【ラブライブ!】千歌「いやぁ~梨子ちゃんったら私のこと大好きって…」 梨子「言ってないけど」
- 2020.04.21
- SS

梨子「言ってないわよ、そんなこと」
千歌「いやいや…昨日堤防で確かに」
梨子「言ってないわ」
千歌「え、言ったよね!?大好きだよって言ったよね!?」
梨子「言ってない」
千歌「ええーーーーっ!?」
千歌「出すよ!大きな声出すよ!何で!?言ったよね、大好きって!!」
梨子「言ってないわ」
千歌「ちょっ…ええ!?待って待って!何で否定するの!?」
梨子「だって言ってないんだもの」
千歌「だから言ったよ!!いつもみたいに変な人ねって言った後、大好きだよって!!」
梨子「…変な人ね、は言ったかも」
千歌「そう!でその後!」
梨子「……言ってないわ」
千歌「ええーーーーっ!!」
千歌「出るよ!大きな声出るよ!どーしてそんなに頑ななの!?言ったでしょ!?」
梨子「言ってないけど」
千歌「ええーー!!な、何で!?どうして!?」
梨子「だって、言ってないから」
千歌「ぜっっったい言ったよ!!ほら!学校で梨子ちゃんのピアノ聞いた後!!海岸まで来て!!堤防のあそこの辺り!!」
梨子「……来てないわ」
千歌「え?」
梨子「……そ、そもそも、海岸になんて来てないんじゃない…?」
千歌「それは無理があるよ!!!」
梨子「さ、流石にそこまでは言わないけど…そうね、来たかもね…」
千歌「よ、よーし…ここまではいいね?学校に忍び込んで、梨子ちゃんのピアノ聞いて、海岸までやってきた。梨子ちゃんとピアノについて、大事な話があったから。…いい?」
梨子「…いいわよ?」
千歌「ふぅぅ……」
千歌「…それで、私は思ってたことを梨子ちゃんに伝えたよね?コンクール出てほしいって。梨子ちゃんの、ピアノに対する想いに答えを出してあげてって」
梨子「…うん」
千歌「そしたら梨子ちゃん、私に抱きついて、ホントに変な…」
梨子「待って」
千歌「え?」
梨子「……だ、抱きついてない…」
千歌「えええええーーーーーっ!!!」
千歌「そのセリフ何回目!?抱きついたよね!?すごい勢いで抱きついてきたよね!?」
梨子「抱きついてないわ」
千歌「ああああーーー!!話が進まないどころか逆戻りしてるぅ!!梨子ちゃんは私に抱きついたんだよ!!そんでもって大好きって言ったんだよ!!どうして認めないの!?」
梨子「だ、だって、抱きついてもいないし、ましてや大好きだなんて言ってないもの」
千歌「じゃあどうしたの!?私の話聞いて梨子ちゃん何て言ったの!?」
梨子「…お」
千歌「お?」
梨子「…オッケ、って」
千歌「オッケ!!!?」
梨子「あ……ごめん、オッケはないよね、うん…」
梨子「…千歌ちゃんはホントに私のことを想ってくれて…それで、私…」
梨子「わ、私……」モジッ
千歌「…はは~ん…梨子ちゃんがどうして認めないのかわかってきたよ」
梨子「っ…」
千歌「梨子ちゃん、恥ずかしいんだ」
梨子「……」
千歌「いつものお淑やかな梨子ちゃんからは想像できない、大胆な行動と発言だったもんね。スクールアイドルとして自分のキャラは大事にしていきたいよね、うん」
梨子「……そ」
梨子「そうなの!私ってほら、クールなタイプなのに、ちょっと
千歌「それだけじゃなーい!!」イギアリ!
梨子「!!」
千歌「でも問題はここから!そう!その言動に込められた意味は!?ここまで否定するほど恥ずかしかった、なかったことにしたい理由は!?」
千歌「私は梨子ちゃんのハグは友情の証だと思った!だって昔から身近にハグ魔がいたし私もよく皆に抱きつくから!大好きも、そんな家族のような友だちに言うようなものだと思った!…でも!!」
千歌「梨子ちゃんは違った!!」
千歌「あれは…感極まって!思わず!意図せず!身体が動いて口が滑った…『ガチハグ&ガチ大好き』だったんだよ!!!」ビシィ
梨子「……」
千歌「……」
梨子「……」
千歌「…ちなみに今のはチカとガチがかかっ
梨子「~~~~っ!!///」ボンッ!
