【ラブライブ!】ことり「海未ちゃんが場所選ばないでどこでもキス求めてくる……」
- 2020.04.08
- SS

穂乃果「は、はい~、ふい~……」
海未「にこ! また一人で勝手にアレンジをくわえないでください!」
にこ「ご、ごめん」
海未「凛も!はやいですよ!」
凛「はいっ!」
海未「ラストー!!」
~~~
穂乃果「ふぁ、もう動けない……」
海未「では、15分間の休憩にします。各々、水分補給は必ずしておいてください」
海未「それと、次は一度通してやってみますので、注意したところなど、気をつけておいてくださいね」
凛「はーい」
海未「……」
海未「あとは、そうですね……」
海未「――ことり、ちょっと来てください」
ことり「ん? うん」
~トイレ~
ことり「……我慢できないの?」
海未「だめです……出来ません……もう、早く……」
ことり「……いいよ」
海未「んっ……」ムチュ
ことり「んっ、んんん……」
海未「ハァ……ハァ……ん」クチュ
ことり(……)
ことり(どうしちゃったんだろう、海未ちゃん……)
ことり「う、海未ちゃん激し……んんっ!?」ガシッ
海未「ことりの唇美味しいれす……」クチュチュル
ことり(う、動けない……)
海未「むっ、んんんん……ぷはっ」ハァハァ
ことり「……」ハァハァ……
海未「……ありがとうございます、ことり。……すっきりしました」
ことり「……どういたしまして」
海未「……さ、そろそろ15分経ちますかね……戻りましょう」
ことり「……うん」
ことり(……キスしてる時は、別人みたいにべったりしてくるのに、終わるといつもの海未ちゃん……)
ことり(ドライっていうか……)
ことり(恥ずかしく、ないのかな……?)
ことり「あんなにキス求めてくるようになったの……」
海未「……」
ことり「……?どうしたの海未ちゃん?戻らないの?」
海未「……や、」
海未「やっぱり、あとちょっとだけ……」
ことり「ええっ?」
海未「あ、あと本当に少しだけでいいんです!あと五分だけでも……」ウルウル
ことり「た、だめだよ、皆も待ってるんだし……」
海未「で、ですが……」
ことり「……」
ことり(普段の海未ちゃんからは絶対に見られない光景……つい、いいよ、って許しちゃいそうになるけど……)
ことり「だめだよ、ちゃんと指定した時間は守らなきゃ」
海未「こ、ことり……」
ことり「じゃ、じゃあ、練習終わったら……いいよ?」
海未「……ほんとですか?」
ことり(可愛い)
ことり「うん、本当に」
海未「……では、戻りましょう」
ことり「うん」
~~
海未「はやく、ことり、はやく……」
ことり「うん、わかってる。……トイレいこ?」
~~~
ガチャ
海未「んんっ……!」チュ
ことり「んっ……」
海未「ことりっ、ことひぃ……」クチュチュルムチュル
ことり(……呂律が回ってないよ)
海未「ハァ、ハァ……」
クチュ……
ことり「ん、んん!?」
ことり(し、舌がはいって……!?)
海未「んっ、むむっ、あっ、ん……」クチュルチュラ、ピチャ
ことり「んんんっ~!?」
ことり(こ、これ……やばい……頭くらくらしゅる……)
ことり(あ、足がくがくして……た、立ってられない……こ、これ本当に、まずいかも……)ビクンッ
ことり(気持ちいい、かも……!!)
海未「んっ、クチュ、むうっ、んん……」クチュチュルムチュル
ことり「んんんんんんんんっ!??」ビクンッビクンッ
海未「ぷはっ……」ハァ、ハァ……
ことり「あひっ、はひ……」ハァ、ハァハァ、ハァ……
海未「ありがとうございます、ことり……」ハァ、ハァ……
ことり「うん……」ハァ、ハァ……
ことり「ど、どういたしまひて……」ハァ、ハァ……
海未「……」
ことり「……」
穂乃果「じゃ、二人とも、またねー!」ガララッ
ことり「うん、またね」
タダイマー
……
ことり「……」
海未「……ことり、すみません」
ことり「え?」
海未「いえ……迷惑をかけてるな、と……」
ことり「そんな、気にしないで……わたしは全然平気だよ?」
海未「……」
ことり「それより、海未ちゃん。キスは私以外にはしちゃだめだよ?」
ことり「やっぱり、女の子同士でってのは……良くは思われないよ……」
海未「……そう、ですね」
ことり「……私になら、いくらでもしていいから」
ことり「我慢も、しなくていいからね?」
海未「……ありがとうございます、ことり」
ことり「うんっ。じゃ、また明日」
ことり「遊園地?」
穂乃果「うん!なんかね、真姫ちゃんが連れてってくれるんだって!」
穂乃果「ディスティニーランド!」
凛「ディスティニーランド!?本当に!」
真姫「ええ、本当よ」
凛「わー!すっごい!凛行ってみたかったんだ!」
凛「あのネズミかリスかよくわからないのに会いたーい!」
花陽「カピバラだよ凛ちゃん」
絵里「日にちって何時なの??」
真姫「えっと……×日ね」
希「あ、その日って、確か……」
にこ「三年生は仮模試ね」
凛「あー……」
絵里「ううん、気にしないで。私達の事は気にしなくていいわよ」
真姫「そう?……悪いわね」
遊園地の日
~~~
凛「ひゃっほー!ディスティニーランド!行こっ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「いえーい!カッピーを探せーい!」
真姫「ちょっと二人とも、落ち着きなさいよ!」
アハハハハハ……
真姫「行っちゃった……」
花陽「じゃ、私達も行こっか」
ことり「そうだね」
海未「……」
~~~
真姫「かんっぜんにあの二人を見失ったわ……」
花陽「どこに行ったんだろ……」
ことり「うーん……まあ、とりあえず、遊びながら探そっか」
花陽「そうだね……じゃ、まず何に行く?」
ことり「やっぱり最初はジェットコースターじゃない?」
真姫「すごい並んでるわね……」
ことり「ちょっと、時間かかっちゃうかな……?」
花陽「そうだ、飲み物買ってくるね。みんな、なにがいい?」
真姫「え、悪いわね……トマトジュース」
ことり「わたしは午後ティー」
海未「あ……私はお茶で……」
花陽「うん、行ってくるね……」
~~~
海未「……」
ことり「すごい人だねぇ」
海未「ことり……」
ことり「うん?なぁに?」
海未「そ、その……」
ことり「えっ?!今?!」
海未「い、一瞬だけ、一瞬だけでいいので……」
ことり「だ、ダメだよ、こ、こんなところで……」
海未「……大丈夫です、意外と気づきませんよ、この混雑ですし……」
ことり「う、海未ちゃん……んん!?」
海未「んんっ……」チュツ
海未「んぅ、ちゅっ……」チュルッ
ことり(海未ちゃん~~?!)
