【ラブライブ!】穂乃果「夏まで待てない!ドキッ☆冬の怖い話大会ー!」【ホラーSS】
- 2020.04.11
- SS

深夜0時近く
穂乃果「イエーイ!どんどんパフパフー!」
凛「テンション上がるにゃー!」
絵里「い、いやいやいや……!」
希「いいやんいいやん♪」
絵里「の、希……!」
希「お泊まり会と言えば怖い話大会やん?」
ことり「そうだねっ」
絵里「こ、ことりまで……」
真姫「怖い話大会なんてバカっぽい……」
絵里「真姫……!」パアッ!
にこ「へぇ~、真姫ってば怖いのね~?」ニヤニヤ
真姫「なっ!? こ、怖くないわよ!
良いわ!やってやろうじゃない!」
絵里「にこ……」ズゥーン
絵里「こ、怖い話というより暗いのが……あっ!」
希「電気はつけんよ」
絵里「………」シュン
穂乃果「いよぉーし!トップバッターは誰だあー!」
凛「凛がいっくにゃー!」
海未「ちょっ、ちょっと!もう夜遅いのですから静かにしないと…….」
ドン!
九人「!」ビクッ
穂乃果「じゃ、じゃあ、小さい声で……」
凛「りょ、りょうか~い…..」
絵里「ね、ねぇ……う、海未は反対なの?」
海未「いえ、反対じゃないですよ。
明日は練習はお休みですし、たまには良いでしょう」
絵里「そ、そう……」シュン
花陽「………」
花陽「え、絵里ちゃん……」コソッ
絵里「花陽……?どうしたの?」
花陽「こ、怖いから絵里ちゃんに抱きついてても良い……?」
絵里「えっ!?」
花陽「だ、だめ……かな?」
絵里「い、いいえ!駄目じゃないわ!
今すぐカモカモッ!」
花陽「えへへ、じゃあ……」
もぎゅっと!
凛「良いよ」
にこ「んじゃ、頼むわよ」
凛「凛にドンと任せるにゃ」
絵里「は、花陽……もっと抱きついても良いのよ……?」ブルブル
花陽「う、うん……」ギュッ
凛「…………」
凛「みんなは、霊感テストって知ってる…….?」
『霊感テスト』
凛「そのお姉ちゃんは名古屋にある会社に勤めててね」
凛「その会社はよく飲み会をするらしいんだけど……」
凛「ある日、名古屋の居酒屋で飲み会をしてたときに」
凛「誰かが怖い話を始めて、飲み会は盛り上がったらしいにゃ……」
凛「そんな時に霊感のある子がこんな話をし始めたの……」
凛「霊感テストというのがあるって……」
凛「これはどんなものかというとね、目を閉じてみて自分の生まれ育った家を思い浮かべるの……」
凛「そして鍵を開けて、ドアを開けて、中に入っていく……」
凛「次は家にある窓を全て開けて……」
凛「全部開け終わったら、今開けてきた窓を全て閉じていく……」
凛「一つずつ閉めていったら、また玄関に戻ってドアを閉める……」
凛「そこまでの過程の中で誰か人とすれ違う……」
凛「これは別に知っている人や親族でも大丈夫にゃ」
凛「知らない人でもいいって
人間や生き物だったら何でもいいみたい」
凛「それで何かとすれ違った人は霊感があるそうだにゃ」
凛「そんな中でそのコンパに参加していた女の子、この人を仮にAさんとするね」
凛「このAさんは家に帰ってさっきコンパで聞いたこの霊感テストを無意識にやっちゃったみたいにゃ……」
凛「この人は大学で名古屋に出てきていて、実家は四国らしいんだけど」
凛「目を閉じて、ご実家の事を思い浮かべてみたんだって……」
凛「ドアを開けて、家の中に入っていく……」
凛「窓を一つずつ開けて、全て開け終わると一つずつ閉じていく……」
凛「そして玄関に戻ろうとしたら、ちょうど階段のとなり、そのすみっこのほうに影が出来ていてね」
凛「その階段のすみっこの影のとこから、急に男性が出てきてAさんの足をぐっとつかんだの」
××ってーーーー
●●ってーーーー
凛「知らない男性がいきなり出てきて、自分の足を掴んで『××って、××って』と意味のわからないことを言ってくる……」
凛「Aさんが怖くなって逃げ出そうとしたら、その瞬間に目を覚ましたの」
