【ラブライブ!】にこ、希「私達の出会い」
- 2020.04.06
- SS

にこ「・・・・・・は?」
希「よろしく!」ニコッ
これが2年生になった私と、その日から卒業するまで、それはとてもとても長い付き合いになる「そいつ」との初めての出会いだった。
にこちゃんとのんたんの出会いはこうだったんじゃないのかなってなんとなく妄想。
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希「ねぇねぇ、矢澤さん、今日はお昼一緒に食べよ?」
にこ「・・・なんで私があんたに付き合わないといけないのよ。お断りよ」スタスタ
希「えぇ〜・・・ええやんか〜・・・今日はいつもの相方がいないから寂しいんよ〜」
希「だから一緒にご飯食べよ〜」
にこ「ええい!鬱陶しい!!私は部室に行かないといけないのよ!アイドル研究部の定例会があるんだから・・・」
希「・・・一人ぼっちの定例会・・・か」
にこ「---------!!」
希「・・・」ニコニコ
にこ「・・・あんた・・・」
希「・・・矢澤さんがなんと言っても、私は付き合うよ、無理にでも」
にこ「・・・・・・勝手にしなさい。ついてくるなんなり、なんなり」
希「お!話がわかるやん♪ 」
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絵里「希、最近アイドル研究部の部長の矢澤さんと仲がいいらしいわね」
希「そうやねー」
絵里「・・・伝えて欲しいことがあるんだけど、アイドル研究部なんだけど・・・」
希「えりち、そっから先はダメや。それはうちが伝えるべきことじゃない」
絵里「・・・だけど、あの部は・・・もう・・・」
希「・・・例え私の口から伝えても、何の意味を持たないよ。大事なことほど、本人の口からちゃんと言わないとダメ」
希「・・・そしてえりちは責任感からまた本音を隠してる・・・ほんと、不器用やなぁ♪」
絵里「・・・な、なんのことよ・・・」
希「顔、真っ赤やで♪」
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希「・・・ふふっ・・・」
にこ「・・・ぐすっ・・・あによ・・・?」
希「いやね・・・矢澤さん、本当にアイドル大好きなんやね。だってこんなに顔が生き生きとしてるもん」
にこ「当たり前でしょ・・・ちーん(鼻かむ音)アイドルを見てるとね、すごく元気をもらえるの。自然と笑顔になれるのよ」
にこ「それにすごくキラキラしてる・・・テレビで見ても、ライブで間近で見てもそれは変わらない」
にこ「・・・だからね、アイドルは私にとって最大の憧れなのよ」
希「うん。それは部室に飾ってあるグッズを見てるとよくわかるよ」
希「・・・例え一人になっても、その想いは変わってない・・・ほこりひとつないぐらいに手入れされている」
にこ「・・・」
にこ「ダメよ」
希「・・・まだ何も言ってないやん?うちこう見えてもダンスには自信が・・・」
にこ「あんたはまだアイドルがなんなのかを全然わかってない。まだ私の好きにつきあってあげてるだけのペーペーよ」
希「・・・矢澤さん・・・」
にこ「・・・ごめん、今日はもう帰って」
希「・・・あーあ、ふられちゃったかぁ・・・」
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にこ「・・・へ?」
希「へ?ちゃうよーにこっちはにこっちやろ?」
にこ「・・・え?ちょっと、どういうことよ?」
希「えー?今更他人行儀で苗字呼びなんてするもんちゃうやん?うちはにこっちのこと、友達だと思いたいもん」
希「矢澤にこちゃんにあだ名つけるとしたらこうなったんよ。だから、おはよ、にこっち」
にこ「・・・・・・っ・・・・・・!!」
希「・・・にこっち?」
にこ「・・・・・・勝手にしなさいよ」プイッ
にこ「・・・・・・改めておはよう・・・・・・希」
希「おっ?」
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絵里「・・・・・・はぁ・・・・・・」
希「どうしたんえりち?ため息なんかついて」
絵里「・・・アイドル研究部のことなんだけどね・・・」
希「・・・・・・その話はえりちから直接にこっちに------」
絵里「存続のままになったわ・・・私の余計な一言で・・・」
希「・・・・・・♪」
希「やっぱりえりちは不器用やなぁ・・・最初っから潰す気なんかなかったんやろ?」
希「あの雨の日、必死にビラを配るにこっちの姿見てから」