ことり「も、もうだめ!」
海未「あっ……」
ことり(うう、絶対他の人に見られたよぉ……)
海未(……)
ことり「な、なんでもないよ?」
花陽「そう?……あ、ちょうどだね」
~~~
ゴー!!!!
花陽「キャーーー!!!」
ことり「ウワーーー!!!」
海未「ッッッッツツ!!!」
真姫「ヴェェェエエエエ!!??」
~~~
真姫「思わず変な声で叫んじゃった……」
花陽「怖かったぁ……」
ことり「でも面白かったね!」
海未「……」フラフラ
花陽「だ、大丈夫?海未ちゃん」
海未「え、ええ大丈夫です……」
穂乃果「全然会えない……どこにいるの……」
凛「……あれ」
穂乃果「いた!?」
凛「いや、違くて、ことりちゃんと海未ちゃん」
穂乃果「ん?あ、本当だ。トイレかな」
~~~
ガチャンッ!!
ことり「海未ちゃん……っん!?」
海未「はっ、ふっ、んっ……」クチュチュル
ことり「んっ、むんっ……」チュ、チュツ
海未「……さっきは、ごめんなさい」
海未「でも、我慢出来なくて……」
ことり「……」
ことり(……確かに、我慢しなくていいとは、私は言ったけども……)
海未「……そうだ、ことり。あれに乗りましょう」
ことり「あれ?」
海未「ええ……こ、ここなら」
海未「誰にも邪魔はされないので……」
ことり「え、でも、見える人には見えちゃうよ……」
海未「……」
海未「……」ガシッ
海未「んっ……」チュルル
ことり「ふぅんっ?!」
海未「……クチュ、ヌチュ……はふっ……」ジュルッチュックチュ
ことり(や、やだ、なんでよりによってこんな透明のに乗っちゃったんだろ……)
海未「……ことり、顔、真っ赤ですね」
ことり「ふぇえ……」
海未「んっ……」ムニュ、クチュルル
ことり「んふぅ!?」
~~~
アリガトゴザマシター
ことり「……海未ちゃん」
海未「はい?」
ことり「今日の間はもうキス禁止!」
海未「ええっ!?」
ことり「わかった!?」チュチュン!?
海未「は、はい……」(´・_・`)
凛「いやー!いっぱい遊んだにゃー!」
真姫「結局どこ行ってたのよ……」
花陽「でも、楽しかったね」
穂乃果「だねぇ」
ことり「次は絵里ちゃん達とみんなで行こう」
海未「そうですね」
真姫「……それもいいけど、再来週からはテストよ。わかってる?凛、穂乃果」
凛「うげっ、思い出させないでよ……」
穂乃果「ぶーぶー」
ことり「……赤点、とっちゃだめだよ?」
穂乃果「わかってるよ~…………」
穂乃果「おねがいっ、海未ちゃん!勉強教えて!」
海未「またですか……穂乃果、前回は次は全部自分でやって見せると言ったではないですか」
海未「ですが……何時までも甘やかしていては、穂乃果のためには……」
ことり「……」
ことり「……教えてあげるなら、後でキスしてあげる」
海未「まったく穂乃果は仕方ありませんねぇ」
穂乃果「わーい!」
凛「ばいば~い」
ことり「じゃあね、またあし……た!?」グイッ
海未「……」タッタッタ
ことり「う、海未ちゃん!?そんな引っ張っちゃ……」
~~
海未「ことり、ことり……」
ことり「待って海未ちゃん!せめてどこか、個室で……」
海未「いやです……」
ことり「でもここ公園だよ……」
海未「隠れば大丈夫です……」
ことり「で、でも、子供達とか……むうっ!?」
海未「んっ、ちゅ、ちゅる……」チュッ
キャッキャッ……
ことり「……!」
ことり(や、やだ、男の子たちがこっち来ちゃう……!)
海未「んっ、んっ……♡」クチュチュル
ことり(む、夢中になってる?!)
男の子A「あ、ボール変なとこ投げちゃった」
男の子B「とってくるー」
男の子A「うんー」
男の子B「あるぇ、ないなー」
男の子B「どこかなー」
男の子B「……ん?」
ことり「……んっ、ふ、むぅ……」クチュチュル
海未「はふ、むう……」チュルッ
ことり「……!」
ことり(や、やだ!見られてる!海未ちゃん、見られてるからぁぁあ!?)
