【ラブライブ!】雪穂「あのベルがなる時に。」
- 2020.03.26
- SS

街中
タッタッタッ
雪穂「…はあ…はあ…」
ガサガサッ…
雪穂「…」
雪穂「やっぱり無い…」
雪穂「…」グスッ
雪穂「…あっちを探そう。」
タッタッ
ガサッ…
雪穂「…」
雪穂「…ッ!」
雪穂「…」
雪穂「…海未さん。」グスッ
12/24 19:00
穂むら
穂乃果「メリークリスマース♪」
ことり「メリークリスマース♪」
海未「め、めりーくりすます…///」
穂乃果「もう、海未ちゃん恥ずかしがっちゃ駄目だよ!」
ことり「そうだよ、海未ちゃん。」
ことり「もう、ことり達成人なんだよ?」
穂乃果「そうだよ、海未ちゃん!」
海未「成人と言っても、私はまだ19なんですから…」
穂乃果「それでもだよ!!」
穂乃果「いつまでも恥ずかしがってちゃ向こう行った時困るよ?」
海未「それは…そうですが…」
穂乃果「ほんとだねえ~。」
穂乃果「μ’sにいた頃が懐かしいよ…」
海未「穂乃果、おばさん臭いですよ?」
穂乃果「海未ちゃん、おばさんって言った!?」
海未「本当の事ですから。」
ことり「まあまあ、海未ちゃん…」
ことり「そういえば、雪穂ちゃんは?」
ことり「今日、終業式だよね?」
穂乃果「なんか、生徒会で遅くなるって。」
穂乃果「雪穂も真面目だよねー。」
穂乃果「スクールアイドルして、生徒会なんて。」
ことり「穂乃果ちゃんと同じ事してるね♪」
海未「穂乃果より、よっぽど頼りがいがありますけどね。」
穂乃果「海未ちゃん、ひどいよ!」
海未「事実を言ったまでです。」
<ただいまー。
穂乃果「あ、雪穂帰って来た!」
パタパタ…
ガラッ
雪穂「二人とも、いらっしゃい。」
ことり「お邪魔してます♪」
海未「お邪魔してます、雪穂。」
穂乃果「おかえりー。」
雪穂「はあ…」
穂乃果「どうしたの?」
雪穂「帰って来て最初に見るのが、姉のだらけきった姿とは…」
穂乃果「もう、みんなしてひどいよっ!!」
雪穂「ここまで年相応に見えないハタチはいないよ…」
ことり「そういえば、雪穂ちゃんももう18だね♪」
雪穂「はい、おかげさまで。」
海未「月日が経つのは、早いですね…」
海未「学校の方はどうですか?」
雪穂「なんとか、頑張ってます!」
雪穂「生徒会も、だいぶ慣れたし…」
雪穂「スクールアイドルの方は、後輩達に任せっきりになっちゃってるけど…」
ことり「ふふっ。何か、雪穂ちゃんって絵里ちゃんみたいだね♪」
海未「確かに、似てますね…」
穂乃果「穂乃果はっ!?」
雪穂「お姉ちゃんには、似たくないよ…」
海未「…ふふっ。」
穂乃果「それより、雪穂も帰って来た事だし、もう一回乾杯しよう!」
海未「ま、またですか…?」
ことり「海未ちゃん、今度はちゃんと言ってね?」
海未「ええっ!?」
雪穂「まったく、二人とも…」
カチャッ
トクトク…
ことり「はい、雪穂ちゃん。」
雪穂「ありがとうございます。」
穂乃果「それじゃ、行くよ!」
穂乃果「メリークリスマース!」
ことり「メリークリスマース♪」
雪穂「メリークリスマス。」
海未「め、メリークリスマス…!」
穂乃果「ふう~。お腹いっぱい。」
ことり「穂乃果ちゃん、おなか出して寝転んだらだめだよ~。」
海未「それでよく、成人したと言えますね…」
雪穂「まあ、私はこんなお姉ちゃんしか見た事無いんだけど…」
