【ラブライブ!】穂乃果「突発性壁ドン症候群?」
- 2020.04.07
- SS

ことり「そうそう、なんかこう・・・壁に追い詰める感じで片手をドンって」
ことり「かっこよかったなぁ・・・」
穂乃果「・・・」
穂乃果「ことりちゃん」
ことり「え?」
穂乃果「」カベドン!
穂乃果「・・・こんな感じ?」キリッ
ことり「ふ、ふぇぇぇえぇ・・・///」
真姫「イミワカンナイ…」
ことり「かっこよかったなぁ・・・」ポワポワ
花陽「壁ドンかぁ・・・」
真姫「三年生にもなって何やってるのよ・・・」
凛「凛もやられてみたいにゃー!」
穂乃果「凛ちゃんも?」
凛「うん!」
凛「楽しそう!」
ことり「じゃあせっかくだし、廊下に出ようよ!」
ことり「凛ちゃんが後輩役で、穂乃果ちゃんが先輩役ね」
真姫「そのままじゃない・・・」カミノケクルクル
ことり「私が近くを通って、それを避けた拍子に穂乃果ちゃんが・・・」
花陽「ドンっ、と」
穂乃果「わかった!」
真姫「PVの撮影中、とでも言えばいいんじゃない?」
花陽「じゃあ、真姫ちゃんカメラよろしくね」ヒョイ
真姫「はいはい」スチャッ
花陽「お、歩いてきたよ」
穂乃果『おお、星空、どうかしたか?』
凛『いえ、その・・・』
凛『昨日の怪我、大丈夫ですか?』
穂乃果『ああ、これね』
穂乃果『ちょっと挫いただけだから、全然平気だよ』
花陽「役に入り込んでるね・・・」
真姫「どんだけ本気なのよ・・・」
穂乃果『何言ってんだよ、星空は悪くないだろ?』
穂乃果『悪いのはあの車だよ、全く・・・星空が怪我でもしたらどうするんだよ』
凛『せっ、先輩・・・!///』カァァ
穂乃果『ん?どうかしたか?』
花陽「凛ちゃん可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!」
真姫「花陽、キャラ崩れてるわよ」ハナヂボタボタ
ことり『転校初日から寝坊なんて!』ヤンヤン
真姫「ここ校内じゃなかったの!?」
真姫「というかどういう状況なのよ!?」
ことり『えっと、この角を・・・』クルッ
穂乃果『おおっと』グラ
星空『穂乃果先輩っ!』
穂乃果『てて、大丈夫だよ、ごめんねぶつかっちゃって』
ことり『すみません、ほんと・・・』
ことり『あぁ!もうこんな時間!ごめんなさい!先急いでるんで!』
穂乃果『ああ、はい』
ことり『またどこかで!』タタタッ
真姫「ベタな展開ね・・・」
花陽「そうですね・・・しかしそれが後の壁ドンの威力を高めるのではないでしょうか」
穂乃果『あぁ、大丈夫だよ』
穂乃果『よいしょっと・・・っとと』フラッ
星空『せっせんぱっ』
カベドン!
星空『あっ・・・////』
星空『穂乃果・・・先輩//////』ウワメヅカイ
花陽「凛ちゃぁぁぁぁぁぁああんはぁぁぁぁぁぁぁぁあん/////」
真姫「花陽、花陽、落ち着きなさい」ハナヂドクドク
穂乃果「ふぅ・・・」
穂乃果(・・・あれ?なんだか・・・)
凛「穂乃果ちゃんかっこよかったにゃー!」
花陽「真姫ちゃん!撮れてる!?」
真姫「バッチリよ」スッ
花陽「グレイト!」グッ
ことり「どうだった?」
花陽「最高です!」
真姫「なかなかね」
ことり「でしょ?」
穂乃果「・・・」フラフラ…
ことり「・・・穂乃果ちゃん?」
真姫「え?穂乃果?」
真姫「どうしたのよ、そんな真面目な顔して・・・」
カベドンッ!
