【ラブライブ!】お菓子少女の苦悩
- 2020.04.15
- SS

穂乃果「あれっ?下駄箱に何か入ってる」パサッ
海未「穂乃果、どうかしましたか?」
穂乃果「見て見て!下駄箱にこんなものが!」
海未「これは・・・・・・手紙、ですね」
穂乃果「おおっ!穂乃果にも遂に春が来たんだね!」ニコッ
海未「はしゃがない!差出人は書いてありますか?」
穂乃果「えっと・・・・・・あった!」
穂乃果「二年 ナン・ショウチョウ」
海未「……誰ですか?」
穂乃果「え、分かんない・・・・・・」
穂乃果「でも同じ学年に留学生の子なんていたっけ?」
海未「いなかったと思います。そもそも廃校寸前の高校が留学生を迎え入れるとも思いませんし」
穂乃果「誰かのイタズラかな?」
海未「考えられますね。穂乃果はμ’sのリーダーですから。知名度は抜群ですし」
穂乃果「う~ん・・・・・・ま、いいや!とりあえず、教室にいこ―!」
海未「そうですね」
海未(ナンショウチョウ・・・・・・何か引っかかりますね)
ことり「あっ!穂乃果ちゃん、おはよう!」
海未「ことり、おはようございます」
ことり「海未ちゃんもおはよう!」
海未「それより、課題の方は大丈夫ですか?」
ことり「うん!何とかなりそう」
穂乃果「珍しいよね~、ことりちゃんが課題を学校に忘れるなんて」
ことり「あはは、二人ともごめんね?今朝は一緒に行けなくて」
ことり「何か変わったことは無かった??」
海未(むっ・・・・・・!)ピクッ
ことり「これは?」
穂乃果「朝、穂乃果の下駄箱の中に入っていたの!」
ことり「えっすごいっ!海未ちゃんみたいだね!」
穂乃果「ふっふ~ん!穂乃果も遂にモテキ?が来たね!」
ことり「で、誰からなの?」
穂乃果「それが・・・・・・」
ことり「二年 ナン・ショウチョウ。だ、誰?」
穂乃果「穂乃果たちも分からなくって・・・・・・」
ことり「イタズラとかなのかなぁ?」
穂乃果「そうなのかなぁ」
ことり「読んでみたら?」
ことほの「んっ?」
海未「おっと、失礼しました」
穂乃果「そうだね、読んじゃおうか!」ビリビリ
穂乃果「えっと・・・・・・なになにぃ」
―あなたが好きです!
私を見つけることが出来たら、付き合ってください!
穂乃果「わわっ!これってラブレター!?」
ことり「すごい!穂乃果ちゃん告白されたんだね!」
海未(この字、どこかで・・・・・・)
ことり「もしかして、実名を出すのが恥ずかしいから、とか?」
穂乃果「穂乃果がその子を見つけたら、正式に告白されるってことなのかな?」
ことり「う~ん、どうなんだろうね。でも、二年生なんでしょ?その子は」
穂乃果「手紙にはそう書いてあるね」
ことり「二年生なんて二クラスで50人くらいなんだし、意外とすぐ見つかるかもしれないよ?」
穂乃果「そう言われればそういう気がしてきた」
穂乃果「う~ん、悩み中?」
ことり「折角だし、探してあげたら?その子も喜ぶんじゃないかな?」
ことり「ことりも協力するよ!」ニコッ
穂乃果「・・・・・・そうだねっ!うん!探してみる!」
ことり「穂乃果ちゃん!頑張ってね!」
海未「………」
――――――
穂乃果「とはいったものの、どうやって手がかりを探そうかなぁ」
ことり「手紙にヒントは隠されていないの?」
穂乃果「うう~ん。特にこれといって・・・・・・あっ!!」ピラッ
穂乃果「これは何だろう?」
(^8^)
ことり「これは・・・・・・何かの暗号かも!」
穂乃果「わぁ~!なんだかそれっぽい!」
ことり「でも、これは何を現しているのかな?」
ことり「あっ!確かにそうかも!!」ワクワク
穂乃果「鳥・・・・・・とり・・・・・・とりぃ~??」ウーン
ことり「まだまだ手掛かり不足だね」
穂乃果「まぁでもヒントの一つはつかめたね!」
ことり「そうだね!ちょっとずつ解いていけばいいよね」
穂乃果「よーしっ!がんばるぞぉー!」
ことり「おー!!」
穂乃果「あっ!また下駄箱の中に何かが!」
海未「ま、またですか??」
穂乃果「これは・・・・・・メモ帳??」
海未「ずいぶん綺麗で可愛らしいメモ帳ですね」
穂乃果「まぁいいや!教室にゴー!」
海未(あのメモ帳って)
ことり「穂乃果ちゃん!おはよう!」
穂乃果「ことりちゃん!おはよー!」
海未「ことり、おはようございます」
ことり「海未ちゃんも、おはよう!」
穂乃果「見て見てことりちゃん!これっ!」
ことり「これは、メモ帳??」
穂乃果「今朝、下駄箱に!」
ことり「えっ!それって!」
ことり「うん!で、何か書いてあったの??」
穂乃果「待ってね、今確認する」ペラペラ
―天に輝く天帝は南十字星!!
