんにゃーん♪』ニャンニャン
凛「っていうので」
凛『凛ちゃんと言えば~~?』
ことり『イエローだよおおおぉぉ♪♪』ブンブン
凛「っと……こんな感じかな?」
海未「ことりも律儀にやってあげるんですね」
ことり「えへへ……だって楽しいんだもん」
凛「ことりちゃんありがとにゃー!」ダキッ
ことり「ううんっ、どういたしましてだよ~!」ギュ-
ことり「そうっ!その通りです!」
凛「さっき二人でちょっとやってたんだよね~」
ことり「ね~♪」
海未「それが私が聞いた『ちゅんちゅんちゅ~ん♪』とかいうのですか?」
ことり「うん、そうだよ~……ちょっとやってみてもいいかな?」
海未「ええ、私も一度ちゃんと見てみたいですし」
ことり『みなさぁ~ん♪ことりの後に続いて言ってくださいね~♪いきますよ~、せーの♪』
ことり『ちゅんちゅんちゅ~ん♪』チュンチュン
凛『ちゅんちゅんちゅ~ん♪』チュンチュン
ことり『ことちゃんといえば~~?』
凛『ホワイトだにゃあああぁぁ!!!』ブンブン
海未「……可愛いと思いますよ」
ことり「ほ、ホント!?」
海未「ただ……何でしょうか、凛の場合は元気さと可愛さがよく伝わってくるのですが」
海未「ことりの場合は、可愛さがもう全面に押し出され過ぎて、あざとさすら感じさせます」
ことり「え?あ、あざとさ……」
海未「可愛いんですよ?凄く可愛いんですが……」
海未「はっ!そ、そうですね……すみませんことり、さっきの言葉は忘れてください!」
ことり「ことり、あざとくないもん……」シュン
凛「あーあ、ことりちゃん拗ねちゃったにゃ。せっかく一生懸命やったのに」
海未「あ、あの!今のはあくまでも私の個人的な意見であって……その、全体の意見というわけではなくですね……」アタフタ
ことり「海未ちゃん、個人的にことりのことあざとい娘だって思ってるんだ……」ショボン
ことり「さっき思いっきり言ってたよね……?」ジト-
海未「うぐっ!」ギクッ
凛「うわぁ、これは完璧に墓穴掘ったにゃ」
海未「う、うるさいですよ凛!」
ことり「もういいもん……ことり、これからはあざとい娘として生きていくもんっ」
海未「うぅ……一体どうすれば……」アセアセ
凛「仕方ないなぁ、海未ちゃんは」ハァ
凛「こ~とりちゃん!」
ことり「……凛ちゃん?」
凛「そんなに落ち込まなくても、ことりちゃんは全然あざとくなんかないよ?」
ことり「でも、海未ちゃんが……」
凛「多分ね、海未ちゃんはことりちゃんが可愛すぎたから、照れ隠しでそう言っただけだけだと思うんだ」
ことり「……そうなの?」チラッ
凛「ほらね?」
ことり「もうっ……海未ちゃんの照れ屋さん///」カアァ
海未「……ふぅ、何とかなりましたか」ホッ
凛「あ、後お詫びに海未ちゃんがラブアローシュート教えてくれるって言ってたにゃ」
海未「はいっ!?」ガタッ
ことり「やったぁ!ことり、一回ラブアローシュートやってみたかったんだぁ♪」ワクワク
ことり「うんうん♪」ワクワク
凛「海未ちゃん恥ずかしがりすぎじゃないかな?」
海未「当たり前でしょう!本来ならこれは、人に教えるようなものではありません!」
ことり「海未ちゃんはやくはやく~」
海未「あ、ああすみません!では……まず、矢を放つ構えをしてください」
海未「ええ、そうですね。そして後は、矢を放つ際に……」
海未『皆のハート撃ち抜くぞ~♪ラブアローシュート♪とおとおとおとお~♪』シュ-ト
海未「……みたいな感じでやれば大丈夫です」
海未「な、何で拍手するんですか///」
ことり「流石海未ちゃん!」パチパチ
凛「普段の厳しさが嘘のような可愛さだったにゃ!」パチパチ
海未「凛、あなたそれ褒めてるんですか?」
凛「バッチリ褒めてるよ!」グッ
海未「……まあ、いいですけど」
ことり「そうだよ、どうしたの?」
海未「いえ、流石にラブアローシュートのままだとアレなので何か別の言葉に……」
ことり「そっかぁ……確かに何か考えないとだね」
凛「凛も一緒に考えるよ!」
ことり「ふふっ、ありがと凛ちゃん」ナデナデ
凛「にゃぁ///ことりちゃんの手気持ちいいよぉ」
ことり「凛ちゃんの頭も撫でやす~い♪」ナデナデ
海未「ちょっと……やる気あるんですか、あなた達」
――――――
ことり「えへへ……凛ちゃんの頭が撫でやすくってつい///」
凛「ことりちゃんの手が気持ちよくってつい///」エヘ
海未「……もういい加減先に進めますよ」
ことりん『はぁ~い♪』
ことり「えーっと、ラブアローシュートに変わる言葉だったよね?」
凛「ラブチュンシュート……ちょっと違うかな」
海未「ラブチュンチュン…………いえ、自分で言っておいてあれですが、何か気持ち悪いです」
海未「攻撃しちゃうんですか……」
凛「でもラブアローシュートだって心臓撃ち抜いてるんだから、結構危ないよね」
海未「……ラブアローシュートは相手に外傷を一切与えない、魔法の矢なんです」
凛「ぷっ」
海未「凛、怒りますよ?」ニコッ
凛「にゃ、にゃぁ……海未ちゃん怖いにゃ」ビクビク
ことり「銃……?撃ち抜く……?」
ことり「……ああ、思いついたぁ!」パンッ
海未「ん?思いついたのですか?」
ことり「うん!結構自信あるかも♪」
凛「聞かせて聞かせて!」ワクワク
ことり『あなたのハート、撃ち抜きますっ♪チュンチューン……ショットー♪ちゅんちゅんちゅんちゅ~ん♪』バンバンッ
うみりん『うっ』グッ
ことり「ふぅ……ちょ、ちょっと恥ずかしかったかな///」カアァ
ことり「ねえ、どうだった?」
海未「……」
ことり「海未ちゃん?」
凛「……」チラッ
凛(海未ちゃん、めちゃくちゃあざといって言いたそうな顔してる……)
海未「あっ、そ、そうですね……えー、矢ではなく銃に変更した所が、新鮮味が感じられてとても良かったと思いますよ」
ことり「撃ち抜くっていう単語からヒントもらったんだ~♪」
海未「へ、へぇ……ことりは賢いですね……」ナデナデ