凛「あれ、今のはなんだったんだろう……
私はもしかしたら、霊感があるのかな?」
凛「そんなことを考えながらドキドキドキドキしていたら急に携帯電話が鳴って、びっくりして出てみると実家のお母さんからで……」
凛「たった今遠い親戚のおじさんが亡くなったと言ったんだって」
凛「それでAさんはピンときたらしいにゃ」
凛「こういうのって虫の知らせって言うんじゃないかなって」
凛「嫌な気持ちを抱えながら実家に帰って、Aさんは葬式に参列したの……」
凛「結構遠い親戚のおじさんで、彼女が小さな頃に何度か会ったことがあったみたいなんだけど、記憶にも無い程の関係らしくて……」
凛「でも遺影を見てびっくりしたらしいにゃ」
凛「ことりちゃんは鋭いにゃ~」
ことり「じゃあ、やっぱり……」
凛「そう、それはAさんがあの霊感テストの中で見た……」
凛「あの足を掴んでいた男性だったの」
凛「たぶん『××って』というのはおじさんからの何かのメッセージだったんじゃないかな」
凛「それでね、こんな不思議な体験をしたんだよってAさんが家族に話していると、お母さんが教えてくれたの」
凛「Aさんは小さな頃からバレエをしていて、そのバレエで履くトゥ・シューズをプレゼントしてくれたのはそのおじさんだって……」
凛「だから『××って』というのはたぶん『踊って』と言っていたんじゃないかって」
凛「小さな頃にあげたトゥ・シューズ、それで一度踊っている姿を見たかったんじゃないかな……」
絵里「そういえば……
私も小さい頃、親戚の方にトゥ・シューズを買って貰った事があったわね……」
凛「そうなんだ……
絵里ちゃんは買ってくれた親戚の前で踊ったりしたの?」
絵里「え、えぇ……
それは勿論だけど……」
凛「ふふ……」
絵里「り、凛……?」
凛「ううん、絵里ちゃんは優しいなって思っただけだよ……」
絵里「そ、そう……」
凛「それじゃあ、話を続けるね……」
凛「それでAさんもおじさんの前で踊ってあげれなかったのは何だか寂しいことだなぁと思ったみたい」
凛「そんな話をしてその日は終わったそうにゃ」
凛「次の日、Aさんは名古屋に戻ってきて、一人暮らしの部屋で過ごしてたの」
凛「そして、さぁ寝ようかと思った時に突然金縛りにあったそうだにゃ」
凛「自分は何も思っていないのに、突然自分の視界の中に実家が現れて……」
凛「自分の無意識の中で勝手に自分は家のドアを開けて部屋の中にすたすたと入っていく……」
凛「イヤだイヤだ……!
このまま進むと、この前のおじさんが出てきてしまう……!」
凛「そうしているうちに、バッと目の前に前と同じようにおじさんが出てきた……」
凛「そしてまたAさんの足を掴んで……」
××ってーーーー
●●ってーーーー
凛「と言ってくるの」
凛「でもこの時のAさんは結構冷静だったらしくて」
凛「確かにびっくりはしたんだけど、おじさんの目的は分かってる」
凛「ここはゆっくりとおじさんに説明をすれば分かってもらえるかも……」
凛「私はもうバレエをやめているし、それに、おじさんはもう亡くなっているの」
凛「だから……お願いだからもう成仏してちょうだい」
凛「そうやってAさんは、優しく心の中で語りかけた……」
凛「でもおじさんは全然やめない」
××ってーーーー
●●ってーーーー
凛「おじさんの声はどんどん大きくなっていく……」
凛「でも、だんだん大きくなる声を聞いていると、おじさんは『踊って』なんて言ってなかった事に気づいたの」
凛「●●ってーーーー」
凛「あ×ってーーーー」
凛「か×ってーーーー」
凛「かあってーーーー」
凛「かわってーーーー」
・・・
凛「代わってーーーー」
凛「『俺の代わりにお前が死んで』」
凛「その瞬間、Aさんは意識を失って倒れたそうにゃ……」
八人「………」
凛「これで凛の話はおしまいだよ」
絵里「ひ、ひぃ……!」ギュウ!