ことり「んっー!んんー!?」
海未「はふっ、んちゅ、…♡」クチュ、ヌチュ
ことり「んふぅっ!?」
男の子B「」ポケー
ことり「……ぷはっ!」
海未「あふ……」
ことり「海未ちゃん、もう行くよ!?」ダッ
海未「あっ、……」
タッタッタッタ……
男の子B「……」
男の子A「おーい、なにしてんだー」
男の子B「いや、別に……」
男の子A「ってうわ。お前」
男の子B「ん?」
男の子A「なんでチ○コたってるの」
~~~
ことり「……もう、海未ちゃんってば」
ことり「お願いだから、もう少し周りを見てよ」
ことり「まだあんな小さい子だったからよかったけど……」
ことり「万が一、大人や、同級生に見られたら、大変だよ?」
ことり「……特に、スクールアイドルの今はね」
ことり「μ’sに迷惑かかっちゃうよ」
海未「……すみません」
ことり「もう……」
ことり「……」
ことり「海未ちゃん、テストの日まで、キス禁止ね」
海未「!?!?!?」
ことり「こんな事じゃ、穂乃果ちゃんにまともに勉強教えられるか不安だよ」
ことり「だからね、海未ちゃん。こうしよう」
ことり「テストが終わったら、その日、海未ちゃんの好きにしていいから」
海未「……私の、好きに?」
ことり「うん。でも、本当に今からは禁止だよ」
海未「……好きなだけ?」
ことり「うん。一日中でもいいよ」
海未「……わかりました」
海未「なら私も耐えましょう……」
ことり「うんっ。じゃ、また明日」
海未「ええ……」
海未「ことり、あの……」
ことり「忘れたの?約束」
海未「あ……」
ことり「ちゃんと我慢しなきゃ、もう今後もさせてあげない」
海未「あう……」
ことりが鬼のようです……。
~~
海未「ここは、なんやかんやで、あーなってこーなって」
穂乃果「なるほどなるほど」
穂乃果「わからない」
海未「ですから……こうしてあげると……」
穂乃果「ああっ!そっかぁ、今のならわかった!」
穂乃果は気楽でいいですね……。
海未「うっ、うう……」
ことり「なに?何か、苦しそうだけど……どうしたの?」
海未「こ、こ、ことり……」
ことり「ん~……?」ツヤツヤプルプル
海未(ことりの唇……)
ことり「だめだよ~、我慢我慢」
海未「ううう……」
海未「……」ハァ、ハァ……
胸のうちの欲が、鼓動と一緒にどくどくと蠢いているようです……はあ……。
~~~
海未「こ、ことり……?」
ことり「んー?」
海未「な、なぜそんなに近寄るっているのです?」
ことり「特には」
海未「……」
海未(こ、ことり、まさか挑発のつもりですか!?)
海未(ふ、ふふ、私も舐められたものですね……)
海未(耐えてみせます……後4日!)
海未(そして、そして!そのあと、ことりが泣き出すくらいに、めちゃくちゃに……)
海未(……ふふ)
海未(や、やりとげました……)
海未(これで……今日、あと3教科が終われば……)
海未(……)
海未「……それにしても、ことり。遅いですね。もうすぐホームルームが始まってしまいますよ」
先生「はい、座って~」
先生「えー、南さんは体調不良の為お休みです」
海未「」
海未「……………………え?」
穂乃果「ふぅ~おわったー!」
海未「……」
穂乃果「海未ちゃん、どうだった?」
海未「最悪です……」
穂乃果「えっ!?海未ちゃん出来なかったの?!」
穂乃果「ど、どうしよう、じゃあ穂乃果、実は全然出来てなかったのかな……?」
海未「ああいえ……テストは出来ましたよ」
穂乃果「え?じゃあ最悪ってのは……」
海未「……気にしないでください」
穂乃果「? うん」
~部室~
海未「はあ……」
海未「特になにもないのに部室にきてしまいました……」
海未「他の皆も今日は帰ってしまいましたし……」
海未「……はあ」
ガチャッ
「……あれ、海未ちゃん?」
凛「なにしてるの?」
海未「いえ、凛こそ……どうしたんですか?」
凛「うん、かよちんが今提出用のノート類を集めて持って行って、そのついでにアルパカの世話に行って帰ってくるのここで待つつもりー」
海未「そうですか……」
凛「海未ちゃんは?」
海未「……特に、用はないんです」
凛「そっかぁ」
海未「……」
海未(ことり……なぜやすんだのです……)
海未(……はあ)
海未「はあ……」
凛「……海未ちゃん?」
海未「え……はっ」
海未「そ、そんな、悩みだなんて……」
凛「ううん。そんな風に見えるよ。海未ちゃん、もし、凛に出来ることあるなら、何か言ってね」
海未「……」
凛「……」ツヤツヤプルプル
海未(う……)
『ことり以外の人とはダメだよ?』
海未「……」
海未(ことり……)
海未(……)
海未(ごめんなさい……約束、破ります……)
凛「? うん」スッ
海未「……」ガシッ
凛「……海未ちゃん?」
海未「……ごめんなさい」
凛「……? なにを謝っ……んんっ!?」
海未「ふぅっ、ん……」ルチュリュヌ、チュル
凛「☆?Agdjtdk♡!~Ω!?!」
海未「はふっ、……」クチュチュル
凛「ん、んんん……」
チュ、チュッ、チュルル……
海未「……ぷはっ」
凛「……」ハアハア……
海未「……」
凛「……めて」
海未「……?」
凛「初めて……ファーストキス、だったんだよ、いまの」
海未「……」
凛「……」
凛(……どうしよう、普通なら、嫌がったり、怒ったりするはずなのに……さっきのキスが……)
凛(気持ちよくて、嫌じゃなかったなんて……い、言えない……!)
