【ラブライブ!】俺「オレライブ!Home security diary」
- 2020.04.09
- SS

いつも家の誰よりも早く起きて台所で朝食を作っているお母さんに、いつも通り朝の挨拶。
これをしないと───── 一日が始まった気がしないんだよね♡
「ああ…あんたか。おはよ」
くすくす♡ 相変わらず無愛想な人───なんて思っちゃ失礼かな?
でも流石に仕事を辞めてからのこの二ヶ月、毎日この人の疲れきった顔を見てたら────こんな風になるのも仕方がないのかなって。
そういえばお父さんが昨日。
「働け」
なんて言ってきたけど────。
そんなの、いやだよ。
俺は、まだ、働く気は……ない!
───さて! 今日もアニメの消化、頑張らなくッちゃ☆
といっても───もう三時なんだけどね。
今季のアニメが面白くて、一気に全話見てたらこんな時間になっちゃった。
くすくす────もう、俺ってばだらしないなぁ♡
おっと。
コンビニに入って立読みしながらそんなこと考えてたら────もう一時間も経ってる。
一日は24時間しかないから、急がないと。
「店員さん、レジお願いします」
顔馴染みの店員さん。
辞めた当初は人間不信で挨拶もできなかったたけど────最近はレジで立話するくらいになっちゃった♡
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ…。
店員さんが大量のお菓子とジュースのバーコードを一本一本、丁寧に読みとってくれるのをみてなんだか申し訳なくなっちゃう。
会計が終わってお店から出ようとすると店員さんが────。
「あの、大丈夫ですか?」
…どういう意味だろ?
俺は少し考えたあとに。
「ナニガデスカ?」
って聞き返してみたんだけど────。
「いえ…太りますよ?」
店員さんはそれだけ言って、お仕事に戻っちゃった。
なんだあの店員……失礼な奴。
いつの間にか今日が終わってる───なんて考えてたら大切なことを思い出した。
危ない危ない。
これはなるべく早く言わなきゃいけない、本当に大切なことだった。
「お母さん、三月三十一日と四月一日…金貸して」
「無理」
一蹴。
そうだよね────お金なんて、貰えるわけないんだった。
くすくす♡ 俺って本当にバカだなぁ。
「だよねー!」
「うん」
…あれ? なんで俺泣いてるんだろ────変なの。
心配かけちゃいけない!と思ってお母さんに見えないよう顔を隠してみたけど、カーペットにシミができちゃったのは失敗だったな。
反省反省☆
期待
時刻は窓から見える景色がコーヒーみたいに真っ黒な午前四時。少し長引いちゃったけど────今から寝れば十二時には起きれるかな?
そんな風に今日の俺様睡眠計画を立てながら布団に入ると────。
ピロン♪
LINEの通知が鳴った。
いつの間にマナーモードが解除されたんだろ?
俺様タイム(オ○ニー)が終わったあとでよかった。邪魔されると萎えちゃうもんね、なーんて思いながら差出人を確認するために画面に表示されたポップアップをみると───そこには共通の趣味をもつ大親友の名前があって。
それをみた瞬間、俺は思わず微笑んでしたまった。
くすくす─────変なの♡
俺は「当たり前田のクラッカー」とだけ伝えると───。
三秒も経たずに「俺まだ」という返信が。
「……バカ!」
あ、思わず声に出しちゃった。
くすくすくっすんくすくっすん♡
お母さんとお父さんとお爺ちゃんとお婆ちゃんが起きちゃうや。
反省反省☆
でも────この人は何を考えてるんだろう?
締切は─────明日なんだよ?
えみつんに。
うっちーに。
みもりんに。
シカコに。
パイちゃんに。
南條に。
そらまるに。
りっぴーに。
くっすんに─────会えなくなっちゃうよ?
それだけ送って、俺は目を瞑る。
思い出すのは、あの上司の顔─────。
くすくす♡
本当に面白かったなぁ。
ねえ、みんな──────ちゃんと申し込んだ?
ラストライブの日に休みが取れなくて─────抽選申し込みしてなかったりしない?
なら──────そんな会社辞めちまえ!
大丈夫! きっと次の仕事なんてすぐ見つかるから!
責任なんて丸投げしていいんだよ!
そうすれば、こんなに素晴らしい生活が待ってる────。
そんなことを思いながら、今日も俺はアニメを見ながらで勝ったラストライブへ思いを馳せるのでした♡
──おしまい──
俺「オレライブ! Free arbeiter diary」(仮)
同時上映
俺「オレライブ!~俺と母ちゃんの家庭内戦争~」
に続く
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