穂乃果「いいもん。どうせ明日も早起きだし…」
穂乃果「何より、気を使う人がいないからねっ!」
海未「はあ…穂乃果は、ずっとこのままな気がしますね。」
ことり「でも、それはそれで楽しいかも…?」
海未「ことりは、穂乃果を甘やかしすぎです。」
海未「私がいない時、どうするんですか…」
雪穂「…え?海未さん、どこか行っちゃうんですか…?」
海未「…いえ、言葉の綾ですよ。」
穂乃果「…」
ことり「…それじゃ、そろそろおいとましようかな?」
穂乃果「明日も、学校だもんね?」
ことり「うん♪」
ことり「ううん。進路の事で、教授とお話があって…」
雪穂「進路か…」
海未「雪穂は、進路はどうするつもりですか?」
雪穂「ええっ!?私は…えっと…」
穂乃果「雪穂は、海未ちゃんと同じ大学にいくんだよ?」
雪穂「ちょっ、お姉ちゃん!!」ペシッ
穂乃果「あいたっ!?」
海未「…おや、そうなのですか?」
雪穂「そ、それは…あの…」
雪穂「設備もいいし、学部も多くて楽しそうだなって…///」
海未「…確かに、いいところですね。」
海未「歓迎しますよ。」クスッ
雪穂「本当ですかっ!?」
海未「ええ、もちろんです。」
ガラッ
穂乃果「それじゃあ、二人ともまたねっ♪」
海未「お邪魔しました。」
ことり「おじゃましました♪」
雪穂「…」
雪穂「あの…海未さん。」
海未「どうしました?雪穂。」
雪穂「その…」
穂乃果「…穂乃果、ことりちゃん送ってくるね!」
雪穂「えっ?」
ことり「それじゃあね、海未ちゃん。雪穂ちゃん♪」
海未「…分かりました。それでは、また。」
雪穂「あ…はい、また…」ペコッ
海未「…」
雪穂「…」
海未「…雪穂。」
雪穂「?」
海未「明日、お時間ありますか?」
雪穂「明日?」
海未「ええ。どこか…出かけませんか?」
雪穂「…へっ?」
海未「もちろん、雪穂の都合によりますが…」
雪穂「あ、空いてますっ!!」
雪穂「なんにも、予定入れてないので…」
海未「…そうですか。」クスッ
海未「では、遊びに行きましょうか。」
雪穂「…はいっ!!」
海未「どこか、行きたい所はありますか?」
雪穂「えっと…」
雪穂「イルミネーションが…見たいです。」
海未「分かりました。」
海未「では、明日の夕方、迎えに来ます。」
雪穂の部屋
雪穂「…どうしよう。」
雪穂「思わぬ状況になっちゃった…」
雪穂「海未さんと…」
雪穂「…~///」バタバタ
ガチャッ
穂乃果「雪穂~?」
雪穂「…!?ちょっとお姉ちゃん!!」
雪穂「いきなり入ってこないでよ!」
穂乃果「ごめんごめん…」
穂乃果「でもその様子じゃ、上手くいったみたいだね?」ニヤッ
雪穂「…!!ほ、ほっといて!///」
…パタン
穂乃果(…)
穂乃果「…海未ちゃん。」
穂むら
ピンポーン
ガチャッ
雪穂「こんばんは、海未さん。」
海未「こんばんは、雪穂。」
海未「今日は冷えますから、暖かくしてくださいね?」
雪穂「ありがとう…ございます。」
海未「それでは、行きましょうか。」
雪穂「はい!」
………………………
レストラン
雪穂「綺麗…」
海未「絵里に、教えて頂いたお店です。」
海未「私は、あまり外食をしないので…助かりました。」
雪穂「でも、ここって高いんじゃ…?」
海未「雪穂は、気にしなくて良いんですよ?」
海未「誘ったのは、私の方なんですから。」
