【ラブライブ!】海未「私はナイト」
- 2020.04.05
- SS

ことり「んん~~っ!」
海未「ことり、大丈夫ですか?」
ことり「うぇ~ん、お菓子の袋が開かないの~。海未ちゃん開けてくれる?」
海未「えぇ、貸してください」
海未「……ふっ」バリバリ
海未「どうぞ、ことり」
ことり「さっすが~、ありがとう海未ちゃん。一緒に食べよう?」
海未「あまり間食は……」
ことり「せっかく開けてくれたんだし少しぐらい食べてよぉ」
海未「で、では少しだけ……」
ことり「はい、どうぞ♡」
海未「ありがとうございます」パクッ
海未「あっ、おいしいですね」
ことり「でしょ?」
海未「ちょっと穂乃果!?急に抱き着いてこないでください!」
穂乃果「ごめんごめん。でも海未ちゃんのおかげでこの前の英語の小テストそこそこの点数取れたからさ」
穂乃果「ありがとう~って気持ちを込めてたんだよ!」
海未「よく分かりませんが、今回は先生にも何も言われずに済んでよかったですね」
穂乃果「だからありがとうって伝えたかったんだけどなぁ」
海未「分かりましたからそろそろ離れてください、苦しいです」
穂乃果「は~い」
ことり「そうだよ~」
穂乃果「それ今すごく気になってたの!みんなおいしいっていうから帰りに買ってこうかと思ってたんだよね~」
ことり「穂乃果ちゃんも食べる?」
穂乃果「いいの?」
ことり「もちろん♪ことりも穂乃果ちゃんたちと食べたらもっとおいしくなると思うし」
穂乃果「ありがとう、ことりちゃん」
海未「そんなに話題になっていたんですか?」
穂乃果「うん。クラスのみんなや雪穂もおいしいって言ってたよ」パクッ
穂乃果「ほんとだ、おいしい♪」
ことり「テレビとか雑誌でも見かけるよね」
海未「……そうなんですか」
ことり「ことりも見かけたからつい買っちゃった」
穂乃果「やっぱり気が合うね~。穂乃果も丁度食べたいな~って思ってたところだったんだ~」
ことり「うん、なんだか嬉しいね!」
穂乃果「穂乃果もだよ!」
ことり「えへへ、穂乃果ちゃ~ん」ギュー
穂乃果「ことりちゃ~ん」ギュー
海未「これくらいで何してるんですか……」
ことり「海未ちゃんも一緒にぎゅーってしたい?」
穂乃果「二人で仲良くしてたからヤキモチ妬いちゃった?」
海未「べ、別にそういうわけじゃ……」
ことり「ほら、海未ちゃんもぎゅー!」ダキッ
穂乃果「拗ねないでよ~」ナデナデ
海未「違いますってば」
海未「別に、そんなのじゃ……」
ことり「……海未ちゃん、どうしたの?」
穂乃果「何か悩み事?」
海未「……」
穂乃果「話ぐらい聞くよ?」
ことり「そうそう、それとも話しにくいこと?」
海未「すいません……」
海未「少し聞いてもらえますか?」
穂乃果「もちろんだよ」
ことり「海未ちゃんの悩みは私たちの悩みでもあるんだから」
海未「そうですね、実は……」
穂乃果「どうして?海未ちゃん可愛いじゃん。アイドルも凄く似合ってると思うよ?」
海未「そんなことないですよ……」
海未「例えば先程のように全然話題になっているようなことを知らなかったり、そもそもこの喋り方だってそうです」
海未「穂乃果やことりは本当に可愛らしいですし……」
ことり「そんなことないって」
海未「それに自分の身体だってそうです。小さいころからずっと鍛えられていて筋肉質で全身固くて女の子らしさとはかけ離れていますし」
海未「さっきもことりが開けられなかった袋を簡単に開けることができてしまいましたし……」
ことり「ことりが力がなさすぎるだけだよ~」
海未「でもそういう方が女の子らしいんじゃないですか?二人とも柔らかくて抱き着かれる度に自分のことを気にしてしまって……」
海未「私なんかに抱き着いてもつまらないんじゃないかって」