ことり「えへへ///」
海未(どうせことりが言ってしまえば、何でもあざといレベルで可愛くなる筈ですので)
ことり「凛ちゃんはどうだった?」
凛「凛はことりちゃんのチュンチュンショットで完全に撃ち抜かれちゃったにゃ!」ダキッ
ことり「もうっ♪凛ちゃんったら~♪」ギュ-
キャッキャッ……キャッキャッ……
海未「全く……この二人はいちいちじゃれ合わないと気が済まないんですかね……」ハァ
――――――
ことり「いいよ~!凛ちゃんも海未ちゃんも一緒に行こっ?」
海未「えぇ!?わ、私もですか?」
凛「せっかくだし行こうよ~!」
ことり「海未ちゃぁん……おねがぁい!」オネガァイ
ことり「う~ん……やっぱりその人にあった自己紹介ってだけあって、凛ちゃんと海未ちゃんにはピッタリだったんだけど……」
ことり「ことりにはちょっと合わなかったかな……」
凛「そっかぁ……残念」シュン
ことり「でもね、まだ諦めないよ!」
海未「まだ何かやるんです?」
ことり「他の皆もそれぞれ自己紹介持ってるでしょ?だから、今度は他の皆の所に行きます!」グッ
海未「なるほど……その手がありましたか」
ことり「いいよ~!凛ちゃんも海未ちゃんも一緒に行こっ?」
海未「えぇ!?わ、私もですか?」
凛「せっかくだし行こうよ~!」
ことり「海未ちゃぁん……おねがぁい!」オネガァイ
海未「うっ……」
ことりん『!』パアァ
ことりん『やったぁ~♪』バンザ-イ
海未「そんなに喜ぶ様なことでもないと思いますが……」
凛「よーしっ!そうと決まれば早速次の所へゴーだにゃ!」ダッ
ことり「ご~ご~♪」ダッ
海未「あ、こら二人共待ってくださーい!」
――――――
ことり「音楽室という事は真姫ちゃんだね」
凛「後、多分かよちんもいるにゃ」
海未「そうなのですか?」
凛「うん、かよちんが歌の練習したいって真姫ちゃんにお願いしてたから」
ことり「どれどれ……」ノゾキ
花陽「さあ、愛してるばんざーい。ここでよかったー」
ことり「おぉ、やってるね~」
凛「かよちん頑張ってるにゃー」
海未「あの、これってつまり今行くと邪魔になるんじゃ――」
ことり「というわけで、おじゃましま~す♪」ガラッ
凛「真姫ちゃん、かよちん!遊びに来たよ~!」
真姫「うえぇ!?り、凛!?」ビクッ
海未「練習中の所、誠に申し訳ありません」ペコリ
花陽「う、海未ちゃんまで……」
ことり「ことりもいるよ~♪」フリフリ
真姫「一体何の集まりよ……」
ことり「実はね……かくかくしかじかで」
花陽「は、花陽で良ければお手伝いさせてもらうね!」グッ
ことり「うんっ、ありがと花陽ちゃん」ニコッ
ことり「真姫ちゃんは?」
真姫「わ、私?私のは別に教えなくてもいいで――」
ことり「真姫ちゃぁん……」ウルウル
真姫「ああ、もう……分かったわよ」ハァ
ことり「ありがと~!真姫ちゃん大好きぃ~♪」ギュ-
真姫「ちょ、ちょっとことり///」カアァ
海未(こういう所があざといんですよね……言いませんけど)
ことり「わぁ~」パチパチ
凛「かよち~ん頑張ってにゃ!」パチパチ
海未「落ち着いて頑張るのですよ、花陽」
花陽「な、なんだか緊張するよぉ……」
真姫「別に緊張する程のことでもないわよ……」
花陽「でも、教えるって言っても花陽の自己紹介は一言しかないんだけどね……」アハハ…
花陽『ううっ……ダレカ……ダレカタスケテー!!!』
ことうみまきりん『チョットマッテテー!!』
花陽「……うぅ、緊張したぁ」ホッ
凛「流石かよちん!自己紹介だけじゃなくて、日常生活でも使ってるだけあって安定してたにゃ」
ことり「そういえば、花陽ちゃんは良く言ってるね」
海未「そうなると自己紹介というよりは、最早口癖ですね」
真姫「謝ることはないわよ、責めてるわけじゃないんだから」
ことり「そうだよ、花陽ちゃんは助けを呼んでても可愛いよ!」
海未「ことり、それはあまりフォローになってません」
ことり「あ、あれ?」
海未「まあ、この話はここで終わりにしましょう」
ことり「はぁ~い!頑張りま~す♪」
真姫「でも、どうやってこれをことり風に改良するの?」
ことり「ん~……どうしよっか?」
凛「一言しかないから難しいねー」
海未「あの、助けを求めさえしていればいいんですよね?」
花陽「う、うん」
海未「でしたら……皆助けて~!というのはどうでしょう?」
海未「花陽の場合は誰か助けて、と不特定多数の相手に助けを求めているので、それに対して」
真姫「ことりは全員に助けを求めるってわけね」
海未「はい、その通りです」
凛「あ、じゃあさ!お客さんの返事もチョットマッテテーじゃなくて他の言葉にしてみたら?」
花陽「他の言葉……スグニイクヨー!とか?」
海未「なるほど、花陽とは真逆ですぐに助けに来てくれるという事ですか」
凛「凛はかよちんでもすぐに行くよ?」
花陽「凛ちゃん……ありがと……」エヘヘ
ことり「皆助けてー!……すぐに行くよー!……うんっ、良さそう♪」ブツブツ
真姫「準備出来た?」
ことり「いつでもおっけーだよ♪」
海未「では、お願いします」
ことり『ふ、ふえぇ……ミンナ……ミンナタスケテ~~!!!』
うみまきりんぱな『スグニイクヨー!!!』
ことり『ふぇ?ホント~!?ことり、皆の事待ってるねっ♪』ニコッ
ことり「……じゃん♪今回はアドリブも入れてみましたぁ~♪どうだった?」
花陽「……ことりちゃん、すっごく可愛かったよぉ~!」パチパチ
海未「真姫っ!」
真姫「ひっ、ど、どうしたのよ……?」
凛「その言葉はことりちゃんに対しては、禁句だにゃ……」
真姫「どういう事よ?」
凛「とにかく禁句なんだよ……」
真姫「?……まあ、よくわかんないけど、了解したわ」
――――――
ことり「ん、んん……」ゴホンッ
ここのことりちゃんがうっちーみたいで好き
乙です
花陽「頑張ってね、真姫ちゃん!」ニコッ