雪穂「でも…」
海未「とりあえず、食事にしましょう。」
海未「その後に、イルミネーションを見に。」
雪穂「…はい///」
駅前
雪穂「うわあ…」
海未「…綺麗ですね。」
雪穂「ここって、こんなにイルミネーションあったんですね。」
海未「今年は、特に多いらしいですよ?」
海未「この駅から、奥の広場の方まで、道なりに続いてるそうです。」
雪穂「そうなんだ…」
海未「それじゃ、歩きましょうか。」
雪穂「あ、あの…海未さん。」
海未「何でしょう?」
雪穂「て、手を…繋いでもらっても良いですか…?」
海未「…!」
雪穂「あの、今日はその…冷えるので///」スッ
雪穂「…」
ギュッ
海未「いいですよ。…寒いですからね。」クスッ
雪穂「…はい///」
時計台広場
海未「…着きましたね。」
雪穂「すっごく…綺麗でした。」
海未「喜んでもらえたなら、何よりです。」
雪穂「今日は、ありがとうございました。」
雪穂「誘ってくれて…」
海未「私も、誘ったかいがありました。」
海未「…」
海未「あんなに楽しそうな雪穂を見れたので。」
海未「私も、満足です。」クスッ
雪穂「え、あ、その…///」
海未「ふふ。雪穂は、可愛いですね。」
雪穂「…///」
雪穂「…」
雪穂「…あの、海未さん。」
海未「なんですか、雪穂?」
カサッ
海未「これは…?」
雪穂「私からの、クリスマスプレゼントです。」
海未「…開けても、いいですか?」
雪穂「は、はい!」
ガサガサッ
海未「これは…」
雪穂「ペンダントです。」
雪穂「海未さんに、似合うと思って…」
海未「青い、ペンダント…」
雪穂「見た時に、海未さんらしいな、と思って…」
海未「ありがとうございます。」
カチッ…
海未「…似合いますか?」
雪穂「…すごく、綺麗です。」
海未「え?あ…その…///」
雪穂「え、えっと…ごめんなさい!」
海未「それでは、私からもプレゼントです。」
雪穂「えっ…?」
海未「どうぞ。」スッ
雪穂「開けても…?」
海未「ええ。」
ガサッ
雪穂「ガラスの…キーホルダー?」
海未「ガラスの中に、レーザーで彫刻しているのだそうです。」
雪穂「すごい…雪の結晶だ…」
海未「私も、見た時に雪穂を思い出したので。」
雪穂「ありがとう…ございます。」
雪穂「一生、大事にしますね!!」
海未「なにも、そこまで大事にしなくても…」クスッ
雪穂「いえ、大事にします!」
雪穂「だって…」
雪穂「…海未さんのこと、好きだから。」
雪穂「と、突然ごめんなさい!」
雪穂「えっと、好きだけどそうじゃないって言うか…」
雪穂「迷惑、かけるつもりは無いっていうか…」
雪穂「あの、その!」
海未「…知っていましたよ。」
雪穂「…え?」
海未「雪穂が私を想っていてくれる事、知ってました。」
海未「穂乃果達にも、バレてましたよ?」クスッ
雪穂「なっ…?ええっと…///」
海未「気付かないフリをしていて…すみませんでした。」
雪穂「え…でも、それじゃあ…」
海未「…」
海未「…ですが、雪穂の気持ちには応えられません。」
雪穂「そ、そうですよね!」
雪穂「海未さんには、もっとふさわしい人が…」
雪穂(…)
雪穂「…ごめんなさい。」
海未「いえ。そういった事ではないのです。」
雪穂「どういう…事ですか?」
海未「…雪穂には、ずっと言い出せなかったのですが…」
海未「来月から約1年、イギリスへ行きます。」
