【ラブライブ!】絵里「緊急会議よ!」
- 2020.04.09
- SS

真姫「いったい何の用よ」
海未「そうです。せっかく穂乃果とことりと楽しく昼食をいただいていたのに」
絵里「ふたりに集まってもらったのには理由があるわ」
真姫「なかったら帰るわよ」
海未「あ、ことりの玉子焼きだけでも食べていくべきでした」
絵里「これはとても重要な事なの。海未。私の玉子焼きあげるわ」
海未「ありがとうございます」
短いのでサクサクやります
絵里「ええ、それは……」
絵里「私たちがポンコツだとかヘタレだとか酷い事言われてる問題よ」
真姫「実際そうじゃない」
海未「むしろそれで食べているようなものじゃないですか」
絵里「嫌なの!私たちは本来クールで知的なお姉さんポジションじゃない!?」
海未「つまり絵里はほんわかお姉ちゃんポジションを狙えばいいんです」
絵里「嫌なの!私はクールがいいの!賢いって言われたいの!」
真姫「賢いわよ」
海未「はい。とってもクールです」
絵里「え?本当?ふふっ…」ニヘラッ
真姫「話は終わりね。解散」
海未「お疲れ様でした」
絵里「違うの!」
真姫「何が違うのよ。ていうか図書室で大声出さないで」
絵里「真姫、私に足りないものってなに!?」
真姫「冷静さかしら」
絵里「十分に冷静よ!」
真姫「はい。チョコレート。食べなさい」
絵里「………ありがとう」
真姫「………」ペラッ
絵里「……何読んでるの?」
真姫「ブラックジャックだけど、適当に六法全書って言っておくわ」
絵里「そ、そんな難しそうなの休み時間に読んでるのね…!」
真姫「ええそうよ。本当はブラックジャックだけど」
絵里「私の知らない間に真姫が賢くなっていたわ……」
絵里「というわけで大変なのよー!」
海未「なんですか絵里。私は今ほむまんを堪能するのに忙しいんですよ」
絵里「真姫が賢くなってたわ!」
海未「いい事じゃないですか」
絵里「いいことなんだけど……なんだか置いて行かれた気がして…」
海未「そうですか」モグモグ
絵里「どうしよう。このままじゃ私と海未のツートップになってしまうわ」
海未「あ、穂乃果。もうひとつください」
絵里「賢いとかクールって言われたいわ」
海未「そうですか。それでは一度口を閉じてください」
絵里「?」
海未「ほら、話さない絵里は知的でいいと思いますよ」
絵里「ほ、ほんとぉ?」ニヘラッ
海未「はい。だからしばらく黙っててください」
絵里「わかったわ!」
絵里「なんだか違う気がするわ!」
真姫「何よ急に。ていうかもうすぐ授業始まるわよ。いつまで1年の教室に入り浸ってるのよ」
絵里「真姫は違和感感じない?」
真姫「なんの?」
絵里「喋らない私について」
真姫「そうね、遠くから見るといいんじゃない?」
真姫「ええ、なんだか賢く見えるわ」
絵里「本当?」
真姫「そろそろ授業始まるわよ」
絵里「ねぇ、本当に賢く見える?」
真姫「花陽、次の授業は現国よ。古文じゃないわ」
真姫「はい、絵里。チョコレートよ。これ食べて自分の教室に戻りなさい」
絵里「もぐもぐ………はぁ…甘くて美味しいわ」
絵里「それじゃあ私帰るわね」
凛「何も解決してないにゃ」
絵里「なんだか適当にあしらわれてる気がする」
真姫「そんなことないわ」
海未「はい。私たちは絵里の味方ですよ」
絵里「本当?じゃあどうやったら私が賢く見えるか考えましょう」
真姫「逆に聞くけど、絵里の考える賢いってなに?」
絵里「そうねぇ……テストで100点とるとか?」
海未「可愛いですね」
絵里「89点よ」
海未「なんともいえませんね」
真姫「せめて90点代にのっててほしかったわ」
海未「このままではクールの称号は与えられませんね」
絵里「な、なによ…!そういうあなたたちの平均点はいくつなのよ…?」