凛「よっ!真姫ちゃんせんせー待ってました!」パチパチッ
真姫「ありがと、花陽。後、凛はあんまり茶化さないで」
凛「はーい」
真姫「まあ、私の自己紹介も花陽と一緒で何も難しくないのよね」
凛「……」
真姫「……凛ちゃんかわいい?」ボソッ
真姫「かきくけこー!……って何やらせんのよ!」
真姫「そりゃ出来るわよ、何も難しいことはないもの」
花陽「……」ジ-
花陽「……か、かよちんかわいい?」ボソッ
凛「かきくけこだにゃー!」
真姫「花陽まで何やってるのよ……」ハァ
花陽「えへへ///」
真姫「全く……別にいいけど」
海未「ええ、見ているととても癒されます」
真姫「で、私の自己紹介なんだけど……お手本いるの?」
ことり「うん♪」
真姫「必要ないと思うんだけど……」
海未「まあ、ここまで全員やっているので流れに乗っとってお願いします」
真姫「はいはい……じゃあ、いくわよ」スゥ
真姫『……真姫ちゃんぷりちー?』
ことうみりんぱな『ぱぴぷぺぽー!!!』
ことうみりんぱな「……」
花陽「ま、真姫ちゃん……」
真姫「言わないで!」
凛「思いっきり噛んだにゃ」
海未「噛みましたね」
真姫「言わないでって言ったでしょ!///」カアァ
ことり「真姫ちゃん、とってもぷりちーだったよ♪」
真姫「だからぁ~!///」
――――――
凛「あちゃー、今度は真姫ちゃんが拗ねちゃった」
海未「そんなに恥ずかしかったんですかね」
凛「可愛かったのにね」
海未「ええ、ぷりちーでした」フフッ
花陽「真姫ちゃ~ん……」オソルオソル
真姫「……」チラッ
凛「あ、こっち向いたよ」
真姫「ふんっ」プイッ
花陽「あぁ……」オロオロ
真姫「……別に気にしてないし」プイッ
ことり「そっか」クスッ
ことり「じゃあ、ことりの自己紹介聞いててね?」
ことり「……あ、後出来れば皆と一緒に言ってくれると嬉しいな♪」
真姫「……」コクッ
ことり「うんうん♪」
ことり『ことちゃんちゅんちゅん?』
うみまきりんぱな『たちつてとーー!!!』
ことり『ことちゃんぷりてぃー?』
うみまきりんぱな『ぱぴぷぺぽーー!!!』
ことり『ことちゃんかわいいっ?』
うみまきりんぱな『かきくけこーーー!!!』
ことり『えへへ……ありがと~♪皆もすっごくかわいいよぉ~!!』フリフリ
ことり「ふぅ……終わり~♪」
海未「それと、前から思っていましたけど、ことちゃんってあだ名可愛くていいですね」
ことり「うんっ、ことりも結構気に入ってるんだぁ」
凛「ことちゃん今回もかわいかったにゃー!」ダキッ
ことり「やぁ~ん♪凛ちゃんがことちゃんって呼んでくれた~♪」ギュ-
花陽「は、花陽も……!」ダキッ
ことり「わわっ、花陽ちゃんも?いいよ~、ギュッてしてあげる~♪」ギュ-
キャッキャッ……キャッキャッ……
真姫「……私のキャラじゃないからいいわ」
海未「ことりなら、そんな事気にしないと思いますけど」
真姫「私が気にするの!」
ことり「お~いっ!真姫ちゃんもおいでぇ~♪」フリフリ
海未「ほら、呼んでますよ?」フフッ
真姫「うっ……」
真姫「……」
海未「そろそろ観念した方がよろしいかと」
真姫「……みたいね」ハァ
真姫「じゃ、行ってくるわ」
海未「はい、行ってらっしゃいませ」クスッ
真姫「こ、ことり……!」ダキッ
ことり「きゃっ……もうっ真姫ちゃん大胆~♪」ギュ-
――――――
顔溶けてるぞ
花陽「ううん、ちょっと息抜き出来たから大丈夫だよ!……ね、真姫ちゃん?」
真姫「ええ、そうね」
凛「じゃあ、凛はことりちゃん達と行くにゃ」フリフリ
真姫「迷惑かけないようにしなさいよ」
凛「むぅ……大丈夫だよ!」
ことり「また明日ね~ばいば~い♪」フリフリ
凛「凛も楽しかったにゃ~」
ことり「皆でことりに抱きついてくれた時は、嬉しすぎて倒れそうになっちゃった♪」エヘヘ
海未「お楽しみだったようですが、ことり……」
ことり「ふぇ?」
海未「私達が何の為に音楽室に行ったか覚えていますか?」
ことり「えっと……真姫ちゃんと花陽ちゃんに会いに?」
海未「だから何の為にその二人に会いに行ったかですよ……」ハァ
ことり「…………あぁっ!」ハッ
ことり「うーん……あんまりかな」
凛「そっかぁ……」
海未「残念ですが、合わないものは仕方ありませんもんね」
凛「で、でもさ、もしかしたら次は合うかもしれないよ!」
ことり「凛ちゃん……うん、そうだね、どんどん頑張ろう~!」オ-
凛「おぉー!」オ-
ことり「生徒会室?」キョトン
海未「はて?今日は生徒会はお休みだと聞いていましたが……ことりはなにか聞いていますか?」
ことり「ううん、ことりも全然だよ」
凛「あれ、そうなの?でも、さっき真姫ちゃんがここに穂乃果ちゃんと絵里ちゃんがいるって言ってたにゃ」
海未「変ですね……」フム
ことり「夕暮れ時の生徒会室……そして中に居るのは、絵里ちゃんと穂乃果ちゃんだけ……」ブツブツ
海未「ことり?」
凛「ということは?」
ことり「ふたりは中でえっちなことをしているに違いないよっ!」
海未「はぁ……」
凛「にゃ!?///」ボンッ
凛「え、えええっちなことって!?///」
ことり「それはもう……凄いことだよ」
凛「凄いこと……ふ、二人ともおとなだにゃ///」
ことり「なぁに?」
海未「多分ことりもよくわかってないですよね」
ことり「うんっ、わかんない♪」テヘ
海未「……ほら、馬鹿やってないで入りますよ」
凛「え?う、うそなの?」
ことり「ことりが適当に言っただけなの。ごめんね、凛ちゃん……」
凛「むしろ嘘でよかったにゃ……」
海未「では、お邪魔しましょう」ガチャ
ことり「穂乃果ちゃ~ん♪」ギュ-
穂乃果「ことりちゃ~ん!」ギュ-
絵里「あら、凛も一緒なのね。何だか珍しい組み合わせだわ」
凛「へへっ、今日は海未ちゃんとことりちゃんと一緒なんだ~」
穂乃果「でも、急にどうしたの?っていうか穂乃果がここにいる事、海未ちゃんとことりちゃんに教えてたっけ?」