花陽「ぴゃあ……!」ギュッ!
穂乃果「良いね良いね~!怖くて良い感じだよ~」ブルッ
にこ「へぇ……凛のくせにけっこう良いじゃない」
凛「凛のくせにってにこちゃんひどいにゃ!」
ことり「で、でも、ホントに怖かったよね…..」
海未「はい……怖かったです……」
凛「そ、そお? えへへ……♪」
真姫「私が話すわ」
ことり「真姫ちゃんが?」
海未「真姫がこの手の話で
自分から話すなんて珍しいですね」
真姫「そう?」
にこ「真姫の怖い話ねぇ……」
凛「やっぱり病院の怖い話かな?」
真姫「うふ………」ニヤッ
真姫「これはママから聞いた話よ……」
『霊感のある母親』
真姫「まだママがパパと結婚する前、ママは看護士だったわ」
真姫「ママが昔働いていた病院で初めての夜勤があった日……」
真姫「ママはその病院の廊下で黒い服を着た女の子が四五人で手を繋いで遊んでいるのが見えたそうよ……」
真姫「今日もまたがっつり見ちゃったわ……
なんだか嫌な気分ね……」
真姫「そう思っているとママの同僚が
『貴女、もしかして見える人?』
って聞いてきたらしいわ……」
真姫「『あそこに黒い女の子たち見えたでしょう?
あの女の子が出るとこの病棟で必ず誰かが亡くなるんですよ』」
真姫「『えっ、それはどういうことですか?
何なんですか?』」
真姫「『いや、実は私も結構見えるんです。
私は自分と同じようなものを見える人、初めて会いました』」
真姫「それでその人は岡田さんという人なんだけど、そういう話で意気投合してして……」
真姫「ママは岡田さんと二人で夜の病棟を見回りに行くことになったそうよ」
真姫「『じゃあ三階に行きましょう』ということになって、エレベーターの三
階のボタンを押したの」
真姫「でも、ボタンを押しているのに三階が全然点灯しない……」
真姫「そう話していたら、地下二階のランプが急についたらしいわ」
真姫「それでエレベーターに乗っていたママたちはそのまま地下二階に連れて行かれたんだけど……」
真姫「その時にママは一個だけ怖いことに気づいてしまった……」
真姫「っていうのも、地下二階には霊安室があるのよ」
真姫「それで丁度霊安室がある手前のところにエレベーターが止まったから
『ちょっとこれは……何だか嫌な感じがしますね』
と岡田さんに言うと、岡田さんは
『もうこれはいっそ、見に行っちゃおう。霊安室に行こう』
と言うんだって」
真姫「だから
『私はもうそういうのは絶対行きたくないんで、行くなら岡田さん一人で行ってください。
私はとりあえず一階まで行って、エレベーターが故障していますって言いに行きます』
って岡田さんに言ったの」
真姫「それでママは岡田さんと別れたんだけど、しばらくすると霊安室から
『ぎゃあ』という叫び声がしたそうなの」
真姫「あ、これはまずいやつだと思い、ママは霊安室に急いで戻ったの」
真姫「でも、霊安室の中には岡田さんは居なかった……」
真姫「そう呼びかけても全然反応が無い……」
真姫「そうすると周りで、二十人も三十人も居るような、よく分からないけどもすごい数の声が耳にどんどんと近づいてきた……」
真姫「これは本当にまずいやつだ……」
真姫「そう思ったママは急いで走って
その間を抜けて一階のナースセンターまで駆け足で行き……」
真姫「そして看護師さんに伝えたの……」
真姫「『すいません、落ち着いてください。どうしたんですか?』」
真姫「『だから、一緒に働いている看護師の方で、岡田さんという方が居なくなっちゃって大変なんです!』」
真姫「『あの、すみません……』」
真姫「『看護師の岡田さんという方は、いません』」
八人「………」
真姫「これで私の話はおしまい」
真姫「どう? 怖かった?」
絵里「も、もう病院行けないチカァ……」ギュッ!
