【ラブライブ!】果南「鞠莉のご飯は」ダイヤ「不味い」
- 2020.04.21
- SS

千歌「へえー! 鞠莉さん料理出来るんだ!」
曜「たべたーい!」
曜「梨子ちゃんも気になるよね!」
梨子「そうね、私も食べてみたい」
鞠莉「なら今度のお休みにごちそうするわ!」
千歌「本当ですか!?やったー!」
千歌「楽しみだなぁ、どんな料理だと思う?」
梨子「本格的なイタリア料理とか?」
曜「イタリアっていうと、どんな料理?」
梨子「ピザとかパスタかな」
千歌「そうなんだ。ふふ、今からヨダレが…」
千歌「おじゃましまーす!」
鞠莉「いらっしゃい! 待ってたわ!」
曜「あっ、もう何かのにお……にお……ん?」
曜(な、なんだろう。この得体の知れない匂い)
梨子(きっと何かのスパイスよ)
鞠莉「もう出来てるの、さ、入って入って!」
梨子「辛いものかしら」
曜(そんな言葉で形容できそうにないんだけど…)
鞠莉「お待たせ!」コトンッ
ようちかりこ『!?』
曜(な、なんだ、この紫色の物体は…)
千歌(汁? なに?固形!?どっち?!)
梨子(なんで紫…?)
鞠莉「さあ! 召し上がれ♪」
千歌「い、いただきまーす!」パクッ
梨子(ええいっ、ままよっ!)パクッ
モグモグモグ……
鞠莉「どうかな?」
千歌「意外とおぶぁっ!!」
梨子「千歌ちゃん!?」
曜「どうしたの?!」
鞠莉「千歌っち!?」
千歌「あっ、ごめんなさい、勢いよく食べすぎてちょっとむせちゃって……」
曜「な、なぁんだ、良かっほ゛っ!?」
曜(な、なに、この、辛いのかにがいの)
梨子(ある意味見た目通りの味っ…!)
曜「……すみません、そういえばこれ、なんていう料理なんですか?」
梨子(私も気になってた……)
鞠莉「オムライス」
ようちかりこ(はぁぁっーーー!?!?)
千歌(オムライス!?嘘でしょ!?)
曜(どこっ、卵どこ!?)
千歌「まずいよぉ……」
曜「ちょっと千歌ちゃん……!!」
千歌「ぁ、とと…」
千歌(鞠莉さん料理音痴だった…)
梨子(味見してるのかしら…)
ーーー
千歌「…うっぷ」
梨子「大丈夫?千歌ちゃん」
千歌「大丈夫…でも、鞠莉さん。悪気はないと思うから…」
曜「まあそうだろうけど…」
ようちかりこ「はあ…」
ーーー
果南「鞠莉? うん、下手くそだよ料理」
ダイヤ「とても食べられるものじゃないですわ」
千歌「知ってたのなら教えてよ!」
果南「いやだって、まさかみんなが鞠莉の料理食べると思わなくて」
ダイヤ「思えば私達も最初は……」
果南「悶絶したものね」
ダイヤ「なんでしたっけ。カレーにたこわさ入れてましたわよね」
千歌「ひえっ……」
ダイヤ「しかも味見もしないし、作る時は他人に食べさせる時だけですからね……」
果南「そんなわけですっごい料理下手なの。気をつけるのよ?」
千歌「はーい……」
ーーー
果南「というわけで」
ダイヤ「せめて人前にだせるものが作れるように」
鞠莉「ん?」
果南「まあとりあえず鞠莉。なんでもいいから、何かつくってよ」
鞠莉「OK!任せておいて!」
果南「あっ、やばい。もう変な匂いする」
ダイヤ「あいっ、かわらず調味料を考えもせずにぽんぽんいれてますわね……」
鞠莉「お待たせ! はい!」コトンッ
果南「赤」
ダイヤ「真っ赤…」
果南「鞠莉これ何」
鞠莉「ハヤシライス」
果南「えっ」
鞠莉「隠し味にケチャップとタバス……」
果南「はいストっーープッ!!」
鞠莉「?」
果南「そんなきょとんとしてもダメ」
ダイヤ「…鞠莉」
鞠莉「ん?」
ダイヤ「あーん」
鞠莉「あーん」パクッ
鞠莉「っ!!」
ギイエアアアアアアアアアアア……
ーーー
鞠莉「ごめんなさい……」
果南「いや、謝らなくてもいいんだけど……」