海未「いえ、真姫から聞きました」
海未「はい、少し用があって音楽室にお邪魔してたんです」
穂乃果「用ってなにー?」
ことり「あのね、実は……」カクカクシカジカ
絵里「なるほど、自分の自己紹介が欲しいと」
穂乃果「どうせなら皆でお客さんとコミュニケーション取れた方が楽しいもんね!」
ことり「ぜひ、お願いしますっ」ペコリ
絵里「じゃあ、私からでいい?穂乃果」
穂乃果「うん、全然いいよ~」
絵里「よし!それじゃあまずは私の自己紹介から教えてあげるわね」
ことりん『わあぁ~!』パチパチ
海未「ええ、私が合流する前から既に二人で考えていたらしいですよ」
穂乃果「仲良きことは美しきかな、だね!」
海未「穂乃果にしては、難しい言葉を知っているのですね……驚きました」
穂乃果「海未ちゃ~ん……?」ジ-
海未「褒めているんですから、別にいいじゃないですか」
穂乃果「……まあいいや」
絵里「私の自己紹介は~~、~~、~~チカってなってて二つの単語と、自分の名前+チカで構成されてるわ」
絵里「私の自己紹介で言ったら、かしこいと、かわいい、この二つの単語に絵里+チカで……」
絵里「かしこいかわいいエリーチカっていう風になるのよ」
ことり「おぉ、わかりやす~い」
海未「流石絵里ですね」
凛「かしこいかわいい~?って奴だよね!」
絵里「ええ、良く知ってるわね凛」ナデナデ
凛「えへへ///」
絵里「そしたら、それに対してお客さんが名前を答えてくれるわ」
絵里「まあ、口で説明するよりも実際やってみた方がわかりやすいでしょうから、一度やってみるわね」
絵里『かしこいかわいい~?』
ことほのうみりん『エリーチカー!!!』
絵里『ハラショー!』パチパチ
絵里「とまあ、こんな感じかしら」
ことり「うんっ!」
ことり「でもまずは……単語の部分を考えなきゃだね」
穂乃果「かわいいかわいいコトーチカ!……どう?かわいいことりちゃんにピッタリだよ?」
凛「優しいかわいいコトーチカもいいと思うにゃ!」
絵里「何ならかしこいかわいいを使ってもいいのよ?」
海未(あざといかわいいコトーチカ!)
海未「ふふっ……」
海未「はっ!?い、いえ!何でもありません……」
ことり「海未ちゃんも何か思いついたの?」
海未「た、大した事ではないですので、お気になさらず!」
ことり「むぅ……気になる」
海未「ほ、本当に何でもありませんので……」
凛(海未ちゃん、まただにゃ……)
ことり「ねぇ、海未ちゃん……ことりに教えて欲しいな?」ジッ
海未「……ぐっ」
ことり「海未ちゃぁん……おねがぁい!」
ことり「うんうん!」ワクワク
海未「あ、アダルトセクシーコトーチカ!……と言いたかったんですっ!」
ことり「へ?……ふええぇ!?///」カアァ
穂乃果「海未ちゃん……」ジト-
絵里「アダルトセクシーって……あなた」ハァ
凛(多分、あざといかわいいとか言いたかったんだろうにゃぁ……)
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃんの事そんな目で見てたんだ……」
海未「いえ、違います!今のは間違えただけで……!」
ことり「海未ちゃん……変態さんだったなんてぇ……」グスッ
海未「信じてください!ことりぃ!」
ワ-!ワー!……ワー!ワー!……
凛「絵里ちゃん絵里ちゃん」クイクイッ
絵里「凛?どうしたの?」
凛「あのねあのね……」ゴニョゴニョ
絵里「ふんふん…………なるほどね、そういう事」
凛「凛じゃ、あの状況を止められそうにないから……その……」
絵里「ええ、大丈夫よ私が行ってくるわ」
絵里「全く……世話の掛かる後輩達なんだから」ハァ
――――――
ことほのうみ『はい……』
凛「もう、海未ちゃんが変な事言うから……」
海未「……返す言葉もありません」
ことり「海未ちゃん!」
海未「はい」
ことり「もう一回言うけど、ことりはあざとくなんかありません!」プクゥ
海未「はい……」
ことり「次言ったらホントに怒るからねっ!」プンプン
海未「……すみません」
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃんに怒られてる~」ププッ
絵里「穂乃果もいらない事言わないの」コラッ
穂乃果「ごめんなさーい……」
絵里「ことり、自己紹介は出来た?」
ことり「あ、えっと……うん!」
絵里「なら、後はことりの好きなタイミングで始めてちょうだい」
ことり「了解です!」ピシッ
穂乃果「ほぇー、絵里ちゃんテキパキしてるねー」ボ-
凛「さすが、元生徒会長だにゃー」
海未「現生徒会長にも少しは見習っていただきたいものですね」
穂乃果「……」
海未「穂乃果に言っているんですよ?」
穂乃果「……はぁーい」ブ-ブ-
海未「ええ、大丈夫ですよ」
穂乃果「結局何にしたんだろうね?」
絵里「まあ、かわいいかわいいコトーチカ辺りが来そうな気がするわね」
凛「楽しみだねっ!」ワクワク
ことり「いくよ~……ん、んんっ」ゴホンッ
ことり『ぷわぷわほわほわ?』
ほのえりうみりん『コトーチカー!!!』
ことり『スパシーバ~♪』パチパチ
ことり「……ふうっ♪」
凛「す、スパ……スパゲッティとか何とかって言ってたにゃ……」
海未「スパシーバですよ……絵里、この言葉の意味は?」
絵里「ロシア語でありがとうって意味よ。よく知ってたわね、びっくりしちゃった」
ことり「この間テレビでやってたの思い出して……」エヘヘ
絵里「正に、かしこいかわいいコトーチカね」フフッ
凛「おぉ、穂乃果ちゃん何かカッコイイ!」キラキラ
穂乃果「いやー、やっぱり英語を使うと頭良くなった気がするよね~」
凛「わかるにゃわかるにゃ!」コクコク
穂乃果「凛ちゃんスパシーバ!」
凛「穂乃果ちゃんスパシーバ!」
ことり「あはは……ずいぶん気に入ったみたい……」
海未「しかし、あれでは頭が良いどころか逆に見られますよ……」ハァ