雪穂「…!」
海未「大学で、交換留学生としてイギリスで学んで来ます。」
雪穂「いつ…決まったんですか?」
海未「秋の終わり頃には…」
雪穂「だったら…!」
海未「…雪穂が、私を想ってくれていたからです。」
雪穂「え…?」
海未「終ぞ、言い出せませんでした。」
雪穂「なんで…」
海未「…恥ずかしいお話ですが。」
海未「人に想われるというのは、不思議な物で。」
海未「雪穂の気持ちを知ってから、目が離せなくなりました。」
海未「それでも、そのうち忘れるだろう、と…」
海未「でも雪穂は、何年経っても私を想い続けてくれました。」
海未「だからこそ、私も…雪穂の気持ちに、応えたいと思いました。」
雪穂「海未さん…」
海未「…ですが。」
海未「いつも私に笑顔でいてくれる雪穂を、悲しませたくなかったのです。」
海未「今となっては言い訳にしかなりませんが…」
海未「すみませんでした。」
雪穂「やっと、伝えられたのに…」
海未「ええ…ですから、言い出せなかったのです。」
雪穂「1年…」
海未「…」
海未「…もし、雪穂が。」
雪穂「…?」
海未「もし、雪穂が1年経っても私の事を想っていてくれるのなら。」
海未「…」
海未「そのときは、雪穂のそばにいたいと思います。」
海未「勝手な事を言って…すみません。」
雪穂「…」
雪穂「…私、諦めません。」
海未「雪穂…?」
雪穂「今まで、何年も待ってたんだもん…」
雪穂「今更、1年くらい待てない事、ないですよ。」ニコッ
リーン…ゴーン…
リーン…ゴーン…
海未「もう、9時ですか…」
リーン…ゴーン…
リーン…ゴーン…
海未「…雪穂。」
雪穂「…はい。」
海未「もし、雪穂の気持ちが1年経っても変わらないなら…」
海未「来年のこの日。」
海未「この時計台のベルがなる時に会いましょう。」
海未「ここで、待っています。」
雪穂「…わかりました。」
雪穂「絶対、来ますから。」
海未「ありがとうございます。」
海未「…今日は、満月ですね。」
雪穂「…綺麗ですね。」
雪穂「…!」
雪穂「あの、えっと、今のは…///」
雪穂「でも、綺麗…」
雪穂(1年…)
海未「あと、12回です。」
雪穂「12回?」
海未「あと12回、満月を見れば…会えますよ。」
雪穂「…なんだか、そう考えると早い気がしますね。」
海未「ええ、きっとすぐですよ。」
雪穂「…海未さん。」
海未「はい。」
雪穂「ずっと…待ってますからね。」
雪穂「この、キーホルダーと一緒に。」
海未「…私も、ずっとつけておきます。」
雪穂「…約束、ですよ?」グスッ
海未「はい、もちろんです。」
ギュッ
雪穂「…いってらっしゃい。」
空港
穂乃果「海未ちゃん、いってらっしゃい。」
ことり「ことりも行きたかったな~。」
海未「ことりは、将来的に来るんでしょう?」
海未「それに、勉強のためですので。」
ことり「ふふっ。遊びに行こうかな~?」
穂乃果「あっ、穂乃果も!!」
海未「…では、それまでに案内できるようになっておきますね?」クスッ
ことり「…雪穂ちゃんも、来れたらよかったのにね。」
穂乃果「ことりちゃん…」
海未「いえ、いいんですよ。」
海未「流石に、受験生ですから。」
穂乃果「…あのね、海未ちゃん。」
海未「なんですか?」
穂乃果「これ、雪穂から…」スッ
海未「手紙?」
カサッ
あと、11回です!