真姫「あっ・・・////」
穂乃果「」スッ
アゴクイ-
真姫「・・・//////」チョロロ-ン
花陽「カメラぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!」
凛「真姫ちゃんが持ってるよ」
花陽「くぅぅぅう・・・」
ことり「おぉぉ・・・」
ことり「流石穂乃果ちゃん」
穂乃果「・・・」
真姫「////」
ことり「・・・穂乃果ちゃん?」
穂乃果「」スッ
チュッ
一同「!?!!?!!?!!?!?!」
穂乃果「・・・」フラッ
穂乃果「」バタンッ
ことり「はわわわわわ////」
凛「あ、穂乃果ちゃん倒れた」
花陽「なんてものを見てしまったのでしょう・・・!」
真姫「な・・・」
真姫「何なのよー!もーう!」ダダッ
凛「・・・どっかいっちゃった」
ことり「はわわわわわ・・・////」
花陽「落ち着いて、落ち着いて私・・・!素数!素数を!1、2、3、4、5、6、7、8、9、チュー・・・////」
凛「こっちもダメだね」
凛「もはや素数でもないし」
穂乃果「」チ-ン
凛「・・・とりあえず穂乃果ちゃん運ぼうかな」ヒョイッ
凛「・・・こう言うのが賢者タイムって言うのかな」テクテク
花陽「落ち着きました」
ことり「落ち着いたよ」
穂乃果「」スヤスヤ
凛「真姫ちゃんは以前行方不明・・・」
凛「亜里沙ちゃん!」
亜里沙「はい」シャ-ッ
ことり「今どこから出てきたの・・・?」
花陽「亜里沙ちゃんは不思議な子だからね」
亜里沙「わかりました。部室に連れて行けばいいですか?」トスン…
凛「うん、それでお願い」
亜里沙「ではいってきます」ガララ
凛「凛は反対を探すね」タッタッタッ
ことり「あ、出て行くのは普通なんだ」
花陽「で、穂乃果ちゃんは・・・」
穂乃果「あれ・・・ここは誰・・・私はどこ・・・?」
花陽「一転して哲学的な質問だね」
ことり「ここは保健室、あなたは私のご主人様よ」
花陽「嘘を教えないの」
穂乃果「把握した」
花陽「しないで!」
穂乃果「四角いえみつん、と・・・なるほど」
穂乃果「私、そんなことを・・・」
ことり「覚えてないの・・・?」
穂乃果「・・・うん、はいカァーットの後から何も・・・」
花陽「いったい何があったのでしょうか・・・」
希「説明しよう!」ガララ
ことり「えっ?」
花陽「どうしてここに・・・?」
希「なぁに、亜里沙ちゃんに呼ばれてね」
希「話は聞かせてもらったよ!」
希「それは多分、【突発性壁ドン症候群】や!」ババ-ン!
ことり「突発性・・・」
花陽「壁ドン・・・」
穂乃果「症候群・・・?」
希「ウチはそう考えてる」
希「恐らく穂乃果ちゃんはそれに目をつけられたようやね」
穂乃果「私が・・・?」
ことり「まあ、希ちゃんが言うなら・・・」
花陽「信じられないけど、そうなのかな・・・?」
希「・・・というか、本人はほぼ無自覚にやっていることが多いから、反射みたいなもんなんやけど」
花陽「だから、さっき真姫ちゃんに・・・」
ことり「大胆だったね・・・//」
穂乃果(・・・ん?なんだか・・・)ムズムズ
希「そうやね、なかなか相談に来る人がいないから、詳しい治し方はわかってないんやけど・・・」
希「とりあえず、可愛い女の子とその後ろの壁を長い間・・・見つめない・・・こ、と・・・」チラッ
穂乃果「」フラフラ
ことり「穂乃果ちゃん・・・?」
希「・・・!」
希「危ない!ことりちゃん、今すぐ壁の前から移動して!」
穂乃果「」スッ
カベドンッ!