穂乃果「な、なんだこれ!?」
ことり「う、ううん・・・・・・?」
海未(こ、このセリフはっ!!)
ことり「そうみたいだけど、何なんだろう」
穂乃果「南十字星って星座のやつだよね?」
ことり「そうだね」
穂乃果「南十字星・・・・・・天・・・・・・空に南十字星・・・・・・」ピーン!
穂乃果「あっ!もしかしてっ!」
ことり「何かわかったの!?」
穂乃果「見て!昨日の手紙、差出人の名前は縦書きなの!」
ことり「うんうん!!」
穂乃果「だから、ナン・ショウチョウさんの一番上、つまりナンは南なんじゃないかな!?」
ことり「わぁっ!穂乃果ちゃん天才だよっ!でも、十字星はどうするの?」
穂乃果「多分十字星は、天と同じで空に、上にありますって意識させたかったんじゃないかな?星だし」
ことり「すごい~!穂乃果ちゃん!」キャッキャッ
穂乃果「ふふんっ!つまりこれで、差出人は南なんとかさんってことに・・・・・・ん?」
穂乃果「南、さん・・・・・・?」クルッ
ことり「ぴぃっ!?」
ことり「……えっ?」
穂乃果「ことりちゃんみたいなかわいい子が穂乃果の事なんて好きになるわけないよ~」
ことり「……」
穂乃果「さっ!二年生の他の南さんをさがしに・・・・・・」
ことり「」ゲシッ
穂乃果「痛いっ!?」
穂乃果「あっ!今日も何かが」ガサガサ
穂乃果「これは・・・・・・豆??」
海未「今日も何か入っていたのですか?」
穂乃果「うん、今日はこの赤い豆が袋に」
海未「これは小豆ですね。和菓子屋の娘なら分かるでしょうに」
穂乃果「ああ、小豆ね。なんで小豆?」
海未「え、まだ気が付かないんですか?」
穂乃果「いや全く」
海未「……あなたに恋をする方は大変ですね」クスッ
穂乃果「えっ?へっ……?」
――――――
穂乃果「小豆・・・・・・あずき」ムムム
ことり「まだでてこない?」
穂乃果「駄目だぁ……分かんないよ~!」
ことり「頑張って!あと少しだよっ!」
穂乃果「あーやっぱり諦めようかなぁ」
ことり「……え?」
穂乃果「なんか難しいし、それにもしこれがお遊びでからかわれているだけだったら嫌だし」アハハ
ことり「そ、そんなことないよっ!多分その人も待っているはずだよ!だから頑張ろっ?ねっ?」
穂乃果「こ、ことりちゃん?」
穂乃果「……ことりちゃんは優しいね」クスッ
ことり「・・・・・・えっ?」
穂乃果「誰かを想う気持ちをそれだけ大切にしてあげられる人はすごいなって思うの」
穂乃果「穂乃果には無い、ことりちゃんだけの優しさ」
穂乃果「だから穂乃果は、そんな優しいことりちゃんが大好きだよ!」ニコッ
ことり「ほ、穂乃果ちゃん///」カァァ
穂乃果「穂乃果の負けだね・・・・・・」
ことり「えっ!?ど、どうして?」アセアセ
穂乃果「何年一緒にいると思ってるの?最初の字を見た瞬間、すぐに分かった」クスッ
穂乃果「似せない様に頑張ったんだろうけど、バレバレだったよ」
ことり「あうぅ・・・・・・」
穂乃果「気付かない振りも大変だったんだから!」
穂乃果「ナン・ショウチョウ。読み方を漢字に直すと南小鳥にもなるよね」
穂乃果「いくら穂乃果でも分かるよっ!なのに変なヒントばっかり」クスクス
穂乃果「ごめんごめん。それで、どうするの?」
ことり「・・・・・・どうするって?」
穂乃果「見つけ出した報酬に、穂乃果は何かもらえるのかなって」
ことり「あ……う・・・・・・え、えとっ!」
ことり「ずっと!ずっと穂乃果ちゃんが好きだったの!」
ことり「でも、穂乃果ちゃんには海未ちゃんだって、他のメンバーだっているし・・・・・・」
ことり「正直、ことりじゃ敵わないかなって思ってた」
ことり「でも、やっぱりことりは諦めたくない!」
ことり「だって!ことりが最初に好きになった、大好きな・・・・・・大好きな人なんだから!」
ことり「・・・・・・穂乃果ちゃん!」ギュッ
ことり「ことりと、付き合ってください」
穂乃果「……うん、いいよ」
ことり「……!!」
穂乃果「穂乃果も、ことりちゃんが大好きだから」
ことり「―っ!?」
チュッ
穂乃果「これからは君が飛んで行ってしまわない様に、穂乃果がことりちゃんの手をずっと握っているからね」
ことり「……」
ことり「…………」
ことり「…………ぴぃぃ///」シュー
穂乃果「わっ!ことりちゃん!ことりちゃーーーん!!」
わしは眠るぞ
今日もマグコロールがうまいっ!
(^8^)
穂乃果「痛いっ!?」
これ好き
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