雪穂
============
海未「…ふふっ。気が早いですね。」
穂乃果「…雪穂らしいね。」
海未「穂乃果とは違って…ですね。」クスッ
穂乃果「また…!」
ことり「ふふっ。」
海未「…それでは、いってきます。」
ことり「いってらっしゃい♪」
穂乃果「美味しいもの、よろしく!」
海未「もう…」クスッ
海未「いってきます!」
…………………………
雪穂「…」チラッ
雪穂「…いってらっしゃい。」
穂むら
穂乃果「雪穂!!大学合格、おめでとうっ!!」
ギューッ
雪穂「ちょ、お姉ちゃん苦しい…」
ことり「でも、本当におめでとう♪」
ことり「勉強、頑張ってたもんね?」
雪穂「まあ…」
穂乃果「海未ちゃんと同じ大学にいくって、張り切ってたもんね~。」
雪穂「その話は…!」
ことり「もう、みんな知ってるんだけどね…」クスクス
雪穂「ああもう、亜里沙にも冷やかされたし…」
ことり「でも、亜里沙ちゃんが海未ちゃんの大学に行かないの、ビックリしちゃった。」
雪穂「私も…てっきり、嫌われるかと思ってたのに…」
雪穂「どちらかというと、ファン精神の方が強かったみたい。」
ことり「そうなんだ…」
穂乃果「こうやって皆、大人になって行くんだなあ…」
雪穂「一人、未だに大人にならない人もいるけど。」
穂乃果「え、誰の事?」キョトン
雪穂「はあ…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「?」
……………………………
雪穂の部屋
雪穂「あと…10回。」
雪穂「海未さん…」
ロンドン
海未「もう、半分ですね…」
pipipi
海未「メール…」
From:穂乃果
Sub:元気?
============
帰って来たら、またパーテ
ィだよっ!!
着いたら、家に来てね?
早く会いたいよ~>△<
============
海未「…ふふっ。」
海未「妹より、こらえ性が無いんですね…」
ロンドン
海未「…あれから、雪穂からメールが来ませんね。」
海未「やはり、1年会えないのは我慢出来る物ではないのかもしれません。」クスッ
海未「…」
海未(もし諦めてしまった、そのときは…)
コンコン
ガチャッ
ルームメイト「Hi,Umi. Shall we go to the housetop?」
ルームメイト「Today’s moon is huge and beautiful!」
海未「I see. Wait a moment, please?」
ルームメイト「Sure.」
ルームメイト「Is the moon same as Japan?」
海未「Certainly. we can see the same one wherever we are.」
ルームメイト「Wow, it’s so nice!」
海未「…O.K. I’m ready. Let’s go.」
海未「…」
海未「あと、4回…ですか。」
12/25 11:30
雪穂「…」ソワソワ
穂乃果「もう、ちょっとは落ち着きなってー。」
雪穂「お、落ち着いてるもんっ!」
穂乃果「…そういうとこは、変わらないね。」クスッ
雪穂「…別に。」ムスッ
穂乃果「海未ちゃんがこっちつくの、今日の夜でしょ?」
穂乃果「こんな昼からそわそわしてたって仕方ないじゃん。」
雪穂「…そわそわなんてしてないから。」
穂乃果「もう…」
穂乃果「そういえば…海未ちゃんにメール、送ってなかったんでしょ?」
穂乃果「なんで?」
雪穂「だって…」
雪穂「何だか、重たい気がして…」
穂乃果「そんなの、気にしないと思うんだけどなあ…?」
雪穂「…」
穂乃果「…そろそろ、日本に入ってくる頃かなあ?」
雪穂「…」
穂乃果「雪穂?」
雪穂「…何か言った?」
穂乃果「海未ちゃん、そろそろ日本かなって。」
雪穂「ああ…うん。」
穂乃果「なに?緊張してるの?」
雪穂「…だって、もう1年、会ってないんだよ?」
雪穂「しかも、海未さんから好きって言ってもらえたわけじゃないんだし。」
穂乃果「…でも、帰って来たら一緒にいるって言ったんでしょ?」
雪穂「そんなの、分かんないじゃん…」
雪穂「1年も、離れてたんだから…」
穂乃果「雪穂は心配性だねえ…」
雪穂「…行ってきます!!」
穂乃果「ちょっと早くない?」
雪穂「何処かで、落ち着くまで時間つぶす!!」
ガラガラッ
穂乃果「…いってらっしゃーい。」
…………………………
カフェ
雪穂「…もう、お姉ちゃんったら。」
雪穂「別に…緊張してるとかじゃ…」
雪穂(…)
雪穂(大丈夫…だよね?)
