【ラブライブ!】穂乃果「あれ…?もしかして俺くん!?」 俺「えっ、あっ…高坂…?」
- 2020.04.05
- SS

俺「あ、ああ…高坂は……見るからに元気だな」
穂乃果「うん!それが取り柄だからね!」
俺「はは、変わんないな…そういやアイドル始めたろ。スクールアイドル、μ’s」
穂乃果「え、知ってるの?」
俺「もちろん。一応…その、ファンのつもり…」
穂乃果「わぁ、嬉しいな!握手してあげるね!」ブンブン
俺「お、おい、よせって…///」
穂乃果「あはは!……ところで、そっちの人は…」
お前ら「……………」ジトーッ
俺「あ、ああ…こいつは、その…俺の…」
お前ら「……」グイッ
俺「うぉっ…!?」
お前ら「恋人ですが、何か?」ニッコリ
穂乃果「え゙っ…」
お前ら「俺は黙ってろ!…初めまして、俺の『恋人の』お前らです…」
穂乃果「あ、えと…初めまして…」
俺「はぁ…やれやれ…」
穂乃果「お、俺くん…恋人って…ホントに?2人とも男の子…だよね?」
お前ら「あ?文句あんのかよ」ギロ
穂乃果「ひぃっ…!」
俺「おい、やめろって!…ああ、本当だよ…隠してたけど、俺…『コレ』なんだ」
穂乃果「そ、そうだったんだ…」
俺「ご、ごめん、引くよな、突然こんなカミングアウトしたら…」
穂乃果「ううん、そんなこと…むしろ…」
穂乃果(同性愛に抵抗がないんだとしたら…)
お前ら「おい俺、早く行こうぜ…」
俺「待て待て!なんだよさっきから…!言っておくが、別に高坂とは何もないからな!?俺はお前一筋だっつの!」
お前ら「! べ、別にそんなこたぁわかってんよ…///」
穂乃果「あ、あの!」
俺・お前ら「?」
穂乃果「…実は、2人に相談したいことが……」

お前ら「……マジか」
穂乃果「うん…」
穂乃果「穂乃果……ことりちゃんのことが好きなの……」
穂乃果「うん…」
俺「いつから?まさか中学のときから、とか…」
穂乃果「ううん…最近μ’sで色々あって…ことりちゃんのことを意識するようになったの…」
お前ら「色々…もしかして、ラブライブ出場を辞退したことと何か関係が…」
俺「! お前ら!」
お前ら「んだよ…」
俺「…あまり詮索するのはよそう。そのことは今は無関係…」
お前ら「ちっ…分かったよ…」
俺「…それで、南への恋心を自覚したものの、女の子同士なんておかしいんじゃないかと悩んでいたってわけか」
穂乃果「…うん」
穂乃果「すみません…迷惑ですよね、こんな…」
お前ら「……ああ、迷惑だな」
穂乃果「…っ」
俺「お、おいお前ら…!」
お前ら「その敬語、やめてくれよ。うざったくて迷惑だぜ」
穂乃果「えっ…?」
お前ら「こいつの友だちなら俺の友だちでもある!何より同じ恋の病に苦しむ者同士…力貸すぜ!」
穂乃果「お前ら…くん…!」
俺「お前ら…」キュン
穂乃果「やっぱり告白、なのかな…ちなみに2人はどっちから…」
お前ら「お?聞きたい?」
俺「やめやめ!…告白するよりも先に、南が同性愛についてどう思ってるかを確かめるべきだと思う」
穂乃果「そ、そうだよね。穂乃果も気になる…」
お前ら「だが、どうやって確かめる?まさか直接『同性愛ってどう思う?』なんて聞くわけにもいかないし…」
俺「…俺にいい考えがある」
………
……
…
ことり「もちろんいいよ!あれ?海未ちゃんは?」
穂乃果「弓道部の方に顔出すって…」
ことり「そっか!じゃあ久しぶりに2人きりだね!」ニコッ
穂乃果「う、うん…そだね…///」
ことり「でね~、そこのチーズケーキがぁ~」
穂乃果「へぇー、そうなんだ………あ!!」
ことり「どうしたの?」
穂乃果「ほらあそこ!!見て!!」
ことり「…?何が…」
俺「んっ…」チュ
お前ら「んっ…」チュ
ことり「」
ことり「う、うーん…」
ことり「あれは……ちょっと……」ヒキッ
穂乃果「」
俺「…あちゃー、あの様子だと…」
お前ら「あらら…」
お前ら「ま、まぁ元気出せって。これからこっち側に堕とせば…」
穂乃果「いいよ…もう」
お前ら「えっ…」
穂乃果「やっぱりおかしいんだよ、女の子同士なんて…ことりちゃんもそう思ってるんだ…」
お前ら「お、おい…」
穂乃果「うん!きれいさっぱり諦めるよ!俺くんたちは幸せに…」
俺「…本当にいいのか?」
穂乃果「な、なにが…」
俺「高坂の、南に対する想いはそんなもんだったのかよ!?」
穂乃果「…っ」
穂乃果「諦められるわけないよっ!!」
