【ラブライブ！】穂乃果「産毛の小鳥、ひろいました。」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

穂乃果「はぁ、はぁ　　はぁっ…」

穂乃果（大丈夫…！　間に合うっ）ｸﾞ

穂乃果「ふぅっ、ふぅっ　　　……走れ！」

ﾀｯﾀｯﾀ…

………………

…………

……

ｻﾞｯ…　　ｶﾞｸﾘ

穂乃果「さ、流石にこの時間は　　もう、遅刻だぁ…」ｽﾞｰﾝ

穂乃果「……」ﾌｰ…

穂乃果「もういいや　　あ、そうだ！　どうせ間に合わないんだ　　いっそ寄り道しちゃえ！」ﾊﾟｧｯ

ｽﾀ　ｽﾀ

穂乃果「ふんふふ～♪……ん？」

（・8・）「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

穂乃果「…とり」

（・8・）「ﾁｭﾝ…」

穂乃果（だと思う、けど…　まだ産毛っていうか　　毛もしっかり生えてないってことは、うまれたばっかり…？）

（・8・）「ﾁｭﾝ」ﾖﾛ

穂乃果「！　もしかして…」ﾀｯ

ﾋｮｲ

穂乃果「…やっぱり！　ケガしてる」

穂乃果「じゃあ、動物病院に連れて行って…　いや、野鳥って拾うだけで怒られるとか聞いたことも」ﾑｳ

（・8・）「……」

…ｽﾘｯ

穂乃果「！」

（*・8・*）「ﾁｭﾝｯ」ｽﾘｽﾘ

穂乃果「……！///」ｷｭﾝ

穂乃果「ただいまーっ」ｶﾞﾗ

穂乃果「ここが私のおうち！いらっしゃいっ」ﾆｺｰ

（・8・）「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

穂乃果「まずは手当からかな　消毒して、包帯で…　大丈夫、だよね？処置が完全に人間向けだけど」

（・8・）「ﾁｭ～ﾝ…」ｸﾞｩｰ

穂乃果「ありゃ、おなかも空いてるんだ　　もうちょっとだけ我慢してねー」

穂乃果「………えっ！？　おなか鳴るの！？」ﾊﾞｯ

（・8・*）「……」ﾃﾚ

穂乃果「はいっ　ごはんだよー」ｽｯ

（・8・）「…？」

穂乃果「…アレ？食べないなぁ」

（・8・ ）「……」ﾌﾟｲｽ

穂乃果「え、普通に売ってるインコ用じゃ駄目なの…？」ｶﾞｰﾝ

（・8・）「……」ｸﾞｩｰ

穂乃果「…い、色々ためしてみよう」

穂乃果「はいっ！ほむまん！」ﾊﾞｯ

（・8・）「ﾁｭﾝﾁｭﾝ」ﾎﾑﾎﾑ

穂乃果「おお！たべた！」ﾊﾟｧｧ

穂乃果「はいっ！チーズケーキ！」ﾊﾞｯ

（＾8＾）「！」ｶﾞﾂｶﾞﾂｶﾞﾂｯ

穂乃果「くいつき凄っ！！！」

穂乃果「はいっ！生ニンニク！」ﾊﾞｯ

（；8；）「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「！？　ご、ごめんね！」

（・8・）「…ﾝｰ」ｹﾞﾌｰ

穂乃果「おなかまん丸になっちゃったねぇ」ｸｽ

穂乃果「………名前」

（・8・）「……」ﾋｮｺ

穂乃果「あなたの名前を決めようか」

（・8・）「ﾁｭﾝ」

穂乃果「安直だけど…　小鳥」

（・8・）「？」

穂乃果「あなたのこと、小鳥ちゃんって呼ぶね？」

（・8・）「……」

ｽﾘｽﾘ

穂乃果「！　…ふふ、気に入ってくれたかな？」

（*・8・*）「ﾁｭﾝｯ」

　・

　・

　・

…ﾁｭﾝ　　　ﾁｭﾝ　ﾁｭﾝｯ

（・8・）「ﾁｭﾝ♪ﾁｭﾝ♪」

穂乃果「んぁ…」ﾊﾟﾁ

穂乃果「おはよー…　小鳥ちゃん」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

（・8・）「ﾁｭﾝ」

穂乃果「朝の小鳥ちゃんの声で目覚ましいらずだねぇ…　でも夜中にはやたらと鳴いたりしないし、利口な子だ」ﾖｼﾖｼ

（＾8＾）「♪」

　・

　・

　・

（・8・）「ﾁｭｰﾝ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

穂乃果「うーむ」

穂乃果（まだうまく歩けてないけど…　ずっとウチの中っていうのもどうなのかな）

穂乃果「ちょっとお散歩に行ってみよっか」

（・8・）「？」