ことり「ひっ・・・//」
穂乃果「・・・ことりちゃん」ボソッ
ことり「みっ、耳がぁ・・・////」ゾワゾワ
穂乃果「・・・」
ペロッ
ことり「あっ・・・////」プシュウゥ…
希「Oh・・・」
花陽「はわわわ・・・」
穂乃果「・・・」
希「こ、これはかなり重度やね・・・」
花陽「こ、ことりちゃんが鼻血流しながら笑顔で倒れてる・・・」
希「・・・穂乃果ちゃん、自我はある?」
穂乃果「・・・」
穂乃果「」スッ
希「まずいっ」
希「花陽ちゃん!変顔!変顔をして!」
花陽「へっ、変顔?」
希「それが今わかっとる唯一の対処法や!」
希「穂乃果ちゃんが可愛くないと認識するレベルの変顔をして!」
穂乃果「・・・」スタスタ
花陽「えっ、そん、そんな・・・」オロオロ
花陽「・・・ええい、もうっ」ヘンガオ-
希「あっ」
*細かい描写は省きます。ご想像におまかせください。
花陽「・・・////」ヘンガオ-
穂乃果「・・・」クルッ
花陽(なんかショック!)ガ-ン
希「」ヒョットコノオメン
花陽「・・・」
穂乃果「・・・」ジ-ッ
希「・・・フガッ」ヒョットコノオメン
花陽「」ブフッ
穂乃果「・・・」プイッ
穂乃果「」スタスタスタダ
ガララ
穂乃果「」タッタッタッ…
希「・・・ふぅ、やり過ごしたね」
花陽「うぅ・・・もうお嫁にいけない・・・」グスッ
希「ごめんな、持ち合わせが無くて」
花陽「ううぅ・・・」
希「と、まあこんな感じで極限まで可愛くない自分をさらけ出せば襲われることもない」
花陽「女の子としてのプライドを捨て去った気分だよ・・・」
花陽「そんなことより、穂乃果ちゃんを追わないと!」
希「そうやね、被害が増える前に・・・!」
花陽「あ、その前にことりちゃんをなんとかしないと」
希「うわぁ、すごい鼻血の量」
希「貧血で倒れんかな」
花陽「さっき亜里沙ちゃんが置いていったチーズケーキを口に突っ込んでおこう」ガスッ
希「そんなすぐに血になるの・・・?」
花陽「こっ・・・」
希「これは・・・」
女生徒1「」ビクン
女生徒2「」ピクッピクッ
花陽「大丈夫!?何があったの!?」ユサユサ
女生徒3「ホッ…ホノカセンパ…ア」ピクピク
希「ダメや・・・手遅れやね・・・」
花陽「そんな・・・」
希「穂乃果ちゃんの突発性壁ドン症候群をなんとかすれば治るはず・・・」
希「いそごう!」
希「・・・と、その前に」スマホスッ
花陽「?」
希「少しでも耐性のある仲間を呼んでおかないとね」ニヤッ
海未「・・・少し校舎の方が騒がしいですね」
部員「先輩、どうかされました?」
海未「いえ、なんだか・・・」
海未「ちょっと校舎の様子を見てきます」
部員「は、はい」
海未(なんでしょう・・・妙に胸騒ぎがします)タッタッタッ
穂乃果「・・・」
海未「あれは・・・」
雪穂「あ、海未ちゃん!」
雪穂「亜里沙見なかった?」
海未「いえ、見てませんが・・・」
海未「それより、この異様な雰囲気はなんなのですか・・・?」
雪穂「・・・この先の教室に、みんな集められてるよ」
海未「・・・?」
ヒデコ「はやく!そっち場所開けて!」
フミコ「患者入ります!」
アア…ホノカ
ホノカセンパイ…
センパ…ケッコン…ウウ
ホノカホノカホノカ
まきちゃん
ホノカ…アア…
ホ…ホノカセンパイ
ミカ「ちょっと、違う患者は入ってこないで!」
海未「これは一体・・・」
雪穂「実は・・・」
海未「四角いみもりん、すずこ新登場、と・・・」
海未「そんな事が・・・」
雪穂「うん・・・私も信じられなかったけど・・・これを見るとね」
海未「急いでなんとかしなければ・・・」
雪穂「むりだよ!いくら海未ちゃんでも・・・!」
海未「雪穂」ポン
海未「私に任せてください」
海未「何年あなた達の幼馴染やってきたと思っているのですか」
海未「私なら、少々大丈夫ですよ」
雪穂「・・・うん、私も頑張る!」
雪穂「何か手伝えることはない?」
海未「そうですね、でしたら私のそばについていてください」
雪穂「え?」
海未「もしも私が危なそうな時は、大声で名前を呼んでください!」
雪穂「・・・うん、わかった!」
希「ヒフミちゃんに患者は任せた・・・」
花陽「私たちは穂乃果ちゃんをなんとかしないと!」
希「そうやね、とりあえず穂乃果ちゃんを探しつつ真姫ちゃんを探そうか」
