【ラブライブ!】絵里「プリクラ知らないのォ!?」海未「………」
- 2020.04.14
- SS

海未「えぇ、そうですね。……そうです、久しぶりに遊びまs………」
穂乃果「よかった~!お店が忙しいらしくて店番してくれって言われてるんだよね!じゃあ先帰るね!バイバイ~!」
海未「ご、ごきげんよう……」
海未「ことりィ……」
ことり「あっ、海未ちゃん。穂乃果ちゃんが先に帰っちゃったって?」
海未「えぇ、家の手伝いをして、素晴らしいことです。それだというのに私は遊びなど…」ブツブツ
ことり「…?」
海未「ことりは……ことりは今日は」
ことり「今日はバイト入ってるの……ごめんね」
海未「あっ…そ、そうですよね。ことりも自分のお金は自分で稼いで…素晴らしいことです」シュン
ことり「ねえ、海未ちゃん。よかったら、アキバまで一緒に付いてきてくれないかな?」
ことり「バイトまで時間あるから、それまで一緒に居よう?」
海未「えっ、良いのですか!?」
ことり「もちろん♥ 」
海未「あっ、ありがとうございます!是非ご一緒させてください!」パァァ
ことり「……ふふっ」
ことり「あっ、そろそろバイト行かなくちゃ……」
海未「もう…ですか、時間が過ぎるのは早いですね……」
ことり「…次は、もっとたくさん遊ぼうね」
海未「…ありがとうございます」
ことり「それじゃあ、行ってきます♥ 」
海未「はい、行ってらっしゃいませ」
海未(お店を出て、なんとなしに駅まで歩いて感じたのは、孤独)
海未(これほど多くの人と喧騒に囲まれているのに孤独を感じるだなんて不思議な話です)
海未(…多分、今日はそういう日なのでしょう。遊びに行きたいだなんて自分から思うこともあまりないですから)
海未(このまま帰るのも勿体ないですね…もしかしたら…誰かに会えるかもしれません。少し散策してみましょう)
海未(とはいえ…何度来ても慣れませんね)
海未(ゲームセンターも電化製品もアニメショップもたくさんあって……)
海未(どれも同じでは?とは思うのですが……)
「…………」ウィーン
海未「………」
「あっ、そこっ……いい………」
「だめっ……」
海未(何やってるんでしょう…)
「もっと…縦に動かして……」
「押し込んでやれば……」
「あっイけそうじゃないこれ!?」
海未「絵里っ」ポン
絵里「うひゃあっ!?」
グラ…グラ……ウィーン
絵里「あぁっ!これで落ちると思ったのに!……もう、海未が驚かすから…」
海未「別に驚かせたつもりは毛頭ないのですが……」
海未「というか、そういうゲームは一度アームが自動で動いてはもう外部は関係ないのでは……」
絵里「気の問題よ。オーラ」
海未「はぁ……」
絵里「とにかく、話は後ね。取れるまで連コするわ」ジャラ
海未(100円玉と500円玉の山が……)
絵里「んっ……ん…そこ……」
絵里「もっと奥っ……この辺っ」
海未「………」
絵里「あそこは動くかしら……引っかかるところは……」ブツブツ
海未「絵里、いくらゲームセンターがうるさいからって独り言は結構危なく見えますよ」
絵里「え、ウソ?もしかして声に出てる?」
ウィーン ズズ…
絵里「あ…間違えちゃった……」
絵里「うーん…もう一回!」
絵里「なーに?」チャリーン
海未「今日、このプライズゲームでいくら使いましたか」
絵里「もうすぐ3000円ね」
海未「使いすぎですっ!明らかに無駄遣いですよ!」
絵里「プライズゲームってこんなものよ。私みたいな素人はこれくらい普通にかかるもの。というか一つ景品既にとってるのよね。それも考慮するとむしろ得してるわ」
海未(そう言う絵里の足元をみると、たしかに大きいビニール袋がありました)
海未(上から中身を見てみると、絵里の姿のデフォルメぬいぐるみでした)
海未(ああ、そういえば…商品化の相談のようなものを前にやっていましたね。それがこれというわけですか)
海未「絵里ってナルシストなのですか?」
絵里「ちょ、いきなり変なこと言わないでよ…常に自信を持つようにはしてるけれどそこまでじゃないわよ」
絵里「あ、いま私のぬいぐるみ見て言ったでしょう?今とってる景品の方も見てみなさいよ」
海未(そう言われて絵里のプレイしているゲームをよく見ると)
海未「な、なんですかこれは!?///」
絵里「…あなたがモデルのぬいぐるみだけど」