花陽「も、もし岡田さんと一緒に霊安室に行ってたら……」ギュッ!
にこ「あの世に連れて行かれたかもね」
花陽「ぴゃあ……!」ギュウ!
凛「病院はあの世が近いから
幽霊もこっちの世界に来やすいのかも」
絵里「ちょ、ちょっと……へ、変なこと言わないでよ……」ギュウ!
穂乃果「びょ、病院で幽霊が出る話は定番だよね……」ブルッ
ことり「う、うん……
でも怖かった……」
海未「そうですね……」
真姫「うふっ、怖がってくれたようで良かったわ」
お母さんが霊感あるなら
真姫もあるのかしら……?」
真姫「えぇ、勿論あるわよ」
絵里「や、やっぱりあるのね……」
真姫「まあね……」
真姫「あ、絵里の後ろに髪の長い女の人が……」
絵里「キャアアアアアアアアアアアアア!!!!???」ギュッ!!!
花陽「ぴゃあっ!?」ビクッ!
海未「え、絵里! そんなに大声を出すと……」
ドン!!
海未「……お隣さんの迷惑になります」
絵里「だ、だけど幽霊が……!」
にこ「そんなの嘘に決まってるでしょ」
絵里「う、嘘……?」
真姫「え、えぇ、嘘よ……」
真姫「……ゴメン、絵里がそこまで怖がるとは思わなくて……」
絵里「い、いえ……嘘なら良いのよ……」ホッ
ことり「でも、真姫ちゃんが幽霊がいるって言ったときは本当に怖かったあ……」
花陽「う、うん……」
凛「………」ジーッ
穂乃果「凛ちゃん?絵里ちゃんの後ろなんか見てどうしたの?」
凛「ううん、なんでもないにゃ」
穂乃果「はーい」
絵里「ア、アイドルの話でも良いのよ……?」
花陽「そ、それはいい考えです……!」
にこ「いやしないわよ」
えりぱな「………」
にこ「………」
にこ「これはにこの従姉妹の話なんだけど……」
『オートロックの自宅』
にこ「にこの従姉は社会人でマンションに一人暮らしなんだけど、部屋がゴミ屋敷なわけ」
にこ「部屋の鍵とかもすぐなくしちゃって……
鍵を掛けずに出かけちゃったりするのがよくあってね」
にこ「マンションの下にもオートロックがあるんだけど、それも隣の部屋の人に開けてもらうような生活してんのよ」
にこ「そんなある時、深夜に部屋に帰ってきたら、帰って10分位で男の人がチャイムを鳴らしてきたらしいのよ」
にこ「なんだかキョロキョロしてるのよ」
にこ「その様子が部屋の中の画面で見えるんだけど……
これは気持ち悪いなぁと思ってね」
にこ「従姉妹は、すごくオートロックの事を信じてて、鍵を掛けずに寝てたりとかしたんだけど……」
にこ「でもその時は、さすがに怖くなったらしくて、鍵もチェーンも全部しめて……」
にこ「で、その後は結局何もなかったから、
あーどこかの部屋と間違ってたんだな……と思ってそのまま寝たの」
《ピンポンピンポン》
にこ「またチャイムが鳴るんだって……」
にこ「部屋の中にある画面を見たら、今度は画面は真っ暗でね……」
にこ「従姉妹が住んでるマンションのチャイムの音は」
にこ「オートロックの前の音は《ティロリンティロリン》で」
にこ「玄関の前の音は普通に《ピンポンピンポン》なのよ」
にこ「それに気付いて、急いで玄関まで行って、玄関のドアの覗き穴を見たら……」
にこ「さっきの男の人がずっと見てたの」
にこ「ドアノブもガチャガチャガチャ…ってまわされて……」