俺「……」
穂乃果「諦められるわけない…!穂乃果は…私は、ことりちゃんのことが好き…大好き…!私には、ことりちゃんしかいない…!!」
俺「…だったら」
穂乃果「でも…ことりちゃんのためにも、この想いはしまっておくべきなんだ…だって、同性愛なんて…」
俺「…おかしい…か」
穂乃果「……」
俺「…そうさ。俺たちはおかしい。だが、それがなんだ?」
穂乃果「え…」
俺「俺はお前らのことが好きだ…この気持ちだけあれば、他には何もいらない。例え後ろ指を指されようとも…俺にはお前らさえいればいい。同性愛とは…そういうものだろう?」
穂乃果「…!!」
俺「お前ら…」
穂乃果「……」
俺「…南が同性愛をどう思っているか確かめるなんて…馬鹿な案だった」
俺「そんなことは関係なかったんだ。重要なのは…」
俺「『南ことりが高坂穂乃果をどう思っているか』と、『高坂穂乃果が南ことりをどう思っているか』」
俺「それを確かめる方法はただ1つ」
俺「最もシンプルで…最も高坂らしい方法…」
穂乃果「……うん」ゴシゴシ
穂乃果「わかった」
穂乃果「ありがとう、2人とも…」
お前ら「…いや」
俺「俺たちは、何も」
穂乃果「行ってくるね…この想いを伝えに…!!」
俺「なに、大丈夫さ。南が惚れるとすればここだ、という輝きを…取り戻したんだからな…」
お前ら「…俺まで惚れてないよな」
俺「どんだけ嫉妬深いんだよお前は…俺にはお前しかいないって言ってるだろ?」
お前ら「本当か…?これから先も、ずっと…?」
俺「ああ…」
俺「この唇に誓うよ…」チュ
………
……
…
穂乃果「……ことりちゃんっ!!」ザッ
ことり「穂乃果ちゃん…?」
穂乃果「走って…きたから…」
ことり「待って、今拭いてあげ」
穂乃果「ことりちゃんっ!!」
ことり「は、はい」
穂乃果「好きです!!!」
ことり「えっ…?」
穂乃果「私…ことりちゃんのことが好きなの!!私と付き合ってください!!」
ことり「……!!」
ことり「う…そ…ホント…に…?」
穂乃果「…うん」
ことり「……穂乃果ちゃん」
ことり「穂乃果ちゃぁぁぁんっ……!!」ポロポロ
穂乃果「!? え、あっ…ご、ごめん!!そうだよね、やっぱり…」
ことり「違う、違うの…」ゴシゴシ
ことり「ことりも…穂乃果ちゃんのことが好き……!!」
穂乃果「!!」
ことり「うん…うんっ!!穂乃果ちゃんっ!!」ダキッ
穂乃果「わっ…!ことりちゃん…」
ことり「嬉しい…嬉しいよ…!ずっとずっと好きだった!子どものときから…出会ったときから、ずっと…!!」
穂乃果「そう…だったんだ…」
ことり「でも、怖かった…!この想いを伝えたら、今まで積み重ねてきたものが、全部壊れちゃうんじゃないかって…!同性愛なんて、おかしいんだって…!!」
穂乃果(穂乃果と同じだ…)
ことり「男の子同士でキスしてるのを見たとき…気持ち悪いって思っちゃった自分がいて…!!でもそれは、他人から見た自分と同じで…!!でも、それでもことりは…!!」
穂乃果「…うん。わかるよ、その気持ち。でも、もう大丈夫」ギュッ
穂乃果「これからは、2人いっしょだから。例え笑われたって、おかしいと思われたっていい」
穂乃果「だって私は、ことりちゃんのことが好きだから…!!この想いだけは、絶対に守ってみせるから…」
ことり「穂乃果ちゃんっ…穂乃果ちゃぁぁぁぁん……!!」
ことり「…うん」
穂乃果「じゃ、帰ろっか」
ことり「うん…ねぇ、穂乃果ちゃん…手、繋ぎたい…」
穂乃果「うん!じゃあ手を繋いで帰ろう!」ギュッ
ことり「あったかい…」
穂乃果「ことりちゃんの手も…」
ことり「ねぇ穂乃果ちゃん…今日ね、お母さんもお父さんも家にいないの…だから…」
穂乃果「えっ///そそそれって…///まだ早くない…?///」
ことり「え?ち、違うよぉ!///ただお泊まりに来ないかなって…!///」
穂乃果「うぇぇっ!?ご、ごめん!!穂乃果…///」
ことり「もう……ふふっ」
穂乃果「…えへへ。じゃあ、お邪魔しようかな!」ニコッ
ことり「うんっ…!」ニコッ
穂乃果「今度、ダブルデートでもしてみようか…」ポソッ
ことり「ダブルデート…?」
穂乃果「…何でもないっ!」
おわり
しかしお前らとのキスシーンとか誰得
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