海未「そ、そうではなく!どうしてこんな……ま、丸見えになるように配置されているのですかぁ!//」
絵里「丸見えって…スカートの中のこと?こんなの下着のつもりなわけないでしょう、ポリゴンの空洞部分みたいなものよ」
海未「例えコレが下着の描写を意図したものでなくても、スカートの中なのですからそう連想せざるを得ないでしょう!?」
海未「は、はぁ!?///」
絵里「いや、こんなこと一々気にするってことはそうなのかなって。海未って白以外持ってなさそうだし」
海未「なっ…!?私だってピンk………誘導尋問しましたね!?」
絵里「いや…そういうつもりはないのだけれど…」ガクン
絵里「あっ、取れた!」
絵里「やっぱりあなたと話してると集中力が高まっていいわぁ!やっぱり人間諦めない心が大事よね!」
海未「私と話してるととれるってどんな理屈ですか……」
海未「……おめでとうございます…?」
絵里「ありがと♡あー、ずっと海未のが欲しかったのよね~」ヒョイ
海未「………!」ドキリ
絵里「うみ~~~~~~♡♡」ギュッギュッ
海未(採れたての私のぬいぐるみを強く抱きしめる絵里を見て、なぜか胸のドキドキが止まらなくなりました)
海未「………」ギュウッ
絵里「ん?どうしたの海未、寒いの?」
海未「あっ!?いえ、なんでもないのでお構いなく!///」カァァ
絵里「あっ店員さん、すみません袋もう一つ貰えませんか?」
絵里「……ありがとうございます」
絵里「よいしょっと……」ゴソゴソ
海未(新しくもらった袋に私のぬいぐるみを入れて、先ほどまで足元に置いていた袋を取り出すと)
絵里「これ、あげる」
海未(絵里の姿のぬいぐるみを差し出してきました)
海未「…え?でもそれ、自分のために取ったのでしょう?」
絵里「そうだけど、自分のぬいぐるみ持ってても仕方がないってことに今気付いたわ」
海未「ではなぜそんなにお金を使ってしまったのですか……」
海未「……ありがとうございます、大切にしますね」
絵里「そういえば聞きそびれてたけれど、なんで一人でアキバにいるの?」
海未「それは……色々あったといいますか…センチメンタリズムといいますか……」
海未「って、一人でアキバにいるのは絵里もでしょう?」
絵里「私は……見ての通り。UFOキャッチャーしたい気分になったからよ」
海未「にこを誘えばよかったではありませんか、彼女はこういったゲーム徳井そうではありませんか?」
絵里「一応声かけては見たんだけど…今日は練習がないから早く帰りたいって言ってたわ。亜里沙を置いてけぼりにしてる私とは大違いね」クスクス
>海未「にこを誘えばよかったではありませんか、彼女はこういったゲーム徳井そうではありませんか?」
↓
海未「にこを誘えばよかったではありませんか、彼女はこういったゲームが得意そうに見えるのですが」
以上に訂正
絵里「え?」
海未「私も実は誘いを断られていたんですよ。アテもなくアキバにいました」
海未「ですから、絵里とあえてとても嬉しいです」
絵里「……ふーん、私に会えて、ね」
絵里「それは、『誰か知ってる人』に会えたから嬉しかったのかしら。…それとも『絢瀬絵里』に会えたのが嬉しかったのかしら」ニコニコ
海未「なっ!?え、それは、その………///って、からかっているのですか!?」
絵里「ごめん、冗談よ。答えにくかったわよね」
絵里「私も海未に会えて嬉しいわ。折角だから、遊んで帰りましょう?」
海未「………はい、わかりました」
海未(私の中で芽生えつつある絵里に対しての感情……それを彼女は当の本人である私よりも早くに察して、こういう付き合い方をしてくるのだと思います)
海未(私の憶測に過ぎませんが、これが本当なら、絵里も相当にいじわるな人だと思うのですが)
海未(でも、そのいじわるさがかえって心地よく感じてしまうのは、私が絵里のことを好きだからでしょうか。もしくは絵里の人柄なのでしょうか)
絵里「海未は、アキバにはよく来るの?」
海未「電気街方面にはたまに穂乃果たちに連れて行かれるぐらいですか。自分でくることはほとんどありません」
絵里「じゃあアキバのことはよく知らなかったりする?」
海未「えぇ…そうですね、わからないことだらけです」
絵里「それじゃあ、歩きながら観光でもしましょうか。わからないところがあれば教えるわよ」
海未「近所を観光というのも不思議な話ですね……」