穂乃果「そんなことないよ!海未ちゃんだってぎゅーってすると柔らかくて、あったかくてすごく安心するの。それにすごくいい匂いするし」
海未「に、匂いって///」
ことり「それにスリムだしいい意味で全然筋肉質っぽく見えないし」
海未「ありがとうございます……」
穂乃果「海未ちゃん信じてないでしょ」
ことり「む~、じゃあ今からクレープでも食べに行かない?」
海未「今からですか?」
ことり「自分が女の子らしくないっていうなららしくしてみればいいんじゃない?」
海未「なるほど……」
穂乃果「ことりちゃん?」
ことり「そうと決まったら早く行こ?」
穂乃果「海未ちゃんが買い食いなんて……」
ことり「女子高生らしいことだよ」
海未「そうですよ。私だって女子高生なんですしそれくらいしてもいいじゃないですか」
穂乃果「海未ちゃん……」
海未「ほら二人とも早く行きましょう」
穂乃果「う、うん」
穂乃果「海未ちゃん相当気にしてるみたい……」
ことり「うん、ことりもまさかここまでとは思わなかったよ……」
穂乃果「海未ちゃんは今のままが一番なのに……」
ことり「何とかそれに気付いてくれればいいんだけど」
穂乃果「う~ん……」
穂乃果「海未ちゃん、大丈夫だよね」
ことり「うん、何とかなるって」
穂乃果「自分で気づいてくれればいいんだけど、最悪私たちが何とかするしかないかな?」
ことり「最悪はね。でも海未ちゃんを信じよう?」
穂乃果「そうだよね。私たちが信じてあげなくちゃね!」
海未「二人とも何してるんですか?早く行きましょう」
ことり「ごめん、今いくね。穂乃果ちゃんも行こう?」
穂乃果「うん」
穂乃果「ふ~、おいしかった~」
海未「たまにはこういうのもいいですね」
ことり「そうだね~」
海未「今時の女子高生らしかったですよね?」
穂乃果「まぁ……」
海未「でもまだまだです。穂乃果やことりには全然敵いません、二人が羨ましいです」
穂乃果「そんなことないよ~。穂乃果なんかダメダメだし海未ちゃんが羨ましがるようなことなんてないって」
海未「そんなことありません。穂乃果だって私が持っていないようなものをたくさん持っていて、私はそんなところに憧れているんですから」
ことり「でも私たちだって海未ちゃんに憧れてるんだよ?」
海未「私に……?」
穂乃果「私もことりちゃんもそんな海未ちゃんのこと憧れてるし大好きなんだ」
海未「そんな……」
ことり「も~。もう少し自分に自信を持って!」
穂乃果「穂乃果も海未ちゃんとことりちゃん二人とも可愛いし私なんてって思うこともあるけど自分らしくいようって頑張ってるんだよ?」
海未「自分らしくですか……」
海未「私らしいってなんでしょうか?」
ことり「自然なままでいればそれが一番海未ちゃんらしいと思うな」
穂乃果「そうだよ。どんな海未ちゃんも大好きだけどいつもの海未ちゃんが一番だよ」
海未「なるほど……そうですね」
海未「それが一番私らしいと私は思います」
穂乃果「そういう真面目なところも海未ちゃんの魅力の一つだからね。もっと自信を持ってね」
ことり「いつも私たちのこと助けてくれてありがとう、海未ちゃん」
海未「こちらこそいつも隣にいてくれてありがとうございます」
ことり「よかった、海未ちゃん元気になって」
穂乃果「うん!」
穂乃果「そうだ!海未ちゃんも元気になったことだし今からカラオケでも行かない?」
ことり「賛成!」
穂乃果「海未ちゃんいい?」
海未「そうですね、迷惑を掛けてしまいましたしお付き合いします」
穂乃果「やった!海未ちゃんの歌声も穂乃果大好きだよ!」
ことり「ことりも!」
ことり「あぁっ、待ってよ~、穂乃果ちゃ~ん!」
海未「二人ともそんなに急がなくても……」
海未「まったく……」