真姫「97点よ」
海未「91点です。化学と英語を除いた場合ですが」
真姫「そうね。海未が鯖読んでるけど」
海未「そうですね。化学と英語含めると絵里には負けますが」
絵里「こ、この話はなし。終わりよ!私がバカっぽくなっちゃってるわ」
真姫「そもそもこの会話がバカっぽいんだけど」
絵里「もっと賢い話をしましょう」
海未「既にバカっぽいです」
絵里「むむむ………だめ。いい案が思いつかないわ」
真姫「あれね」
海未「そうですね」
絵里「なにかあったの?」
真姫「ええ。絵里にはあれが足りないわ」
海未「威厳といいますか、風格といいますか…とにかくそういったモノが足りてません」
海未「パッと見で包容力のある優しいお姉さんです。賢い知的なお姉さんには遠く及びません」
海未「辞める以前よりどこかに捨ててる気がしますが」
真姫「具体的には夏休みあたりからよね」
絵里「夏休み………あ、そうだわ!」
絵里「決めたわ!とてもいい良案よ!」
真姫「どんな愚案か気になるわ。教えなさいよ」
絵里「ふふふ……それは…!先輩禁止を禁止よ!」
絵里「違う……違うのよ…」シクシク
海未「予想通りでしたね」
真姫「ほら絵里。トッポよ。中までちょこたっぷりだから」
絵里「う……ぐす…」ポリポリ
海未「どうしてやる前からわからなかったのですか?」
絵里「だ、だって……そうなるなんて思わないじゃない…」
絵里「違うの…違うのぉ…!私だけ部外者みたいじゃない…!」
絵里「もっとみんなと仲良くしたいの…!」シクシク
海未「注文の多いですね」
真姫「発言もブレまくりね」
絵里「『希ちゃん、にこちゃん、絵里先輩!行こう!』だなんて疎外感感じまくりじゃなぁい……」
海未「私みたいな泣き方しますね」
真姫「意味わかんない」
真姫「仕方ないわね」ピッ
真姫「もしもし……私だけど、例の件のことで相談があるわ」
真姫「それはね──── 」
絵里「みんな、たくさんの投票と応援、本当にありがとう~!!「ラブライブ!The School Idol Movie 広報担当on Amazon.co.jp」に選ばれた絢瀬絵里です♡」
絵里「私たちμ’sがついに劇場に進出!そんなビッグな機会にこうして私を選んでくれて、エリチカ、とっても嬉しいです♡」
絵里「こうして選ばれた──── 」
海未「やはり絵里は遠くで見て、余計なことを言わなければとても知的でクールに見えますね」
真姫「用意された衣装と台本さえあれば絵里は賢いお姉さんキャラを欲しいがままね」
真姫「お疲れ」
海未「お疲れ様です。とてもクールで大人の魅力に溢れていましたよ」
絵里「えっ、本当?本当?」
真姫「今はそんな姿は微塵もないけど」
絵里「きたわ…私の時代が……!」
絵里「映画も知的でクールで賢い私を皆に見てもらえれば、私の評価もがらっと変わるはず!」
絵里「私頑張るわ!」
海未「ええ。その調子で台本作りも頑張ってください」
絵里「え?」
真姫「絵里のセリフ全部用意できるはずないじゃない」
真姫「台本を自前で用意するか、アドリブでやるか。ね」
絵里「私台本とか書いたことないわ!」
海未「大丈夫です。クールで賢くておまけに可愛いんです。絵里ならできます」
真姫「そうね。絵里ならできるわ。なにせ賢いんだもの」
絵里「そ、そうかしら……?だったらやってみるわ。ふふっ…」ニヘラッ
絵里「なにせ私は賢くてかわいくて、クールでぱーふぇくとなエリーチカなんだから!」
海未「その意気です。がんばってください」
真姫「じゃあ、私たちは帰るわね」
映画に続く
fin
現国と古文間違えてるかよちんわらた
面白かったよ
おやすみ☆
なんだか懐かしい匂いのするss
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