海未「あ、あの、凛……」
凛「……」
海未「……その」
凛「……」
海未(き、気まずい!)
凛「……えっと」
凛「み、みんなには……内緒にしておくね、この事……でも海未ちゃん」
凛「……いや、やっぱりなんでもないや」
海未「……」
凛「じゃ、じゃあ凛、帰る……」
凛(かよちんごめん、先に帰る…)
……ガチャン
海未「……」
海未(どうして私は……)
海未(……明日会ったとき、謝りましょう……)
~~~
凛「……」
凛「……キスって、あんな……」
凛「……」
凛「……はあ」
凛「どうしよう、またしてみたいって思っちゃう凛って……変なのかな……」
~~~
ことり「ふええ熱が39度も出ちゃった……」
ことり「これじゃ焼き鳥になっちゃううう」
海未「あっ……」
凛「あ……」
バッタリ
海未「……」
凛「……」
海未「えっと、その……凛」
海未「昨日は、本当に……」
凛「べ、別にいいよ、そんな……」
海未「ですが……」
海未「やはり私の気持ちが……」
凛「……えっと」
凛「じゃあ、じゃあさ」
凛「……」
~トイレ~
海未「……凛?」
海未「はい?」
凛「だから、もう一回……」
凛「キスしてくれたら……それでいいよ」
海未「……」
海未(……それは)
海未(……)
海未「……そ、……それは」
海未(ダメです。……凛は……)
海未「ダメです。……あの時は、私がとにかくおかしくなってただけなんです……」
海未(凛は……いまの私みたいになっては、だめなのです)
海未「……ですので、キスは……」
凛「……そっか」
海未「ええ……わかってくれm」
凛「じゃあみんなに言おうかな」
海未「え」
凛「海未ちゃんが私のファーストキス盗ったって」
海未「……え」
凛「部室で二人きりの時にいきなりキスしてきたって言おうかな」
海未「……」
凛「……」
凛「どうしようか?」
海未(りぃぃぃぃん!?)
凛(……)
凛(……海未ちゃんが悪いんだからね)
海未「わ、わかりました、しましょう」
凛「……うん」
海未「……」
凛「……」
海未「あ、いきますよ……しますよ?」
凛「う、うん……」
ガシッ
凛(な、なんで腕掴むの!?)
海未「……」スッー
凛(…………ッ!)カァァ
海未「んくっ……」チュッ
凛「んゆぅっ……」///
凛(やっぱり、暖かくなって……)
凛(気持ちいい……)
海未「んふ……」チュ、チュク、ピチャ
凛「ふぅぅん……」サレルガママー
海未(……)
海未「……ハア、ハァ……」
凛「ふにぃ……」
海未「こ、これで……満足です、か……?」
凛「……」
凛「うん……」
凛「また、よろしく……」
海未「…………え、今なんて」
凛「……」スースー
海未「ってちょっと!トイレで寝ないでください!?」
~~~
真姫「あわわわ……」ナンテコッター
真姫「……」
~~~
凛『ああん、だめだよ海未ちゃん……』
海未『よいではないですか……』
~~~
真姫「ああああ……」ガクガク
真姫「こ、これは私の胸の内に留めておくしかないわね……」
真姫「他の子に知られたら大変だわ……」
~~~
海未(……とりあえず、凛を教室に送っていきましたが……)
海未(また、よろしく……とは……)
海未(……嫌な予感が)
ことり「――おはよう、海未ちゃん」
海未「ぁ……おはようございます、ことり」
海未「体調は良くなったのですか?」
ことり「うん、なんとか」
ことり「でも晩御飯にチキン出てきて少し複雑な気分になったよ」
海未「え?」
ことり「ううん、なんでもないの」
海未「なにがです?」
ことり「いや、ほら……」ゴニョゴニョ
海未「……ああ」
海未「もち、もちろんです。ええ」
ことり「……ふぅん」
海未「はははは……」
ことり「……」
海未「うっ……」ムズッ
海未(……久しぶりにことりを見たら、やっぱり、その気が……)
海未「……ことり」
ことり「なぁに?」
海未「その、今から……」
ことり「……病み上がりだよ?もしかしたら風邪、うつしちゃうかもだよ?」
海未「か、構いません、今……したいんです」
ことり「……」
ことり「仕方ないなぁ、海未ちゃんは」
海未「え?」
ことり「それじゃあ、おもしろくな…………やっぱり今後、減らさなきゃいけないだろうし、我慢出来るようにならなきゃ」
海未「で、ですが、もう二週間我慢しましたよ!?」
海未(いえまあ、出来なかったんですけどね……)
ことり「でも、まだ余裕あるよね?ならまだ大丈夫だよ、きっと」
海未「そ、そんな……」
ことり(……)
ことり(……)ンゾクンゾク
ことり(正直、……可愛い!!)
ことり(もっといじめたい!)
ことり「……じゃ、我慢の限界、その時が来たら、教えてね」
ことり「その時なら本当に好きなだけキスしてもいいから」
海未「今度こそ本当ですよ!?」
ことり「うん……じゃ、とりあえず」
ことり「一ヶ月ね」
海未「いっ……!?」
ことり(ふふ……♪)
海未(……)
海未「い、一ヶ月……ですよ」
海未「お、覚えている事ですね……」
ことり「もちろん」
ことり「じゃ、頑張ってね」
海未(やめておけばよかった、と思わせるくらい、やってやります……!)