穂乃果「私の肩に乗って…　落ちちゃダメだよ？」ﾋｮｲ

（・8・）「！」ﾋﾟｮﾝ

穂乃果「えっ！？」ﾄﾞｷ！

穂乃果「……」

（・8・）「ﾁｭﾝｯ」ﾓﾌｯ

穂乃果「…びっくりしたぁ　　頭の上がいいの？足、大丈夫かな」

（＾8＾）「♪」

　・

　・　

　・

（・8・）「ﾁｭﾝ♪」

穂乃果「んん～っ…と　おはよう、小鳥ちゃん」ﾉﾋﾞｰ

（・8・）「ﾁｭﾝ」ｽﾘｽﾘ

穂乃果「ふふ、よしよし…　　ん？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ　

ﾌﾜﾌﾜ

穂乃果「そういえば…　かなり毛が生えそろってきたね　　もう産毛なんて言えないや」ﾆｺ

（・8・）「…ﾁｬﾝ」

穂乃果「よしっ、朝ごはんの準備してくるよ　　ちょっと待っててねー」

ﾄﾀﾄﾀ

（・8・）「……」

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝｯ」

穂乃果「いただきまーす」

（・8・）「ﾁｭﾝｯ」ﾎﾑﾎﾑ

穂乃果「今日はなにしようかなー」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

（・8・）「……」ﾑｸﾑｸ

穂乃果「とりあえず天気予報見て　　…あれ？リモコン無いや」ｷｮﾛ

穂乃果「あれ？近くに無い…？　おっかしいな　どこに置いたっけ」ｶﾞﾀ

（・8・）「！」ﾋﾟｸ

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝｯ」

穂乃果「！？」ﾊﾞｯ！

（・8・）「ﾁｭﾝ」ﾖﾀﾖﾀ

穂乃果「え！？今……　　ええっ！」

（・8・）「ﾝｰ」ｽﾘｽﾘ

穂乃果「も、もういっかい！」

　・

　・

　・

穂乃果「小鳥ちゃーん」

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ？」

穂乃果「いいもの買ってきたよ！ちょっとジッとしててねー」ｺﾞｿｺﾞｿ

（・8・）「ﾁｭﾝ」

穂乃果「…はいっ！完成です！」ｼﾞｬｰﾝ

（・8・）「？」

穂乃果「鏡でみせてあげる　　おいでっ」

（・8・）「！」

穂乃果「やっぱり似合うよ！　この緑のリボンね、なんだか小鳥ちゃんにピッタリだと思って」ｴﾍﾍ

穂乃果「小鳥ちゃんって呼んでるけど、あなたは女の子なのかな？　このおしゃれ、嬉しい？」

（・8・）「……」ｼﾞｰ

穂乃果「せっかく毛がしっかり生えてきたんだし…　それ、私はすっごくかわいいって思うな！でも気に入らなかったら取っちゃっていいよー」

（・8・）「……」

（*・8・）「♪」

ｽﾙｽﾙ…

穂乃果「うん…　治ってる」

ﾊﾟﾗﾘ

（・8・）「ﾁｭｰﾝ」ﾄﾃﾄﾃ

穂乃果「しっかり歩けてるね…　おめでとうっ」ﾆｺｯ

穂乃果「小鳥ちゃん！あなたの左足は完治しました！もう大丈夫だよっ！」

（・8・）「！　ﾁｭﾝｯ♪」ﾋﾟｮﾝｺ

穂乃果「……」

穂乃果「…もう、うちに置いとく理由はなくなっちゃったね」

（・8・）「？」

穂乃果「本来、野生のはずだし…　　自然に還してあげなくちゃいけない、よね」

（・8・）「……」ｼﾞｰ

穂乃果「……」ｸﾞ

（・8・）「…ﾁｭﾝ」

穂乃果「どうしよう…かな」

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝｯ」

穂乃果「っ」

（・8・）「…ﾎﾉｶﾁｬﾝ？」ｽﾘｯ

穂乃果「……」

穂乃果「そ、そうだ…　　まだ、この子は飛べない」

（・8・）「ﾁｭﾝ？」

穂乃果「こんな小さいのに…　今ひとりになったら、きっと危ない」

穂乃果「穂乃果には拾った責任があるんだもん　　だから、だからもう少し…　あなたがきちんと飛べるようになるまでは、私と」

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ！」

穂乃果「いい、かな…？」

（＾8＾）「♪」ｽﾘｽﾘ