絵里「・・・うるさいわね・・・///」
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希「なんのことやろか?」
にこ「そんなに毎日のように部室に来なくてもいいのに・・・あんたは部員でもなんでもなくて、このスーパーアイドル矢澤にこの友達ってだけじゃないの」
希「その部員じゃないうちを毎日のように部室に入れて、よっぽどのことがない限りは追い出そうとしないにこっちはなんなんやろね?」
にこ「・・・ぐぅ・・・」
希「にこっち」
にこ「なに?」
希「はい、これ、あげる」
にこ「・・・なにこれ?お守り?」
希「うち、神田明神でお手伝いしてるんよ。それでな、にこっちにちょうどよさそうなお守り見つけたから・・・あげる」
にこ(学業成就って・・・余計なお世話よ)
希「それに、今日が誕生日やろ?確か」
にこ「------っ」
にこ「・・・ふんっ!せっかくだからもらってあげるわ」
にこ「でもこれだけは言わせてもらうわよ」
にこ「誕生日は三日前よ」
希「ありゃりゃ、うちとしたことがやってもーたわぁ・・・」
希「えぇー・・・せっかくだから一緒に帰ろーよー」
にこ「・・・一人にして欲しいのよ」
にこ「・・・・・・ありがと・・・・・・」ボソッ
バタン・・・・・・
にこ(・・・なによ・・・一方的に絡んできて、一方的にお節介ばっかり・・・)
にこ(なによ、学業成就とか、勉強できない私に対する当てつけ?)
にこ(こんなの、嫌味にしか思えないわよ!こんなの、嬉しくなんて・・・)
にこ(嬉しく・・・なんか・・・)
にこ「・・・・・・ひぐっ・・・ぐすっ・・・・・・なによ・・・希のくせに・・・・・・」
希「・・・・・・ほんと、素直やないなぁ・・・・・・」コソッ
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希「・・・・・・どうしたん?神妙な顔して。そんなくらーい顔は似合わんよ?」
にこ「・・・余計なお世話よ・・・私ね・・・スクールアイドルを・・・」
希「にこっち?」
にこ「っ!」
希「うちな、にこっちが今言おうとしてること、なんとなくわかるよ・・・でもね」
希「それをにこっちの口から言うのだけはダメ。それを言ったら、うちはもうにこっちを友達と思えない」
希「うちな、にこっちが生き生きとアイドルの話をしてる姿を見て・・・いや、1年の頃のステージ、一人になった時のステージを見て、かっこいいって思ったんよ」
希「好きなことに対して嘘をつかない。そんなにこっちを見て、友達になりたいって思った」
希「・・・でも今にこっちが思ってること・・・それを口にした瞬間、私はにこっちのことを軽蔑するかもしれない」
希「それでもいいなら言ってもいいよ」
にこ「・・・・・・・・・っ・・・・・・・・・!!!
希「まだ嫌いとは言ってないよ。本気でそう思ってるならそう思わざるを得ないってだけの話」
にこ「うるさい!!同じようなもんでしょ!!!あんたに・・・あんたになにがわかるっていうのよ!!」
にこ「何もかもうまくいかなくて!!誰にも見てもらえなくて!!!こんなにも胸が苦しむだけの惨めな毎日で!!!」
にこ「それでもスーパーアイドルでいないといけない・・・スーパーアイドルにならないといけない!!あんたに私の辛さがわかるの!!?」
にこ「もういい加減に付きまとって勝手なこと言わないでよ!!わかった気にならないでよ!!!」
ダッ!
タッタッタッ・・・・・・
にこ「はぁっ・・・はっ・・・はぁっ・・・・・・」
にこ「・・・・・・最低だ・・・・・・私・・・・・・最低だ・・・・・・」ポロポロ
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絵里「あら?助かるわ・・・って待たんかい!あなた副会長でしょ!」
希「てへっ♪わすれてたぁ♪」
にこ「・・・・・・」
にこ(・・・・・・なによ・・・・・・本当につきまとわなくなることないじゃない・・・・・・)
にこ(・・・・・・)
---もういい加減付きまとって勝手なこと言わないでよ!!---
にこ(・・・・・・っ)ズキッ
にこ(なによ・・・なんでこんなにも胸が痛いの・・・)
にこ「・・・・・・部室に行こう・・・・・・」
にこ「・・・さぁ・・・今日はどうする?希・・・」
にこ「・・・?のぞ・・・・・・あっ・・・」
にこ(そっか・・・2年生になってから・・・毎日のようにあいつと一緒だったっけ・・・)
---うち、東條希!矢澤さん、よろしく!