千歌「え?」
梨子「ああああああっっ!!///」
千歌「!?」ビクッ
梨子「ぅああああああっ!!///」
千歌「り、梨子ちゃん落ち着い
梨子「うるさーい!!うるさいうるさいうるさいー!!///」ポカポカポカ
千歌「いだだだっ!?ま、待って梨子ちゃん!これこそキャラ違っ…」
梨子「千歌ちゃんがいけないんだからねっ!夜中に女の子連れ出してなんかかっこいいこと言って!思えば出会ったときからそうよ!奇跡だ運命だって刷り込んできて!梨子ちゃん梨子ちゃんって!」
千歌「刷り込んだなんて人聞きの悪い!私は本当に運命を感じて…」
梨子「ほらまたそういうこと言うー!///」
千歌「え?あっ…」
梨子「千歌ちゃんの女タラシー!」
千歌「う…そうなのかな…」
梨子「まぁそれは別にいいんだけどっ!勝手に好きになったのはわた…」ハッ
梨子「………///」カァァ
千歌(おお…か、かわいい)
千歌(…ん?女の子が女の子に恋をするのは普通なのかな…?たぶん普通じゃないと思うんだけど…わかんない。普通って、なんだろ)
梨子「……千歌ちゃん?」
千歌「へ?あっ、ごめんごめん、ちょっと考え事してて…」
梨子「…やっぱり変だよね、こんなの」
千歌「え?」
梨子「自分でもわかってる…ううん、わかってないのかも。この気持ちが何なのか。ホントはどういう意味なのか…」
梨子「でも、千歌ちゃんの言葉が嬉しかったのは本当…だ、大好きって思ったのも…本当」
千歌「…うん。それは素直に嬉しいよ。それに、私だって梨子ちゃんのこと…」
千歌「……」
千歌「や、やっぱりこの先を言うのはやめよう」
梨子「ど、どうして?」
千歌「だってまた女タラシーって言われそうだし…」
梨子「む…言わないから…聞きたいな」
千歌「え、えー?こう改まっちゃうと言い辛いというか…!」
千歌「口が滑っただけのクセに…」
梨子「何か言った?」ニッコリ
千歌「な、何でもありません!」
梨子「じゃあ、はい。どうぞ。私だって梨子ちゃんのこと?」
千歌「うう…なにこれ…///わ、私だって梨子ちゃんのこと…///」
千歌「……スゥー…ハァー……」
千歌「……大好き。だよ…」
梨子「……」
千歌「…あ、あのぉ…?」
梨子「…お」
千歌「お?」
梨子「女タラシー!!///」
千歌「やっぱり言うんじゃーん!!」
千歌「言わないって言ったのに!!梨子ちゃんの嘘つきぃ!!」
梨子「だ、だって千歌ちゃん、急に真面目な顔になって…フフ…あ、あれ?なんだろ、思い返したら可笑しくなってきちゃった…フフフ…!」
千歌「ええー!?もうわけわかんないよー!!」
梨子「私も、わけ、わかんない…!フフ…!」
千歌「…ぷっ…なにそれ…あは、あはははっ!」
………
……
…
千歌「私も~…それに服びしょびしょ…」
梨子「最初に海に飛び込んで水かけてきたのは千歌ちゃんだからね」
千歌「梨子ちゃんだって本気になってたじゃん…」
梨子「というか、何がそんなに可笑しかったんだっけ」
千歌「私の真面目な顔でしょ…」
梨子「あ、そうだった」
千歌「否定してよ!」
梨子「フフ…」
千歌「も~…」
梨子「…千歌ちゃん」
千歌「なに~」
梨子「大好き」
千歌「……」
千歌「……」
梨子「…なんて、私にもよくわからないんだけど…」
梨子「…もう少し、このまま…わからないままでもいいかな?」
千歌「…うん。そだね。私も難しいのは苦手!だから…」
千歌「これからもよろしくね、梨子ちゃん!…ってことで!」
梨子「うん…ありがとう、千歌ちゃん…」
梨子「そうね。いつの間にかこんな時間」
千歌「あ、手とか繋いじゃう?」
梨子「もう少しこのままって言ったよね!?///」
千歌「ぷっ!また真っ赤になった!梨子ちゃんって意外と乙女なところがあるよね~!壁クイ?だっけ?に憧れたり…」
梨子「なぁっ!?///どどどどうしてそれを…!?///」
千歌「さぁ?どうしてでしょう!」タッ
梨子「あっ!!待ちなさい!!」タッ
千歌「やだー!!」
梨子「もー!!千歌ちゃーん!!」
千歌「大好き~!?」
梨子「言ってなーーーい!!!」
おわり

曜「ルビィちゃん、ちょっと裏来よっか」
可愛かった
どっちもかわいかったよ
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