穂乃果「…えへへ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

　・

　・

　・

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ！ﾎﾉｶﾁｬｰﾝ」

穂乃果「どうしたの？小鳥ちゃん」

（＾8＾）「♪」ｼﾞｬｰﾝ

穂乃果「…木の実？」

穂乃果「えっと…　うん、すごいね！でもどこからこんな…」

（・8・）「ﾁｭﾝｯ」ｸﾞｲｸﾞｲ

穂乃果「あ、これ…　もしかして、私に？」

（・8・）「……」ｺｸｺｸ

穂乃果「見たことない色と形状なんだけど…」

穂乃果「…えいっ」ﾊﾟｸ

穂乃果（なんか、食べちゃった…　でもなんとなく、食べてもいいんじゃないかって）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「！」ﾑｸﾞ

穂乃果「お、おいしい！これおいしいよ！小鳥ちゃんっ！」ﾊﾟｧｧ

（*・8・*）「ﾁｭﾝ」

穂乃果「…あなたは不思議だねえ　小鳥ちゃん」

（・8・）「？」

穂乃果「なんたって喋れるもんね！インコみたいに覚えたのかな？　でも私、自分をちゃん付けでは言わないもんなー」ﾌﾑｰ

穂乃果「こ、と、りっ♪　　はいっ！言ってみて！あなたの名前は…」

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ！」

　・

　・

　・

穂乃果「ごちそうさまーっ　　…あ、そうだ　忘れてた」ｶﾞﾀ

（・8・）「！」ﾋﾟｮｺﾝ　ﾄﾃﾄﾃ

穂乃果「うん？　あはは、テレビ欄…じゃないや、新聞取ってくるだけだよー」

穂乃果「いってきまーす」ｶﾞﾗ

（・8・）「ﾁｭﾝ！ﾁｭﾝ！」ﾋﾟｮﾝｺﾋﾟｮﾝｺ

穂乃果「あ、ちょっとそこの公園まで行こうと…」

（・8・）「……」ｼﾞｰｯ

穂乃果「…一緒に行こうか」ｸｽ

（*・8・*）「♪」

穂乃果（最近、どこ行くにもついてくる…///）ﾆﾍｯ

ｺﾝｺﾝ！ｺﾝｺﾝ！

穂乃果「ちょ、ちょっと待って…！」ｱｾｯ

（；8；）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ、ﾎﾉｶﾁｬｧﾝｯ」ｺﾝｺﾝｺﾝ！

穂乃果「お手洗いは…！一緒はさすがに恥ずかしいから勘弁して！///　そして、急かさないで！///」

　・

　・

　・

穂乃果「うあ～」ﾀﾞﾙｰﾝ

（・8・）「ﾁｭﾝ」

穂乃果「今日はなーんにもやる気しないや…　ずっとのんびりしてよう…」ｺﾞﾛﾝ

（・8・）「……」ｽﾘｯ

穂乃果「おおっ…　　ふふ、いっしょにゴロゴロしよっか」ﾓﾌｯ

ﾎﾟｶﾎﾟｶ

穂乃果「へへ…　小鳥ちゃん、あったかぃ……」

（・8・）「…ﾎﾉｶﾁｬﾝ？」

穂乃果「すー、すー…」Zzzz

（・8・）「……」ｽﾘｽﾘ

　・

　・

　・

穂乃果「小鳥ちゃんっ　ごはんだよーっ」

（・8・）「♪」ﾄﾃﾄﾃ

穂乃果「うちにきてどれくらい経ったっけ？　からだ、ずいぶんおっきくなったねぇ　　元気に育ってくれて嬉しいよ」

（・8・）「ﾁｭﾝ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

穂乃果「どのくらいまで大きくなるのかな？ワシとかタカみたいになったら…　　いやいや、別にダメってことはないけど…」

（・8・）「……」ﾆﾔﾘ

穂乃果「！？」ﾊﾞｯ

（・8・）「ﾝｰ」ｹﾞﾌｰ

穂乃果「…き、気のせいかな」ﾎｯ

（＾8＾）「♪」

　・

　・　

　・

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝｯ」ﾊｲｯ

穂乃果「わ、また持ってきてくれたんだ！」ﾊﾟｧｧ

ﾊﾟｸ

穂乃果「んふふ、小鳥ちゃんがくれる木の実ほんと美味しいよ！いつもありがとうねっ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