花陽「うん、真姫ちゃんの携帯はさっき落としちゃってたから自力で探さないと・・・」
花陽「凛ちゃんと亜里沙ちゃんから連絡があればいいんだけど・・・」
ラ-イン♪
花陽「あ、連絡だ」
希「すごいタイミングやな」
『穂乃果ちゃん発見 場所はきゅ』
花陽「途中で止まってる・・・」
希「まずいね、はやく探してあげんと・・・!」
「・・・一方その頃、別の場所では」
希「誰やこのナレーション」
ジリッ…
にこ「カバディカバディカバディ」ザザッ
絵里「はっ、はっ、ほっ」ヒョイ
にこ「カバディカバディカバディ」
にこ「カバディカバ・・・くっ」ズササッ
絵里「・・・中々ね」
にこ「ふん、絵里こそ」
にこ「・・・」
絵里「・・・楽しくないわね」
にこ「えぇ」
ポキポキ♪
にこ「あ、LINEだわ」
絵里「あっ私スマホ忘れちゃったわ」
にこ「・・・大変よ、今すぐ音ノ木坂に向かいましょう」
絵里「何があったの・・・?」
にこ「向かいながら説明するわ」
海未「ここにはいませんか・・・」
雪穂「うぅん・・・校庭にもいないっぽい」
海未「他にどこか・・・ん?」
雪穂「どうかしたの?」
海未「弓道場の方からなにやら声が聞こえた気がします」
雪穂「それって・・・!」
海未「いそぎましょう」
希「はぁっ、はぁっ」
花陽「やっと着いた、のはいいけど・・・」
穂乃果「」スカッ
亜里沙「はっ」スッ
穂乃果「・・・」スカッ
亜里沙「よっ」スササッ
希「亜里沙ちゃん、なんて速さ・・・」
花陽「まるで動きが読めてるみたい・・・」
希「あっ」
亜里沙「っ?」クルッ
穂乃果「・・・」ニヤリ
カベドンッ!
亜里沙「くっ・・・」
花陽「あ、亜里沙ちゃん!」
花陽「しかも亜里沙ちゃんの足と足の間に穂乃果ちゃんの長い足が・・・!」
花陽「こんな状況でなければ最高なのに!」
穂乃果「」ジリ…
亜里沙「・・・」ジリ…
希「亜里沙ちゃん!変顔や!変顔で穂乃果ちゃんの目を・・・!」
亜里沙「」ヘンガオ!
穂乃果「!」ババッ
*細かい描写は省きます。ご想像にお任せください。
希「あぁ!逃げられた!」
亜里沙「はぁっ、はあっ・・・!」
花陽「亜里沙ちゃん、大丈夫!?」
亜里沙「うぅ・・・」
花陽「!・・・」
花陽「すごい熱・・・!」
希「相当体力を削られたんやろ・・・」
希「ヒフミちゃんのとこに連れて行こう!」
花陽「・・・うん」
ことり「うぅ・・・うっ!?」
ことり(なっ、何か詰まってる!)
ことり「・・・っ」モシャモシャ
ことり「・・・」
ことり「・・・チーズケーキ」
ことり(なぜ・・・?)
ことり「・・・」キョロキョロ
ことり「みんなは・・・?」
ガララッ
ことり「!!」
海未「はぁ、はぁ」
雪穂「だめ・・・ここにもいない」
部員「・・・園田先輩」
海未「!?」
海未「どこですかっ!?」
雪穂「海未ちゃん!こっちの物陰から!」
部員「あいたた・・・」ヨロッ
部員「えぇ・・・なんとか」
雪穂「どうしてこんなところに・・・」
部員「綾瀬先輩の妹さんがここに突き飛ばしてくれて・・・」
部員「・・・お陰で、なにやら様子の変な高坂先輩から隠れることができました」
雪穂「亜里沙・・・!」
部員「わかりません・・・気を失ってしまってて・・・」
海未「・・・そうですか」
海未「雪穂。この者を連れて避難所へ」
雪穂「でもっ・・・」
海未「私は穂乃果の行きそうなところを当たります。このままでは亜里沙も・・・」
雪穂「・・・わかった」
雪穂「気をつけて」
部員「お気をつけて・・・!」
海未「・・・」ザザッ
にこ「何よ」
絵里「壁ドン大会もいいけど、アイス食べていかない?」
にこ「いいわね」
絵里「じゃあ、どっちが奢るか缶けりで決めましょう!」
にこ「望むところよ!」
希「真姫ちゃーん・・・おらんか」
花陽「うーん・・・ここもだめかぁ」
花陽「他にどこか・・・むぐっ」ガバッ
希「・・・静かに」
花陽「」コクコク
穂乃果「・・・」テクテク
穂乃果「・・・」キョロキョロ
希「真姫ちゃーん・・・おらんか」
花陽「うーん・・・ここもだめかぁ」
花陽「他にどこか・・・むぐっ」ガバッ
希「・・・静かに」
花陽「」コクコク
穂乃果「・・・」テクテク
穂乃果「・・・」キョロキョロ
ごめん
希(・・・ん?)