海未(どこでも、いくらでも……!)
~~~
でもことりもひどいです。
穂乃果「ことりちゃん、最近海未ちゃん好き?すっごいべったべたにくっついてるけど」
ことり「ことりは何時だって海未ちゃんの事大好きだよ~」ギュー
海未(……ことりの匂い……いい匂い)
海未「……」
海未(なんのつもりですか……)
~~~
ことり「新しいリップクリーム買ってみたんだ~」
ことり「どう?穂乃果ちゃん?」
穂乃果「うわー!すごーい!ことりちゃん、唇ぷるっぷるだぁ~!」
海未(ぬおおおお)
~~~
海未(ま、まだ二週間……)
海未(こ、こんなにも辛いなんて……)
ことり「辛そうだね」
海未「こ、ことり……」
ことり「……キス、させてあげてもいいよ?」
海未「えっ!?本当ですか!?」
ことり「その代わり」
ことり「今したら、今後は絶対にさせてあげない」
海未「え……」
ことり「どうする?」
海未(そ、そんなの……出来るわけないじゃないですか!)
海未「くっ……」
ことり(悔しそうな顔……可愛い!)
海未「……あと二週間です」
海未「そのときを覚悟しておくんですね……」
ことり「お手柔らかに……」
凛「……」
凛「…………」
凛「………………」
凛「うわああああああああ!?」ゴロゴロゴロゴロ
凛「なにしてんの!?なにしてんの!?」
凛「なに言ってんの凛!?何をしているの凛!??」
凛「馬鹿じゃないの馬鹿じゃないの!?!?」
凛「うわあああああ!?」枕に顔うずめ
凛「あ、ごめんなさい……」
凛「……」
凛「……はあ」
凛「……」
凛「うわああああああああ!!」
凛ママ「うるせっーって言ってんだろ!!」
~~~
凛「……うう、明日から海未ちゃんとどんな顔して会えばいいのさ……」
凛「……」
凛「……またしてくれるかな」
凛「……」
凛「うわあああ((ry」バコッ
凛ママ「お前はさっきからどうしたんだチョップ」
凛「……」(´・_・`)
凛「……」ゴロゴロゴロゴロ……
凛「……はあ」
凛(なんなんだろう、この気持ち……)
凛(なんとも言えない……なんて言えばいいのか分からない……)
凛(形容しにくい……)
凛(凛は……どうしたいんだろ)
凛「……」
凛「海未ちゃん……」
~例のキスのあと~
凛「……」
凛「だぁぁぁぁかぁぁぁらぁぁぁ」
凛「ばっかぁぁぁ!?」
凛「もう意味わかんない!本当に自分でもなにしてるかわかんない!」
凛「あ、あ、でも、本当に気持ちよか……」
凛「……」
凛「うわああああああああ!!」
凛ママ「晩飯に小骨たっぷりの煮魚だすぞ」
凛「」(´・_・`)
凛「なんなんだぁ、これ……」
凛「はあ……」
凛「……」
凛「凛は……」
~~~
海未「……凛」
『また……よろしく』
海未「……」
海未「何かの、間違い……ですよね」
海未「……どうすれば」
~翌日~
海未「……凛」
凛「あ、海未ちゃん……」
海未「あの、凛……」
凛「っ!」
海未「昨日の事なのですが……」
凛「うわあああ!!」
海未「!?」
凛「言わないでええええ!!」ダッー
海未「りーん!?」
~~~
それからというもの。
海未「凛……」
凛「ひゃっ!?」
~~~
海未「凛っ」
凛「わぁー!?」
~~~
海未(凛……)
海未(私は……嫌われてしまったのでしょうか……)
海未(……それとも……)
海未(……わかりまけん)
そして、凛と上手く話す事が出来ないまま、二週間が経ったのでした。
※テスト最終日→トイレで凛とキス→ことりと一ヶ月我慢の約束→凛と上手く話せず二週間が経過(イマココ!)→今から残りの二週間(イマカラココ!)※
凛「ぎにゃーー!?」
~~~
ことり「デネデネー」
海未(……)ムラッ
~~~
海未(……なにを考えれはいいのか)
海未(分からなくなってきました……)
海未(なにもかも忘れて、キスがしたい事)
海未(凛と……前のように、普通に接したい事)
海未(……私は、どっちを重要だと思っているのです……?)
海未(……)
海未(自分の欲に、飲み込まれて……大事な事を、見失いそうです……)
海未(でも……)
海未「うっ、……うう」ポロポロ
海未(そればかり考えてしまう私は……なんなんですか)
海未(最低です……)
海未(本当に……)
海未(……でも、でも)
海未(したいものは……したいんですっ!!)
海未「ううううっ……」ポロポロ
凛(海未ちゃん……最近、苦しそうだな……)
凛(はあ……)
真姫「なにしけた顔してるのよ」
凛「うひょぉあ!?」
真姫「驚きすぎでしょ、失礼ね……」
凛「ま、真姫ちゃん……」
真姫「どうしたのよ、凛」
凛「べ、別に……」
真姫「ふぅん……?」
真姫(……)
真姫「……早く行きましょ、部室」
凛「う、うん……」
ことり「……海未ちゃん?」
海未「あ……はい、なんでしょうか」
ことり「ボッーとしてたけど……大丈夫?体調悪い?」
海未「いえ、大丈夫です……」
ことり「そう……」
~~~
約束の日
海未「ハアハア……」
ことり「さって、今日までよく頑張ったね、海未ちゃん」
ことり「約束どお」
海未「……」ガシッ
ことり「え」
ことり「ちょちょちょ、どこ行くの~!?」
~部室~
海未「んくっぅ!」チュッ
ことり「んふっ……」
海未「はあ、はあ……ことり、ことり……」チュルクチュル
ことり「んふぅん……!」
凛「決めた」
凛「海未ちゃんとちゃんと話して、全部、無かった事にするにゃ!」
凛「そうするのがべすとだね、うんうん」
凛「海未ちゃん今どこにいるかな、部室かな?」
~~~
海未「んふっ、んちゅ……」チュルミチュリ
ことり「んっふ、んん……」チュク
海未(あ、あああ、こ、これです……)
海未(これが……したかったんです……)
ことり(んゆぅっ!?舌入れてきたぁ……!)