---にこっち、おはよー♪
---にこっちは本当にアイドル好きなんやねー♪生き生きとしてる♪
---はい、これ、あげる!
---うちは、好きなことに対して嘘をつかない、そんなにこっちを見て、友達になりたいと思った。
にこ「・・・・・・なんで、私・・・・・・」
にこ「・・・・・・なんで・・・・・・友達に酷いこと言ってまで・・・・・・嘘をついてるの・・・・・・本当は・・・・・・わかっていたはずなのに・・・」
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希「急に呼び出してどうしたの矢澤さん。付きまとってほしくないんでしょ?」
希「・・・矢澤さんがそう言ったから私は貴女と距離を置いてる・・・今更何の用なの?」
にこ「・・・」
希「・・・黙り?呼び出しておいて黙りは失礼よ」
にこ「・・・・・・」
希「・・・・・・私、生徒会の仕事があるの。私をからかってるんだったら、無駄な時間を使わせないで。それじゃ」
にこ「------!」
ガシッ
希「・・・なんのつもり?」
にこ「・・・やっと、考えがまとまったのよ・・・あんたを前にして、一瞬全部飛んじゃって、何も言えなくなった」
にこ「でもね、本当はこれを伝えたかったの」
にこ「ごめんなさい!」
にこ「・・・私、バカだった・・・本当は、辞めたくない・・・アイドルを続けたい・・・なのに、自分に嘘ついて、八つ当たりして、希を傷つけて・・・」
にこ「だから・・・だから・・・ごめん・・・・・・ごめんなさい・・・」ポロポロ
にこ「・・・自分に嘘ついて・・・・・・ごめんなさい・・・」
・・・・・・クスッ・・・・・・
希「・・・言ったやろ?うちは好きなことに対して嘘をつかない・・・」
希「そんな矢澤さん・・・・・・いや、そんなにこっちと友達になりたいって」
にこ「・・・・・・希・・・・・・」ボロボロ
希「・・・そんな顔せんといて・・・せっかくのべっぴんさんが台無しやで」
にこ「・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」グスグス
希「・・・もうええよ・・・こっちこそ、冷たい態度とって、何もわかってないくせに、勝手なこと言って、ごめんね」
にこ「・・・・・・うん・・・・・・」
希「ねぇ・・・にこっち、仲直りのしるしに、一個だけ約束して欲しいんよ」
にこ「・・・ずびっ・・・何・・・?」
希「いや、これはうちの一方的なお願いか・・・」
希「・・・どんな形でもええ・・・にこっちのアイドル活動を応援させて欲しい・・・そしてアイドルがずっと好きなにこっちでいて欲しい」
希「これ・・・約束してくれる・・・?」
にこ「・・・・・・何言ってるのよ・・・・・・」グシグシ
にこ「私を誰だと思ってるの!スーパーアイドル、矢澤にこよ!!」
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〜最後のライブの前日〜
希「・・・なーんてことあったなぁ・・・」
にこ「な、なんの話よ・・・///」
希「なんとなく、思い出しちゃったんよ♪」
にこ「・・・・・・全く・・・・・・」
希「・・・でもまさかうちが応援するだけでなくて、にこっちと一緒にアイドルやるなんて思わなかったなぁ」
にこ「何言ってるのよ。何度か打診してきたじゃないのよ・・・あんた、本当は・・・」
希「・・・・・・だ、だめやで、そっから先は・・・だめやって・・・恥かしい・・・」
にこ「・・・ふぅ〜ん・・・希・・・?」ニヤニヤ
希「ううっ・・・な、なんや・・・」
にこ「貴女も自分の気持ちに嘘ついちゃだめでしょ?本当は、私・・・いや、『友達』と------」
希「だからあかんてえぇぇぇぇぇぇ!!//////」
なんとか綺麗に終われてよかったよかった
のんたんはのんたんでえりち以外に友達いなかったからな
にこっちと希のこういう友人関係本当にいい
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