【ラブライブ!】千歌「屋上で肉が焼けた」
- 2020.04.20
- SS

千歌「わわっ、待ってよ梨子ちゃーん!」タッ
梨子「全く、何でこんな日に寝坊してるの!?」
千歌「た、楽しみで寝られなくて…」
梨子「もうっ、小学生の遠足じゃないのよ!!」
千歌「あはは、ごめんって」
梨子「よし、いつものバスの時間にはギリギリ….ってあれ?」
千歌「あっ、そういえば日曜日は平日より15分速くなるんだよ」
梨子「ということは….」サァー
千歌「みんなー、ごめーん!!」
梨子「私たち、梅雨明け後の久しぶりに休日練なのに…ってあれ?」
曜「あ~~、二人ともヨーソロー」グッタリ
花丸「ズラ~~」グッタリ
梨子「ど、どうしたのみんな!?」
ルビィ「それがぁ….」グッタリ
善子「ふっ、堕天使は影で生きるもの….」グッタリ
千歌「?」
曜「とりあえず、外に出てみればわかるよ…」
モワァッ
梨子「こ、この暑さっ…!!」
千歌「来る時も暑かったけど屋上はそれよりも暑いなんて…」
ルビィ「それだけじゃないんですぅ…」
梨子「えっ?」
花丸「そのまま外に出ると…」
タッ
ジュッ
梨子「うっ!?」
千歌「あ、足が熱いよ!?」
曜「ウチの屋上、金属で熱めちゃくちゃ吸いとっちゃうみたいなんだよね~」
花丸「プールサイドを裸足で歩くと熱くてびっくりするパターンと同じズラ…」
善子「こうも上から下から熱に攻められちゃ堪らない、ってわけで逃げてきたわけよ」
梨子「確かにこれは….」
曜「おかけで靴のゴムがふにゃふにゃになっちゃったよ….」
千歌「う~ん、あっそうだ!!」タッ
ルビィ「千歌ちゃん?」
善子「何でよ!!?」
千歌「いやいや見ててよ!!」
タッ
屋上
千歌「まず、買ってきた手拭きシートをこのよくわからない金属の箱の上に敷いて….」
千歌「次に火傷しないように上にタオルを置いてからよく拭いて….」
千歌「綺麗になったらお肉をこの上に…」
ジュウウゥ
「「「お~~~♪」」」
梨善子「いやなんでよ!?!?」
善子「いやいや、いくら熱いと言ったってそんなので焼けるわけ…」
千歌「あ、片面焼けた」ペラ
善子「嘘ぉっ!?」
ルビィ「美味しそ~」
善子「た、確かに昔異常な熱を出すPS3でお肉を焼く動画が話題になったけど….」
花丸「美味しそうな匂いがしてきたズラ~♪」
梨子「で、でもこんなの汚いでしょ!!」
千歌「え~、でもちゃんと拭いたから大丈夫だよ~」ジュー
梨子「そ、そうかもだけど…」
千歌「あっ、両面焼けた…それじゃあまず私が…」
パクっ
千歌「おっっっっいしーーー!!」
千歌「ほら、ルビィちゃんも!あーん」
ルビィ「あ、あーん」
パクっ
ルビィ「お、美味しい!!」
善子「…」ゴクリ
曜「じゃあ私は花丸ちゃんに!」
花丸「あーんっ、美味しいズラーー!!」
梨善子「…」グゥ…
梨子「ふ、ふん、そんな誘惑には乗らないわよ!!ね、よし
善子「これが、堕天の味…」モシャモシャ
花丸「ふふっ、たーんとお食べっ♪」
梨子「ヨーシコー!?」
曜「ほらほら、残ったのは君だけだぞ?」ニヤニヤ
千歌「観念したらどうだね?」ニヤニヤ
梨子「くっ….」
千歌「ほら、あーん♪」
ジュワア
梨子「っ….」
梨子「っ….あ、あーん」
千歌「はいっ、どうぞ♪」
梨子「っ…」モグ
梨子(こ、これはっ!!)
梨子(最高級の肉というワケではない….けど、この真夏の暑さで疲れた身体に染み渡る肉の味、そして学校で焼き肉を食べるというこの背徳感…!!)