（*・8・*）「ﾁｭﾝ」

穂乃果「そういえば、いつも全部私にくれるけど…　自分で食べなくてもいいの？」

（・8・）「♪」ｺｸｺｸ

穂乃果「はんぶんこしよっか？なんか悪いよ　こんなにおいしいのに」

（・8・）「……」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝｯ

穂乃果「そんな…　　あ！それなら…」ﾋｮｲ

穂乃果「これならどう？　はい、あーん♪」

（・8・）「！」

ﾊﾑｯ

穂乃果「おいしい？」ﾆｺｯ

（*＾8＾*）「♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

　・

　・

　・

穂乃果「んもー！なんでなんでなんでーっ！」ﾜｰ

（・8・）「ﾁｭﾝ！」

穂乃果「しかたのないことだって、わかってるんだけど…　うぅっ　　この気持ち、どこにぶつければ」ｳｰ

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ…」

（・8・）「…ﾁｭﾝ」ｼｭﾝ

穂乃果「はぁ～…」ｶﾞｯｸﾘ
（・8・）「ﾁｭ～ﾝ…」ｶﾞｯｸﾘ

　・

　・

　・

穂乃果「きいてきいて！小鳥ちゃんっ！」

（・8・）「？」

穂乃果「あーもー！ドキドキするよーっ！」ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ

（・8・）「ﾁｭﾝｯ」

ｼﾞﾀﾊﾞﾀ　ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

穂乃果「…やりたいことが、できたんだっ」ﾆｯ

（・8・）「……」

（＾8＾）「ﾁｭﾝﾁｭﾝｯ」ﾊﾟｯﾀﾊﾟｯﾀ

穂乃果「おおっ！？　ちょっと浮いた…！」

ｷﾞｭ

穂乃果「えへへ、応援してねっ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

（・8・）「…ﾁｭﾝｯ　　ﾁｭﾝ♪ﾁｭﾝ♪ﾁｭﾝ♪」ｸﾙﾝ　ｸﾙﾝ

穂乃果「む！私と張り合うつもり？」ｸｽｯ

　・

　・

　・

（・8・）「……」

穂乃果「……」ｸﾞｽｯ

（・8・）「…ﾎﾉｶﾁｬﾝ？」ｽﾘｯ

穂乃果「小鳥ちゃん…」

穂乃果「……」ｽﾞﾋﾞ

（・8・）「……」ｽﾘｽﾘ

穂乃果「………あのね、友達とね」ﾎﾟﾂﾘ

（・8・）「……」

穂乃果「ケンカ、っていうか…　　ちょっと、うん　　色々あって」

（・8・）「……」

穂乃果「へへ…　　ぶたれちゃった」ﾎﾟﾘ

（・8・）「…ﾎﾉｶﾁｬﾝ」

（・8・）「ｹﾞﾝｷﾀﾞｼﾃ」

穂乃果「っ！」

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ」ｽﾘｽﾘ

穂乃果「……ありがとう」ｸﾞｼｯ

　・

　・

　・

「ﾎﾉｶﾁｬﾝ　ﾎﾉｶﾁｬﾝ」

穂乃果「うん…？」ﾊﾟﾁ

ﾑｸﾘ

穂乃果「おはよ、小鳥ちゃ……　ん？」

（・8・）「ｵﾊﾖｳ！ﾎﾉｶﾁｬﾝ！」ﾊﾞｻｧｯ

穂乃果「……」

（・8・）「ｺﾄﾘ！」ﾊﾞｯｻ　ﾊﾞｯｻ

穂乃果「えええええっ！！！？」ｺﾞｰﾝ！

穂乃果「ちょっ、ウソ！？え、小鳥ちゃんなの！？」ｶﾞﾊﾞｯ

（＾8＾）「ｳﾝ！」ﾊﾞｯｻｧｧ

穂乃果「え、ええぇー…？」

穂乃果「ワシとか…　タカどころじゃ　　　でか…」ﾎﾞｰｾﾞﾝ

（・8・）「ﾉｯﾃ！」

穂乃果「へ？」

（・8・）「ｺﾝﾄﾞﾊ　ｺﾄﾘｶﾞ　ﾉｾﾙﾊﾞﾝ！」ﾊﾞｻｯ

ﾊﾞｻｯ　ﾊﾞｻｯ

穂乃果「すごい！すごいよ小鳥ちゃん！高ーい！」