海未「いつも気にかけてくれて、助けてくれてありがとうございます」ボソッ
海未「こういうことを直接伝えられればいいんですけどね……」
海未「さて、二人を追いかけますか」
穂乃果「海未ちゃん元気になったみたいでよかった~」ドンッ
穂乃果「うわっ」
「痛ってえなぁ」
穂乃果「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
ヤンキー女A「ん?もしかしてμ’sの高坂穂乃果ちゃん?」
穂乃果「は、はい」
ことり「穂乃果ちゃんどうしたの?」
穂乃果「ことりちゃん。ちょっと人とぶつかっちゃって」
穂乃果「本当にすいません」
ヤンキー女A「いいっていいって。それよりそっちは南ことりちゃんでしょ?二人とも一緒に遊びに行かない?」
穂乃果「え、それは……」
穂乃果「で、でも……」
ヤンキー女B「私たちファンなんだよね~」
穂乃果「あ、ありがとうございます……」
ヤンキー女C「だからちょっと一緒に遊んだりしたいな~なんてさ」
ヤンキー女A「ね?いいでしょ?」
ことり「ごめんなさい、それはちょっとできなくて……」
ヤンキー女B「なんでだよ?」
ことり「ひぅっ、ええっと……」
穂乃果「わ、私たちちょっと用事があって……」
ヤンキー女B「いいだろ、少しぐらい」ガシッ
ことり「うぅ……」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「大丈夫だからね、ことりちゃん」
ヤンキー女C「ほら、お前もだよ」ガシッ
穂乃果「きゃっ、やめっ……」
ヤンキー女C「別に変なことしようとかじゃないんだからさ」グイグイ
穂乃果「やめてっ……」
ことり「嫌っ、離して……」
ヤンキー女B「ほらほら」
海未「すいません、二人から手を離してもらえますか?」
ヤンキー女A「なんだよ?」
穂乃果「海未ちゃん!」
ことり「海未ちゃ~ん!」
ヤンキー女A「あぁ、よく見れば園田海未ちゃんじゃん。いいところにきたね。これから一緒に遊びに行くんだけど海未ちゃんもどう?」
海未「すいませんが私たち今は急いでいるので」
ヤンキー女A「いいじゃん。ファンサービスも大事だよ?」
海未「ファンでいてくれるのありがたいのですが誰かに贔屓したりはできませんので」
海未「ですがこれからも応援よろしくお願いします。より一層楽しんでもらえるよう努力していきますから」
海未「ですので早く二人を離してください。これから練習があるんです」
ヤンキー女A「黙って聞いてればちょっとかわいいからって調子乗ってんじゃねーよ」
ヤンキー女A「言っとくけど私空手やっててさ、怪我したくなかったら大人しくしなよ」
海未「お断りします。早く二人を解放してください」
ヤンキー女A「この、ふざけんなよ!」ブンッ
ヤンキー女A「なっ、かわしやがった」
海未「あなたも武道を嗜む者なら教わったはずですよ」
海未「力は人を傷つける為のものではなく人を守るためのものだと」
ヤンキー女A「何言ってやがる、この!」ブンッ
海未「ふっ!」ガシッ
海未「言っておきますが私は剣道、弓道、合気道、古武術を嗜んでいまして」ググッ
ヤンキー女A「ぐあっ、痛ててっ、分かった!分かったから離せって」
海未「二人が先です」ググッ
ヤンキー女A「お、お前ら二人を離せ!」
ヤンキー女B「は、はい!」バッ
穂乃果「うぅ、ことりちゃん大丈夫!?」
ことり「う、うん」
海未「武道の基本がなっていませんね。よかったらうちに来ませんか?」
海未「その根性を叩き直してあげますよ」ゴゴゴ
ヤンキー女A「ひっ!」
ヤンキー女A「まさか園田ってあの園田道場の……」
海未「知っていらしたんですか、ありがとうございます。それなら話は早いですね、今からでも早速どうですか?」