雪穂「…」フルフル
雪穂「駄目だ、ブルーになっちゃ…」
雪穂「ちょっと、歩こう。」チラッ
雪穂「海未さんにもらった、キーホルダー…」
ギュッ
雪穂「よしっ!」
雪穂「…あと、1時間。」
雪穂「もう、帰って来てるのかな…?」
雪穂「…」
雪穂「あのペンダント、つけてくれてるかな?」
雪穂「…海未さんの事だから、きっと大丈夫。」
雪穂「私も、ずっと持ってたんだから。」チラッ
雪穂「…あれ?」
雪穂「えっ?ちゃんと、鞄に…」
雪穂「…ない。」
雪穂「嘘っ!?どこで…」ガタッ
雪穂(カフェにいたときはあった。)
雪穂(それより、後だ…)
雪穂「…」
雪穂「探さなきゃ!!」ダッ
雪穂「…」
雪穂(あれを持って、ずっと待ってるって約束したのに…)
雪穂「…」
雪穂「ううん。まだ、探してない所もある…」
雪穂「諦めちゃ駄目…」
雪穂「海未さん…ごめんなさい。」
雪穂「必ず、見つけるから。」
タッタッ…
…………………………
時計台前
海未「ふう…懐かしいですね。」
海未「新しいお店も、増えましたか。」
海未「雪穂は…」キョロキョロ
海未「まだみたいですね。」
海未「早く、着き過ぎましたか…」
リーン…ゴーン…
リーン…ゴーン…
海未「…」
海未「9時になってしまいましたね…」
海未(やはり、雪穂には酷だったのでしょうか…?)
海未「…」
海未「…もう少しだけ、待ってみましょう。」
…………………………
21:30
海未「…もう、来そうにありませんね。」
海未「ダメだったのでしょうか…」
海未(…)
海未「少し、気まずいですが…穂乃果の家に、向かいましょうか。」
海未「それにしても…」
海未「穂乃果は私たちの事知っていましたし。」
海未「雪穂が来ないなら、ことりの家でしそうですが…」
カチッ
prrrrr
穂乃果『もしもし?』
海未「あ、穂乃果ですか?」
穂乃果『海未ちゃん、お帰りなさい!!』
穂乃果『もう、雪穂とは会えた?』
海未「え…?」
海未「どういうことですか?」
穂乃果『…ほぇ?』
海未「雪穂は、こっちに来てるんですか?」
穂乃果『え…?まだ、会ってないの?』
海未「ええ…」
穂乃果『雪穂、夕方には出て行ったよ!?』
海未「…探してみます。」
穂乃果『穂乃果たちも、探してみる!!』
海未「わかりました。」
pi
海未「雪穂…」
雪穂「…」
雪穂(結局…見つけられなかった。)
雪穂「時間は…もう、10時前か…」
雪穂(…今更行っても、海未さんいないだろうな…)
雪穂「それに、なんて言えば良いのか…」
雪穂(無くしたなんて…言える訳ない。)
雪穂「家、帰りたくないなあ…」
雪穂「今日は、亜里沙の家に行こうかな…」
雪穂「…」
雪穂「ごめんなさい、海未さん…」グスッ
海未「…何がですか?」
海未「まったく…探しましたよ。」
海未「こんな時間に、未成年が一人で…危ないですよ?」
雪穂「海未…さん…」
海未「来てくれた…そうですね。」
雪穂「…」
海未「…雪穂?」
雪穂「ごめんなさいっ!!」
雪穂「私…海未さんがくれたキーホルダー、無くしちゃって…」
雪穂「夕方まではあったの!」
雪穂「でも…見つからなくて…」グスッ
雪穂「ずっと持ってるって、待ってるって言ったのに…」
雪穂「ごめんなさい…」
雪穂「こんなんじゃ…待ってたなんて、言えなくて…」
海未「…」
雪穂「グスッ…ヒック…」
ギュッ
海未「…馬鹿ですね。」
海未「あのキーホルダーより、雪穂の方が大事なんですよ?」
雪穂「海未さん…」