絵里「一見派閥争いとかしてそうに見えるけれど、意外とそうでもないのよね」
絵里「私たちは頓着しないけれど、そのゲームが本当にやりたいって人はそのゲームが最も繁盛してるゲームセンターに行くの」
絵里「格闘ゲームならあそこ、音楽ゲームならそこ、プライズゲームなら向こう、データカードダスならあっち。って感じにね」
絵里「だからどのゲームセンターにも一定数は常にいるわ。客層はまったく違うけどね」
海未「そういうことなのですね……それでは大型家電がたくさん並んでいるのは同様の理由ですか?」
絵里「それは…どうなのかしら。でも観光客向けとかで分けてたりはしそうね」
絵里「ちょ、どうしたのよいきなり……」
海未「あ、あれ……!」
絵里「あれ…?祖父マップがどうしたの?」
海未「広告に花陽が写ってます……!!」
絵里「あ、ほんとだ花陽……って違うわよ。よく似てるけどあれはシカちゃんよ」
海未「鹿……?」
絵里「アニゲーイレブンの広告ね。毎週木曜日 よる11時30分~0時00分にBS11で放送してる番組のMCよ」
絵里「アニメ・ゲーム・漫画・ライトノベル・アニメソング・コスプレなど、11ジャンルの最新情報を紹介しているわ。さらに、毎回ゲストを招いて、本音・核心に迫るトークを繰り広げているわね」
絵里「BS11の視聴方法はBSアンテナを設置してる世帯であればすぐに見られるわ。ケーブルテレビでも視聴できるわよ」
絵里「もしアンテナが設置されていなかったり、ケーブルテレビを契約していなくてもYoutubeで毎話配信されているわ」
海未「………」
絵里「…面白いわよ」
絵里「……そういうことね」
海未「しかし、今回は別人でしたが、いつか本当に私たちがあのように広告になる日は来るのでしょうか」
絵里「…さぁ、どうかしら。知名度こそ今ではあるけれどあれくらい人の目に留まる広告となると今の何倍も頑張らないといけないわね」
海未「そうですね。……いつか、この人だかりを全て満員にできるような……そんなライブができたらいいと思っています」
絵里「いい意気込みね。……でも」
ギュッ
海未「っ!?///」
絵里「私と2人のときくらいは頑張るのは忘れなさい。頑張ってるあなたは大好きだけれど、壊れてしまっては仕方がないわ」
絵里「わかってくれるまで離さないわよ」
海未「わかってます!わかりましたからっ…!」
絵里「ん、よろしい」パッ
絵里「なんとなくあなたが明日からの練習とか、そういうこと考えてるのわかるのよ。海未は努力の人生だって私も知ってるけれど、走りっぱなしだと急に止まった時が怖いわ」
絵里「適当に休憩を挟んで、みんなと一緒に走っていきましょう?」
絵里「そのために私があなたのストッパーになってあげるから」
海未「……はい」
絵里「さあ、そろそろ疲れてきちゃったわね。折角だからメイドカフェでも入りましょう?」
絵里「ことり……のお店は少し歩くわね…。そこのメイドカフェでいいか」
海未「………///」
絵里「……ちょっと、なに惚けてるの。行くわよ」ギュッ
海未「うわぁ!?ちょっと絵里!?」
海未(先ほどの言葉…絵里が意識して言ったのか、或いはそうでないのかはわかりませんが、あの言葉を他ならぬ絵里に言われたことが嬉しくてたまりませんでした)
海未(私は…間違いなく絵里のことが好きです)
海未(ですが、絵里が私をどう思っているのかはわかりません)
海未(先ほどの言葉は友達として言ってくれたのか……それとも)
海未(いくら考えても解決しない悩みに胸を締め付けられ……でもそれが気持ちよくて…自分でもなにがなんだかわからなくなってきています)
絵里「二人です」
「現在カップル席のみ空いておりますがいかがなさいますか?」
絵里「大丈夫ですよ」
「証明としてなにか恋人っぽいことを……」
絵里「今手を繋いでるのではダメですか?」
「…弱いですね」
絵里「はぁ……ほっぺでいいわね?」
「え…?」
海未「え…?なんと言いました…?」ポケー
ガッ クルッ
海未「え……え!?」
チュッ
「キャーーーーー!!!!」
「どうぞ空いてる席へお座りになってくださいませー!!」ダダダダ
絵里「…ちょっと、無茶振りしておいて置いてけぼりはないでしょう」
絵里「まあ、入れるみたいよ。いきましょう?海未」
海未「え?えっ?」
海未(今私絵里にキスされました?ガッっとしてクルッってなってチュッっていいましたよね今!?)