梨子「し、至福…!」ジーン
千歌「ねっ、美味しいでしょ?」
梨子「…..ふぅ」
曜「みんな、けっこう食べたね~」
花丸「練習再開する?」
ルビィ「でもこの暑さじゃまだ練習は危ないかも…」
善子「クーラーの効いた部屋でやりたいわ…」
曜「でも、学校にクーラー付いてる所って職員室とか図書室とか一部じゃない?」
千歌「あっ、生徒会室にもあるよ」
花丸「えっ、そうなの?」
千歌「さっき、ダイヤさんに会ってそう言ってたよ。生徒会も大変だね、休日も働くなんて」
「「「「「!?」」」」」
千歌「えー、だからさっき会ったの、廊下で」
梨子「えっと…その精肉店の袋持ったまま…?」
千歌「……へ?」
バタン‼
ダイヤ「あ、あなた達~」ワナワナ
千歌「あ…」
千歌「えっと、これは深いワケが….」
ダイヤ「焼き肉に浅いも深いも無いですわ!!」
曜「あ、でもレアとウェルダンとか焼き加減はあったり….」
ダイヤ「上手いこと言ってる場合じゃないですわ!!」
曜「あ、すみません…」シュン
ダイヤ「大体、屋上の設備で焼くだなんて衛生的に悪すぎますわ!!ルビィに何かあったらどうするの!!」
ルビィ「お姉ちゃん、私は大丈夫だから….」
梨子「い、一応アルコールシートでよく拭いてから…」
ダイヤ「それでも、悪いものは悪いですわ!!大体、こんな火も使わない物じゃ生焼けな所でも…!!」スッ
花丸「あっ、まだ熱い方が触らない方が…」
ジュウウウ…
ダイヤ「あっつ!」
ダイヤ「こ、これくらい大丈夫ですわ!!とにかく、焼き肉なんてやらないこと!!」
千歌「は、はーい」
ダイヤ「全く、なんでいきなり屋上で焼き肉なのか…」ブツブツ
千歌「それは、屋上が暑すぎて….あっ」
ダイヤ「?」
千歌「ダイヤさん、あの….」
ダイヤ「なるほど、暑さ対策ですか…」
千歌「はい、μ’sも屋上でやってたって聞いてたので何か暑さ対策してたみたいなのは知っていないかと….」
ダイヤ「….申し訳ありませんが聞いたことはないですわね」
千歌「ダメか~」グッタリ
善子「やっぱり日中の熱い時間帯は木陰みたいなところでやった方がいいんじゃない?」
ダイヤ「他の運動部も使ってますし、アイドル部だけ複数場所を提供するのは生徒会としては難しいですわ」
梨子「でも、このままだと熱中症の危険も….」
曜「うーん、じゃあやっぱり学校じゃなく海岸で集まって…」
ルビィ「お、お姉ちゃん!」
花丸「氷貰ってきたズラ!」
ルビィ「お姉ちゃん、さっき火傷したでしょ?しっかり冷やさなきゃダメだよ!」
ダイヤ「ルビィ….ありがとう」
花丸「バケツに水と氷入れたんで手入れてください」
ダイヤ「わかりましたわ」スッ
千歌「バケツ….水….」
美渡『千歌ー、今日熱いから玄関にーー』
千歌「そうだ!!」
「「「「「「?」」」」」」
善子「なるほどね」バシャッ
曜「『打ち水』かー、その手があったよね」バシャッ
梨子「確かに音ノ木坂の屋上にも水道があったわね」バシャッ
千歌「うん、熱い時お客様のために玄関で打ち水したりしたことがあって」バシャッ
ルビィ「一回冷やすと、大分変わるね!」バシャッ
花丸「下が金属だから簡単に冷めるズラ~」バシャッ
千歌「すみません、迷惑かけちゃって」
ダイヤ「とにかく、今後屋上で焼き肉なんていうことは絶対に許しませんからね!」
千歌「は、はいっ!」
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千歌「…..なんて言ってたのに」
果南「ダイヤ、これは….」
鞠莉「アンビリーバボー、これは…」
ダイヤ「ほらほら、果南も鞠莉も早く食べないと次が焼けませんわよ!」
果南「でも、これは…」
鞠莉「衛生面とかは…」
ダイヤ「しっかりアルコールで拭きましたから問題ありませわ!」
ダイヤ「ほら、ルビィ、焼けましたわよ。あーん」
ルビィ「あーんっ」パク
梨子「す、凄い楽しそうね…」
善子「でも、もう8月終わりだしもうそろそろあそこもあんな火力出ないわよ?」
千歌「あっ….」
花丸「でも、楽しそうだからこれはこれでいいズラ~♪」
ダイヤ「ほらほら、まだ行くわよ….あっ」
ジュワアア
ダイヤ「あっつ!」
おわり
たのしい
面白い
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