海未「形ある物は、いずれ壊れたり、消える物です。」
海未「ただ一つ、消えない物があるとすれば…気持ちだけです。」
海未「雪穂は、ずっと大事にしていてくれたのでしょう?」
海未「その気持ちが、私は何より嬉しいんです。」
雪穂「でも…でも!」
海未「雪穂は…今でも、私の事を想ってくれていますか?」
雪穂「…」グスッ
雪穂「…はい。」
海未「なら、それで十分です。」
海未「待たせてしまって、すみません。」
海未「…私と、共にいてもらえますか?」
雪穂「本当に…私でいいんですか…?」
海未「もちろんです。」
雪穂「でも…無くしちゃって…それで…」
海未「クスッ。」
海未「雪穂、手を出してください。」
雪穂「…こう?」
海未「いえ、左手を。」
雪穂「…?」スッ
キュッ
雪穂「これって…」
海未「これならもう、無くさないでしょう?」
海未「合格、おめでとうございます。」ニコッ
海未「それと…」
海未「大好きです、雪穂。」
雪穂「…私も、だいすきです。」
おわり
面白い(`・ω・´)ゝ
普通におもしれえ
海未「…さて、行きましょうか。」
海未「穂乃果たちが待っています。」
雪穂「はい…」
雪穂「あ、海未さんも…」
海未「?」
海未「…ええ。」
雪穂「ペアの…なんですね。」
海未「ずっと一緒にいる、証ですよ。」
雪穂「…」
雪穂「あのベル、一緒に聞けなくてごめんなさい。」
海未「…いいんですよ。」
海未「これから…何度でも。」
海未「ずっと、機会はありますから。」
雪穂「…はい///」
穂乃果「あっ!二人とも!!」
海未「心配おかけして、すみません。」
穂乃果「もう、本当に心配したんだよ!?」
ことり「…ふたりとも、お帰りなさい。」
雪穂「あ…ただいま。」
海未「お待たせしました、ことり、穂乃果。」
穂乃果「もう、おなかぺっこぺこだよ~。」
海未「ふふっ。ハイティーとお菓子を買って来たので、後で食べましょう。」
穂乃果「さっすが海未ちゃん!!」
雪穂「食べ物のことばっかり…」
ことり「…あれ?」
ことり「二人とも、その手…」
雪穂「あ…これは…」
海未「ええ…///」
ことり「海未ちゃん…」グスッ
穂乃果「ひゅーひゅー♪」
海未「ちゃ、茶化さないでください!」
海未「それに、ことりはどうして泣くんですか!!」
ことり「だって…幸せそうで…」
ことり「やっと叶ったんだなって思うと…」グスッ
穂乃果「ホントに、やっとだよー。」
穂乃果「どれだけ穂乃果達がハラハラしたか…」
海未「…ふふっ。二人とも、ありがとうございました。」
雪穂「その…」
雪穂「私も、ありがとう。」
穂乃果「雪穂が私にお礼!?」
雪穂「そ、そんなに驚く事じゃ無いでしょ!?」
穂乃果「だって…ねえ?」
ことり「ふふっ。」
穂乃果「とにかく、中入ろっ?」
ことり「うんっ♪」
穂乃果「パーティだよ!!」
穂乃果「おおっ、海未ちゃん乗り気だね~。」
穂乃果「先に上がってるよ!」
タッタッ
雪穂「もう…お姉ちゃんったら。」
海未「…」
海未「…雪穂。」
雪穂「どうしたんですか?」
海未「その…」
雪穂「?」
ちゅっ
海未「…く、クリスマスプレゼントですっ!!///」
ダダダッ
雪穂「え…?」
雪穂「…///」カアァ
雪穂「はあ…敵わないなあ…」クスッ
雪穂「ありがとうございます、海未さん。」
雪穂「ずっとずっと…大好きです。」
ほんとにおわり
乙乙
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