ヤンキー女A「か、勘弁してくれっ!」ダッ
ヤンキー女C「待ってください」ダッ
海未「……ふぅ。二人とも大丈夫ですか?」
穂乃果・ことり「うぅっ、海未ちゃ~ん!」ダキッ
穂乃果「怖かったよ~」ギュー
ことり「ありがとう~」ギュー
海未「二人ともよく頑張りましたね」
海未「ことりはしっかり嫌だと言えたじゃないですか。なかなかできることじゃないですよ」
海未「穂乃果も、ことりを庇ってくれてありがとうございます」
穂乃果「うわ~ん」ギュー
ことり「海未ちゃん……」ギュー
海未「とりあえず場所を移しましょう、さすがに街中じゃ恥ずかしいです……」
海未「落ち着きましたか?」ナデナデ
穂乃果「うん、ありがとう」
ことり「ことりももう大丈夫」
海未「そうですか、よかったです」
ことり「で、でももうちょっと撫でててほしいかなぁ」
海未「分かりました」ナデナデ
穂乃果「やっぱり海未ちゃんと居ると……」
ことり「すごく安心する……」
海未「そ、そうですか?」
ことり「ことりからもありがとう」
海未「そんなの当り前ですよ」
海未「それにおかげで私も大切なことを思い出せましたし」
ことり「大切なこと?」
海未「ええ。とても大切なことです」
穂乃果「それって?」
穂乃果「私たちを守る?」
海未「そうです。私は昔から色々な稽古事があってすごく大変で、辛かったんです。でもここまで心が折れずに続けてこられたのは二人のおかげなんです」
海未「昔の私は弱虫で引っ込み思案で……まあ今でもそういうところはあるのかもしれませんが」
海未「でもいつまでも二人の後ろにいるだけじゃ嫌だ、私が二人を守ってあげられるようになりたい、と思い続けたからここまで頑張ってこられたんです」
海未「ですから私は自分のこの身体だって嬉しいです。二人を守ってあげられるんですからね。先程はそんなことも忘れて嫌だなどと言ってしまいましたが撤回させて頂きます」
海未「私は二人を守るためにある。そのためにこれからも私は精進を続けます」
海未「なのでどうか二人とも私のそばに居続けてください。いつまでも御守り致します」
海未「私の大切なお姫様」スッ
ことり「うぅ……そんなぁ///」
海未「ダメ、ですか?」ウワメ
穂乃果「も、もう……ズルいよ海未ちゃん」キュン
ことり「ダメなわけないよぉ」
穂乃果「ありがとう、海未ちゃん」ギュッ
ことり「これからもずっと一緒だよ」ギュッ
海未「ありがとうございます」ギュー
穂乃果「でも穂乃果達だってただ守ってもらうだけじゃ嫌だな」
ことり「そうだね。だ・か・ら、私たちも海未ちゃんのこと守ってあげる!」
海未「二人が?」
ことり「だから海未ちゃんも私たちにとっては大事なお姫様だよっ!」
穂乃果「だから何かあったら私たちにもしっかり言ってね?」
海未「ふふっ、そうですね」
海未「お姫様というのはなんだかこそばゆい気もしますが……」
穂乃果「そんなことないよ、海未ちゃんだって素敵な女の子なんだから」
ことり「お姫様は女の子の憧れだよ」
海未「ふふっ、そうですか。本当にありがとうございます。穂乃果、ことり」
穂乃果「海未ちゃん!」ギュー
ことり「私も!海未ちゃん!」ギュー
海未「二人とも苦しいですぅ」
海未「それとこれとは話が別じゃないですか?」
ことり「今だけでいいから~おねがいっ、海未ちゃ~ん」
海未「わ、分かりましたよ……ほら」
穂乃果「やった♪」
ことり「えへへ、ありがとう」
海未「まったく、本当に二人には敵いませんね」
おわり
かっこいい海未ちゃんも乙女な海未ちゃんも素晴らしいと思います
乙
有能
どっちの海未ちゃんも素敵
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