鞠莉「趣味の欄に料理って書くのやめる……」
ダイヤ「おほんっ…と、まあ、あなたがどれだけ料理が不得意なのかは、わかったところで」
果南「うん」
鞠莉「?」
ダイヤ「これから覚えていけばいいんですのよ、鞠莉」
鞠莉「果南、ダイヤ……」
鞠莉「うん! よろしくお願いさせてもらうわ!」
ーーー
果南「じゃあ、本当に。簡単なもの…」
ダイヤ「…そうですわ。オムライスにしましょう」
果南「……ああ、そういえば、言ってたね」
果南「鞠莉、今日はオムライスの作り方を覚えてもらうよ」
鞠莉「作れるよ?」
果南「鞠莉、今日はオムライスの『本当の』作り方を覚えてもらうよ」
鞠莉「言い直した……」
鞠莉「果南っ、鶏肉がないわっ!」
ダイヤ「ならウインナーでも構いませんわ。ある?」
鞠莉「あった」
果南「じゃ、まず玉ねぎのみじん切りから」
鞠莉「それなら私も出来るわ!」
鞠莉「こうして……こうして……」グググッ
果南「待って待って待って、なんでそんな力むの危ないから!」
果南「あと猫の手」
鞠莉「にゃーん♪」
果南「帰ろうかな……」
鞠莉「ああっ、ごめんなさいごめんなさいちゃんとしますー!」
ジュワァアアアア…
鞠莉「普段ならここで(ピッー)とかいれるのに……」
果南「うおおおおなんでそんなもの入れちゃうかな」
ダイヤ「本当になにを考えて料理をしていたというのですか……?」
鞠莉「えへ」
ーーー
果南「じゃ、ご飯をいれて…」
果南「混ぜて、ケチャップいれて…」
ダイヤ「味の素」
鞠莉「それだけでいいの?」
果南「これだけで十分なの」
ダイヤ「重要な卵ですわ」
鞠莉「どうやるの?」
ダイヤ「まあ、まずは見てて…」カチャ、コンコン
ダイヤ「弱火で卵に火を通して、完全に火が通る前に、くるめそうになったら、火を止める」
ダイヤ「鞠莉に合わせるなら、ここにご飯を先にのせてしまう方がいいですわね」
鞠莉「あっ、私やりたい私やりたい!」
果南「そうだね。これは鞠莉にしてもらおうか」
ダイヤ「少し重いから気をつけて……」
鞠莉「こ、こう?」
果南「それじゃはみでちゃう。もっとフライパンひっくり返していいよ」
鞠莉「う、うん……!」
鞠莉「わっ、きいろ!」
果南(当たり前の感想が不思議に思えてしまう)
ダイヤ「でも綺麗に出来てるじゃない」
鞠莉「はわ〜…」
果南「これを1人で出来るようになれば、大丈夫だね」
鞠莉「ねえねえ、食べていい?」
果南「うん、召し上がれ」
鞠莉「はふっ、はふっ……おいしー!」
ダイヤ「ふふ、鞠莉も1人でそれが作れるようになるんですよ」
鞠莉「本当?」
果南「うん、ちゃんと覚えていけば、ね」
鞠莉「よ〜し、私やってみせるわ!」モグモグ
ーーー
千歌「……どうしよう」
梨子「そんな事言ったって、断れなかった……」
曜「私覚悟できてる、さっ、行こう!おじゃましまーす!」
千歌「……あっ、あれっ」
梨子(黄色い!)
曜(紫じゃない!)
鞠莉「……私、あの後、ちょっと反省したの」
鞠莉「変なもの食べさせちゃったなって」
鞠莉「だけど今度は大丈夫! だから…」
千歌「鞠莉さん……」
鞠莉「えっ?」
梨子「……うん」
鞠莉「ほ、本当?」
千歌「もぐ……おいしー!」モグモグ
千歌「オムライスだー!」
鞠莉「そ、そっか、ふふっ…!」
曜「今日はありがとうございましたー!」
梨子「おじゃましました!」
鞠莉「またね〜……!」
ガチャンッ
鞠莉「……」
テテテテッ…
鞠莉「あっ、もしもし? あのね、あのね! あの子達とっても喜んでくれてね……!」
おわり
良かった、おつおつ
-
前の記事
【ラブライブ!】みんなが使ってるイヤホン教えて 2020.04.21
-
次の記事
【ラブライブ!】Aqoursメンバーがホグワーツに入ったら 2020.04.21