【ラブライブ!】千歌「あなたと2人で!」ダイヤ「お泊まり会……ですの?」
- 2020.04.21
- SS

ダイヤ「こ……この程度で息を切らすなんて……た、たるんでる証拠ですわ……」
千歌「ダイヤさんだって息切れしまくってるじゃないですか……とりあえず着きましたよ」
ダイヤ「改めて見ると……結構大きいですわね」
千歌「ダイビングのシーズンってこともあって結構人は来てるんですよねー、とりあえず上がってください」
千歌「ただいまー」
志満「おかえりなさい、千歌ちゃん……あら、お客さん?」
千歌「うちの生徒会長兼Aqoursのメンバー、ダイヤさんだよ!」
ダイヤ「ど、どうも」
志満「ダイヤさん、ゆっくりしていってくださいね」
ダイヤ「は、はい!よろしくお願いしますわ!」
千歌「私の部屋こっちです、ダイヤさん」
千歌「そりゃ旅館やってますからね、家とはさすがに殆ど別の建物になってますけど」
ダイヤ「海も近くていいですわね、ここ」
千歌「でしょ?」
ダイヤ「なんでそんな得意気に……って、これは……」
千歌「あ、すみませんすぐに片付けますから!」
ダイヤ「……淑女の部屋とはとても思えませんね……ってμ’sのポスターも貼ってるんですのね」
ダイヤ「これはラブライブ決勝の時のものですわね、私も会場に……」
千歌「行ったんですか!?」
ダイヤ「……行きたかったですわ」
千歌「なぁんだ、残念……」
ダイヤ「私がスクールアイドルに本格的に入れ込んだのはμ’s解散後ですし、そのことを知った時は本当に後悔しましたわ」
千歌「当時応援してたファンは自慢できますよね」
千歌「ご、ごめんなさい!」
ダイヤ「ん?どれどれ、宿題は……」
千歌「あ、ちょっと!」
ダイヤ「って!真っ白じゃありませんか!」
千歌「うぅ……」
ダイヤ「……後片付けが終わったらみっちりやりますわよ!」
千歌「はぁーい……」
ダイヤ「ほら手が止まってますわよ!?」
千歌「はぁーい!」
千歌「ダイヤさん、ここってどうやって解けば良いんですか?」
ダイヤ「ここは教科書のここの公式を使って……」
千歌「……あ、出来た!流石生徒会長!」
ダイヤ「この場合生徒会長であることは関係ないと思いますが……千歌さんも教えるとすぐ覚えますし」
ダイヤ「なら初めからやりなさい!」
千歌「ご、ごめんなさい……」
ダイヤ「……こほん、今何ページまで終わりましたの?」
千歌「えーと……25ページくらいです」
ダイヤ「このペースなら夏休みが終わるまではなんとかなりそうですわね、そろそろ休憩しましょう」
ダイヤ「貴女……一応義務なんですわよ?」
千歌「分かってますけどぉー……結局3時間以上やってましたね」
ダイヤ「集中すればあっという間に終わってしまいますわ。練習の時とかもそうでしょう?」
千歌「それもそうですね、夕飯ここで食べます?」
ダイヤ「そうですわね、さすがに家族団らんに混じってというのは……」
ダイヤ「そうで……って違いますわ!」
千歌「あはは、ジョークですよやだなぁ」
ダイヤ「……前から思ってましたけど、千歌さんは人をからかうのが好きなのですか?」
千歌「んー……嫌いではないですけどダイヤさんは反応が面白いなって」
ダイヤ「あのですね……」
千歌「と、とりあえずご飯持ってきますね!」
ダイヤ「はぁ……わかりましたわ」
千歌「カレー美味しかったですね」
ダイヤ「人の家で食べるカレーって案外美味しいものですわね」
千歌「あー、なんかそれ分かります、でもなんだかんだ自分ちのご飯って一番美味しいですよね」
ダイヤ「やっぱり慣れ親しんだ味ですものね……それにしてもプリンまでご馳走になるなんて……ありがとう」
千歌「いやいや、まさかダイヤさんプリン好きなんて、結構可愛いところあるんですね」
千歌「いやいや!むしろ親しみやすいなって」
ダイヤ「親しみやすい?」
千歌「やっぱり硬いイメージって中々抜けないんですよね、お話することも増えていろんな一面を知れましたけど、こういう所にも可愛いところたくさんあっていいなって」
ダイヤ「……そうですか」
千歌「あっ、お風呂どうです?特別に露天風呂使っても良いって」
千歌「いやいや、女同士で何を……まいっか、先に入って下さい」
ダイヤ「はい、いただきますわね」
カポーン
ダイヤ「はあ……心が洗われますわ……」
ダイヤ「それにしても……誰もいないのですわね、ここまで広いと少し物悲しいですわ」