絵里「それに、英語じゃなくてロシア語なんだけどね……」
――――――
海未「人に何かを教えるなんて、穂乃果にちゃんと出来るでしょうか……」
穂乃果「今日の海未ちゃん、穂乃果にキツくない……?」シュン
ことり「まあまあ、穂乃果ちゃん……」ヨシヨシ
穂乃果「うぅ……ことりちゃ~ん……」ギュ-
ことり「よしよし……」ヨシヨシ
穂乃果「……よし!もう大丈夫!」
ことり「ホント……?」
穂乃果「スパシーバ、ことりちゃん!」ニコッ
ことり「……ふふっ、大丈夫そうだね。それじゃあ、頑張って!」
穂乃果「任せて!」グッ
海未「大雑把ですね……」
穂乃果「だって本当にそれだけなんだもん!」
絵里「まあ、確かにそれだけね」
穂乃果「だよね?だから、他に言うことはナシ、だよ!」
凛「穂乃果ちゃんらしいにゃー」
穂乃果「へへー……褒められても困るよー、凛ちゃんっ///」テレッ
海未「誰も褒めてないですよ」
ことり「あはは……」
ことり「うん、一応やってもらいたいかな」
穂乃果「わかった!じゃあ皆いくよー……」
海未「ちょ、ちょっと!いきなりですか!?」アセアセ
穂乃果『……せーのっ!』
ことほのうみえりりん『ファイトだよ!』
穂乃果『うんっ!ファイトだよ!』ニコッ
穂乃果「……いぇ~い!成功っ」ブイッ
凛「いぇ~い!」パシンッ
絵里「成功って……いきなり過ぎて驚いたわよ」
穂乃果「でもちゃんと出来てたじゃん♪」
凛「そうだよそうだよ!」
海未「いえ、そういう問題ではなく……」
穂乃果「んもー、海未ちゃん口うるさい!」
凛「小姑ってやつかにゃ?」
海未「こじゅ……!?」ピクッ
ことり「あわわ、凛ちゃん……!」アセアセ
絵里「……やっちゃったわね」ハァ
穂乃果「小姑?」キョトン
海未「……凛」ガシッ
凛「にゃ!?」
海未「誰が小姑ですか?」ニコッ
海未「嘘?」
凛「うん、ちょっとからかいたかっただけなの……ごめんなさい」
海未「……」フム
ことり「あ、あの海未ちゃん、あんまり怒らないであげて……」
海未「……そうですね、ここで怒りを重ねれば更に小姑だなんだと言われそうですし」
凛「い、言わない!」ブンブン
海未「そんなに怯えなくとも怒りませんよ、以後気をつけてくださいね」
凛「……よかったにゃぁ」ホッ
ことり「ファイトです!……ファイトですよ!……これじゃ海未ちゃんみたいだし」ブツブツ
穂乃果「ってあれ?ことりちゃん?」
ことり「うぅん……どうやったらいいのかな……」
穂乃果「悩んでる……」
絵里「穂乃果の自己紹介は、ちょっとシンプルすぎるからじゃないかしら」
穂乃果「伝わりやすくていいと思うけどなぁ」
絵里「それは私も思うわよ。でも、シンプルすぎるが故にって奴ね」
ことり「ファイト……頑張ってね!、頑張ってくださいね!って、これじゃ普通すぎるよぉ~……」ウ-ン
――――――
穂乃果「うわっ!びっくりしたぁ……」ドキドキ
ことり「もう普通にやります!」
絵里「まあ、これに関しては仕方ないわね」
海未「ええ、無理して改良を加えて変になっても困りますし」
凛「ことりちゃん、ファイトだにゃ!」グッ
ことり「それじゃ、いくよー……ん、んんっ」ゴホンッ
ことり『……せ~のっ♪』
ことほのうみえりりん『ファイトだよ!』
ことり『うんっ、ファイトだよ~♪』ニッコリ
穂乃果「んん?穂乃果と一緒の筈なのに何か違うような……」
ことり「ふぇ?そうかなぁ~」
絵里「私も少し思ったわ、何でかしらね?」
ことり「穂乃果ちゃんのやってる通りにやっただけだよ?」
凛「何でだろうねー、海未ちゃん?」チラッ
海未「へっ!?……あ、あーそうですね、何ででしょうね~……」
ことり「?」キョトン
ことり「楽しかったよ~」
穂乃果「穂乃果も楽しかった!μ’sの皆とだけ、掛け合いするって新鮮だったよね」
絵里「それは良かったわ。後は、これがことりの自己紹介の参考になれば幸いだけど」
ことり「全然参考になったよ!ありがとうございました♪」ペコリ
絵里「いえいえ」フフッ
凛「えっとね……後は、希ちゃんとにこちゃんが残ってるから……」
絵里「ああ、希とにこなら部室にいるはずよ」
海未「そうなのですか?」
絵里「ええ、にこの勉強を見てあげるって希が言ってたから」
海未「なるほど……では、最後は部室に行きましょうか」
ことりん『はぁ~い♪』
穂乃果「いいないいなー!穂乃果も行きたいっ!」
絵里「駄目よ」ガシッ
絵里「穂乃果が生徒会長の仕事について教えて欲しいって言うから、こうして付き合ってあげてるんでしょ」
穂乃果「そ、それはまた明日にでも……」
絵里「はいはい、御託はいいから続きやるわよ」スタスタ
穂乃果「……こ、ことりちゃぁ~~ん!」ズルズル
ことうみりん『……』
凛「連れていかれちゃったにゃ……」
海未「当然の結果ですね」
ことり「部室……行こっか」アハハ…
海未「ええ、そうしましょう」
凛「穂乃果ちゃん、ご愁傷さま……」
――――――
ことり「色々あったね……」シンミリ
凛「まず、部室で一人唸ってることりちゃんを見つけた所から……」
ことり「その後は海未ちゃんが来て、自己紹介探しの旅が始まって」
凛「長かったような、短かったような……そんな気持ちになるね」シンミリ
ことり「うん……ずっと着いてきてくれて、ありがとねっ凛ちゃん♪」ギュ-
凛「ことりちゃんの為だもん!当たり前だにゃ~!」ギュ-
ことりん『ぎゅ~♪』ギュ-!!
ことり「色々あったね……」シンミリ
凛「まず、教室で一人唸ってることりちゃんを見つけた所から……」
ことり「その後は海未ちゃんが来て、自己紹介探しの旅が始まって」
凛「長かったような、短かったような……そんな気持ちになるね」シンミリ
ことり「うん……ずっと着いてきてくれて、ありがとねっ凛ちゃん♪」ギュ-
凛「ことりちゃんの為だもん!当たり前だにゃ~!」ギュ-
ことりん『ぎゅ~♪』ギュ-!!