海未(どうしてこんなことになったのですか…!?さっきまで考え事してて全然思い出せません…!)
「お二人がカップルということですのでカップル専用メニューをご利用いただけます。ごゆっくりどうぞ」
海未「え?私たちか、かぽうるなのですか?」
絵里「どうもそうらしいわよ……折角だしカップル専用メニュー頼みましょうよ。二人分の量で1人前と変わらないわ」ペラペラ
海未「え、あの……すごいことを平然と流されても困るのですが……」
絵里「なによ、今更じゃない。お互いのぬいぐるみ持ってたり、街中で人目を憚らず抱きしめたり…これを恋人と言わずしてなんと言うの?」
海未「なっ…!?あなたやっぱり、気付いてやっていたんですね!?」
海未「とぼけないでください…!」
絵里「…嫌なら、やめるわ」
海未「っ………」
海未「あなたは本当に……意地の悪い……」
絵里「海未をいじめるの大好きなの、ごめんなさいね」
海未「できればそういうことは……本人の前では言わないほうが…」
海未「っ!?え、絵里…少しこれ、大きすぎはしませんか……」
絵里「……ええ、そうね。夕方に食べるものとしては…些か厳しすぎると思うわ…」
絵里「…まあ、なんとかなるでしょう」
海未「そんな適当な……」
パクッ
海未「……意外と、味はしっかりしているのですね」
絵里「見た目より甘くないわね。…これなら胸焼けしなさそうかしら」
海未「…………」スッ
絵里「……ん?どうしたの?」
海未「…どうぞ」
絵里「…照れさせようとしてるの?悪いけど……はむっ…これくらいで照れるほどピュアじゃないもの」モグモグ
海未「ぐっ……」
絵里「はい、おかえし」ズッ
海未「うっ……」
絵里「あ~~ん♥ 」ニコニコ
海未「うぅ……///」
海未「………んっ!」パクッ
絵里「よくできました」ナデナデ
海未「…甘いです///」
絵里「そうね、すっごい甘いわ」
海未「……あと、周りからの視線を感じます…」
絵里「え?」チラ
「うわっすごい……」
「二人だけの世界に入り込んでるね……」
絵里「………///」モグモグ
海未(なに今更顔を赤くしてるんですか)モグモグ
絵里「やっぱり…キツイものはキツかったわね……」
「お疲れ様でした。サービスのコーヒーをお持ち致します」
絵里「…しばらくゆっくりしていっていいみたいね」
海未「ご好意に甘えましょう。今動くと色々とダメそうです……」
絵里「……ん、ちょっとぬいぐるみ借りるわよ」ガソゴソ
海未(そういうと絵里はテーブルの下から私のぬいぐるみと絵里のぬいぐるみを取り出してテーブルの上に置きました)
海未(絵里は、主に私の姿のぬいぐるみを突いたり、揺らしたりしています)
海未(なんだかいつもの絵里より幼く感じて微笑ましく見ていたのも束の間……)
ピトッ ピトッ
海未「っ……///」カァァ
海未(両方のぬいぐるみを向かい合わせて接触させたりして…まるで私と絵里がキスをしている…ことを連想させるような動きをし始めました)
絵里「………」チラッ
海未「……!」ビク
絵里「………♥ 」
海未(絵里が時たまこちらを向いて意味深な視線を送ってきますが…無視です)
海未「……?」
絵里「海未『えりぃ~♥ 』」
海未「っ!?」
絵里「海未『すきっ♥ 好きです絵里っ♥ 』」
海未「う、うわあああああ!!??////」
絵里『こら海未、お店の中で騒ぐと迷惑がかかるわよ?』
海未「騒ぐに決まってますっ!///」
海未「違います、というかいい加減声真似やめてください、似てませんからっ」
絵里「でも結構あたまの中ではこんなこと考えてるでしょ」ニコニコ
海未「考えっ!……ってなんか……ないです…よ?」
絵里「ちょ、なんで今目逸らしたの…まさかホントに考えてるの?」
海未「い、いえっそんなには考えてないです……週3の頻度で寝る前にそういう妄想を…………」
絵里「ちょちょちょ、海未、ストップ。私が悪かったわ。これ以上自爆するのはあまりにも可哀想すぎる…」
海未「はっ!?うああああああああ………/////」カァァ
絵里「……出ましょうか」
海未「………///」
絵里「こーら、いつまで惚けてるの」ペシッ
海未「はっ!?なにを……」
絵里「うん、今日のことは……私の胸にしまっておくから安心しなさい」
絵里「……で、帰る?なんかあなたを今帰すと事故に遭いそうだし、送っていきましょうか?」
海未「え、あ、はい………そうですね……」シュン
絵里「………」
絵里「…やっぱり今のナシ、最後に寄りたいところがあるの。ついて来て」ギュッ
海未(まだ離れたくない、そういったことが顔に出ていたのか絵里は私の手を引いてくれます)
海未「………ありがとう」ボソ
海未「ゲームセンター……」
絵里「うん、ちょっと今日の思い出作りをしようと思ってね」
海未「思い出…ですか」
絵里「さっ、入りましょう?」
海未「えっと…これは……」
絵里「!!」ピクッ
絵里「あら?もしかして海未ぃ~」ニヤニヤ
絵里「プリクラ知らないのォ!?」
海未「…………」
絵里「まあ無理もないわね、海未はいつも忙しそうだし、家元も厳しそうなところだからさすがに知らないわよね、ふふっ」ニヤニヤ
絵里「あのね、プリクラって言うのはね……ってこれは実際にやってもらったほうが驚くわよね!」ニコニコ
海未(な、なんでしょう……絵里が突然陽気になってしまいました……こんな雰囲気では……)
海未(プリクラなんて普通に知ってます、なんて言えません……!)