ガララ
ダイヤ「……お客さんですの?」
千歌「えへへ、きちゃいました!」
ダイヤ「ぴっ!?ち、千歌さん!?」
ダイヤ「って他のお客は!?」
千歌「あー、清掃中の立て札かけてるので誰も来ないと思いますよ?」
ダイヤ「ああそういうからくり……ってそうではなく!」
千歌「女同士なんですからそんな構えないで下さいよー。セクハラしようってんじゃないし」
千歌「あれ、恥ずかしいんですか?」
ダイヤ「そんなことは……って、ちょっと、近寄ら……」
千歌「んー……えいっ」ギュ
ダイヤ「ぴぎゃっ!?」
千歌「……あれ、ダイヤさん?ダイヤさーん!」
ダイヤ「……んぅ?」
千歌「あ、良かった目が覚めたんですね」
ダイヤ「私……あれ、先程までお風呂に……千歌さんが乱入して……あれ?」
千歌「えーと……そ、そう!逆上せちゃってたから運んできたんですよ!」
ダイヤ「それはお手数をおかけしましたわね……ところでなんで私は千歌さんを見上げてるんですの?」
ダイヤ「なんだ膝枕……膝枕!?」
千歌「おわっ!?」
ダイヤ「そ、そういうのはきちんと許可を取ってから!」
千歌「いや気絶してる人に許可も何もないと思うんですけど……」
ダイヤ「お黙らっしゃい!だいたい……あっ……!?」ふら
ダイヤ「あ、ありがとうございます……」
千歌「もう膝枕しませんから、少し横になってください」
ダイヤ「……申し訳ありませんわ」
千歌「なに謝ってるんですか、大体私の……」
千歌「な、なんでもないです」
ダイヤ「それにしても千歌さんのベッド、結構ふかふかしてますわね」
千歌「ふふーん、でしょ?」
ダイヤ「なんで得意気なんですの……それに、いい匂いがしますわね、ここ……」
千歌「ん?特になんもしてないですけど……」
ダイヤ「千歌さんの……匂い……」
千歌「へっ!?……って寝てる……まあいっか、私も寝よっと」
もぞ……
ダイヤ「ふぁ……あれ、寝てましたの……?」
むにゅ
ダイヤ「……は?」
千歌「すかー……」
ダイヤ「なっ!?なななななな……」
ダイヤ(なんで千歌さんが隣で寝てるんですの!?)
千歌「ダイヤさーん……」
ダイヤ(わっ、私の名前を!?一体どんな……)
千歌「うへへへへ……」
ダイヤ(……とりあえず)
ダイヤ(眠れない……)
千歌「ダイヤさん、ダイヤさんっ」
ダイヤ「んぁ……?結局眠れましたのね……ってまだ5時前じゃありませんの……」
千歌「ちょっと海見に行きません?」
ダイヤ「海……ですの?」
千歌「はいっ、ちょうどこの時間なら見られると思うので!」
ダイヤ「……仕方ないですわね」
千歌「えへへ、やったぁ」
ダイヤ「流石に早朝は冷えますわね」
千歌「真夏と言っても朝と夜は少しはださむいですよね……あ、見えましたよ」
ダイヤ「……あら、これは」
千歌「綺麗でしょ?ここから見る朝日」
ダイヤ「……良いですわね」
ダイヤ「そうですわね、なんだかやる気が出てきますわ」
千歌「私、良かったです。こうしてダイヤさんと朝日が見られて」
ダイヤ「奇遇ですわね、私も丁度同じ事を考えていましたわ」
千歌「じゃあ2人は相思相愛の……」
千歌「あはは、ごめんなさい……じゃ、そろそろ戻りましょうか」
ダイヤ「千歌さん」
千歌「はい?」
ダイヤ「……ありがとうございます」
千歌「えへ、どういたしまして」
ダイヤ「ちゃんと宿題は持ちましたか?」
千歌「バッチリです!」
ダイヤ「練習道具も?」
千歌「もちろんです!」
ダイヤ「なら良し!お世話になりました」
美渡「いえいえ、なんならまた来てください、 ご覧の通り何も無いですが」
ダイヤ「はあ……?」
千歌「し、しま姉そういうのはいいの!ほ、ほらほらダイヤさんバス来ちゃう!」
ダイヤ「ちょっと、お待ちになって!」
千歌「いってきまーす!ほらダイヤさん急いでー!」
千歌「なんとか間に合いましたね……」
ダイヤ「いくらバス停の前とはいえバスが着いてるのを見ると焦りますわね……」
千歌「……あ、そうだダイヤさん」
ダイヤ「なんですの?」
千歌「また、来てくれますか?」
ダイヤ「……喜んで」
同じ景色を眺めて、見えるもの
そんなテーマでした
ありがとうございました
ダイヤ様かわいい
次も期待してるぞ
次も楽しみー
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