海未「あの……感動のシーンやってる所、申し訳ないんですけど」
海未「……まだ始めてから、二時間ぐらいしか経っていませんからね」
ことりん『……』ジッ
ことりん『……えへへ///』カアァ
海未「全く……」クスッ
ガチャ……
「あれ?海未ちゃん達、そんな所で何やってるん?」
「何?誰か来てんの?」ヒョコ
凛「にこちゃんもいるにゃ~」
希「うん、海未ちゃんと凛ちゃんとことりちゃん」
海未「どうも、こんにちは」ペコリ
にこ「へぇ……珍しい三人じゃない、どうしたのよ?」
ことり「あのね、ちょっとにこちゃん達にお願いが……」
にこ「お願い?」
ことり「うん、実は……」カクカクシカジカ
にこ「……」
ことり「……どうかな?」
にこ「……ことり」
ことり「は、はい!」
にこ「……よくぞ私の元に来たわね!いいわ、この大銀河宇宙No.1アイドル……矢澤にこに任せなさい!」ドンッ
ことり「にこちゃん……!」
凛「さっすがにこちゃん!男らしいにゃ!」
にこ「ふふんっ、当たり前でしょ――って、誰が男よっ!」
ギャ-ギャ-……ギャ-ギャ-……
希「……いやー、一気に騒がしくなったなぁ」
海未「行く先々で、必ず一悶着起こしてますからね……」
希「元気があってよろしいことやん」フフッ
希「……あ、一応ウチも協力するね」
海未「すみません、是非お願いします」ペコッ
にこ「何言ってんの、私は最後に決まってんでしょ。希、先やっていいわよ」
希「ん、りょーかい。ほなウチが教えようか」
ことり「よろしくお願いしますっ、希ちゃん 」ペコリ
希「こらこら、そんなにかしこまらんでもいいよ」
にこ「……ちょっと思ったんだけどさ、ことりって変なところで真面目よね」
海未「普段はぷわぷわしてて、何も考えてなさそうなんですけど、急に真面目になる時があるんですよ」
にこ「……アンタ、幼馴染でも容赦ないわね」
海未「何がですか?」
にこ「いえ、気にしないでちょうだい」
海未「?」
凛「希パワー注入!はーいぷしゅ♪」
ことり「いただきましたぁ~♪」
希「……そう、それやね」クスッ
にこ「凛!ことり!希より先にやってどうすんのよ!」
ことり「ふぇ?」
にこ「やるにしても、まず本人がやってからっていう暗黙の了解が――」
希「まあまあ、落ち着いてにこっち」ワシワシ
にこ「ぎにゃああぁ!?」ビクッ
ことり「ごめんなさい……」
希「いーよいーよ、ウチはそんなん全然気にしてないからね?」
希「ただちょこ~っとだけ間違ってたから訂正させてな?」
ことり「へっ?う、うん」
希「もちろん、皆も一緒にやるんよ?」
凛「はーい!」
希『希パワーた~っぷり注入!は~いぷしゅ♪』ポイッ
ことうみにこりん『いただきました~♪』ギュッ
にこ「アンタらしいわ」クスッ
希「とまあ、ウチの自己紹介はこんなんかな?」
ことり「ありがと~希ちゃん♪」
希「ウチの自己紹介やったら結構改良もしやすい筈やから、頑張って!」
ことり「はぁ~い、お任せ下さいっ♪」グッ
にこ「しっかし、アンタ達も少しは見る目があるわね」
凛「何のこと?」
にこ「敢えてなんでしょ、私を最後に持ってきたのって?」
凛「?」キョトン
海未「?」キョトン
にこ「……もしかして、違うの?」
海未「はい、全然違います。偶然にこ達が最後になっただけですよ」
にこ「……あ、そう」
にこ「う、うっさいわよ!」
希「おーこわいこわい」ククッ
にこ「くっ……そ、それよりもことりは出来たの!?」
ことり「……ぴいっ!?」ビクッ
にこ「どうなのよ!?」
ことり「で、出来たよぉ……なんでにこちゃん、そんなに怒ってるの……?」ビクビク
海未「気にしないでください、少し拗ねているだけですので」
にこ「がるるるる……」
希「はい、にこっちそこまでな?それ以上動いたら、わしわしMAXするで?」
にこ「」ピタッ
希「よし、おっけーやね」
ことり「やっていいの……?」
凛「早く早く!今の内だにゃ!」
ことり『ことりパワー、いっ~~ぱいあげちゃいますねっ♪はぁ~いちゅんちゅん♪』
のぞうみりん『いただきましたぁー♪』
ことり「……ってあれ?にこちゃんは?」
にこ「」ピタッ
海未「固まったままですね」
希「何やってるん……にこっち?」
にこ「……アンタが動いたらわしわしMAXするって言うから、大人しくしてたんでしょーが!!」バンッ
希「あ、動いた♪」ワシワシ
にこ「!?」ビクッ
希「ほれほれ~わしわしMAX♪」ワシワシ
にこ「にこおおおぉぉ!?」
――――――――
ことり「だ、大丈夫……にこちゃん?」
希「いやー、ちょっとやり過ぎたかもしれんね。ごめんなーにこっち」アハハ
にこ「ちょっとどころじゃないわよ!どんだけわしわししてんのよ!?」
希「もうー……だからこうやって謝ってるやん」
にこ「……まあ、今回はそんな事はどうでもいいわ」
にこ「それよりも、遂に……遂に、このスーパーアイドルの自己紹介を伝授する時が来たわね……」ウフフ
にこ「ことり、準備はいいでしょうね!」
ことり「ちょ、ちょっとまってて~!」アセアセ
にこ「ったく……早くしなさいよ」フフッ
希「やっと、アイドルの事について聞いてきてくれる後輩が出来たやん?」
海未「はい」
希「それがよっぽど嬉しいんと違うかな」フフッ
凛「そんなに嬉しいものなの?」
希「……にこっちが、ずっと夢見てきた事やからね」
凛「……そっか」
海未「夢が叶って良かったですね」
希「うん、ホンマに……良かったなぁ、にこっち」
にこ「ねぇまだ~?」
ことり「まってまって~!」オロオロ
にこ「ことりの準備も出来たみたいだし
、いよいよにこにーの伝家の宝刀『にっこにっこにー』を伝授するわよ!」
ことり「……は、はい!」ピシッ
にこ「まずは私のお手本からね、瞬き一つするんじゃないわよ?」
ことり「……えぇ」
凛「にこちゃん張り切ってるね~」
海未「微笑ましい光景じゃないですか」
希「でも、ことりちゃん若干嫌がってるで?」
海未「……」
海未「……気のせいじゃないですか?」