チュ、ルチリュル、チュル……
海未「ん……」チュルミ
~~~
凛「……」
~~~
海未「んっ、んくっ、ふっ、はぁ……」チュリチュル
ことり「んんっ、うん……」
~~~
凛(……う、海未ちゃん……?)
凛(なにしてんの……ことりちゃんと……)
凛「……」
ことり「んきゅ……」
海未「ことり、もっと……」
ことり「そん、な急かさないで……」
海未「はっ、あふっ……」ジュルリッ、チュ
ことり「んくっ……」
凛「……」
凛「……っ!」
ガチ、ン……
凛「っ!!」
海未「っ!?」
ことり(っ、誰……!?)
ダッ
タッタッタッタッ
ことり「……っ!」ガチャン!!
ことり「……」キョロキョロ
ことり「……!」
ダッタッタッタ……
ことり「り、凛ちゃん……」
海未「……!」
ことり「ど、どうしよう……」
海未「……」
凛「はあ、はあ、はあ、はあ……!」
凛「海未ちゃん、海未ちゃん、海未ちゃん……!?」
なんで。
~トイレ~
凛「はあ、はあ……!」ガチャ
凛「……」ハア、ハア、ハア……
凛「なにしてんだろ……」
凛「なにが、起きてんだろ……」
凛「……」ポロポロ
凛「なんで泣くのぉ……」ポロポロ
凛「うっぐ、ひぅ、えうっ……」ポロポロ……
希「……」ビリィ!
希「……っ!?」ビクッ
希「急にタロットカードが破けた……」
希「……なんや」
希「これから悪い事でも始まるとでも言うんか……?」
~~~
ことり「どうしよう、海未ちゃん。……凛ちゃんに見られたかもしれない」
海未「そんな……」
ことり「……と、とりあえず」
ことり「……知らぬ存ぜぬ、貫き通そう。わたし達は、何もしてなかったって」
海未「え、ええ……」
海未(……凛)
~~~
凛「……」
凛「凛は……凛は」
凛「……なんで泣いてるんだろ」
凛(……わかんないや)
凛「あはは…………」
ガチャン……
真姫「あら、凛……ってどうしたの!?目真っ赤よ?」
凛「……真姫ちゃん」
真姫「どうしたのよ凛、あなた、泣いてたの……?」
凛「……」
凛(……)
凛(ああ……)
真姫「? ……凛」ガシッ
真姫「え」
凛「――」
~~
※キスするorキスしない、で多数決※今日はここまでにしときます。展開考えるの結構大変多数決最高に楽寝ますノシ※
真姫ちゃん激おこで
キスしないけど
です誤字ごめん
これで
俺もこれ支援
これがいいです~
これがいいにゃ
しない
修羅場れー
真姫「……?」
真姫「どうしたのよ凛……本当に」
真姫「悩みでもあるなら、話してみなさいよ……」
凛「……」
凛(言えるわけ無いじゃん……)
凛「……なんでもないよ」
真姫「嘘言わないで。なにかあったんでしょ?」
凛「……」
凛「……なん、ぇも、ない……ヒッグ」ポロポロ
真姫「!?」
凛「う、うぇ、え……」ビョエエエ
真姫「り、凛……」
真姫「……」
凛「……ごめん、ごめん……」
真姫「……わかったわ」
真姫「もう無理には聞かない……でも、凛」
真姫「辛い時は、頼ってよ」
凛「……」
凛(そういう、問題じゃあ、ないんだ……)
真姫「……」
真姫(……なにが、あったか……気になって仕方ないわ……)
真姫(……!)
真姫(そういえば……あの時……)
~~~
凛『んくっ……』チュリル
海未『んんうっ……』
~~~
真姫「……」
真姫「……」カァアッ
真姫「って照れてる場合じゃないわね……」
真姫「……っていうか、これ絡みとしか考えられない……」
真姫「……海未に訊くのが、いいのかしら……?」
海未「……」
海未(凛……)
海未(…………本当に、明日から)
海未(凛とどんな顔して会えって言うんですか……)
海未(……)
海未「……っ」
海未「どうすれば……」
海未(……昨日は眠れませんでした……)
海未「ふぁ……」
凛「……!」
海未「あ……」
凛「……」
海未「り、り……」
凛「っ……」
海未「……」
凛「……海未ちゃん」
海未「なんですか……?」
凛「海未ちゃんってさ……」
凛「誰でも、いいの……?」
海未「え……」
凛「あんな事、誰とでもするの……?」
海未「ち、違います!そんな事は……」
凛「……やっぱり、してたんだ、本当に」
海未「あ……」
凛(あれが……特別な事って思ってたのは
凛だけだって事……?)