（＾8＾）「♪」ﾊﾞｻｰ

穂乃果「空って…　飛ぶって、きもちいいね！」

ﾊﾞｻ　ﾊﾞｻ

穂乃果「ねえ、どうしてこんなに大きくなっちゃったの？」

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝｶﾞ　ｲﾃｸﾚﾀｶﾗ」

穂乃果「…そ、そっか///」

ﾊﾞｻ　ﾊﾞｻ

穂乃果「……」

（・8・）「…ﾎﾉｶﾁｬﾝ」ﾊﾞｻ

穂乃果「…うん、なあに？」

（・8・）「ｺﾄﾘ、ﾄﾍﾞﾙﾖｳﾆﾅｯﾀ」

穂乃果「っ…！　　そ、そうだね！すごいよっ…」ｷﾞｸ

（・8・）「ｱﾘｶﾞﾄｳ」

穂乃果「な、んで　　お礼とか、別に」

（・8・）「ｲﾏﾏﾃﾞ、ｱﾘｶﾞﾄｳ　ﾎﾉｶﾁｬﾝ」

穂乃果「！」ｽﾞｷ

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ、ﾀﾞｲｽｷ」

穂乃果「やめてっ！！！」

ｶﾞｼｯ！

穂乃果「いやだ…！」ﾎﾟﾛｯ

（・8・）「ﾎﾉｶﾁｬﾝ」

穂乃果「行くの！？やだよ！どこに行くのっ！」ｷﾞｭｳｯ

（・8・）「ｺﾄﾘﾊ…」

穂乃果「うそつき！」

（・8・）「……」

穂乃果「約束したじゃん！ずっと一緒だって！」ﾎﾟﾛ　ﾎﾟﾛ

（・8・）「……」

穂乃果「なんで穂乃果には言ってくれなかったの！？穂乃果は…！」

（・8・）「ｺﾞﾒﾝﾈ」

穂乃果「ぐすっ…！　友達だと思ってたのに！私は、ことりちゃんの…！」

ﾎﾟﾛ　ﾎﾟﾛ

穂乃果「……一緒にいたいって　　ずっと一緒にいたいって思ってたのは、私だけだっ」

「ちがうよ」

穂乃果「…小鳥、ちゃん？」

小鳥「ちがうの　ごめんね」

ﾊﾞｻｯ

小鳥「わたしも…　ほのかちゃんと、ずっと一緒にいたい」

穂乃果「！　　なら…！」ｶﾞﾊﾞ

小鳥「うん　だから…」

ﾊﾞｻｧｯ！

小鳥「ほら、スピード上げちゃうよ！しっかり掴まっててね！」ﾋﾞｭ

穂乃果「うわわ！？」ﾀﾞｷｯ

ﾋﾞｭｵｵｵｫｯ

穂乃果「ど、どこに向かってるの？」

小鳥「着いたら…　よろしくね」

ｳﾄ…

穂乃果（っ　　ね、眠気が…　小鳥ちゃん、ふわふわで…）

小鳥「さあ、もうすぐだよ」

小鳥「迷惑かけちゃってごめんね…　今まで、ありがとう」

穂乃果（あった、かい…　　いっちゃ、やだよ…）ｶｸﾝ…

小鳥「これで、お別れ　　　…でも、これからもよろしくねっ！」

………………

…………

……

穂乃果「…ん」ﾊｯ

穂乃果「あれ？今まで私、何して…？　　ここ、どこ…」ｷｮﾛ

穂乃果「！　空港っ！？　そうだ、いま何時…！」ﾊﾞｯ

穂乃果「……間に合うっ！！！」ﾀﾞｯ

　・

　・

　・

穂乃果「私、スクールアイドルやりたいの！」

穂乃果「ことりちゃんと一緒にやりたいの！！！」

穂乃果「…いかないでっ！」ｷﾞｭｯ

ことり「ううん、わたしの方こそ…　　ごめん」ﾎﾟﾛ

穂乃果「ことりちゃんっ…」ﾓｷﾞｭｰ

ことり「……」ｸﾞｽﾝ

ことり「…？」ｻﾜ

ことり「ほのかちゃん、襟になにか引っかかって…」ｽｯ

穂乃果「ん…？」ﾊﾟｯ

ﾌﾜ

穂乃果「これ、は…」

ことり「鳥の、羽？」

穂乃果「……」

ことり「…ほのかちゃん？」

穂乃果「………行こう！　みんな待ってるから！」ｸﾞｲｯ

ことり「ふぇっ！？　ま、まってぇ！ほのかちゃぁん！」ﾖﾛｯ　

ﾀｯﾀｯﾀ…

穂乃果「ありがとう…　　これからも、よろしくね！」

　ﾊﾞｻｯ

おしまい！（＾8＾）

(・8・)ｽﾊﾞﾗ!!

幸せになってほしい(・8・)

とても良かった
まさかアニメと繋がってるとは