にこ『にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこにー♪笑顔届ける矢澤にこにこー♪にこにーって覚えてラブにこっ♪』
ことり「さ、さすがにこちゃ――」
にこ「まだよ!」
ことり「ふぇ!?」
にこ『にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこにー♪笑顔届ける矢澤にこにこー♪……ああんっ、どぅめどぅめどぅめぇ~♪にこにーはみ~んなのも・の♪』
にこ「ふぅ……どうよっ!」ドヤッ
凛「いつも通りのちょい寒にこちゃんだにゃ」
にこ「ちょい寒って何よ!?略すのやめなさいよ!」
凛「じゃあ、いつも通りのちょっと寒いにこちゃんだにゃ」
にこ「言い直さなくていいから!」
希「まあ、凛ちゃんの言う通り良くも悪くもいつものにこっちやね」
海未「そういう事ですね」
にこ「アンタ達……部長に対してその辛辣な評価は酷すぎじゃないかしら……」
ことり「その……す、すっごく参考になったし……」
にこ「別に無理してフォローしなくてもいいわ――」
ことり「無理してないよ!ホントだもん!」
にこ「なら、今すぐにっこにっこにー出来る?」
ことり「出来るっ!」コクッ
ことり『こっとことり~♪あなたのハートにことことり~♪笑顔届ける南ことりっ♪ことちゃんって覚えてラブちゅん♪』
にこ「はい、もう一個」
ことり「ふえぇ!?うぅ……ん、んんっ」ゴホンッ
ことり『こっとことり~♪あなたのハートにことことり~♪笑顔届ける南ことりっ♪……はぁんっ、だ、ダメだよぉ///ことりはぁ……皆のものだから……ね?』
ことり「……ど、どう、にこちゃん?」
ことり「えへへ……ありがとぉ~///」
ことり「皆はどうだった?」
凛「最高に可愛かったにゃ!」パチパチ
希「ことりちゃんの可愛さがスピリチュアルやったね」パチパチ
海未「文句なしにあざと可愛かったです」
ことり「えっ?」
海未「間違えました……文句なしに可愛かったです」
ことり「……」プクゥ
海未「そう睨まれましても……」
ことり「あっ、にこちゃん!」
にこ「何かあんなら話聞くけど」
ことり「あのねあのね、海未ちゃんがね、ことりが皆の自己紹介する度にいっつもあざといって言うの!」プンプン
にこ「あざとい?」
ことり「そうだよ!ことりは、普通にやってるだけなのに――」
にこ「いや、ことりは大分あざといじゃない」
ことり「ひどいよね……って、ふぇ?」ピタッ
ことり「……む、無意識にあざとい?」
にこ「詳しく説明するのが面倒だから端折るけど、ことりはもう存在自体があざといと思ってもらえたらいいわ」
にこ「あ、勘違いしないでよ?これは最大級の褒め言葉だから」
ことり「……よくわかんない」
海未「私はよく分かりますけどね」
にこ「そうね……分かりやすく褒めるとしたら、アイドルには最適な性格よ」
ことり「ホント!?」パアァ
にこ「ええ、私より向いてるんじゃない?」
にこ「だから、あざといなんて言われたくらいで一々怒るんじゃないわよ?アイドルなんてあざとくてナンボなんだから」
ことり「あざとくてナンボ……」
にこ「そうそう」
ことり「そっか……うん、わかった!じゃあことり、これからもっともっとあざとくなるね♪」
にこ「既にその発言があざといのよ」
ことり「えへっ///」
海未「えーと、これは……一件落着なんですかね?」
凛「自己紹介関係なくなってる気がするけど……」
希「まあ、これはこれでええんやない?」
――――――
にこ「お礼はいいからちゃんと自分だけの自己紹介見つけなさいよ、ことりなら出来る筈だから」
希「ウチは特に何もしてないけど、お役に立てたならよかったよ」
希「そんじゃあにこっち」
にこ「ん?なによ?」
希「ウチらはこれから勉強の続きといこうか」ニコッ
にこ「あぁ……そういや、あったわね」
希「明日までに全部叩き込まないかんから、ビシビシいくで!」
にこ「はいはい……」
凛「そうだね、にこちゃんが留年しない為にもちゃんと勉強してもらわないとだし」
にこ「ちょっとぉ、聞こえてるわよ!」
ことり「にこちゃん、お勉強頑張ってね♪」
にこ「ん……ありがと」
ことり「ふふっ、また明日」フリフリ
ことり「んん~……」
凛「やっぱり合わなかった?」
ことり「……何がダメなんだろう?」
海未「中々難しいものですね……」
ことり「ことりも、自分の自己紹介で皆とやりたいなぁ……」シュン
凛「それに、ことりちゃんの自己紹介が出来るまで、凛と海未ちゃんもずっと一緒だにゃ!」
海未「私もですか……」
凛「だめ?」
海未「いえ……乗りかかった船です、どうせなら最後まで付き合いますよ」フフッ
ことり「凛ちゃん……海未ちゃん……」ジ-ン
ことり「もう~……二人とも愛してるっ♪」ガバッ
海未「は、はい!?///」カアァ
凛「にゃにゃ!?///」カアァ
海未「あ、朝まで?」
凛「それはちょっと……」
ことり「だめだめだめ~♪凛ちゃんと海未ちゃんはぁ、ことりのも・の♪」チュンチュン
海未「早速にこの影響が出てきてますね……」
凛「流石に、このことりちゃんはあざといにゃ……」
ことり「えへへ、あざといかわいいコトーチカですっ」
ことり「今日は二人とも寝かさないからね?」
ことり「だから……朝まで一緒にファイトだよ♪」グッ
ことうみりんもっと流行ってください
あのセリフ完成までやるんでないの?
すいません、やりたかったんですけど気力が尽きました……
欲を言えばおやつにしちゃうぞまで見たかったな
凛「ことりの自己紹介を考え隊?」
海未「何ですかその名前は……」
ことり「今夜限りのスペシャルユニットだよっ♪」
海未「本当に朝までやるんですか?」
ことり「明日はお休みだし~……二人も今日はお泊まりって、お家の人に言ってるんだよね?」
凛「うんっ、言ってきたよ!」
海未「それは私も言っていますが……」
海未「……まあ、付き合うと言ってしまった以上仕方ないですね」
ことり「うんうんっ、せっかくのお泊まりだからおやつもいっぱい作ったよ~♪」ドンッ!
