【ラブライブ!】花丸「善子ちゃんとお月見するずら」
- 2020.04.21
- SS

善子「だーかーらー……ヨ 「しこ」
善子「ヨハネ!!!」
花丸「うふふ」
今夜は、善子ちゃんを誘ってうちでお月見ずら♪
花丸「そりゃあ言葉の通り、月を見て」
善子「……だけ?」
花丸「お団子食べて」
善子「……だけ?」
花丸「……とにかく来るずら~~~~!」ムスッ
善子「わっ、ちょっ、引っ張んないでよ!!」
まったく、善子ちゃんは風情ってものがまるでわかってないずら!
善子「う、うん」スッ
花丸「ここからだと、よく見えるでしょ?」
善子「……!」
花丸「どう?」
善子「ほんとね……! ほかの明かりが少ないから、月も星もくっきり……」キラキラ
花丸「うふふ。じゃあマル、お団子持ってくるね?」
……まずは第一段階突破ずら♪
善子「これ、お団子……? なんか変な形」キョトン
花丸「善子ちゃんへそもち食べたことないずら?」
善子「へそもち? んーお月見の団子ってまん丸のイメージだったわ。というか、そもそもお月見しないし……」
花丸「このくぼんだところにあんこを乗せて食べるずら。あんこがいっぱい食べられるから、マルはこのお団子が好きなんだー♪」
善子「へぇ」
花丸「そしてそして~~! 今回は特別にいちごも用意してみたずら!」ドドン!
善子「おぉっ! さっすがずら丸!」パァァ
……上々の食いつきずら♪
花丸「善子ちゃんは月より団子ずら?」
善子「なっ/// つ、月だって見てるわよ!」
花丸「うふふ」クスクス
善子「~~~っ!///」
暗くてもわかるくらいに真っ赤になった善子ちゃん、可愛いずら♪
花丸「そうずらね。でも、今日のは満月じゃないよ?」
善子「へっ? そうなの?」
花丸「『中秋の名月』って言って、旧暦の8月15日のお月様のことなんだけど、この日に満月になるとは限らないずら。ちなみに、今年は明後日、17日が満月なんだって」
善子「へぇ……なんかためになったわ。さすがずら丸、物知りね」
……善子ちゃんに褒められたずら♪
リーリーリーリー……
「……」
「……」
なんだか、ちょっといい雰囲気ずら? ドキドキ
善子「……ふふ、そうね……! この満ち満ちる狂気が堕天使ヨハネの秘めし――
花丸「つ き が き れ い ず ら ね!」
善子「わっ!? な、なによぅ急におっきな声出して」ビクッ
花丸「……なんでもないよ」ムスッ
……冷静に考えたら、善子ちゃんに文学が通じるわけなかったずら。
花丸「べつにー。マルは善子ちゃんのことなんてなんとも思ってないずら」
善子「はぁ……?」
花丸「……あ、あー! お団子忘れてた!」ヒョイパクッヒョイパクッ
善子「あっ、ちょっとそんな一気に食べたら――」
花丸「んぐっ!? ぐふっ……ん~~っ!!!」ジタバタ
善子「んもー! いわんこっちゃない!!」トントン
……あやうくお星様になるところだったずら。
善子「食べ過ぎよ……」
花丸「もう食べられないずらー」ゴロン
善子「まったく……って、ちょっ!?」
花丸「善子ちゃんのひざまくら、気持ちいいー♪」スリスリ
善子「んあっ、ちょ、ずら丸! くすぐったい~!!」
さっきの仕返しずら♪
善子「まったく……」チラッ
花丸「~♪」
善子「……月が綺麗ね」ボソッ
花丸「」ドキッ
それがマルに向けられた特別な言葉なのか、それとも額面通りの意味の、ただのひとり言なのか。
マルの気持ちははぐらかしたくせに。そうやって思わせぶりを言う善子ちゃんは本当にずるいずら。
でも、その言葉を聞いてマルは思ったずら。やっぱり――
善子「なっ!?///」
やっぱり、月がきれいずら♪
――――
花丸「ところで……善子ちゃん?」
善子「な、なに?」
花丸「マルがさっき言った言葉の意図、分かってた……の?」
善子「へっ? あ、それはだから、あれでしょ?/// あ、あいらv」
花丸「わー、わー! 言わなくていいずらっ/// それ言ったら風情が台無しずら……」
善子「ごめん……///」
花丸「もう、善子ちゃんのおバカ……///」
はぁ……今日の花丸いつもとちょっと違うわね。なんかやたらと乙女だし///
善子「わ、私だって伊達に堕天使用語使いこなしてないし? 語彙力だってずら丸に負けな――」
花丸「じゃあ、知っててはぐらかしたんだね?」
善子「へっ? ……あっ」
花丸「よーしーこーちゃーん?」
善子「いや、だってあの急にあんなこと」
花丸「悪い子にはお仕置きずら~~っ!!!」ガバッ
善子「ちょっ! きゃああああ!?」
いつにも増して積極的だしっ!?
花丸「わわっ!?」
ガッシャーーーーーーン!!!
善子「……」ベッタリ
花丸「……ごめん、あんこのお皿ぶちまけちゃった」
もーっ顔にあんこが! っていうかこれ……///
花丸「……」
善子(な、なんでどかないの///)
花丸「///」スーッ
善子(ち……近い……///)
花丸「ねぇ、善子ちゃん」
善子「ぅひゃいっ!?」
こ、こ、これって……まさか、キ、キ……!?
善子「うぇっ!? あっ、月!? 月が、ね!?」
花丸「マル、もう我慢できないずら……」グイッ
善子「ず、ずら丸!?/// あのっ、こ、契約の儀式にはそれなりの順序がっ――」ドキドキ
ドキドキドキドキ……
ペロッ
善子「ゃあっ♡」
……んん?///
花丸「ん~美味しい♡ やっぱり食べ物を粗末にするのは我慢できないずら」
善子「はっ、はぁぁぁぁぁっ!?」
花丸「あんこもきれいにいただいたし、そろそろ片付けるずら」
善子「なっ!?///」
そんだけ!? ちょっと!? この満ち足りない気持ちはどうすればいいのよ!?
花丸「善子ちゃんっ」
善子「はいっ!?」ドキッ
花丸「満月は……明後日、ずら」
善子「……なっ///」カァァァ
花丸「///」プイッ
善子「」ドキドキドキ
……明後日は、もっと月がきれいかも……って、やっぱり堕天使らしくないわっこんな言葉っ!///
おつ
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