【ラブライブ！】絵里「日本人ってこんなものまで食べるのね…」

絵里「どうしたの？」

亜里沙「その…お昼に友達が食べてたんだけど…」

絵里「？」

亜里沙「日本の人って……その……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

絵里「亜里沙？どうしたの？」

亜里沙「…を食べるの？」

絵里「ええっ！？いきなりなんで！？」

絵里「亜里沙の見間違えじゃなくて？」

亜里沙「そんなはずないよ！！」

絵里「そ…そうよね…」

絵里「明日、学校で聞いてみるから」

亜里沙「あ…ありがとう…」

希「えりち？どうしたん？」

絵里「ごめんなさい、ちょっと考え事をしてて」

希「そう？ならいいけど」

希「悩みならウチが聞くよ？」

絵里（希に聞いたら嘘つかれそうだし…）

絵里「ぼーっとしてただけだから大丈夫よ」

絵里「ちょっとお手洗いに行ってくるわ」

希「わかったよ」

にこ「絵里じゃない」

絵里「にこ…」

にこ「どうしたのよ…元気ないわね」

絵里（にこに相談…なんか馬鹿にされそうで嫌ね…）

にこ『絵里ってこんな事も知らないのぉ？』

にこ『仕方ないから教えてあげてもいいわよ』ﾌﾌﾝ

絵里（…うん、他のメンバーに相談しましょう）

絵里「ちょっと考え事してただけよ」

にこ「そう？分かったわ」

絵里「おはよう、って」

穂乃果「えりひゃんおはよぉ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「穂乃果、はしたないですよ」

絵里「あ…あなた達…何を…」

穂乃果「ごめんごめん」

穂乃果「絵里ちゃんも食べる？」ｽﾞｲｯ

穂乃果「おいしいよ？」

絵里「う…海未…助けて…」

海未「穂乃果、無理強いはいけませんよ」

穂乃果「む～…おいしいのに」

海未「美味しいのは否定しませんが人の嫌がる事をやってはいけません」

穂乃果「はぁ～い」

絵里（海未まで美味しいって…）

絵里「い…いいわ…」

絵里「私、生徒会の仕事があるから…」

海未「そうですか、お仕事頑張ってください」

穂乃果「絵里ちゃん頑張ってね」

絵里「ええ、ありがとう」

絵里「日本人ってあんなものまで食べるのね…」

絵里「お米を巡って争いが起こるぐらいだし、食に対する意欲が凄いのは知ってたけど」

絵里「いくらなんでもあんなものまで…」

絵里「でも、やっぱり…」

絵里「ってのんびりしてる場合じゃなかったわ」

絵里「まだ仕事残ってたし生徒会室に戻らないと…」

絵里「の…希？あなた…」

希「どうしたん？えりちも食べる？」

絵里「い…いや…」

希「えりちは嫌いやったん？」

絵里「う…うん」

希「おいしいのになぁ」

絵里「わ…私…この書類職員室に出しに行ってくるから」

希「お願いするわ～」

絵里「希まで…あんなもの…」

絵里「とりあえず職員室に行ってから考えましょうか」

凛「あれ？絵里ちゃん？」

真姫「こんなところで珍しいわね」

絵里「生徒会の用事でね、あなた達は？」

真姫「凛が宿題やって来なかったから、提出させに行くところなのよ」

凛「あっ！絵里ちゃんに言っちゃダメ…」

絵里「そうなの…」

絵里「…」

真姫「ちょっと、どうしたのよ」

絵里「何でもないわ…」

凛「絵里ちゃん、これ食べる？」

絵里「い…いらない…わ」

凛「そう？おいしいよ？」

絵里「い…いいわ」

真姫「体調悪いなら無理しないでよ」

絵里「ええ、ありがとう」

絵里「あら？あれは？」

ことり「えへへへ…」

花陽「こ…ことりちゃん…」ｱｾｱｾ

絵里「ことり、花陽」

花陽「あ！絵里ちゃん！良かった！！」

花陽「アルパカさんのお世話したいんだけど…ことりちゃんが避けてくれなくて…」

ことり「はあ…かわいい……」

絵里「あらら…」

絵里「私に任せて」

花陽「でも、声かけても反応しないよ？」

ことり「えへへへへ」

絵里「本当ね」

花陽「うん…」

絵里「こうなったら」ﾌｰ

ことり「ひゃあ！！なななななに！？？」

花陽「あわわわ///」

絵里「ことりったらアルパカに夢中で話しかけても無視するんだもの」

ことり「ご…ごめん…」

絵里「花陽がアルパカのお世話したいから避けてって」

ことり「花陽ちゃんもいたんだ…気が付かなくてごめんね」

花陽「き…気にしなくていいよ」

ことり「花陽ちゃん…ありがと♪」

ことり「ごめんなさい…」

絵里「いいのよ」ｸｽｯ

絵里「それだけ好きなものがあるって良い事じゃない」

ことり「絵里ちゃん…ありがとう…」

絵里「何かしら？ってこれは！」

ことり「おいしいよ？」

花陽「あれ？何食べてるの？」

ことり「かよちゃんにもあげる！」

ことり「良かった♪絵里ちゃんもどうぞ！」

絵里（こうなったら聞いてみるしかないわ…）

絵里「その…変なこと聞くようだけど…それって」

花陽「これの事？」

絵里「私、初めて見るんだけど…」

絵里「甘いって言ってたしお菓子なのは分かるんだけど…」

絵里「それってもしかして…」

花陽「そ…それ以上言っちゃダメ！！」

花陽「これはかりんとうって和菓子なの！」

花陽「黒く見えるのは黒砂糖なんだよ」

ことり「だだだだめ！」

絵里「ご…ごめんなさい…」

絵里「それなら一つ頂こうかしら」

ことり「はい、どうぞ♪」

ことり「スーパーでもコンビニでも売ってるからおすすめだよ！」

絵里「そうなのね…亜里沙に買って行ってあげようかしら」

絵里「最近、亜里沙に姉らしいこと出来てなかったからちょうどいいかも」

絵里「ただいま」

亜里沙「お姉ちゃん、おかえりなさい」

絵里「亜里沙、今日はお土産があるの」

亜里沙「本当！？何かな？」

亜里沙「あ～ん」

絵里「はい、あ～ん」

絵里「どう？おいしい？」

亜里沙「ハラショー…おいしいね、これ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

亜里沙「おいしかったけど…って」

亜里沙「お姉ちゃん何食べさせたの！？」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

絵里「あはは、これはかりんとうって和菓子なのよ」

絵里「亜里沙が勘違いしてたのってこれのことでしょ？」

亜里沙「そうなの…これ和菓子だったんだね…」

絵里「二人で食べましょう？」

亜里沙「やったー！」