にこ「それが一分位続いて……」
にこ「それで、何をブツブツ言ってるのかな?って」
にこ「ドアに耳を当てて聞いたら……」
にこ『いっつも開いてるのになあ……』って……」
にこ「まあ、結局、誰だったかとかはわからなかったらしいけど」
にこ「よくよく考えると不思議な事が多かったんだって」
にこ「従姉妹は犬を飼ってるんだけど、犬に餌をあげても食べないらしくて……」
にこ「なのに、どんどんどんどん犬が太っていったりとか……」
花陽「ひ、一人暮らしが出来なくなっちゃいます……」ギュッ
絵里「さ、流石にこね……」ギュッ
凛「やっぱりその男の人がエサをあげてたのかにゃ?」
にこ「多分ね」
穂乃果「と、戸締まりはしっかりしないとダメだね……」ブルルッ
海未「穂乃果がそれを言いますか……」
ことり「あはは……」
ことり「あ、ことりが話しても良いかな?」
穂乃果「じゃあ、次はことりちゃんね!」
花陽「ことりちゃんの怖い話……」
真姫「気になるわね……」
ことり「うふふ……」
ことり「これはメイド喫茶に来た人から聞いた話です……」
『カーナビの行く先』
ことり「それでカーナビに彼女の実家を設定して、向かってて」
ことり「それから一時間半くらいしたら」
ポーン
『目的地に到着です』
ことり「あの有名な樹海だったの」
ことり「『何だか気持ち悪いなぁ』」
ことり「それでもう一回ナビの住所を彼女の実家に設定して出発したの」
ことり「それから三十分くらい走っているとまたカーナビが」
ポーン
『目的地に到着です』
ことり「『気持ち悪いな……』って言いながらシートベルトを外して外に降りたら」
ことり「その瞬間にカーナビが」
ポーン
『右です』
ことり「それで右を見ると」
ことり「首を吊っている女性と目が合ったんだって……」
ことり「うふふ、これでことりの話はおしまいっ」
花陽「怖いよぉ……」ギュッ…
海未「ことりがこんな怖い話をするとは思いませんでした……」
穂乃果「そ、その女性はもしかして見つけてほしかったのかな……?」
凛「迷惑な話だにゃー……」
にこ「トラウマもんよね……」
真姫「まあ、実際に現場を発見した人はPTSDを発症することが多いわね」
穂乃果「はいはい!穂乃果が話すよ!」
にこ「パンにカビが生えててゾッとしたとかそういう話はナシよ」
穂乃果「確かにそれも怖いけど……今から話すのはもっと怖いよ!」
真姫「……あんまり怖くなさそう……」
穂乃果「ふふ……」
穂乃果「これはミカから聞いた話だよ……」
『夜中の台所』
一階にある台所まで降りていったんだって」
穂乃果「そしたらね、真っ暗な台所でズズズズ……ズズズズ……って音がする」
ズズズズ……ズズズズ……
穂乃果「この音はなに?って思って、その音のするほうを覗いたら……」
穂乃果「うずらの卵をゴキブリが抱いて吸ってたって……」
穂乃果「凄く怖くない?」
花陽「ぁ……ああっ………!?」
ことり「ぴ……?」
真姫「キモチワルイ……」
海未「想像してしまいました……」
凛「ズズズズ……ズズズズ……うぷ……」
穂乃果「あ、あれ……?」
にこ「怖い話じゃなくて気持ち悪い話じゃないのよ!」
穂乃果「ご、ごめんごめぇ~ん……」
絵里(何が気持ち悪いのかしら……?)