凛(海未ちゃんは……)
海未「いや、ちが……」
凛「……い」
海未「え……」
凛「聞きたくない……」
凛「海未ちゃんの言うことなんか……聞きたくない……」
海未「……っ」
海未「……」
穂乃果「ん?おはよう、海未ちゃん」
海未「……」
穂乃果「?」
海未「……」ダバッー
穂乃果「海未ちゃん!?なんで泣いてんの!?」
海未「ほにょか……」
穂乃果「ほにょか!?なんで朝から震えて呂律回んないくらい泣いてるの!?」
~~~
穂乃果「なんと……」
穂乃果「私の知らないところでそんな事が……」
海未「……あの」
穂乃果「ん?」
海未「その……自分で言うのもなんですけど」
海未「……軽蔑、しないんですか?」
穂乃果「うーん……なんて言ったらいいのかな」
穂乃果「どんな理由があって、そうなったのかは気になるけど」
穂乃果「隠さないで話してくれたからいいかなって」
海未(か、軽いですね……でも今は助かります)
海未「それで、どうすればいいのでしょうか……」
穂乃果「うーん」
海未「はい」
穂乃果「ことりちゃんと凛ちゃん」
穂乃果「どっちが大事なの?」
海未「は?」
穂乃果「それによって海未ちゃんが今後とる行動変わると思うんだけど」
穂乃果「まあ、まずは凛ちゃんだね……」
穂乃果「謝って終わる問題じゃないよね」
海未「……まあ、そうですよね」
穂乃果「……やっぱり、凛ちゃんと二人きりで、しっっかり話してくるのがいいと思うよ」
穂乃果「海未ちゃんがやっちゃった事とか」
海未「……」
海未(私は……)
海未(……)
穂乃果「……海未ちゃんが無性にキスしたくなるなんだかよくわからない状態なのは、穂乃果にはまったくわからないけど」
穂乃果「ことりちゃんは、そういう事を知っててキスしてて……」
穂乃果「凛ちゃんは何も知らなかったんだ」
海未「……」
~~~
凛『海未ちゃんってさ……誰でも、いいの……?』
~~~
海未「……」
海未(私が大事なのは)
海未「当然、二人ともです……どっちもなんてありません」
穂乃果「……」
穂乃果「そう」
穂乃果「……じゃあ、海未ちゃん」
穂乃果「凛ちゃんのとこに、行っておいで。今日」
海未「はい……って今日!?」
穂乃果「うん。善は急げ」
海未「そ、そんなでも!」
穂乃果「こういうのは引きずっちゃうとあとが大変だよ」
海未「う……」
穂乃果「凛ちゃんと、今日お話、してくる?」
海未「……」
穂乃果「……そっか」
穂乃果「頑張れ!」
海未「……ええ」
~放課後~
海未(さて……)
ことり「海未ちゃん」
海未「ことり……なんですか?」
ことり「穂乃果ちゃんに聞いたんだけど……」
ことり「凛ちゃんのところに行くの?」
海未「ええ。……凛には、いろいろと、話さなければいけないことが、ありますから」
ことり「……そっか」
ことり「……」
ことり「海未ちゃん、これ、あげる」
海未「? なんですか、これ。……飴?」
ことり「食べるといいよ」
海未「……? ええ、ありがとうございます……」
ことり「うん。……」
ことり「……」
ことり「ごめんねー海未ちゃん……」
ことり「キス魔にしちゃって……」チャリン
ことり「この希ちゃんがくれた『飲んでから最初に見た相手にキスしたくなってたまらなくなる』っていう都合のいいお薬飲ませちゃって」
ことり(最初はことりも半信半疑だったけど、ここまでとは……思わなかったよ)
ことり(あんな海未ちゃんが見れるなんて……でも、凛ちゃんとそんな事になっちゃったってたとは……)
ことり(……やっぱりこれ、希ちゃんに返そう)
ことり(……頑張れ、海未ちゃん)
ことり(騒ぎの種のことりが言うのはおかしいけどね)
~凛家前~
海未「……」
海未(なんでしょう、さっきから、妙に気分が落ち着きますね……)
海未「……」ピンポーン
凛ママ「……はい?どなた様?」
海未「初めまして、私はほし……凛さんの」
凛ママ「ああ!あんたが海未ちゃん?」
海未「はい……って、え?」
凛ママ「長髪の大和撫子……あれ、もしかして違った?凛からそう聞いてるんだけど」
海未(……)
海未「そ、それは……ど、どうでしょう、ね?」
凛ママ「ってまあ、そこで頷けるような自意識過剰ではないのね」
凛ママ「とりあえず上がんな」
海未「そうなのですか?」
凛ママ「もう毎日毎日うるさいくらいさ」
凛ママ「……それで?今日はどうしたんだい。わざわざ」
凛ママ「凛、帰ってきてから、部屋に閉じこもっててさ。何か、知ってる?」
海未「……はい」
海未「というか、私のせいです。それ」
海未「……私は、凛を傷つけてしまいました」
凛ママ「……」
海未「私は凛に嫌われてしまったのかもしれません。でも」
海未「私は凛の事が好きです。嫌われるのは辛いです……傷つけておいて、勝手ですが」
凛ママ「まあー、そんなもんでいいんじゃない?学生ってのはそんなもんそんなもん」
凛ママ「海未ちゃんだって、大人びてるけど、結局は所詮はまだ高校二年生なんだから」
凛ママ「空回りすることの方が多いでしょ」
凛ママ「まあ私は学生時代アホな事ばっかりやってたんだけどね」
海未「……適当、ですか」
凛ママ「そそ。なんとかなる、甘い考えもってたっていいの。問題はその考えに頼りきらない事」
海未「……」
凛ママ「まあ頑張りたまえよ、海未ちゃん。わはは」
凛ママ「凛との仲を、取り繕っておいで」
海未「……」コンコンッ
凛『……はい?ママ?』
海未「……海未です」
凛『……!』
海未「入ってもいいですか?」
凛『……』
凛『……いいよ』
海未「……」カチャッ
~~~
凛「……なに?」
海未「……」
海未「仲直りをしに、きました」
海未「……」
凛「……」
海未「私は……」
海未「……凛。私は凛の事が好きです」
海未「だから凛と、ちゃんと話に来たんです」
凛「……じゃあさ」
凛「凛の事好きなら、なにかいうこときいてくれる?」
海未「いいですよ。なんでも」
凛「髪でも切ってよ」
海未「……?」
凛「その綺麗な、髪」
凛「何年くらい? 結構かかってるよね」
凛「それ。凛のために切れる?」
海未「……」
凛「……」
海未「はあ……」
凛「……やっぱ、そんな事でき」
ヂョギンッ!