凛「にゃ!?こ、ことりちゃんそのお菓子の量は……」
ことり「ちょっと、作りすぎちゃった」エヘヘ
海未「あの……私達、既に晩御飯の方も頂いているんですけど」
海未「ましてやこれ程の量のお菓子……確実に太りますよ?」
海未「……だ、駄目です!」
ことり「海未ちゃぁん……」グスッ
海未「うっ……」
凛(あぁ……これは堕ちたにゃ)ジ-
ことり「おねがぁい!」オネガァイ
海未「……はぅ」
海未「……きょ、今日だけですからね?」
ことり「!」パアァ
ことり「はぁ~い♪」
――――――
海未「はぁ……明日から運動量を増やさなくては……」パクパク
ことり「まだまだあるからいっぱい食べてね♪」
海未「それで……お菓子もいいんですけど、自己紹介をそろそろ考えませんか?」
ことり「……はっ!忘れてた」
凛「でも、どうやって考えるの?」
海未「そうですね……ことりは、どういう自己紹介にしたいとかありますか?」
ことり「えっとね……楽しいの!」
海未「楽しくない自己紹介は無いと思いますよ?」
海未「盛り上がらない自己紹介も無いかと」
ことり「あうぅ……じゃあどうしたら」
凛「ことりちゃんは、にこちゃんみたいに皆と一緒にやるのと、海未ちゃんみたいにお客さんに反応してもらうのとどっちがいいの?」
ことり「ふぇ?うーん……出来ればにこちゃんみたいに一緒にやりたいかな?」
海未「なら、そっちの路線で少し考えてみましょうか」
凛「そうだねっ」
ことり「うん!」
――――――
海未「盛り上がらない自己紹介も無いかと」
ことり「あうぅ……じゃあどうしたら」
凛「ことりちゃんは、にこちゃんみたいに皆と一緒にやるのと、海未ちゃんみたいにお客さんに反応してもらうのとどっちがいいの?」
ことり「ふぇ?うーん……出来ればにこちゃんみたいに一緒にやりたいかな?」
海未「なら、そっちの路線で少し考えてみましょうか」
凛「そうだね」
ことり「うん!」
――――――
うみりん『……』コクッ
ことり『皆さぁん、ことりの後に続いて言ってくださいね?いきますよ~♪せーのっ』
ことり『ヨキニハカラエミナノシュ~♪』
うみりん『ヨキニハカラエミナノシュー!』
ことり「……どう?」
海未「これは……」
凛「……ちょっと違う気がするにゃ」
ことり「だよね……」
ことり「ふえぇ……どうしたらいいかわかんないよぉ……」グスッ
凛「ま、まだ始まったばかりだよ!頑張ろっ!」
海未「次はお客さんに反応してもらうパターンでやってみましょうか」
ことり「……うん」
――――――
うみりん『……』コクリ
ことり『みなさぁん♪今日はことりと一緒にいっぱい盛りあがってくださいね♪』
ことり『ことりからのおねがぁい!です♪』
うみりん『いえーーい!』
ことり「……えっと」
凛「悪くはないけど……」
海未「これも違いますかね」ウ-ン
ことり「……もうやだぁ」グスッ
凛「十一回目だにゃ」
海未「もうそんな回数に……」
ことり「なんで……」
凛「ことりちゃん?」
ことり「……なんでことりのだけできないのぉ~!」ジタバタ
海未「こ、ことり!?」
ことり「……もうやりたくない!」プクゥ
海未「そう言わずにもう少しだけ一緒に頑張りましょう、ね?」
凛 「ことりちゃんが、幼くなっちゃったにゃ……」
海未「まあ、ことりの気持ちも分からなくはありませんが……」
ことり「ねる……」ゴソゴソ
海未「ちょっと待ちなさい!」ガシッ
ことり「……ふぇ」
海未「今日は朝まで考えると言っていたじゃありませんか!」
ことり「だって出来ないもん……」
海未「諦めてはいけません、自分の自己紹介が欲しいのでしょう?」
ことり「うぅ……」
ことり「凛ちゃぁん……海未ちゃんがいじめるよぉ……」ギュッ
凛「にゃ!?凛!?」
海未「いじめてなどいません!私はただ、ことりの為を思い……」
凛「そ、そうだよことりちゃん!」
ことり「……じゃあ、朝まで一緒に考えてくれる?」
海未「だから最初からそう言っているじゃないですか……」ハァ
凛「ことりちゃん、ファイトだにゃ!」グッ
ことり「……ん」ゴシゴシ
ことり「うんっ!」ニコッ
ことり「どうしよっか……」
海未「……」ウ-ン
海未「……あまり参考になるかは分かりませんけど、私達が今まで歌ってきた曲でも聞いてみますか?」
凛「凛達が歌ってきた曲?」
海未「ええ、何かインスピレーションが浮かぶかも知れませんよ」
ことり「それって結構な数になるんじゃ……」
海未「そこは仕方ありません」
ことり「はぁ~い……」
海未「では、三人で手分けして聞きましょう」
凛「任せて!」
――――――
ことり「……うーん」シンケン
……アイノハッピ-ホリデ-ハッピ-ホリデ-
ことり「……いいフレーズないかなぁ」
ことり「ってあれ?」クルッ
海未「……」ウトウト
凛「……うにゃぁ」ウトウト
ことり「わわっ、二人とも起きてぇ~!」ユサユサ
海未「す、すみませんことり……睡魔が……」ウトウト
ことり「海未ちゃぁん!」
凛「凛……夜ふかしは苦手なんだ……」ウトウト
ことり「凛ちゃんも!」
凛「おやすみな……さい……」クゥ
うみりん『……』ス-ス-
ことり「……もうっ!二人とも朝までやるって約束してくれたのにぃ!」プンプン
ことり「起きてよぉ~!」ユサユサ
うみりん『……』クゥクゥ
ことり「むむぅ~……」
うみりん『ん、んんっ……』
ことり「起きないと……えっと、た、叩いちゃうよ!」
ことり「ってだめだめ!暴力はダメだよ!」ブンブン
……コトバニシタラワラエテキタヨ、コトリノオヤツニシチャウカナ~
ことり「ん?おやつ?おやつ……ことりのおやつ……」フム
ことり「……きたぁっ!!」ピ-ン
ことり「んふふっ……ことりの自己紹介、出来ちゃったかも♪」
――――――
ことり『……二人とも~起きてくださ~い♪』ユサユサ
うみりん『……』ス-ス-
ことり『起きてくれないんですかぁ?』ユサユサ
うみりん『……』クゥクゥ
ことり『むぅ……』プクゥ
ことり『起きてくれないんだ……なら、いいもんね♪』
うみりん『……』グゥグゥ
ことり『起きてくれない子は~……ことりの~……』
ことり『おやつにしちゃうぞぉ~~♪』ガオ-ッ!!
乙です!!
まさか続きがくるとはな
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