希(あの口元・・・!)
穂乃果「・・・」
希「(花陽ちゃん、保健室に行ってことりちゃんの様子を見てきて)」コソッ
花陽「(・・・希ちゃんは?)」
希「(後をつけてみる)」
花陽「(・・・わかった、無事でね!)」コソッ
希「(まかせとき)」ササッ
花陽「はぁっ、はぁっ、ことりちゃん!」ガララッ
ことり「」ピクッピクッ
花陽「あぁ・・・そんな・・・!」
花陽(口の周りをよだれだらけにして・・・)
ことり「」ピクッ
花陽「な、生々しいです」
ことり「ア…アガ…ハノケ…ハノケチェン」ビクンビクン
花陽「いやっ、それどころじゃない!」ブンブン
花陽「・・・くっ」
花陽「とにかく、安静にしておいてあげないと・・・」フトンカブセ
花陽「そういえば・・・真姫ちゃん、もしかして」
花陽「・・・とにかく、向かってみよう」
希「・・・」
希(どこに向かってるんや・・・)
穂乃果「・・・」
希「まさか・・・っ」
カランッ…
希「・・・っ!」
希(お面が・・・!)
穂乃果「・・・?」タッタッタッ…
希(まっずい、逃げろっ)タタタ…
希「もう大丈夫か・・・」ゼエゼエ
海未「・・・希?」
海未「どうしてここに」
希「おぉ・・・海未ちゃん、無事でよかった」
希「じつは・・・かくかくっすん」
海未「四角い楠田、ということですね」
希「うん・・・そういうこと」
希「ん?」
海未「・・・希が来たのは、放送室の方からでしたよね?」
希「そうやけど・・・」
海未「・・・雪穂ッ!!」ダッ
希「海未ちゃん!?」
雪穂「うぅ・・・」
部員「」ピクンピクン
海未「2人とも!」
雪穂「あ・・・う、海未ちゃん・・・」
希「また・・・そんな・・・」
海未「穂乃果に・・・襲われたのですか」
雪穂「うん・・・っでも、私は妹だから・・・少しは耐性が・・・」
海未「・・・」ジワァ
海未「ごめんなさい、私が不甲斐ないばかりに・・・」ギュウゥ
雪穂「泣かないで・・・」
雪穂「」ガクッ
希「雪穂ちゃん・・・」
希「・・・なんでしょう」
海未「私は、この2人を避難所へ連れて行きます」
希「あぁ」
希「たぶん穂乃果ちゃんは避難所に向かっとる」
希「1人で大丈夫?」
海未「これ以上被害を増やすわけにはいきません」
海未「そこにいたら、私が止めてみせます」
希「・・・わかった」
希「ウチは凛ちゃんと真姫ちゃんを探す」
希「なんかあったら、連絡して」
海未「・・・わかりました」
ミカ「ひぃ・・・ひぃ・・・みんな・・・」
フミコ「」ビクッビクッ
ヒデコ「」ピクッ
穂乃果「・・・」
カベドンッ!