穂乃果「りょーかーい」
凛「海未ちゃんの怖い話……」
にこ「なんか古くさい怖い話をしそうなイメージよね」
海未「どんなイメージですか……
まあ、良いです」
海未「これは私の親戚の方が体験した話ですが……」
『間違い電話』
海未「しかし、親戚の方の名字は三森なんですよ」
海未「ですから『いいえ違います』って答えたそうなんですが『じゃあ誰?』って言われたんだそうです」
海未「親戚の方は、びっくりしたし少しイラッときたみたいなので、
『誰って言いませんよ、しかもいきなり失礼じゃないですか 』
って言ったら電話が切れてしまったらしいです」
海未「なんだろうと思っていたらしいですが、数日後にまた知らない番号から電話がかかってきたんです」
海未「『違いますよ』って言って切り、その番号を着信拒否したそうです」
海未「それから一週間くらい経ったある日、今度は別の知らない番号から電話がかかってきたんです」
海未「最近変なの多いな?と思いつつ、とりあえず無言で出てみましたら……」
海未「『鈴木さん?』」
海未「『鈴木さん?鈴木さんでしょ?』と謎に嬉しそうな声で言ってきたみたいなんですが」
海未「もう気持ち悪いので無言で切ったらしいです」
海未「そしたら今度はすぐにかかってきたんだそうです」
海未「驚いたらしいですが、いい加減腹が立ったので注意しようと思って出たところ……」
海未「『あっ鈴木さん?鈴木さんだね?』」
海未「『ちゃんと見てかけて下さい。違いますって。何回もしつこいですよ』」
海未「そう親戚の方が怒りながら言ったら」
海未「そのおばさんが男性みたいな低い声で、
『うん、だって三森だもんね』
って言って電話は切れたそうです」
海未「あの、怖かったでしょうか?」
穂乃果「こっわ……こっわ……!」ブルッ
にこ「なによ……ぜ、全然古くさくないじゃないのよ……!」ブルルッ
花陽「で、電話恐怖症になりそう……」ギュッ
絵里「わ、私も……」ギュッ
真姫「た、ただのイタズラ電話でっしょー」
凛「イタズラ電話でも怖くないかにゃー?」
ことり「気味が悪いよね……」
海未「ふふ、怖がってくれたようで嬉しいです」
花陽「じゃ、じゃあ……私が……」
穂乃果「それじゃあ、次は花陽ちゃんだね」
凛「ついにかよちんだにゃ~」
絵里「花陽…….」
花陽「絵里ちゃん……その……」
絵里「ふふ、もう暗闇なんて怖くない……」
花陽「え……?」
絵里「だって、花陽がそばにいるもの」ギュッ
花陽「あ……絵里ちゃん……」
絵里「さあ、花陽の怖い話を聞かせて?」
花陽「……うん!」
真姫(イミワカンナイ)
花陽「これは私が体験した話だけど……」
『鼻歌』
女性の低い声で鼻歌が聴こえてくるの」
花陽「『ん~…ん~ん~…』って」
花陽「最初はよ~く耳をすまさないと気付かないほどに遠くから聴こえてくるんだけど」
花陽「放っておくとどんどん近づいてくるの」
花陽「『ん~…ん~ん~…』」
花陽「それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてくる……」
花陽「なので私は、その声に気付いたらいつも般若心経の最後の部分を繰り返し唱えるようにしてるの」
花陽「えへへ、そこしか知らないからですけど///」
花陽「と、とにかく般若心経の『ぎゃーていぎゃーてい』のくだりを唱え続けると、声はだんだん遠ざかっていきます」
花陽「これが一日に何回もあるんです」
花陽「もう自分の部屋では勉強にも集中できない状態でした……」
花陽「『ん~…ん~ん~…』」
八人「………」
花陽「そういえばこの前、A-RISEのニューアルバムが発売されました♪」
花陽「もうにこちゃんは買いました?」
にこ「か、買ったけど……は、花陽は?」
花陽「えへへ、花陽も買っちゃいました♪」
花陽「発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンションMAX!」
花陽「さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴きましたっ♪」
花陽「一通り聴き終わって、よかったな~と余韻に浸りながら
ヘッドフォンを取ったら耳元で」
花陽「んーーーーーーーーーーーーーーーって」
花陽「これでおしまいだけど……
ど、どうかな……?」
穂乃果「え……?ちょっ……」
にこ「み、耳元って……」
ことり「そ、それからどうなったの……?」
花陽「そのあとは気を失っちゃって……」
花陽「でも、起きたら何ともなかったから大丈夫だと思う」
真姫「大丈夫って……」
花陽「それに、今はもう聴こえてくることはなくなったから」
海未「そ、そうですか……」
絵里「また何か不可解な事があったら
すぐに私達に相談するのよ?」
花陽「うん、そうさせてもらうね」
凛「もし今度また来たら
凛がやっつけてやるにゃ!」シュッシュッ!