凛「……え」
パラ、パラ……
海未「……」
ヂョギンッ!
凛「……え、ちょっと」
ヂョギンッ!ヂョギンッ!
凛「やめて、まって」
ヂョギンッ!
凛「やめてって言ってるんじゃん!!海未ちゃん!!」
ヂョギンッ!
凛「ご、ごめんなさい、ごめんなさい……凛ちょっとおかしくなってて、本気で言ったわけじゃ……」
ヂョギンッ!
凛「やめてぇっ!!」
パラ、パラ……
海未「……」
凛「う、海未ちゃん……」
海未「……凛と同じくらいになっちゃいましたね」
凛「な、なっちゃいましたねって、そんな……」
海未「……」
海未「なんでも出来ますよ。ええ」
海未「それに、見てくださいよ、凛」
海未「お揃いみたいで……仲良しみたいで…………良くありませんか?」
凛「……」
凛「本気にしちゃって、ホントに髪切っちゃって」
凛「部屋に散らかって、迷惑だよ」
凛「後で片付けてね」
凛「だいたい何さ」
凛「仲良しみたいって」
凛「……仲良し、みたい、って」
凛「……凛達って、仲良し……じゃ、なかったの?」
海未「……」
凛「……あの時、海未ちゃんがキスしてきた時」
凛「ちょっと、凛、自分が海未ちゃんにとって、特別な存在、なのかな?って思っちゃって。思い上がって」
凛「なんか悲しくなって」
凛「なんでなのかな。本当に」
凛「おかしい事の、はずなのに……」
海未「……」
凛「ねえ海未ちゃん……凛たちは……なに?」
海未「……友達です」
海未「……きっと、これ以上なく、仲のいい、友達です」
海未「私はそう思います」
凛「……」
海未「…」
海未(……何が正しいのでしょうか……)
海未「……」
凛「なら、いいかな……ねえ海未ちゃん」
海未「……はい?」
凛「凛さ、多分ね」
凛「海未ちゃんの事、女の子として」
凛「好きになりだしちゃってたと思うの」
海未「……」
凛「でも。違う、んだよね」
凛「それは違うんだよね」
海未「……ええ」
凛「……だよね」
海未「私は……凛の事、好きですが、それは友達としてです」
凛「……」
凛「うん……ありがとう、そう言ってくれて」
海未「……」
海未「……友達です」
凛「そっか」
凛「……」
凛「ねえ海未ちゃん」
海未「はい」
凛「最後でいいからさ」
凛「キスしてくれない?」
凛「……って、ごめんね、嫌だよね……」
海未「……」スッ
凛「え……」
海未「……目を閉じなさい」
凛「えっ、あ、は、はい……」スッ
海未「……」
凛(……)
チュ……
凛「あ……」
海未「……これで、許してくれますか?」
凛「おでこ……」
海未「……」
凛「……うん。いいよ」
凛「許してあげる」
海未「……ありがとうございます」
凛「……えへへ」
~~~
凛ママ「お、終わったのか……ってどうしたその髪!?」
海未「あ、いえ、ちょっといろいろありまし」
凛ママ「そんなちょっとどころじゃねーだろ。ちょっとおいで、整えてやるから」
~~~
凛ママ「こんなもんよ」
海未「……これって」
凛ママ「ん?そうだな、凛の髪型だな」
凛ママ「いやだったか?」
海未「いえ、そんな事ありません」
凛ママ「そっか。んじゃま、気をつけて帰りな」
海未「はい」
凛「……」フリフリ
海未「……!」
海未「……」フリフリ
~数週間後~
海未「……凛。これはどういうことですか」
凛「いや違うにゃ、これは何かの間違い……」
海未「そうですね!間違いだらけですね!なんですこの×の量は!」
海未「これはみっちり勉強する必要がありますね……」
凛「ええっー!?テスト終わったのに!?」
海未「終わったあとの復習が大事なんです。さあ、いまから凛の家に行きますよ!」
凛「え、でも……」
海未「なにか?」(ニッコリ)
~~♡
凛ママ「おっ、海未ちゃん。また来たのかい」
凛ママ「今日で3週間埋まったじゃねーか」
海未「あはは……」
凛「何かと理由つけて家に来るようになったよね」
海未「べ、別に……無理やり来てるわけでは……」
凛ママ「だよな。来たくて来てるんだよな」
海未「え、ええ。まあ……」
凛「……海未ちゃん」
凛「勉強するんでしょ」
凛「早く部屋に行くにゃ!」
海未「はいはい…………ふふ」
凛「? なに笑ってるの?」
海未「……いいえ」
海未「なんでも、ないですよ」
これから。
これからも、よろしくおねがいしますね。凛。
おしまい
新作待ってますぜ
次も楽しみにしてるぜ
よくまとめた、感動した
-
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