ミカ「あっ・・・」
穂乃果「」スッ
ミカ「・・・っ」フルフル
ミカ(穂乃果の指が、唇に・・・///)
穂乃果「」ピタッ
穂乃果「・・・」キョロキョロ
ミカ「・・・ん?」
ミカ「・・・え?」
穂乃果「」タタ…
ミカ「助かった・・・?」ペタン
フミコ「」ピクッ
ヒデコ「」ビクンッ
患者「まきちゃん」
みんな「」ピクミンッ
ミカ「・・・まずいね」
花陽「あれ・・・?」ガチャガチャ
花陽(鍵がかかってる・・・)
花陽「おーい、真姫ちゃーん」ガチャガチャ
花陽「・・・」
花陽(おっかしいなぁ・・・)
花陽(今は夏休みだから先生もいないし、そんなこまめに鍵をかけるとは思えないけど・・・)
花陽「うーん、真姫ちゃんが行きそうなところ・・・」
花陽「あっ、そうだ!」タタタ…
希「・・・」テクテク
希(とりあえず状況を整理しよう・・・)
希(今、ウチと花陽ちゃんと海未ちゃんは手分けして学校を捜索中)
希(穂乃果ちゃんは恐らく避難所の方におる・・・はず)
希(今、穂乃果ちゃんに落とされてしまったのは部活できていた生徒何人かと、雪穂ちゃん、あとは多分ことりちゃんも落とされとる・・・)
希「・・・で、今のウチは真姫ちゃんを探しとるんけど・・・」
希「あれ?凛ちゃんどこいったん?」
希(亜里沙ちゃんの話では一緒におったはずなんやけど・・・)
穂乃果「・・・」テクテク
穂乃果「・・・うぅっ・・・はっ」
穂乃果「・・・ここは・・・私は何を・・・」
穂乃果「」キョロキョロ
穂乃果「あれ、なんかやけに静かだなぁ」
穂乃果「確か壁ドンごっこしてたら倒れちゃって・・・保健室に行って・・・それで・・・」
穂乃果「突発性・・・壁ドン症候群に」
穂乃果「・・・うーん、よくわかんないや」
穂乃果「誰か・・・探さないと」テクテク
マガリカドクルッ
花陽「あ」
穂乃果「おっ、花陽ちゃん」
花陽「あわわわわわ・・・」
穂乃果「まってまって、今は普通だよ」
穂乃果「ではここで一句」
花陽「はい」
花陽「ってなんでだよ」
穂乃果「ごめんつい」
花陽「ところで、突発性壁ドン症候群は完全に治ってるの?」
穂乃果「多分ね・・・こうして歩いている限りは何もないかなー」テクテク
穂乃果「落とされた人・・・?」クルッ
穂乃果(あっ・・・)ムズムズ
花陽「・・・穂乃果ちゃん?」
花陽(あ・・・よく考えたら廊下の壁と穂乃果ちゃんに挟まれてる)
花陽「・・・まずいよね」
カベドンッ!!
花陽「あっ・・・!」
花陽(やっぱり・・・!治ってなかった・・・!)
穂乃果「」スッ
花陽(・・・なんか穂乃果ちゃん、寝ぼけてるみたいな目してるな・・・)
花陽(ちょっとだけ薄目になってるからかっこよく見えるんだろうけど・・・)ジリ…
穂乃果「」キュッ
ムニッ
花陽「あっ・・・//」
花陽(ほっぺたを・・・!)
花陽(どうしようどうしよう)
花陽(あんな事になりたくないよぉ・・・)
花陽(うぅ・・・助けて・・・)
花陽「凛ちゃ・・・」
穂乃果「・・・」
「まきちゃん」「まきちゃん」
「何をしているのですかっ!穂乃果っ!」
穂乃果「・・・」スッ
タタタ…
花陽(た・・・)
花陽「助かった・・・」ヘナヘナ
「まきちゃ・・・大丈夫!?かよちん!」
花陽「凛ちゃん・・・どうしてまきちゃんまきちゃん連呼してたの・・・?」
凛「それが、さっき穂乃果ちゃんに遭遇した時・・・」
凛「他の患者のふりをしてたら助かるかなーっと思ってやってみたんだ」
海未「そしたら無事助かった、と」
花陽「そ、そうなんだ・・・」
海未「いえ、それが・・・」
海未「なぜか私が行こうとした場所から逃げているようで」
花陽「・・・どういうこと?」
海未「私が弓道場に行こうとすると弓道場から移動して、避難所に行こうとすると避難所から移動して・・・と」
凛「さっきから全然会えなかったらしいにゃ」
花陽「なんでだろう・・・?」
花陽「避難所の方は?」
凛「ミカ先輩と亜里沙ちゃんが見てくれてる」
花陽「なら大丈夫だね」
海未「どうすれば穂乃果を元に戻せるのですか?」
花陽「・・・そういえば、それを聞いてなかったね」
凛「+蟹」
凛「たしかに」
海未「・・・では、先に希と合流ですね」
海未「どこにいるのでしょうか」
希「・・・」テクテク
ピロリン
希「・・・海未ちゃん?」
希「えーっと・・・音楽室におるよ、っと」ソウシ-ン
希「・・・真姫ちゃーん?」
希「おったら返事してー」
「・・・なに?」
希「真姫ちゃん?」
真姫「どうしてここに希がいるのよ・・・」
希「かくかくくっすん」
真姫「カワイイぱいちゃん、と」
真姫「なるほどね」
真姫「・・・ってなるわけないでしょ!」
真姫「なによ突発性壁ドン症候群って!」
希「いや、それが実際に・・・」
ガララッ
穂乃果「・・・」
希「!!」
希「あっ、真姫ちゃん・・・あんまり近づいちゃ」
カベドンッ!