花陽「えへへ……ありがと、凛ちゃん」
にこ「大丈夫なの?」
絵里「えぇ、問題ないわ」
花陽「絵里ちゃん、頑張ってねっ」
絵里「ふふ、ありがとう」
絵里「これはロシアのお婆様から聞いた話よ……」
『あなたの娘さんは地獄に落ちました』
絵里「ある日、友達が二人お見舞いに来てくれた時、その子のお母さんはまだ、その子の体がベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろうと思い、病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました」
絵里「でも、結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたず
に
その子はなくなってしまいました」
絵里「葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、病院で撮った写真の事を思い出しました」
絵里「それを現像に出し、取りにいって見てみると、その写真が見つかりません」
『いや、現像に失敗して……』というそうです」
絵里「不審に思ったお母さんは
娘の生前の最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです」
絵里「写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、
『見ない方がいいと思いますけれど、驚かないで下さいね』と写真を見せてくれました」
絵里「そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけが
ミイラのような状態で写っていたそうです」
絵里「それにしても恐ろしい写真だったため、霊能者のところに供養してもらう時に
これは何かを暗示してしているのではないかとたずねました」
絵里「すると、霊能者は言いたがりません」
絵里「お母さんは無理に頼み込んで話を聞ける事になりました」
絵里「その霊能者は言うには」
絵里「『残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました』」
絵里「これが今まで聞いた怖い話の中で一番怖かった話だけど……どうかしら?」
穂乃果「怖いよ……!」ゾクッ
ことり「地獄に落ちましたって……」
海未「後味が悪いです……」
真姫「まあ、怖い話なんてそんなものでっしょー」ガクガク
凛「震えすぎにゃ」
花陽(もしかして……
真姫ちゃんってサンタさんを信じてるし、地獄も信じてるのかな?)
にこ「ていうか、何で絵本の読み聞かせみたいな話し方なのよ?」
絵里「お婆様もこんな話し方だったもの」
にこ「ふぅん……」
穂乃果「あれ?希ちゃんで最後だっけ?」
ことり「え……」
真姫「なに言ってるのよ……」
にこ「凛、真姫、にこ、ことり、穂乃果、海未、花陽、絵里の順で話したじゃない」
穂乃果「おおっ!そうだった」
凛「……怖い話をすると幽霊がよってくるらしいにゃ」
花陽「り、凛ちゃん!?」
ことり「そ、そういうこと言わないでぇ……」
希「…………」
海未「希……?」
穂乃果「そういえば隣の人に壁ドンされてから喋ってないような……」
ことり「もしかして……」
花陽「隣の人がものすごく怖い人なのかな……?」
凛「ヤーさんだったり」
真姫「ヤーさんって……」
ドン!!!
穂乃果「ほ、穂乃果たち、あんまり騒いでなかったよね?」
海未「もう深夜二時ですし……
あまり騒がなくてもうるさいのかもしれません……」
真姫「ていうか、九人も集まって話してたらうるさいわよ」
ことり「だ、だよね……」
絵里「う~ん、もう寝た方が良いかもしれないわね」
穂乃果「ええ~っ!
あとは希ちゃんだけなんだから最後までやろうよ~」
花陽「で、でも、隣の人を怒らせちゃうと
希ちゃんが危ない目に会うかも知れないです……!」
穂乃果「ハッ……! 確かに……」
希「………」
絵里「希……?」
凛「もしかして怖い話を話したかったのかにゃー?」
穂乃果「そうなの?
それじゃあ、今度は真姫ちゃんの別荘でお泊まり会しようよ!
それなら深夜までお喋りしてても大丈夫!」
真姫「何勝手に話を進めてるのよ………
まあ、良いけど……」
やはり、隣の人には謝った方が良いでしょうか?」
絵里「そうね……それが良いかも知れないわね」
にこ「んじゃ、お昼ぐらいに謝りに行くとしますか」
ことり「うんっ」
穂乃果「ねぇねぇ希ちゃん、隣の人ってどんな人なの?」
凛「やっぱりヤーさんかにゃ?」
希「………よ」ボソッ
花陽「えっ?」
希「隣の部屋は空室なんよ」
ドン
おわ�
頼む
海未ちゃんとかよちんの怖かった
元のを読んでみたい
知ってる話ばっかだけど怖い話ほんと好き
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