絵里「あのね、フレームっていうのは額縁のことでプリクラのベースになるものなの、だからこれは慎重に選んで………」ウキウキ
海未(……すごく楽しそうですね)
「写真を撮るよ、準備ができたらボタンを押してね」
絵里「あぁ、どういう風に撮ろうかしら、手を繋ぎましょう、海未………あっやっぱりこれ持って!」
海未(テンションの高い絵里に促されるまま絵里のぬいぐるみを持たされます)
絵里「それそれ~!ちゅっちゅっ!」
海未「っ………///」
海未「ち、ちう……ムリですっ!///」
絵里「もう、つれないわね……海未『えり~~♥ 愛してます~♥ 』!」
海未「ですからそれはやめなさいと言ったでしょう!?///」
「3,2,1………」パシャ
絵里「うん!上手に撮れたわ、ハラショー!」
海未(写真のプレビューには、顔が真っ赤になっている私と、笑顔の絵里。そしてキスをする二人のぬいぐるみが写っていました)
「もう一枚撮るよ、準備してね」
絵里「えっ、もう一枚……?これって何枚かとるの……?あ、えっと、どうしよう…」オロオロ
海未(さっきまでテンションが高かった絵里がいきなりオロオロしています。落差が激しい人です)
絵里「あっ、どうしよう……」オロオロ
海未(そういえば…もう私の気持ちはバレてしまっているのですよね…)
「3,………」
海未(そういうことであれば、多少火傷をしても良いのでは…?)
「2,………」
海未(そうなれば、もう、やってしまいましょう)
「1,………」
海未「絵里」ポンポン
絵里「えっ……」クルッ
チュウ
絵里「んっ~~!?」カァァ
パシャ
海未(絵里の顔から離れると、彼女の顔がみるみる赤くなっていくのがわかりました。多分私も真っ赤ですが……)
絵里「う、海未……///なにを…//」
海未「おや、もしかして絵里……」
海未「キスプリ、ご存知ありませんか?」ニコリ
絵里「き、キス……?///」
海未「絵里、あなたのことが好きです。私とお付き合いをしてください」
「あと一枚撮るよ」
絵里「あの、返事は………」
海未「今、欲しいです。焦らされるのもいいですが……これだけは今聞きたい」
絵里「…うん、いい加減、あなたにいじわるするばかりじゃ嫌われちゃうものね」
「3,2,1……」
絵里「私も……あなたが大好きよ」チュッ
パシャッ
海未(最近のプリクラは便利なもので、写真データをそのまま携帯に送信する機能があります)
海未「お疲れ様でした、ごきげんよう」
女生徒「あっ、園田先輩!携帯忘れていってますよ!」
海未「おっと、すみません。ありがとうございます」
女生徒「いえいえ、はい、どうぞ」ポチッ
女生徒「あ、すみません。電源入れちゃ………!?」
海未「あっ///」
女生徒「せ、先輩…これ……生徒会長と……!?///」
海未「し、静かになさい!あなたは何も見ませんでした、いいですね!?」
女生徒「ん!んー!」コクンコクン
海未「……よろしい」
海未「こほん……では改めて、ごきげんよう」
海未「……ふふっ♥ 」
おわり
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