真姫「あっ・・・//」チョロロロ-ン
真姫「・・・////」プシュウゥ
穂乃果「・・・」
希「・・・はやっ」
希(よく考えれば別に死ぬわけでも怪我するわけでもないんやし、何か問題があるわけではないんやけど・・・)ジリッ
希「やっぱ恥ずかしいし・・・」
穂乃果「・・・」ジリッ…
希「・・・」
ガラガラカシコイワカイイ!
「そこまでよ!」ババ-ン
希「えっ・・・!」
海未「音楽室にいればいいのですが・・・」
凛「多分いると思うけど・・・」
花陽「急がないとね」
にこ「あっ、あんたたち」
花陽「にこちゃん・・・?」
海未「なぜここに・・・」
にこ「えっ、その・・・」モジモジ
カベドン
にこ「・・・こ、こう?///」カアァ
花陽「」キュン
にこ「・・・なにしたら勝ちなのよ」
花陽「へっ?」
凛「・・・にこちゃん、誰に呼ばれてきたの?」
にこ「希よ・・・」
海未「どういうことですか・・・?」
にこ「・・・それが、さっき希から連絡が来て」
『穂乃果ちゃんが壁ドンにはまった、ヘルプ』
『音ノ木坂が学校中やばい』
凛「・・・希ちゃん」
海未「たしかに、これでは遊んでいると思われても仕方ない気がしますね・・・」
にこ「・・・なにがあったの?」
花陽「実は・・・かくかくシカコ」
にこ「小ちゃいそらまる・・・と」
にこ「なによそれ」
海未「信じられないかもしれませんが・・・」
凛「本当におこってるの」
にこ「・・・まあ、希ならともかく、海未と今の凛がいうならそうなんでしょう」
海未「そうですね」
凛「うん・・・」
花陽「ところで、絵里ちゃんは?」
にこ「そういえば」
にこ「下駄箱で別れたからね・・・よくわかんないわ」
凛「まあ絵里ちゃんなら大丈夫な気がするにゃ」
希「えっ・・・!」
希「絵里ち・・・!」
穂乃果「・・・」
絵里「どうやら本当にやってたようね!」
絵里「私も負けてないわよ!」
希「・・・へ?」
穂乃果「・・・」クルッ
穂乃果「」スタスタ
絵里「穂乃果・・・?」
カベドンッ!
絵里「まあ・・・」ジリ…
希(・・・身長差が・・・!)
希(花陽ちゃんが見たら大喜びしそうやな・・・)
絵里「・・・ふふ、穂乃果ったら」
絵里「25年早かったわね!」クルッ
穂乃果「!?」ハッ
ヒックリカエッテカベドンッ!!!
希「あっ・・・なるほど!」
絵里「さすが絵里ちや!」
絵里「・・・ふふ」
絵里「こうかしら・・・?」
アゴクイ-
穂乃果「・・・あっ///」
穂乃果「ぅ絵里ちゃん・・・////」ウワメヅカイ
絵里「」キュン
希「絵里ち・・・」
希「あ・・・倒れた」
絵里「ふぅ・・・これで勝ちなの?」
希「・・・勝ち?」
ガララ
海未「希!」
花陽「希ちゃん!倒れる音がしたけど・・・」
凛「って真姫ちゃん、またやられたの?」
真姫「うぅ・・・////」
真姫「なんとか無事よ・・・//」フラフラ
花陽「ってことは・・・」
希「治った・・・ってことかね」
海未「よかった・・・」ホッ
にこ「何が何だかさっぱりわからないわ」
絵里「えっ、なんのこと?」
にこ「実は、かくかくそらまる」
絵里「四角いよしの、ってことね」
絵里「そんなことがあったの」
にこ「受け入れるの早いわね・・・」
希「これでよし・・・と」
穂乃果「」スヤスヤ
ことり「」スヤスヤ
花陽「ゆっくり寝かせてあげよう」
真姫「そうね」クルクル
海未「避難所のほうは・・・」
ミカ「突然何人かが目が覚めたように起き上がってねー」
亜里沙「びっくりしちゃいました」
花陽「亜里沙ちゃんのタフさにもびっくりだよ」
希「まあまあ・・・」
海未「雪穂は、まだ寝てますね」
部員「えぇ・・・特に目立った怪我などもないようです」
海未「よかった・・・」ホッ
希「なにはともあれ、無事に治ってよかった」
部室
穂乃果「雪穂~お茶~」
雪穂「自分でやりなよ~」
亜里沙「どうぞ」カチャン
穂乃果「わーいありがと」ズズズ…
雪穂「もう亜里沙ったら・・・」
花陽「登校日だから、久しぶりにみんな集まったね」
凛「こんな雰囲気も好きにゃー」
真姫「そういえば、そろそろ生徒会の引き継ぎもあるわね」クルクル
真姫「大丈夫なのかしら」
花陽「まあ、毎回それでなんとかなってるし・・・」
凛「たぶん大丈夫にゃ」
希「やっほーう」
穂乃果「希ちゃん!」
雪穂「あ、お久しぶりです」
亜里沙「お久しぶりです~」
希「うん、おひさ」
真姫「そんな卒業生が頻繁に来ていいものなの・・・?」
花陽「細かいことは気にしない気にしない」
希「うん、この間の事件で突発性壁ドン症候群のことがわかったことがあってね」
希「報告に参りました」
穂乃果「いえーい」ドンドン
亜里沙「いえーい」パフパフ
凛「報告って・・・どんな?」
穂乃果「らしいね」
花陽「そうだったね、そういえば」
希「症候群にかかった人のケースを調べてみたら、だいたい誰にでも襲わない人がいたんよ」
凛「誰を襲わなかったの?」
希「それはね・・・」
希「自分のことを好き、だと思ってる人」ニヤニヤ
穂乃果「えっ//」
希「もう落としちゃってる人に壁ドンしても意味が薄くなるから、ってことじゃないかな?」
花陽「そうだったんですか・・・」
真姫「イミカワンナイ…」クルクル
凛「海未ちゃんは穂乃果ちゃんのことが好きってこと?」
雪穂「ちょっ・・・凛ちゃん//」
亜里沙「素晴らしいですね」
雪穂「亜里沙・・・」
希「まあ、本人が自覚してなくても心の奥の方でそう思ってたら行動に出てしまうんやろうね」
希「だから、その人の気配を感じたらどこかへ移動してしまう・・・ってことだと思う」
真姫「何よそれ・・・ガバガバじゃない」
凛「ガバガバだなんて・・・真姫ちゃん//」
雪穂「中学生か」
花陽「なるほど、だから海未ちゃんは一度も襲われなかったんだね」
亜里沙「納得です」
亜里沙「あのとき弓道場で助かったのも、海未先輩が近づいてきていたおかげなんですね」
希「そういうことになるね」
穂乃果「そ、そんな・・・////」
雪穂「お姉ちゃんはいつまで照れてるの」
海未「穂乃果っ!ここにいましたかっ!」
花陽「ウワサをすれば」
希「超タイムリー」
海未「引き継ぎの資料が全然まとまってませんよ!あれでは次の生徒会長が何もできません!」ガミガミ
穂乃果「ひいぃ、わかったよ、すぐやり直します!」
凛「うーん、どうだか」
真姫「こういう愛情もあるんじゃない?」クルクル
花陽「まあ、海未ちゃんらしいと言ったら海未ちゃんらしいね」
穂乃果「うぅ・・・」
雪穂「はーい」
亜里沙「いってらっしゃいませ~」
海未「ほら、行きますよ」
穂乃果「はいはい・・・ってうわぁ!」グラッ
バタンッ
ユカドンッ!!!
花陽「大丈夫!?」
凛「あちゃー・・・」
穂乃果「うっ、海未ちゃん・・・」
穂乃果「」スッ
アゴササエ
希「あ・・・まずい」
雪穂「お姉ちゃ・・・」
チュ
海未・一同「!!??!?!?!!?!」
ガララッ
ことり「みんな~お菓子焼いてき・・・」
ことり「え?」
花陽「まただよ・・・」
真姫「終わらないパーティーね」
雪穂「はあ・・・//」
希「とりあえず・・・」
みんな「逃っげろーーーー!」ダダッ
それがいい
乙
乙乙
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